2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 売上高は会社予想・市場観測に対する上振れ/下振れの明示はないが、通期予想を修正(増配含む)しており、業績見通しを上方調整(修正あり)。
  • 業績の方向性: 増収減益(売上収益+10.3%、営業利益△2.5%、事業利益+13.8%、親会社帰属中間利益△23.7%)。
  • 注目すべき変化: 売上は海外含め堅調でタイヤセグメントが成長(タイヤ売上523,556百万円、+11.5%)。一方、為替差損(在外営業体の換算差額△37,614百万円)や買収に伴う一過性費用の計上で包括利益が大幅マイナス(中間包括利益 △8,410百万円)。
  • 今後の見通し: 通期業績予想を修正(通期売上1,235,000百万円、事業利益153,000百万円、親会社帰属当期利益88,000百万円)。中間実績からの進捗は売上約46.9%、営業利益約39.0%、事業利益約40.6%、純利益約40.4%で、利益面は半期比でやや遅れ気味。通期達成は為替や買収関連の費用動向に依存。
  • 投資家への示唆: 高付加価値商品や買収による事業規模拡大が売上を押し上げる一方、買収費用や為替影響が利益と包括利益を圧迫。通期予想は修正済みだが、為替・資金調達コストと買収統合の進捗が着実に改善するかを注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 横浜ゴム株式会社
    • 主要事業分野: タイヤ(乗用車用、トラック・バス用、農業・産業・OHT等)およびMB(コンベヤベルト、各種ホース、マリン商品、航空部品等)
    • 代表者名: 代表取締役会長兼CEO 山石 昌孝
    • URL: https://www.y-yokohama.com
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年8月12日
    • 対象会計期間: 2025年1月1日〜2025年6月30日(第2四半期・中間期、IFRS、連結)
    • 決算説明会: 有(アナリスト向け)
    • 半期報告書提出予定日: 2025年8月12日
    • 配当支払開始予定日(中間): 2025年9月12日
  • セグメント:
    • タイヤ: 乗用車用、トラック・バス用、小型トラック用、農機用、鉱山・建設車両用など
    • MB(マルチプル・ビジネス): コンベヤベルト、各種ホース、防舷材、オイルフェンス、マリンホース、航空部品等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 166,396,381株(2025年中間期)
    • 期中平均株式数(中間期): 158,032,678株(2025年中間期)
    • 自己株式数(期末): 8,692,367株(2025年中間期)
    • 時価総額: –(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表: 本中間発表済(2025年8月12日)
    • 株主総会: –(期日記載なし)
    • IRイベント: 決算説明会あり(アナリスト向け)
    • その他: 本決算(通期)見通し修正を発表済(同日告知あり)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は通期について修正あり。中間期での会社公表「予想」はなしのため、進捗率で評価)
    • 売上高: 579,201百万円(前年同期525,283百万円、+10.3%)。通期予想1,235,000百万円に対する進捗率 46.9%(通常の半期進捗は約50%程度のためほぼ妥当)。
    • 事業利益: 62,119百万円(+13.8%)。通期予想153,000百万円に対する進捗率 40.6%(やや遅れ)。
    • 営業利益: 54,858百万円(△2.5%)。通期予想140,500百万円に対する進捗率 39.0%(やや遅れ)。
    • 親会社帰属中間利益: 35,535百万円(△23.7%)。通期予想88,000百万円に対する進捗率 40.4%(やや遅れ)。
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因: タイヤの販売数量増(新車用・市販用ともに地域別で増加)、高付加価値商品(AGW)やハイインチ品の販売拡大、MBの海洋商品増収、Goodyear社OTR事業の連結による売上貢献。
    • 下振れ要因: 為替変動による巨額の換算差損(中間で△37,614百万円)、買収に伴う一過性費用(Goodyear OTR連結一時費用)や金融収支の悪化(金融収益減、金融費用増)。
  • 通期への影響: 通期予想は修正(増配・業績予想修正あり)。中間の進捗は売上は順調だが利益進捗はやや遅れ。為替動向や買収統合作業・一過性費用の影響が通期達成の鍵。

