2025年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想からの修正は無し。市場予想との比較データは提供されていないため省略(会社予想に対しては「ほぼ予想通り」)。
- 業績の方向性:増収増益(売上収益:877,189百万円、前年同期比+12.0%;親会社帰属四半期利益:66,124百万円、同+8.7%)。
- 注目すべき変化:タイヤセグメントが売上を牽引(795,790百万円、同+13.5%;連結売上の90.7%を占める)。また、今年2月のGoodyear社OTR事業買収の反映で無形資産・のれんが増加、投資キャッシュフローに大幅な支出(子会社取得による支出140,527百万円)。
- 今後の見通し:通期業績予想は未修正(売上収益1,235,000百万円等)。第3四半期累計の進捗は売上71.1%、事業利益65.9%、営業利益65.3%、当期利益75.1%で、通期達成に向けて概ね順調だが買収関連の投融資と為替変動がリスク。
- 投資家への示唆:主要収益源は依然としてタイヤ事業(高付加価値品の伸長)。買収に伴う一時費用と有利子負債の増加、為替による包括利益のマイナス寄与に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:横浜ゴム株式会社
- 主要事業分野:タイヤ(乗用車用/トラック・バス用/農機・産業車両用等)、MB(コンベヤベルト、ホース、航⽪部品等)、スポーツ等のその他事業
- 代表者名:代表取締役会長兼CEO 山石 昌孝
- URL:https://www.y-yokohama.com
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計)
- 決算補足説明資料の有無:有
- 決算説明会:有(アナリスト向け)
- セグメント:
- タイヤ:乗用車用、トラック・バス用、小型トラック用、農機用、鉱山・建設車両用など
- MB(マルチプル・ビジネス):コンベヤベルト、各種ホース、防舷材、オイルフェンス、航空部品 等
- その他:スポーツ事業等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):166,396,381株(2025年9月30日)
- 期中平均株式数(四半期累計):157,784,868株
- 時価総額:–(資料未提供)
- 今後の予定:
- 通期業績予想の修正:直近公表値から修正無し(2025年8月12日公表分)
- 株主総会・IRイベント等:–(資料未提供)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較)
- 売上高:第3四半期累計 877,189百万円。通期予想1,235,000百万円に対する進捗率 71.1%(877,189 / 1,235,000)。(到達率:良好)
- 事業利益:第3四半期累計 100,725百万円。通期予想153,000百万円に対する進捗率 65.9%。(到達率:概ね順調)
- 営業利益:第3四半期累計 91,657百万円。通期予想140,500百万円に対する進捗率 65.3%。
- 親会社帰属当期利益:66,124百万円。通期予想88,000百万円に対する進捗率 75.1%。(比較的高い進捗)
- (注)会社は通期予想を修正しておらず、今回の中間発表での下方/上方修正は無し。
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:タイヤ部門での新規納入拡大(国内・北米)、市販用タイヤの販売拡大(高付加価値品・ハイインチ等)、MB部門での航空部品収益性改善。Goodyear社OTR事業の連結が売上を押し上げ。
- 下振れ要因:買収に伴う一過性費用計上(その他の費用が増加:△13,042百万円)や、為替差損等による包括利益の低下(在外営業活動の換算差額が▲10,740百万円)。
- 通期への影響:
- 進捗率は総じて順調で、会社の未修正予想達成可能性は維持。ただし買収関連支出、為替変動、原材料価格や北米・欧州の景況変化が達成リスクとなる。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 資産合計:1,893,851百万円(前期末 1,735,544百万円、+158,306百万円)
- 負債合計:959,159百万円(前期末 831,531百万円、+127,628百万円) — 主に有利子負債増加
- 資本合計:934,692百万円(前期末 904,013百万円、+30,679百万円)
- 現金及び現金同等物:89,497百万円(前期末 136,215百万円、△46,718百万円)
- のれん:316,217百万円(前期末 296,814百万円、買収反映)
- 無形資産:124,760百万円(前期末 72,455百万円、増加)
- 収益性(第3四半期累計)
- 売上収益:877,189百万円(前年同期比 +12.0% / +94,283百万円)
- 事業利益:100,725百万円(前年同期比 +20.8% / +17,314百万円)
- 事業利益率:11.5%(前年同期 10.7%)→ 改善(良い)
- 営業利益:91,657百万円(前年同期比 +6.9% / +5,885百万円)
- 営業利益率:91,657 / 877,189 ≒ 10.5%
- 税引前利益:88,359百万円(前年同期比 +11.1%)
- 親会社帰属四半期利益:66,124百万円(前年同期比 +8.7%)
- 1株当たり四半期利益(EPS, 基本):419.08円(前年同期 379.42円、+10.5%)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計比)
- 売上高進捗率:71.1%(877,189 / 1,235,000)
- 事業利益進捗率:65.9%(100,725 / 153,000)
- 営業利益進捗率:65.3%(91,657 / 140,500)
- 純利益進捗率:75.1%(66,124 / 88,000)
- コメント:当期利益の進捗が高く、通期目標達成に向けた余地はあるが下期の相場変動に注意。
