2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:四半期ごとの会社予想(Q1)提示なし。通期予想は修正なし。市場予想は–。決算自体は通期据え置きを受け「ほぼ予想通り(通期見通し維持)」と表現可。
- 業績の方向性:増収減益(売上高+4.8%、営業利益△12.1%、親会社株主に帰属する四半期純利益△34.1%)。
- 注目すべき変化:売上は価格改定や米州でのフィルム増販で増収だが、原材料・人件費・物流費上昇や為替差損により利益が大きく圧迫された点(経常利益△18.6%、税負担の増加も寄与)。
- 今後の見通し:通期予想は据え置き(売上32,050百万円、営業利益1,650百万円、当期純利益1,220百万円)。Q1の進捗率は売上25.7%、営業利益41.7%、当期純利益31.5%で、営業利益進捗は比較的高いが原価・費用の上振れリスクが継続。
- 投資家への示唆:売上は主に包装フィルム部門で堅調。だが収益性はコスト上昇(人件費・物流費・原材料)と為替変動で圧迫されているため、今後もコスト吸収の動向、為替影響、税負担動向を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:大成ラミックグループ株式会社
- 主要事業分野:包装フィルムおよび包装機械の製造・販売(軟包装資材業界)
- 代表者名:代表取締役社長CEO 長谷部 正
- 問合せ先:取締役CFO 北條 洋史(TEL 0480-88-1158)
- 上場:東(コード 4994)、URL https://www.lamick.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 単一セグメント(包装フィルム及び包装機械の製造・販売)。内部では「包装フィルム部門」「包装機械部門」として報告。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:7,047,500株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:783,009株(2026年3月期1Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):6,296,101株
- 時価総額:–(資料未記載)
- 今後の予定:
- 決算補足説明資料:無
- 決算説明会:無
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期、Q1予想は未提示のため通期に対する進捗率で示す)
- 売上高:実績8,223百万円。通期予想32,050百万円に対する進捗率25.7%(通期比標準ペースは四半期で25%のためほぼ通常ペース)。
- 営業利益:実績688百万円。通期予想1,650百万円に対する進捗率41.7%(進捗良好)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:実績384百万円。通期予想1,220百万円に対する進捗率31.5%。
- サプライズの要因:
- 売上増:国内の価格改定効果、米州でのフィルム販売増加が寄与(包装フィルム部門が牽引)。
- 利益減:人件費・物流費等のコスト上昇を十分に吸収できず、さらに為替差損(20,911千円)計上、法人税等の負担増により営業・経常・当期利益が減少。減価償却費も増加(402,221千円、前年303,917千円)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。Q1の営業利益進捗は良好だが、コスト上昇と為替リスクが継続するため通期達成はコスト転嫁や為替変動の影響次第。現時点で修正なし。
財務指標
- 財務諸表の要点(単位:百万円、千円は四捨五入せず原資料)
- 総資産:33,789百万円(前期末比△431百万円)
- 純資産:25,084百万円(前期末比△73百万円)
- 自己資本比率:74.2%(安定水準)
- 流動資産合計:17,322百万円(現金及び預金が1,229百万円減少)
- 負債合計:8,706百万円(前期末比△357百万円)
- 収益性(第1四半期累計)
- 売上高:8,223百万円(前年同期比+4.8%、増加額 +373百万円)
- 営業利益:688百万円(前年同期比△12.1%、減少額 △95百万円)。営業利益率:8.4%(前年同四半期 10.0% → 悪化)
- 経常利益:690百万円(前年同期比△18.6%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:384百万円(前年同期比△34.1%、減少額 △199百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):61.09円(前年同期 92.50円、△31.41円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 売上高進捗率:25.7%(四半期標準の約25%とほぼ同等)
