2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想に対する修正は無し。四半期実績は会社の通期予想と整合的で、大きなサプライズは認められない(市場予想との比較は情報無しのため –)。
- 業績の方向性:増収横ばい(売上高 +0.7%)、営業利益ほぼ横ばい(+0.0%)、経常利益は減少(△13.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益も減少(△6.1%)。
- 注目すべき変化:為替差損の発生(営業外費用の為替差損209百万円)や、包括利益が大幅減少(1,174百万円、△77.3%)となり、為替換算調整勘定の減少が純資産の減少に寄与(為替換算調整勘定 △2,472百万円)。
- 今後の見通し:通期予想(売上高82,630百万円、営業利益15,010百万円等)は据え置き。Q1の進捗は売上高で通期比24.3%、営業利益で30.0%、純利益で33.7%と概ね順調(売上は四半期比想定25%程度にほぼ一致、利益はやや上振れの進捗)。
- 投資家への示唆:高い自己資本比率(82.8%)により財務的余裕は大きい。主力の表面処理用資材事業はAIサーバー向け需要で堅調だが、表面処理用機械事業は材料費・人件費高騰で利益圧迫、為替変動の影響にも留意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:上村工業株式会社(Uyemura Co., Ltd.)
- 主要事業分野:表面処理用薬品・材料の製造販売、表面処理用機械の販売、めっき加工、不動産賃貸 等(主力は表面処理用資材事業)
- 代表者名:代表取締役社長 上村 寛也
- URL:https://www.uyemura.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日〜2025年6月30日)
- 決算補足説明資料:作成あり、決算説明会:無
- セグメント:
- 表面処理用資材事業:パッケージ基板向けめっき薬品等(主力)
- 表面処理用機械事業:めっき装置等の販売
- めっき加工事業:電子回路基板向けめっき加工
- 不動産賃貸事業:保有オフィスビル等の賃貸
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式を含む):18,099,000株
- 期末自己株式数:1,967,419株
- 期中平均株式数(四半期累計):16,131,614株
- 時価総額:–(決算短信に記載無し)
- 今後の予定:
- 決算発表(通期・中間等):直近公表の業績予想に変更なし(次回予定は会社案内参照)
- IRイベント:決算説明会は開催無し(補足資料あり)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高:実績 20,112百万円(前年同四半期比 +0.7%)。会社の通期予想との整合性に大きな乖離はなく、特段の修正無し。達成率(通期比)=20,112/82,630 = 24.3%(四半期比標準25%にほぼ一致)。
- 営業利益:実績 4,509百万円(前年同四半期比 +0.0%)。達成率(通期比)=4,509/15,010 = 30.0%(通期見通しに対しやや良好)。
- 当期純利益:実績 親会社株主に帰属する四半期純利益 3,519百万円(前年同四半期比 △6.1%)。達成率(通期比)=3,519/10,450 = 33.7%(やや良好)。
- サプライズの要因:
- ポジティブ要因:表面処理用資材事業の堅調な需要(生成AIサーバー向け)が売上を支える。めっき加工は売上・利益とも回復。
- ネガティブ要因:表面処理用機械事業は材料費・人件費上昇で利益減少。為替差損(営業外費用209百万円)や為替換算調整の負の影響により包括利益は大幅減少。
- 通期への影響:会社は業績予想の修正を行っておらず、Q1の進捗は利益面でやや上振れしているが、為替・原材料等の外部要因に左右される可能性が高いため引き続き注意が必要。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:124,230百万円(前期末 130,589百万円、△6,358百万円減)
- 主な減少要因:現金及び預金の減少34,110百万円、受取手形・売掛金・契約資産の減少13,17百万円、商品・製品の減少7,56百万円
- 純資産:102,803百万円(前期末 106,119百万円、△3,315百万円減)
- 主な減少要因:為替換算調整勘定の減少2,472百万円、利益剰余金の減少997百万円
- 負債合計:21,427百万円(前期末 24,469百万円、△3,042百万円減)
- 収益性(第1四半期)
- 売上高:20,112百万円(前年同四半期比 +0.7%、金額差 +132百万円)
- 営業利益:4,509百万円(前年同四半期比 +0.0%)
- 営業利益率=4,509/20,112 = 22.4%(高水準)
- 経常利益:4,533百万円(前年同四半期比 △13.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,519百万円(前年同四半期比 △6.1%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):218.15円(前年同四半期 232.51円、△14.36円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:24.3%(20,112/82,630) — 四半期ベースの標準25%にほぼ一致(通常ペース)
- 営業利益進捗率:30.0%(4,509/15,010) — 通期見通しに対して良好な進捗
