2026年3月期第2四半期決算説明会

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 2Qは「増収減益」だが、主力品の値上げや高付加価値品の拡充、原価低減等で収益力強化を進める。中期計画(SMILE2027)は骨子に変更なし、残期計画を見直し施策を追加する方針(重要点:衣類ケアの計画見直し、収益構造改革、SCM強化、DX投資)。
  • 業績ハイライト: 2Qは売上・営業利益は前年並び~増(営業利益大幅増)、一方で親会社株主に帰属する中間純利益は減少。
  • 戦略の方向性: 高付加価値商品の比率拡大、ペットケアを主力育成、SCMのAI化による在庫最適化、コストダウン(原価低減プロジェクト)と収益構造改革。
  • 注目材料: Q2の価格引上げ効果(売価要因 +5.9億円)、SKU削減・在庫削減(在庫金額 95% YoY、SKU 801→741)、SCM部新設(7月)と需要予測にAI導入、下期に値上げ効果が本格寄与予定。
  • 一言評価: 増収・営業改善の兆しはあるが、衣類ケア中心の需要変化・原料コスト・リベート増加などで中長期達成に向けた不確実性が残る。

基本情報

  • 企業概要: エステー株式会社(S.T. Corporation)/主要事業分野:家庭用日用品(エアケア(消臭芳香剤)、ペットケア(猫用トイレ用品等)、衣類ケア(防虫剤)、ホームケア(フードケア・クリーナー等)、湿気ケア(除湿剤)、サーモケア(カイロ)、ハンドケア(手袋))
  • 代表者名: 代表執行役社長 上月 洋
  • 説明者: 代表執行役社長 上月 洋(発表・方針説明、SMILE2027進捗報告)
  • セグメント: カテゴリー別(社内セグメント扱い)
    • エアケア:消臭芳香剤(高付加価値「PAシリーズ」等)
    • ペットケア:猫用トイレ本体・猫砂・防臭シート等
    • 衣類ケア:防虫剤(「NOTE」など、収納ケアへの展開検討)
    • ホームケア:フードケア、クリーナー等(「米唐番」等が寄与)
    • 湿気ケア:除湿剤
    • サーモケア:カイロ
    • ハンドケア:手袋(BtoB含む)

業績サマリー

  • 主要指標(連結:2Q)
    • 売上高:241.5億円(前年同期比 100.0%)(目安:横ばい/注意)
    • 営業利益:18.4億円(前年同期比 149.0%)(営業利益率 7.6%)(目安:良い)
    • 経常利益:19.9億円(前年同期比 130.6%)(目安:良い)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:13.3億円(前年同期比 65.6%)(目安:悪い)
    • 1株当たり利益(EPS):–(非開示)
    • 売上総利益:96.7億円(売上総利益率 40.0%、前年同期比 102.1%)(目安:良い)
    • 販売管理費:78.3億円(売上比 32.4%、前年同期比 95.0%)(目安:やや良い)
  • 会社予想に対する比較(2Q計画比)
    • 売上高達成率:計画比 91.2%(未達)(目安:注意)
    • 営業利益達成率:計画比 115.0%(超過)(目安:良い)
    • 経常利益達成率:計画比 110.7%(超過)
    • 中間純利益達成率:計画比 133.9%(超過)
    • サプライズ:営業利益・経常利益は計画超過、売上は計画未達。中間純利益は前年割れ(要因は資料に詳細記載なし)
  • 進捗状況(通期計画:連結、変更なし)
    • 通期計画(2026.3期):売上高 527億円、営業利益 25億円、経常利益 28億円、当期純利益 16億円、年間配当 44円予定
    • 通期進捗率(Q2実績/通期計画)
    • 売上高:241.5 / 527 ≒ 45.8%(目安:やや順調だが季節要因考慮)
    • 営業利益:18.4 / 25 ≒ 73.6%(目安:良い/上期で多く稼げている)
    • 当期純利益:13.3 / 16 ≒ 83.1%(目安:良い)
    • 中期経営計画(SMILE2027)に対する達成率:1.5年時点で計画比合計 95.5%(未達)(目安:注意)
  • セグメント別状況(2Q売上高)
    • エアケア:113.6億円(前年同期比 102.5%、構成比 47.0%)(目安:良い)
    • ペットケア:18.6億円(前年同期比 111.3%、構成比 7.7%)(目安:良い)
    • 衣類ケア:36.8億円(前年同期比 94.3%、構成比 15.2%)(目安:悪い)
    • ホームケア:25.2億円(前年同期比 105.0%、構成比 10.5%)(目安:良い)
    • 湿気ケア:16.6億円(前年同期比 91.7%、構成比 6.9%)(目安:注意)
    • サーモケア:6.6億円(前年同期比 80.7%、構成比 2.8%)(目安:悪い)
    • ハンドケア:23.8億円(前年同期比 98.3%、構成比 9.9%)(目安:横ばい)

