2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 会社は中間期の個別予想を提示しておらず市場予想も本資料では不明のため「明確な上振れ/下振れ判断は不可」。ただし通期業績予想は修正なし(発表時点)。
  • 業績の方向性: 売上高は横ばい(増減率 0.0%)、営業増益(営業利益 +49.0%)だが親会社株主に帰属する中間純利益は減少(△34.4%)。(増収増益ではなく「横ばい売上/増益(営業)」)
  • 注目すべき変化: 営業利益が大幅増(1,234 → 1,840 百万円、+49.0%)と収益性が改善。逆に純利益は前期に発生した「負ののれん発生益(1,101 百万円)」の反動で減少。
  • 今後の見通し: 通期予想に修正なし(売上高 52,700 百万円、営業利益 2,500 百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 1,600 百万円)。中間期進捗は売上で約46%、営業利益で約73.6%、純利益で約83.7%と利益面の進捗は良好で、営業利益・純利益の通期達成は現時点で妥当性が高いが、季節要因(湿度・気候)や原材料価格、為替に注意。
  • 投資家への示唆: 営業面では販管費削減等で利益率が改善しており、営業力は回復基調。一方で純利益の増減は特殊要因に左右されやすく、天候・原材料・為替など外部要因や季節性(湿気ケア、サーモケア)に敏感である点に注意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: エステー株式会社
    • 主要事業分野: 生活日用品事業(消臭芳香剤、猫用トイレ用品、防虫剤、フードケア・クリーナー、除湿剤、カイロ、手袋等の企画・製造・販売)
    • 代表者: 代表執行役社長 上月 洋
    • 連絡先: 執行役 橋本 成明 TEL 03-3367-6314
    • URL: https://www.st-c.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年11月11日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 半期報告書提出予定日: 2025年11月14日
    • 決算補足説明資料: 作成予定(同日中にIR掲載予定)
  • セグメント:
    • 単一セグメント「生活日用品事業」。但しカテゴリー別業績を開示(下記セグメント別情報参照)。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 23,000,000 株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数: 2,129,806 株
    • 期中平均株式数(中間期): 20,870,293 株
    • 時価総額: –(本資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 中間報告書提出: 2025年11月14日
    • 配当支払開始予定日: 2025年12月5日
    • 決算説明会: 機関投資家・アナリスト向けの開催有無は資料に明記なし(補足資料を同社サイトへ掲載予定)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 会社中間期予想: 中間期個別予想は開示されていないため比較不能(会社は通期予想のみ公表、通期予想に変更なし)。
    • 親会社株主に帰属する中間純利益: 実績 1,339 百万円(前年同期比 △34.4%)。理由は下記参照。
  • サプライズの要因:
    • 営業利益上振れ要因: 広告宣伝費抑制や前期に計上していたコンサル関連費用の消滅など販管費の減少により営業費用が低下。売上は一部カテゴリーで増加(エアケア、ペットケア、ホームケア)が寄与。
    • 純利益減少要因: 前期に発生した負ののれん発生益(1,101 百万円)が当中間期にはなく、その反動で親会社株主に帰属する中間純利益は減少。
    • その他: 為替差損の増加(営業外費用)が経常利益に一部影響。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き(修正なし)。中間期の進捗(売上約46%、営業利益約73.6%、純利益約83.7%)を鑑みると利益面は通期目標達成の可能性は高いが、売上は季節性に依存するため残り期の天候や需要動向次第で変動するリスクあり。

財務指標(要点)

