2026年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:四半期ごとの会社公表のQ1予想は提示されていないため、会社予想との直接比較は不可。通期予想に対する進捗では売上が25.2%と概ね想定ペース、営業利益・親会社帰属当期利益はそれぞれ23.7%、22.6%とやや下振れ。
- 業績の方向性:増収増益(売上収益+28.4%、営業利益+271.6%、親会社帰属四半期利益+265.1%)
- 注目すべき変化:米国の事業取り込み(海外事業売上870百万円、利益199百万円)とプラットフォーム事業の拡大が寄与。前年同期で非継続事業(nCS)除外後の比較でも大幅増加。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上36,500百万円、営業利益4,000百万円、当期利益2,500百万円)に修正はなし。第1四半期の進捗は売上は概ね順調だが、利益面は投資集中の影響で若干遅れ。
- 投資家への示唆:成長投資(米国拡大、プラットフォーム/SaaS、人員投資)と配当・自社株買いによる株主還元を両立する方針。短期的には投資による利益変動と借入増加の動向を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社LITALICO
- 主要事業分野:障害者向け就労支援・児童福祉・教育サービスおよび障害福祉向けプラットフォーム(LITALICOワークス、LITALICOジュニア等)、海外事業
- 代表者名:代表取締役社長 長谷川 敦弥
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月28日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 就労支援事業:LITALICOワークス等、就労支援施設の運営
- 児童福祉事業:LITALICOジュニア等、児童発達支援・放課後等デイサービス等
- プラットフォーム事業:LITALICO発達ナビ、仕事ナビ、キャリア等のSaaS/プラットフォーム
- 海外事業:米国(Developmental Disability Center of Nebraska等)中心の事業
- その他:パーソナルコース、ワンダー、ライフ等新規事業
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:35,712,312株(第1Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):35,646,933株(第1Q)
- 今後の予定:
- 決算説明会:なし(補足資料は作成あり)
- 株主総会/IRイベント:–(別途公表)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社の四半期予想(Q1)は未提示のため比較不可。
- 通期予想に対する進捗(達成率)
- 売上収益:9,209 / 36,500 = 25.2%
- 営業利益:948 / 4,000 = 23.7%
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:564 / 2,500 = 22.6%
- (目安)四半期均等進捗は約25%のため、売上はほぼ想定ペース、利益は若干遅れ。
- サプライズの要因:
- 増収の主因:海外事業の取り込み(870百万円)、プラットフォーム事業と児童福祉の拡大。
- 営業利益大幅増:プラットフォーム事業利益拡大や一部セグメントの黒字転換。ただし就労支援では人材育成・マーケティング等の一時投資が利益を圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。第1Qは成長投資フェーズだが、会社は第2Q以降の黒字化・成長回復を見込むとしており、現時点で予想修正はなし。
財務指標
- 財務諸表 要点(百万円)
- 売上収益(Q1):9,209(前年同期7,175、+2,035、+28.4%)
- 営業利益:948(前年同期255、+693、+271.6%)
- 親会社帰属四半期利益:564(前年同期155、+410、+265.1%)
- 総資産:37,200(前期末32,724、+4,476)
- 資本(親会社所有者持分):12,420(前期末12,469、△49)
- 収益性(Q1)
- 売上高:9,209百万円(前年同期比 +28.4% / +2,035百万円)
- 営業利益:948百万円(前年同期比 +271.6% / +693百万円)
- 営業利益率:10.3%(948/9,209。改善=良好)
- 税引前利益:857百万円(前年同期比 +256.4%)
- 親会社帰属四半期利益:564百万円(前年同期比 +265.1%)
- 1株当たり四半期利益(EPS):基本15.83円(前年同期4.33円)
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:25.2%(通常ペース)
- 営業利益進捗率:23.7%(やや遅れ)
- 純利益進捗率:22.6%(やや遅れ)