業績の背景分析

  • 業績概要(ハイライト)
    • 増収(前期比ほぼ横ばいの中、エアケア・ホームケア・ペットケアが牽引)だが、純利益は減少。粗利率は改善(高粗利商品の売上増と値上げ効果)。
  • 増減要因(2Q営業利益前年同期差:+6.0億円の主要内訳)
    • プラス要因
    • 販売価格の引上げ:+5.9億円(主に8〜9月の値上げ品が寄与)(良い)
    • 製造原価等の低減:+2.2億円(仕入先見直し、為替影響)(良い)
    • マーケティング費の戦略的抑制等:寄与(マーケ費 +3.1億円表示は「費用増→効果で調整」状況の整理要)
    • 販売数量増(主にペットケア、ホームケアの一部):+0.8億円(良い)
    • マイナス要因
    • 原材料価格等の上昇:▲4.2億円(プラスチック成形品、化学原料、人件費高騰による加工賃上昇)(悪い)
    • 売上控除(リベート等)の増加:▲1.7億円(特にペットケアで競争激化に伴うリベート増)(注意〜悪い)
    • 廃棄・評価損等:▲1.95億円(資料項目)
  • 競争環境
    • ペットケア市場は当社シェア約2割弱(市場は微減)。競争激化でリベート増加。
    • エアケアは市場拡大(高付加価値商品は未達部分あり)。衣類ケアは市場縮小・消費行動変化で弱含み。
  • リスク要因(開示・注目点)
    • 為替・原材料価格上昇(原価にマイナス影響)
    • リベート競争の激化(販促費・売上控除増)
    • 衣替需要減少など消費者行動変化(衣類ケアの中長期需要不確定)
    • 海外事業(ASEAN等)・タイ事業再生の遅れ

戦略と施策

  • 現在の戦略(SMILE2027骨子、変更なし)
    • 既存ビジネスの拡充・進化(ペットケアの育成、エアケア高付加価値化、BtoB拡大)
    • 海外(ASEAN集中)・BtoBチャネルの強化
    • 新規ビジネス創出(クリアフォレスト活用、ウェルネス領域等)
    • 収益構造改革(高粗利比率向上、コストダウン、SCM改革)
  • 進行中の施策(下期含む)
    • 主力品の値上げ(2025年8・9月実施分が下期利益に寄与予定、2026年2月にリニューアルで新価格設定)
    • 原価低減プロジェクト(調達見直し等)・商品ミックス改善(高粗利品に注力)
    • SCM部新設(7月)による在庫適正化、データ&AIを用いた需要予測システム構築
    • 衣類ケアの「収納ケア」への再定義(NOTEシリーズの位置付け変更)
    • 高付加価値新製品(例:「消臭力トイレのフレッシュミスト RESETTO」「消臭力クルマ用 feelU」)を投入
    • DX推進(社内生成AI「STAiBLE」導入、Gemini活用講習)・BI導入でデータドリブン化強化
  • セグメント別施策成果(概要)
    • エアケア:高付加価値品や新製品で販売拡大(ただし一部プレミアム商品は計画未達)
    • ペットケア:本体セット拡販は計画未達だが売上は増加、原価改善に取り組み(M&A等で成長投資予定)
    • 衣類ケア:需要減少の真因分析・短中期対策を再検討(戦略・施策の抜本見直しが必要)
  • 新たな取り組み(説明会での発表)
    • SCM部(7月設立)、AIによる需要予測、STAiBLEによる生成AI活用、在庫削減・SKU削減の継続、投資の一部見直し(残期計画再設計)