財務指標

  • 要点(中間期 2025/6/30)
    • 資産合計: 1,843,577百万円(前期末1,735,544百万円、増加)
    • 負債合計: 965,271百万円(前期末831,531百万円、増加)
    • 資本合計: 878,307百万円(前期末904,013百万円、減少)
    • 親会社所有者帰属持分: 870,231百万円
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率): 47.2%(安定水準。参考目安:40%以上で安定)
    • 現金及び現金同等物: 96,014百万円(期首136,215百万円 → 中間末減少)
  • 収益性(中間期実績:2025年1-6月)
    • 売上高: 579,201百万円(前年同期525,283百万円、+10.3%/金額差+53,918百万円)
    • 事業利益: 62,119百万円(前年同期54,567百万円、+13.8%/+7,552百万円)
    • 営業利益: 54,858百万円(前年同期56,254百万円、△2.5%/△1,396百万円)
    • 税引前中間利益: 50,662百万円(前年同期63,121百万円、△19.7%)
    • 親会社帰属中間利益(純利益): 35,535百万円(前年同期46,579百万円、△23.7%)
    • 1株当たり中間利益(EPS): 基本 224.86円(前年同期290.49円、△22.6%)
    • 事業利益率: 10.7%(前年同期10.4% → 改善:良い)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間実績比)
    • 売上高進捗率: 579,201 / 1,235,000 = 46.9%(通常の半期並み・ほぼ順調)
    • 事業利益進捗率: 62,119 / 153,000 = 40.6%(やや遅れ)
    • 営業利益進捗率: 54,858 / 140,500 = 39.0%(やや遅れ)
    • 親会社帰属利益進捗率: 35,535 / 88,000 = 40.4%(やや遅れ)
    • 過去同期間との比較: 売上・事業利益は増加だが、営業利益・純利益は減少(為替・一過性費用が主要要因)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率): 47.2%(安定水準)
    • 流動比率(流動資産 757,124 / 流動負債 416,944): 約181.6%(良好)
    • 有利子負債の増加: 短期・長期借入金が増加(長期借入金の収入140,275百万円計上)、負債合計増でレバレッジ上昇の兆候あり(注視)
  • 効率性
    • 総資産回転率・売上高営業利益率の詳細数値は提示なし → 売上高増に対し営業利益率は低下(営業利益△2.5%)、効率面で圧迫要因あり
  • セグメント別(事業利益ベース)
    • タイヤ: 売上 523,556百万円(+11.5%)、事業利益 56,595百万円(+9.5%)— 全体の約90.4%を占有
    • MB: 売上 51,316百万円(△0.5%)、事業利益 5,157百万円(+52.3%)— 利益貢献度改善
    • その他: 売上 4,329百万円(+4.2%)、事業利益 373百万円(黒字化)
  • 財務の解説:
    • 資産・負債の増加は主に有形固定資産・無形資産・棚卸資産の増加および有利子負債の増加(買収資金)による。中間でのキャッシュは投資(子会社取得による支出)で大幅減少し、借入で調達。為替差損が資本を押し下げる結果となった。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 中間配当: 48.00円(2025年中間、前期46.00円 → 増配、良い)
    • 期末配当(予想): 64.00円(通期合計 112.00円、前期実績合計98.00円 → 増配修正)
  • 配当利回り: –(株価情報なしのため算出不可)
  • 特別配当の有無: なし(直近は増配予想だが特別配当は記載なし)
  • 株主還元方針: 自己株式取得の実施(中間期に取得実績あり:自己株式取得による支出6,002百万円)および配当増額で還元強化の姿勢を示す

