2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の通期見通しは直近日(2025/11/10)に修正ありと公表。中間実績自体は会社予想(通期想定に対する進捗ベース)に対して概ね想定どおり(上振れ/下振れの明確な乖離は無し)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+2.3%、営業利益+4.9%、親会社株主に帰属する中間純利益+2.0%)。ただし経常利益は為替差損等により△1.7%減少。
  • 注目すべき変化:めっき加工事業が前年同期のセグメント損失(△52百万円)から90百万円の黒字化、表面処理用資材事業は依然として収益の主力(セグメント利益増加)。不動産賃貸は大規模修繕費で利益が悪化(セグメント損失42百万円)。
  • 今後の見通し:中間時点の通期進捗は売上48.5%、営業利益48.6%、純利益50.8%で概ね通期見通し(修正後)に沿った進捗。会社は通期予想を修正しているため、詳細は別途公表資料参照。
  • 投資家への示唆:① 表面処理用資材が引き続き業績を牽引しており収益性は改善、② 為替影響(営業外の為替差損332百万円)や不動産修繕費が短期の変動要因、③ 財務は非常に健全(自己資本比率82.2%)で配当方針(通期280円)も維持見込み。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:上村工業株式会社
    • 主要事業分野:表面処理用資材・機械の製造販売、めっき加工、不動産賃貸 等(エレクトロニクス市場向けが主力)
    • 代表者名:代表取締役社長 上村 寛也
    • URL:https://www.uyemura.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月10日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間:2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
    • 決算補足資料:作成有
  • セグメント(報告セグメント):
    • 表面処理用資材事業:半導体パッケージ基板向けめっき薬品等
    • 表面処理用機械事業:めっき装置などの製造販売
    • めっき加工事業:電子回路基板向けめっき加工サービス
    • 不動産賃貸事業:賃貸オフィスビル等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株含む):18,099,000株(2026/3中間期)
    • 期末自己株式数:1,961,139株(2026/3中間期)
    • 期中平均株式数(中間期):16,133,691株
    • 時価総額:–(資料に未記載)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月10日
    • 株主総会:–(期末時点で未記載)
    • IRイベント:決算説明会あり(機関向け)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想は「通期予想」を基準に中間進捗を算出)
    • 売上高:実績 41,701百万円。会社通期予想 86,000百万円に対する進捗率 48.5%(概ね想定内)
    • 営業利益:実績 9,575百万円。通期予想 19,700百万円に対する進捗率 48.6%(概ね想定内)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:実績 6,858百万円。通期予想 13,500百万円に対する進捗率 50.8%(やや進捗良)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:表面処理用資材事業の堅調な需要(生成AI向けサーバー需要等)、めっき加工の黒字転換、コスト改善。
    • 下振れ要因:為替差損(営業外で332百万円)と不動産の大規模修繕費による不動産事業の収益悪化。
  • 通期への影響:
    • 中間実績は通期見通しに対してほぼ標準的な進捗。会社は通期予想を修正しているため、その前提次第で達成可能性は高いと判断されるが、為替や想定を下回る需要がリスク。