将来予測と見通し

  • 業績予想(通期・連結、変更なし)
    • 次期(2026.3期通期)業績予想:売上高 527億円(前年同期比 +9.5%)、営業利益 25億円(前年同期比 +50.7%)、経常利益 28億円(前年同期比 +34.3%)、当期純利益 16億円(前年同期比 56.4%)
    • 予想の前提条件:値上げ効果、既存施策の実行、下期に値上げの寄与を想定(為替等の前提は資料に明示なし→前提は–)
    • 経営陣の自信度:計画は維持するが、SMILE2027の残期計画を再設計中であり、不確実性認識あり(自己評価は慎重)
  • 予想修正: 通期計画は「変更なし」と明示(ただし残期で追加施策・見直しを実行予定)
  • 中長期計画: SMILE2027(2024.4〜2027.3)目標は売上565億円、営業利益40億円、ROE 8.3%。1.5年経過時点で計画比95.5%と未達のため残期で抜本的見直しを実施中。
  • 予想の信頼性: 1.5年で計画未達(95.5%)を理由に残期計画を再設計中。過去の達成傾向は一部未達のため慎重姿勢と読み取れる。
  • マクロ経済の影響: 原材料価格・為替・消費者需要動向(衣替行動の変化)が業績に直接影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: 安定配当を基本とし、DOE 3%を目安に株主還元(配当と自社株買い)を実施予定。
  • 配当実績(通期見込み): 年間配当 44円予定(配当性向 57.4%:やや高め/株主還元重視)
  • 特別配当: なし(表示なし)
  • その他株主還元: 自社株買いは計画上検討(配当と自社株買い合計 ~30億円を想定)

製品やサービス

  • 主要製品・販売状況:
    • エアケア:消臭力プレミアム等高付加価値商品、「RESETTO」など新製品が寄与(売上増)
    • ペットケア:「ニャンとも清潔トイレ」等の本体拡販で売上増加(市場シェア約2割弱)
    • 衣類ケア:防虫剤需要低下、収納ケア(NOTEシリーズ)への展開を進める
    • ホームケア:「米唐番」などが好調で伸長
  • 協業・提携: アロマ空間デザイン事業の開始、BtoB(ホテル向けコーティング)等チャネル展開(詳細は–)
  • 成長ドライバー: ペットケアの育成、高付加価値エアケアの拡大、BtoB・海外チャネル強化、クリアフォレスト等新規事業の事業化

Q&Aハイライト

  • Q&Aセッションの記載:説明資料にQ&Aの記録なし → 未提供(–)
  • ポジティブ要因:
    • 営業利益の前年比大幅増(+49%)で収益改善の兆し(良い)
    • 値上げ効果(売価要因 +5.9億円)が効いている(良い)
    • ペットケア・ホームケア・一部エアケアで販売拡大(良い)
    • 在庫削減・SKU整理、SCM部設置・AI導入による効率化の取り組み(中長期でプラス期待)
  • ネガティブ要因:
    • 衣類ケアやサーモケアの需要低迷(計画未達:衣類ケア1.5年計画比 87.4%)(悪い)
    • 原材料価格上昇・人件費高騰で原価圧迫(▲4.2億円)(注意)
    • ペットケアの競争激化でリベート増(売上控除▲1.7億円)(注意)
    • SMILE2027の1.5年で計画未達(95.5%)→残期で抜本的見直しが必要(注意)
  • 不確実性: 下期の値上げ効果の実行度合い、衣類ケア需要の構造的変化、原料市況、海外事業の再生進捗(特にタイ事業)
  • 注目すべきカタリスト(株価に影響しうるイベント等):
    • 下期の製品リニューアル(2026年2月予定)・値上げ商品が利益に寄与するかの検証(短期カタリスト)
    • SMILE2027残期計画の再設計内容と数値修正(中期カタリスト)
    • SCM/AI導入効果(在庫削減、欠品低減、販管費最適化の実績)
    • 原価低減プロジェクトやM&A(ペットケア領域)等の進捗

重要な注記

  • 会計方針: 一部スライドで「収益認識基準適用前」と注記があり、比較指標で基準適用前の表示が混在している箇所がある(会計処理差異に注意)。
  • リスク要因(開示ベース): 為替・原材料コスト、リベート増・販売構造の変化、海外事業再建の遅れなど。
  • その他: 本資料の業績見通しは前提に基づくものであり実現を保証するものではない(資料末尾の注意事項)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4951
企業名 エステー
URL http://www.st-c.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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