- 純利益進捗率:33.7%(3,519/10,450) — 通期見通しに対して良好
- 過去同期間との比較:売上はほぼ横ばい、営業利益は横ばいだが経常利益・純利益は前年同期より低下(為替影響等)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:82.8%(前期 81.3% → 1.5ポイント増、安定水準;目安40%以上で安定)
- 負債比率:負債合計21,427 / 純資産102,803 ≒ 20.8%(低水準、財務レバレッジ低い)
- 流動比率:流動資産80,912 / 流動負債15,406 ≒ 525%(高水準、流動性良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率約22.4%(高収益性を維持)
- 減価償却費(第1Q累計):581百万円(前年 535百万円、増加)
- セグメント別(第1四半期・金額は百万円、前年同期比%含む)
- 表面処理用資材事業:売上 16,590百万円(△0.5%)、セグメント利益 4,237百万円(+5.6%) — 主力で利益貢献
- 表面処理用機械事業:売上 2,137百万円(+2.3%)、セグメント利益 170百万円(△53.8%) — 利益圧迫
- めっき加工事業:売上 1,163百万円(+15.4%)、セグメント利益 43百万円(前年は損失) — 回復
- 不動産賃貸事業:売上 215百万円(+3.4%)、セグメント利益 51百万円(△60.8%) — 大規模修繕費用影響
- 財務の解説:
- 高い自己資本比率と低い負債により財務基盤は強固。営業利益率は高く収益性は良好だが、為替損失やコスト高が経常利益・包括利益を圧迫している点は注意。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):中間 0.00円、期末 280.00円、年間 280.00円
- 2026年3月期(予想):中間 0.00円、期末 230.00円、年間 230.00円(直近公表予想からの修正無し)
- 配当利回り:株価未記載のため算出不可(→ –)
- 配当性向(予想):通期EPS 647.91円に対して年間配当230円 → 配当性向 約35.5%(230/647.91、目安:30〜50%は中立〜積極的還元)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:現時点で自社株買い等の記載無し
セグメント別情報
- 表面処理用資材事業(主力)
- 売上:16,590百万円(前年同四半期比 △0.5%)
- 利益:4,237百万円(+5.6%)
- コメント:生成AI向けサーバー需要など一部で堅調。高付加価値製品の拡販で収益改善。
- 表面処理用機械事業
- 売上:2,137百万円(+2.3%)
- 利益:170百万円(△53.8%)
- コメント:売上は確保も、材料費・人件費高騰で利益率悪化。コスト管理が課題。
- めっき加工事業
- 売上:1,163百万円(+15.4%)
- 利益:43百万円(前年は損失)
- コメント:需要回復と歩留まり改善、コスト削減の成果で黒字化。
- 不動産賃貸事業
- 売上:215百万円(+3.4%)
- 利益:51百万円(△60.8%)
- コメント:新大阪オフィスビルの大規模修繕費が利益を圧迫。
中長期計画との整合性
- KPI達成状況:セグメント別の収益改善(特に資材事業の利益率改善、めっき加工の黒字転換)は前向きだが、機械事業の利益低下は課題。
競合状況や市場動向
- 市場動向:エレクトロニクス市場では生成AI関連のサーバー需要が牽引。カーエレクトロニクス分野も概ね堅調(車載パワーデバイス、ADAS等)。
- 競合比較:同業他社との定量比較データは記載無し(→ 比較は –)。ただし高い営業利益率と高い自己資本比率は財務・収益面で優位性を示唆。
今後の見通し
- 業績予想:
- 会社は2025年5月12日公表の第2四半期累計及び通期予想を修正せず据え置き。
- 通期予想(2026年3月期):売上高 82,630百万円(△1.4%)、営業利益 15,010百万円(△20.3%)、経常利益 15,550百万円(△22.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益 10,450百万円(△25.8%)、1株当たり当期純利益 647.91円。
- 会社予想の前提等詳細は添付資料(短信P.3参照)を参照。
- 予想の信頼性:Q1の進捗は利益面でやや良好だが、為替と原材料・人件費動向が短期業績に影響を与えるため、外部要因で変動しうる点に注意。
- リスク要因:為替変動、原材料価格・海外生産コストの上昇、半導体・電子機器市場の需要変動、主要顧客の設備投資動向等。
重要な注記
- 会計方針:四半期連結会計に関する会計方針の変更無し。監査法人による四半期レビューの記載無し。
- その他:四半期連結財務諸表表示単位を千円から百万円に変更(当四半期より)。四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない(第1四半期)。
(注)本要約は開示資料に基づく事実整理であり、投資助言を目的としたものではありません。不明項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4966 |
| 企業名 | 上村工業 |
| URL | http://www.uyemura.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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