セグメント別情報

  • 概要と状況:
    • タイヤセグメント: 売上523,556百万円(+11.5%)、事業利益56,595百万円(+9.5%)。新車用・市販用いずれも増、特に中国での新エネルギー車向けや欧州のハイインチ戦略が寄与。OHT(OTR)事業はGoodyear社事業の連結で増収。タイヤが連結売上の約90.4%を占める(非常に高い依存度)。
    • MBセグメント: 売上51,316百万円(△0.5%)、事業利益5,157百万円(+52.3%)。ホース配管は顧客需要の調整で減少、工業資材(コンベヤベルト、海洋商品等)は堅調。利益率改善が顕著。
  • 前年同期比較:
    • タイヤは増収増益、MBは売上微減だが利益大幅改善。
  • セグメント戦略・見通し:
    • タイヤ: 高付加価値商品(ADVAN、GEOLANDAR、ウィンター等)比率拡大、地域別販売チャネル強化。OHT事業拡大で商材ポートフォリオ強化。
    • MB: 主力製品のシェア活用と新規販路開拓、構造改革による収益改善。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: Yokohama Transformation 2026(YX2026)を推進中。既存事業の深化と新価値探索、買収による事業拡大を継続。
  • 進捗状況: 売上拡大やAGW比率向上、MB収益改善は計画方向に合致。一方で買収関連費用や為替で資本/包括利益がマイナス影響を受けており、統合と為替管理が重要。

競合状況や市場動向

  • 競合比較: 同期の国内外タイヤメーカーと比較した相対的位置づけは資料に明示なし(–)。ただし高付加価値品やOHT拡大は競争力強化策。
  • 市場動向:
    • 米国: 関税政策やインフレ懸念で不確実性増。
    • 欧州:中国向け追加関税引き下げ等の影響で景況感持ち直し。駆け込み需要の影響あり。
    • 中国: 新エネルギー車向け需要拡大が新車用販売を押し上げている。
    • リスク要因に為替変動(換算差損が顕在化)、原材料・物流コスト、地政学リスク、関税が含まれる。

今後の見通し

  • 業績予想(通期・修正後、2025/1/1〜2025/12/31)
    • 売上収益: 1,235,000百万円(+12.8%)
    • 事業利益: 153,000百万円(+13.9%)
    • 営業利益: 140,500百万円(+17.9%)
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益: 88,000百万円(+17.5%)
    • 1株当たり当期利益: 558.19円
    • 予想修正の有無: 有(今回発表で修正・増配を発表)
  • 会社予想の前提条件: 為替・原油等の前提は資料に明示なし(–)。通期目標達成は為替動向、買収統合の一過性費用の状況、世界需要動向に依存。
  • 予想の信頼性: 中間の進捗は売上は順調だが利益面はやや遅れ。過去の予想達成傾向については資料に記載なし(–)。
  • リスク要因:
    • 為替変動(中間で在外営業体の換算差額が大きく悪化)
    • 買収に伴う追加費用や統合リスク(Goodyear関連等)
    • 原材料価格・物流コスト上昇
    • 米国の関税政策・地政学リスク

重要な注記

  • 会計方針: IFRSによる会計方針の変更はなし。会計上の見積り変更もなし。
  • 連結範囲の変更: 当中間期に新規連結3社(日本ジャイアントタイヤ株式会社、Yokohama Earthmover Pty Ltd、Yokohama Tire Manufacturing Mexico S.A. DE C.V.)を追加。これが資産・負債増加と投資キャッシュフロー大幅マイナス(子会社取得による支出140,527百万円)に影響。
  • 監査: 第2四半期決算短信は公認会計士または監査法人のレビュー対象外。
  • その他重要事象: 直近期に業績予想および配当予想を修正(増配)。将来予測は現時点情報に基づくもので、実際の業績は変動あり。

(注記)

  • 数値は単位が明示されている場合は百万円で記載。表中にない項目や不明な事項は「–」としました。
  • 財務比率については資料の数値に基づく簡易計算を用いています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5101
企業名 横浜ゴム
URL http://www.yrc.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 自動車・輸送機 – ゴム製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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