- 財務安全性
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率)48.9%(安定水準:40%以上で安定)
- 負債合計/資本合計(負債比率):959,159 / 934,692 ≒ 102.6%(やや増加、借入依存度上昇)
- 流動比率:流動資産 777,266 / 流動負債 420,843 ≒ 185%(良好)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):877,189 / 1,893,851 ≒ 0.46(業種により評価が変わるが中程度)
- 売上高営業利益率の推移:事業利益率は前年から改善(10.7% → 11.5%)
- セグメント別(第3四半期累計)
- タイヤ:売上 795,790百万円(同+13.5%)、事業利益 93,070百万円(同+18.1%);連結売上の90.7%を占有
- MB:売上 75,149百万円(同+0.4%)、事業利益 7,034百万円(同+36.9%)
- その他:売上 6,251百万円(同△8.5%)、事業利益 621百万円(黒字転換)
- 財務の解説:
- 売上・利益はタイヤ中心に好調。買収(Goodyear OTR)による無形資産・のれんの増加と子会社取得による投資キャッシュアウトが見られる。結果として有利子負債が増加し現金は減少している点に留意が必要。
配当
- 配当実績と予想:
- 第2四半期中間配当:48.00円(2025年、前年は46.00円)
- 期末予想:64.00円(2025年予想)
- 年間配当予想(通期):112.00円(変更無し)
- 配当利回り:–(株価データ未提供のため算出不可)
- 配当性向(予想):年度EPS(会社予想)558.19円に対し配当112円 → 配当性向 ≒ 20.1%(やや保守的〜中立)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載は当資料上は無し(自己株式取得は第3Q累計であり、近時の取得実績あり)。
セグメント別情報
- セグメント別状況(第3Q累計)
- タイヤ:売上795,790百万円(+13.5%)、事業利益93,070百万円(+18.1%)。新車用タイヤの新規納入拡大、北米でのSUV/CUV向け増加、市販用では高付加価値品・ハイインチの販売強化が寄与。
- MB:売上75,149百万円(+0.4%)、事業利益7,034百万円(+36.9%)。航空部品での収益性改善や構造改革の効果が確認される一方、ホース配管事業は一部需要減で足を引っ張る地域あり。
- その他:売上6,251百万円(△8.5%)、事業利益621百万円(黒字化)。
- 前年同期比較:タイヤが主導して増収増益。MBは売上横ばいだが利益率改善。
- セグメント戦略:高付加価値商品の販売拡大、マルチブランド戦略(農機用等)と買収による製品ポートフォリオ拡充(OTR事業)。今後は買収統合と地域別販売強化が鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:Yokohama Transformation 2026(YX2026)を継続。既存事業の深化と新規価値の探索を推進。
- 進捗状況:高付加価値商品の販売拡大やMBの収益改善、買収による事業拡大は中期計画の方向性と整合。ただし買収費用と負債増が短期的な財務負担を増やしている。
- KPI達成状況:資料に明確なKPI数値の記載無し(進捗は売上・利益面から定性的に判断)。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社データは資料に無し(–)。ただしタイヤ業界はグローバル競争が激しく、製品差別化(AGW、高付加価値品)が収益性に直結する点は共通。
- 市場動向:国内は個人消費の回復傾向、海外では米国・欧州・中国で景況に地域差。米国の関税などが外需に影響。為替・原材料(ゴム等)価格の変動が収益に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2025年12月期):売上収益 1,235,000百万円(+12.8%)、事業利益 153,000百万円(+13.9%)、営業利益 140,500百万円(+17.9%)、親会社帰属当期利益 88,000百万円(+17.5%)。直近公表値からの修正は無し。
- 次期予想:–(資料未提供)
- 会社予想の前提条件:為替等の具体数値は記載無し(–)。
- 予想の信頼性:第3Qの進捗状況は概ね良好だが、買収関連の支出や有利子負債増、為替変動が不確実要素。過去の予想達成傾向は資料に詳細無し(–)。
- リスク要因:
- 為替変動(在外営業活動の換算差額が大きく影響)
- 原材料価格(天然ゴム、合成ゴムなど)
- 買収統合リスク(Goodyear OTR事業の統合コスト・期待効果の実現)
- 世界景気の減速(特に米国・欧州の需要鈍化)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:有(当四半期連結累計期間に新規3社を連結:日本ジャイアントタイヤ株式会社、Yokohama Earthmover Pty Ltd、Yokohama Tire Manufacturing Mexico S.A. DE C.V.)
- 添付監査レビュー:四半期連結財務諸表に対する監査法人のレビューは無し(未実施)
- その他重要事象:該当する後発事象は無し
(注記)
- 不明な項目は「–」で表示しています。
- 財務比率の目安:自己資本比率48.9%(安定水準)、流動比率約185%(良好)、負債比率(負債合計/資本合計)約102.6%(やや高め)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5101 |
| 企業名 | 横浜ゴム |
| URL | http://www.yrc.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – ゴム製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。