- 営業利益進捗率:41.7%(高め)
- 純利益進捗率:31.5%(やや高め)
- 過去同期間との比較:売上・営業外要因(為替差損→前年は為替差益)等により利益は前年Q1より低下。
- 財務の安全性
- 自己資本比率:74.2%(安定水準、40%超で安全側)
- 負債/資産比率:負債合計8,706 / 資産合計33,789 = 25.8%(低水準)
- 負債/純資産比率(負債÷純資産):約34.7%(健全)
- 流動比率(流動資産/流動負債):17,322 / 8,289 = 209%(良好)
- 効率性
- 総資産回転率(四半期ベース):売上/総資産 = 8,223 / 33,789 = 0.243(四半期換算)。前年同四半期は0.229で若干改善。
- 減価償却費の増加(402百万円→303.9百万円)は固定資産増加や設備投資の影響を示唆。
- セグメント別(第1四半期)
- 包装フィルム部門:売上7,350百万円(前年同期比+6.5%)。売上構成比:約89.3%(7,350/8,223)。増収要因は国内価格改定と米州での受注底堅さ。
- 包装機械部門:売上872百万円(前年同期比△8.1%)。ASEANでの販売増の一方、東アジアの大口反動減や米州での減少が響く。
- 利益貢献度:フィルム部門が大半を占めるため、フィルムの収益性動向が会社業績に直結。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間0円、期末33円(内訳:普通配当37円、記念配当10円含む)→ 合計80円(記念配当含む)
- 2026年3月期(予想):中間33円、期末37円、年間合計70円(直近公表から修正なし)
- 配当性向(通期予想ベース):予想EPS 193.33円に対し年間配当70円→ 配当性向 約36.2%(中程度の還元)。良い点:安定的な還元、特別配当は今回無。
- 自社株買い:第1四半期に自己株式45,900株取得(自己株式が112,201千円増加)。特別配当は無。
セグメント別情報
- 包装フィルム部門
- 売上高:7,350百万円(前年同期比+6.5%)。売上増の主因は国内価格改定と米州での受注堅調。利益面ではコスト上昇が圧迫。
- 今後の見通し:価格改定の継続的効果が重要だが、原材料・物流費次第で収益性は変動。
- 包装機械部門
- 売上高:872百万円(前年同期比△8.1%)。地域別ではASEANは堅調、東アジアの反動減と米州減少が影響。
- 今後の見通し:大型案件の受注動向に左右されやすい。アフターサービスは堅調。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に明示なし(–)。
- KPI達成状況:–(開示なし)。但し設備投資・減価償却増加は中長期の事業基盤投資を示唆。
競合状況や市場動向
- 競合他社比較:資料に記載なし(–)。
- 市場動向:軟包装資材業界は原材料高、人手不足、物流コスト上昇などでコスト圧迫が続く点を会社も指摘。為替や国際情勢が業績変動要因。
今後の見通し
- 業績予想(会社公表、2025/4/1~2026/3/31)
- 売上高:32,050百万円(前期比+3.9%)
- 営業利益:1,650百万円(前期比△30.5%)
- 経常利益:1,740百万円(前期比△27.4%)
- 当期純利益:1,220百万円(前期比△27.8%)、1株当たり当期純利益 193.33円
- 直近公表からの修正:無
- 予想の信頼性:会社は通期見通し維持。Q1の営業利益進捗は良好だが、通期の営業利益予想は大幅減益予想であり(前期比△30.5%)、コスト吸収と為替の行方によっては達成に不確実性あり。過去の達成傾向は資料に詳細なし(–)。
- リスク要因:為替変動、原材料価格上昇、物流費・人件費の高止まり、主要地域での需要変動、大口案件の発注タイミング。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し。四半期財務諸表作成に特有の会計処理の適用なし。
- 監査・レビュー:第1四半期に対する監査法人のレビューは無。
- 株式関連:役員向け株式交付信託および株式給付信託型ESOPを導入。信託保有分は自己株式として計上。第1四半期に自己株式45,900株を取得(自己株式が112,201千円増加)。
- その他特記事項:為替差益→差損への転換(前年Q1は為替差益42,189千円、当Q1は為替差損20,911千円)が業績に影響。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4994 |
| 企業名 | 大成ラミックグループ |
| URL | https://www.lamick.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。