2025年12月期 第2四半期(中間期) 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の通期業績予想(修正なし)に対して中間実績は「売上は概ね想定内だが、営業利益は大幅に下振れ」。通期ベース進捗率は売上約20.9%・営業利益約5.2%・当期純利益約16.2%で、営業利益の進捗が特に低い。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高 +5.3%、営業利益 △87.0%、親会社株主に帰属する中間純利益 △66.5%)。
  • 注目すべき変化:前年中間期には「大型棚卸資産売却」という特別要因(売上約11.37億円、営業利益約6.59億円)が含まれており、その反動で営業利益が大幅減少。一方で、特別要因を除いた正常値ベースではrobot home事業は前年同期比で売上+43.5%、営業利益+43.0%と堅調。
  • 今後の見通し:通期予想に修正はなく、下期での回復(特に営業利益の確保)が前提。現状のH1進捗からは営業利益達成のハードルは高く、下期の採算改善が必須。
  • 投資家への示唆:売上のストック化(賃貸管理等)やプラットフォーム拡大のポテンシャルは確認できるが、H1の低採算要因(利息費用増大や販管費増等)と前期の特別要因を踏まえ、通期業績の信頼性は下期の収益回復に依存する点を重視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社robot home
    • 主要事業分野:不動産向けデジタル資産管理プラットフォーム「robot home」の開発・運用(AI・IoT事業)およびプラットフォームを活用した不動産供給・賃貸管理・売却支援等(robot home事業)
    • 代表者名:代表取締役CEO 古木 大咲
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2025年1月1日〜2025年6月30日(第2四半期・中間期、連結)
    • 決算説明会:有(証券アナリスト・機関投資家向け)
  • セグメント:
    • AI・IoT事業:プラットフォーム開発・DX支援等
    • robot home事業:物件供給(フロー)・賃貸管理受託(ストック)・売却・再投資支援
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式, 自己株式含む):91,127,000株
    • 期中平均株式数(中間期):89,884,180株
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年8月8日(提出済)
    • 配当支払開始予定日:2025年9月3日
    • その他IRイベント:決算補足説明資料あり

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との差異は「修正なし」だが中間実績の進捗は低い)
    • 売上高:中間実績 5,014百万円、通期予想 24,000百万円 → 達成率 20.9%
    • 営業利益:中間実績 73百万円、通期予想 1,400百万円 → 達成率 5.2%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績 177百万円、通期予想 1,100百万円 → 達成率 16.2%
  • サプライズの要因:
    • 前年同期にあった「大型棚卸資産売却(売上約11.37億円、営業利益約6.59億円)」の反動で営業利益が大幅減。
    • 支払利息等の営業外費用が増加(支払利息 7.517千円→31,772千円)し、費用負担が増加。
    • 販売費及び一般管理費は増加(1,714,159千円→1,811,992千円)。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を据え置き。H2での営業利益改善がない場合、通期予想の達成は難しい可能性あり。特に営業利益の進捗が極めて低いため、下期での採算改善が前提。