- 過去同期間との比較:売上・利益とも大幅改善(YoY大幅増)
- 財務の安全性
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):33.4%(前期38.1%)
- 目安:40%以上が安定。33.4%はやや低め(留意点)。
- 負債合計:24,780百万円(前期20,255、+4,525)
- 借入金合計(流動+非流動):15,256百万円(前期10,223、+5,033)→ 借入増加が顕著(主に米国事業・設備投資)
- 流動資産/流動負債(流動比率):11,596 / 9,352 = 1.24(1.0超=短期支払能力あり。目安: 1.5以上が余裕)
- 負債/資本(負債合計24,780 ÷ 資本12,420) ≒ 1.99(約200%)(やや高め)
- 効率性
- 総資産回転率(四半期ベース):9,209 / 37,200 = 0.25(四半期ベースのため比較は限定的)
- 売上高営業利益率は前期Q1の3.6%→今回10.3%へ改善(効率性改善、良)
- セグメント別(Q1:百万円、YoY%)
- 就労支援:売上3,324(+8.1%)、利益1,041(△8.6%) — 利益減は投資・採用費等の一時費用
- 児童福祉:売上2,580(+30.4%)、利益△31(前期△310→改善) — 開設先行費用集中でQ1はほぼ損益トントン
- プラットフォーム:売上1,405(+20.9%)、利益585(+52.4%) — SaaS拡大で高成長・高収益化
- 海外事業:売上870(新規計上)、利益199
- その他:売上1,029(+7.3%)、利益68(△3.0%)
配当
- 配当実績と予想:
- 2026年3月期(予想):中間配当0.00円、期末11.00円、年間11.00円(前期は年間9円)
- 直近公表の配当予想に修正なし
- 配当利回り:株価不明のため計算不可(→ –)
- 配当性向:通期予想当期利益2,500百万円に対し年間配当総額は株主数等から算出不可→表示不可(–)
- 株主還元方針:安定配当の継続に加え、利益水準と財務体質に応じて自己株式取得(上限5億円、予定)を実施
セグメント別情報
- 概要と要点(Q1)
- 就労支援:施設数163(新規2)、就職者数は高水準。新規利用者増加。ただし採用・育成・マーケティング投資で利益減少。
- 児童福祉:施設180、稼働安定。短時間支援中心で需要旺盛。開設先行費用がQ1に集中、Q2以降の黒字化を見込む。
- プラットフォーム:契約施設数の増加加速、SaaS中心で収益性改善。LITALICOキャリアも拡大。
- 海外:米国事業を取り込み、売上・利益寄与開始。追加投資と拡大を継続。
- 戦略:自社運営施設とプラットフォームを組合せ、スケールと品質向上を図る。SaaS化と海外展開を推進。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料上の明示はなしだが、成長投資(施設開設、SaaS拡大、海外)と株主還元(配当・自社株買い)を両立する方針は継続。
- KPI達成状況:具体KPI数値の公表なし。施設数・契約施設増加・売上成長は計画方向。
競合状況や市場動向
- 競合との比較:同業他社との定量比較データは記載なし(–)。
- 市場動向:障害者雇用の法定雇用率引上げや発達障害の認知拡大、プログラミング教育必修化等が追い風。就労支援や児童福祉、プラットフォーム需要は中長期で拡大見込み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)予想:売上収益36,500百万円(+9.9%)、営業利益4,000百万円(+15.0%)、親会社帰属当期利益2,500百万円(+4.1%)、EPS70.13円
- 予想修正:第1Q時点での修正はなし
- 会社の前提:特記事項として為替等の明示はなし(詳細は資料P5参照)
- 予想の信頼性:第1Qは成長投資が集中する期であり、会社は第2Q以降の回復を見込むため現時点で据え置き。ただし借入増加と投資回収のタイミングに依存。
- リスク要因:
- 借入金増加による財務負担(利息負担増)
- 海外事業の立上げリスク・現地環境変動
- 人材確保や規制変更(障害者施策・公費制度等)
- 需給変動や新規投資の回収遅延
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- 非継続事業:2025年3月にnCS売却により2025年3月期の数値は非継続事業を除いた継続事業ベースに組替え済み
- 監査レビュー:第1Qの四半期連結財務諸表に対する監査法人のレビューは実施なし
- その他:第1Q 減価償却費等は904百万円(前年777百万円)。自己株式取得上限は5億円。配当予想は据え置き(期末11円)。
(注)記載の比率・目安については概算。数値は開示資料に基づく。投資助言は行わない。明確でない項目は–と表記。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7366 |
| 企業名 | LITALICO |
| URL | https://litalico.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。