財務指標

  • 財務諸表の要点(百万円)
    • 売上高(中間) 41,701(+2.3% YoY)
    • 営業利益(中間) 9,575(+4.9% YoY)
    • 経常利益(中間) 9,642(△1.7% YoY)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益 6,858(+2.0% YoY)
    • 総資産 130,781/純資産 107,566(自己資本比率 82.2%:安定水準)
    • 1株当たり中間純利益(EPS) 425.10円(前年416.89円、+2.0%)
  • 主要増減(対前年中間期)
    • 売上高:41,701百万円(+2.3%、金額差 約940百万円増)
    • 営業利益:9,575百万円(+4.9%、金額差 約447百万円増)
    • 経常利益:9,642百万円(△1.7%、金額差 約163百万円減)
    • 純利益:6,858百万円(+2.0%、金額差 約136百万円増)
  • 進捗率分析(中間→通期予想比)
    • 売上高進捗率:48.5%(通常の中間目安50%に近く「概ね順調」)
    • 営業利益進捗率:48.6%(同上)
    • 純利益進捗率:50.8%(やや進捗良)
    • 過去同期間進捗との比較:おおむね通常ペース(前年同期比でも増収増益)
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率 82.2%(安定水準、目安40%以上で良好)
    • 負債合計 23,215百万円、負債/純資産(負債比率) ≒ 21.6%(低水準)
    • 流動資産 86,700 / 流動負債 16,738 → 流動比率 ≒ 518%(非常に高い流動性)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(中間) = 9,575 / 41,701 ≒ 22.95%(高収益性)
    • 総資産回転率(中間) ≒ 売上高/総資産 = 41,701 / 130,781 ≒ 0.319(中程度)
  • キャッシュ・フロー(中間)
    • 営業CF:+6,287百万円(前年6,507百万円)
    • 投資CF:△1,618百万円(前年△2,295百万円)
    • 財務CF:△4,727百万円(配当支払45,16百万円が主因)
    • フリーCF(概算):+4,669百万円(営業CF−投資CF)
  • セグメント別(中間、百万円/前年同期比)
    • 表面処理用資材事業:売上 35,210百万円(+2.3%)、セグメント利益 9,191百万円(+6.5%)
    • 表面処理用機械事業:売上 3,754百万円(△3.4%)、セグメント利益 324百万円(+13.0%)
    • めっき加工事業:売上 2,305百万円(+12.6%)、セグメント利益 90百万円(前年は△52百万円)
    • 不動産賃貸事業:売上 429百万円(+3.8%)、セグメント損失 42百万円(前年は利益251百万円)
  • 財務の解説:
    • 主要事業である表面処理材の需要が引き続き堅調でマージン改善に寄与。為替差損や一時的な修繕費等が経常に影響したが、キャッシュ生成力は強く自己資本比率も高い。

配当

  • 中間配当:0.00円(中間は無配)
  • 期末配当(予想):280.00円(通期合計 280.00円、※直近公表の配当予想から修正あり)
  • 年間配当予想:280.00円
  • 配当性向(通期予想ベース):配当性向 ≒ 280 / 836.65 = 約33.5%(適度な還元水準)
  • 配当利回り:–(株価情報不足のため算出不可)
  • 自社株買い・その他:直近の自己株式取得はほぼ無(期中取得ほぼ0)。特別配当なし。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(中間のポイント)
    • 表面処理用資材:主力で売上・利益とも最大。生成AI向けサーバー需要や車載向けパワーデバイス需要が追い風。利益率改善が継続。
    • 表面処理用機械:売上やや減少だが高付加価値品(半導体ウェハー用めっき装置)の販売で利益は増加。
    • めっき加工:需要増とコスト改善で黒字化。歩留まり改善が奏功。
    • 不動産賃貸:大規模修繕工事の費用計上により赤字。今期一過性の可能性が高いが留意が必要。
  • 戦略・見通し:
    • 高付加価値製品・拡販による収益力向上を継続。めっき加工の効率改善が収益貢献。為替変動と不動産関連費用は短期リスク。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に記載の具体的数値は今回の短信では明記なし。事業別の収益改善は中期目標と整合(高付加価値化、拡販)。
  • KPI達成状況:売上・営業利益は前年超で推移し、利益率も高水準を維持。自己資本比率やキャッシュ創出力も良好。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:エレクトロニクス市場では生成AI向けサーバー需要が継続的な追い風。カーエレクトロニクスの電動化・自動運転で車載向け需要も堅調。
  • 競合比較:同業他社との詳細比較は本資料で未提示。高い営業利益率・自己資本比率から財務基盤と収益性は相対的に強いと評価できるが、個別比較は別途必要。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期連結業績予想(修正後、2025/4/1~2026/3/31):売上高 86,000百万円(+2.6%)、営業利益 19,700百万円(+4.6%)、経常利益 20,000百万円(△0.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益 13,500百万円(△4.1%)、1株当たり当期純利益 836.65円。
    • 直近日に通期予想を修正(詳細は別途公表資料参照)。
  • 予想の信頼性:中間の進捗は概ね通期予想に整合。会社は保守的/合理的な前提で修正した旨を表明しているが、為替・市場需要の変動が主要なリスク。
  • リスク要因:
    • 為替変動(営業外の為替差損が発生)、主要市場(サーバー/車載)需要の変動、原材料価格の上昇、不動産関連の一時費用等。

重要な注記

  • 会計方針:当中間期における会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し。連結範囲の変更も無し。
  • レビュー:本第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外。
  • その他:会社は本日付で通期見通しを修正しているため、通期見通しの詳細・前提は同社の別資料(「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」)参照のこと。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4966
企業名 上村工業
URL http://www.uyemura.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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