財務指標

  • 財務諸表の要点(千円単位→百万円で表記)
    • 総資産:16,006,193千円(=16,006百万円)
    • 純資産:9,400,514千円(=9,400百万円)
    • 自己資本比率:58.7%(安定水準)
    • 現金及び預金:4,626,244千円(前期末 6,501,814千円、△1,875.6百万円)
    • 流動資産合計:11,963,608千円
    • 流動負債合計:5,439,135千円 → 流動比率(流動資産/流動負債)=約220%(良好)
    • 有利子負債合計(短期借入 + 1年内返済長期 + 長期借入):546,740 + 2,112,172 + 1,028,621 = 3,687,533千円(=3,687.5百万円)
    • ネットキャッシュ(現金 − 有利子負債)=約938.7百万円(正味で現金余剰)
  • 収益性(中間期、対前年同期)
    • 売上高:5,014百万円(+5.3%/+254百万円) — 増収(良)
    • 営業利益:73百万円(△87.0%/△492百万円) — 大幅減益(悪)
    • 営業利益率:73 / 5,014 = 約1.46%(前年同期約11.9% → 大幅悪化)
    • 経常利益:206百万円(△63.2%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:177百万円(△66.5%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):1.98円(前年 5.90円、△66.5%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
    • 売上高進捗率:20.9%(通期24,000百万円に対し低め。通常中間期での目安は約50%だが業種や季節性に依存)
    • 営業利益進捗率:5.2%(著しく低い)
    • 純利益進捗率:16.2%
    • 過去同期間との比較:前年中間期は特別要因で利益が押し上げられており、単純比較は不適合。正常化ベースではrobot home事業は堅調。
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率:58.7%(安定水準)
    • 流動比率:約220%(健全)
    • 負債比率(負債/資産):6,605,678 / 16,006,193 ≈ 41.3%(適度)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率の大幅低下(11.9%→1.46%)が課題
  • セグメント別(中間期、千円)
    • AI・IoT事業:売上 212,103千円(=212.1百万円、△22.5%)、営業利益 66,016千円(=66.0百万円、△38.5%)→ セグメント営業利益率 ≈31.1%(高いが規模小)
    • robot home事業:売上 4,802,031千円(=4,802.0百万円、+7.1%)、営業利益 894,394千円(=894.4百万円、△30.4%)→ セグメント営業利益率 ≈18.6%
    • 注:前中間期の大型棚卸売却影響を除いた「正常値ベース」ではrobot home事業は売上+43.5%、営業利益+43.0%と好調
  • 財務の解説:
    • 資産増(販売用不動産・仕掛販売用不動産・有形固定資産の増加)と現金減少が同時に発生。事業拡大やストック構築のための投資・在庫積み増しが主因。
    • 借入金の短期化(1年内返済予定の長期借入金の増加)が見られ、利息負担が増加している点は注視。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末):1.00円(2025年12月期中間)
    • 期末配当(予想):1.00円
    • 年間配当予想:2.00円(修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報が未提示のため算出不可)
  • 配当性向(通期ベース見込み):年間配当2.00円 / 1株当たり当期純利益12.24円 = 約16.3%(目安:低め〜中程度の還元)
    • 中間時点の単純比較だと中間配当1.00円/EPS1.98円=約50.5%に相当(ただし通期計画前提の評価が一般的)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし

セグメント別情報

  • AI・IoT事業:
    • 売上:224百万円(報告値 212–224百万円表記差あり、資料では2億24百万円=224百万円と記載)
    • 営業利益:66百万円(△38.5%)
    • コメント:規模は小さいが高マージン化が図れている。プラットフォーム・DX支援の拡張が狙い。
  • robot home事業:
    • 売上:4,802百万円(+7.1%)/営業利益:894百万円(△30.4)
    • コメント:ストック収益(賃貸管理等)拡大により安定化を図る戦略。前期の一時要因を除けば成長性は高い(正常化ベースで+43.5%)。
  • セグメント戦略:プラットフォームを核としたフロー(物件売買)とストック(賃貸管理等)での好循環を構築。PM業務のRPA化や保証ビジネス拡大に注力。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画との整合性:プラットフォーム拡大とストック収益拡大の方針は今回決算内容と整合(robot home事業の正常化ベース成長が確認できる)。
  • KPI達成状況:具体KPIは開示なしだが、通期目標達成は下期の採算回復がKPIとなる。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との詳細比較資料は開示なし(–)。不動産テック領域は競争激化・差別化が課題。
  • 市場動向:国内の個人消費・設備投資改善等の追い風の一方、地政学リスクや金融情勢により先行き不透明。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想:売上 24,000百万円(+82.4%)、営業利益 1,400百万円(+34.1%)、経常利益 1,350百万円(+32.6%)、当期純利益 1,100百万円(+20.5%)→ 会社は修正なし。
    • 前提条件:詳細前提(為替・原油等)の記載なし。
  • 予想の信頼性:H1の営業利益進捗が極めて低く、過去の特別要因の有無を踏まえると、下期での高い回復が必要なため達成に対する注意が必要。
  • リスク要因:
    • 金利上昇や借入コスト増(既に支払利息増が発生)
    • 不動産市況の変動、規制変更
    • 下期での取引回復が想定を下回る場合の業績下振れ

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等)を当中間期の期首から適用。中間連結財務諸表への影響は無しと開示。
  • その他:当中間期の連結範囲に重要な変更は無し。第2四半期決算短信は監査法人のレビュー対象外。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1435
企業名 robot home
URL https://corp.robothome.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 不動産 – 不動産業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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