  • 主要損益(当中間期・百万円):
    • 売上高: 24,155(前年同期 24,145、増減率 +0.0%、増減額 +10 百万円)
    • 売上総利益: 9,672(前年同期 9,477、+2.1%)
    • 販管費: 7,832(前年同期 8,242、△5.0%)
    • 営業利益: 1,840(前年同期 1,234、+49.0%)→ 営業利益率 7.62%(前年 5.11%、改善:+2.51pp)【良:改善】
    • 経常利益: 1,992(前年同期 1,525、+30.6%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益: 1,339(前年同期 2,042、△34.4%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS): 64.18 円(前年同期 94.65 円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間期進捗):
    • 通期売上高予想: 52,700 百万円 → 中間進捗率 24,155 / 52,700 = 45.8%(概ね半期の標準水準)
    • 通期営業利益予想: 2,500 百万円 → 中間進捗率 1,840 / 2,500 = 73.6%(良好/早期達成傾向)
    • 通期親会社株主当期純利益予想: 1,600 百万円 → 中間進捗率 1,339 / 1,600 = 83.7%(良好/早期達成傾向。ただし前期の特殊益影響に注意)
    • 解説: 利益進捗が良好である一方、売上は季節性に左右される項目が多く、残り期の販売動向に注意。
  • 貸借対照表(要点・百万円):
    • 総資産: 47,628(前期末 45,843、+1,785)
    • 純資産: 34,493(前期末 33,236、+1,256)
    • 自己資本: 33,897 百万円(自己資本比率 71.2%)→ 71.2%(安定水準、目安 40% 超で安定)
    • 流動資産: 26,660、流動負債: 11,525 → 流動比率 ≒ 231%(良好)
    • 負債合計: 13,135 → 負債/純資産比 ≒ 38.1%(低く安定)
  • キャッシュ・フロー(中間累計・百万円):
    • 営業活動CF: +430(前年同期は △779)→ 営業CF改善(良)
    • 投資活動CF: △384(前年同期 △5,240、前年は事業譲受等で大幅支出)
    • 財務活動CF: △630(配当支払等)
    • 現金及び現金同等物期末: 9,291(期首 9,885、減少 △594)
  • 効率性:
    • 総資産回転率(中間期間換算粗い目安): 売上 24,155 / 総資産 47,628 ≒ 0.51 回(年換算では参考値)【中程度】
    • 営業利益率の改善(5.11% → 7.62%)は効率改善を示す(良)。
  • セグメント別(カテゴリー)主な数値(当中間期・百万円・構成比・前年同期比):
    • エアケア(消臭芳香剤): 11,361(47.0%)+2.5%
    • ペットケア(猫用トイレ用品): 1,865(7.7%)+11.3%
    • 衣類ケア(防虫剤): 3,682(15.2%)△5.7%
    • ホームケア(フードケア・クリーナー他): 2,525(10.5%)+5.0%
    • 湿気ケア(除湿剤): 1,663(6.9%)△8.3%
    • サーモケア(カイロ): 668(2.8%)△19.3%
    • ハンドケア(手袋): 2,388(9.9%)△1.7%
    • 合計: 24,155(100.0%)+0.0%
  • 財務の解説:
    • 営業利益改善は販管費抑制・販売効率化の成果。受取手形・売掛金・棚卸資産の増加で運転資本が増加し、営業CFは改善したが現金は期末で減少。投資CFは前期の事業譲受(大型支出)がなくなり小幅の支出に止まった。

配当

  • 中間配当(実績): 22.00 円(2026年3月期)
  • 期末配当(予想): 22.00 円(2026年3月期 期末予想)
  • 年間配当(予想): 44.00 円(変わらず、会社発表)
  • 配当性向(目安): 通期EPS(会社予想)76.66 円 → 配当性向(配当/EPS)= 44 / 76.66 ≒ 57.4%(やや高い/株主還元重視の水準)
  • 配当利回り: –(株価情報が本資料にないため算出不可)
  • 特別配当: なし(記載なし)
  • 自社株買い等: なし(記載なし)

セグメント別情報(詳細)

  • 状況と要因:
    • エアケア: 既存品の堅調さと新製品(ミストタイプ「消臭力 トイレのフレッシュミスト RESETTO」)が寄与。構成比最大(47.0%)。
    • ペットケア: 事業譲受(前期6月)による基盤強化と認知向上施策で成長(+11.3%)。
    • 衣類ケア: 収納スタイル多様化の影響で主力品が減少(△5.7%)。価値提案で対策中。
    • ホームケア: 米価格高騰による備蓄ニーズの高まりでフードケアが伸長(+5.0%)。
    • 湿気ケア・サーモケア: 気候(空梅雨)や立ち上げ遅延で減少(湿気ケア △8.3%、サーモケア △19.3%)。
    • ハンドケア: 業務用途手袋の拡売を進めるが素材需要の変動で若干減少(△1.7%)。
  • 戦略:
    • カテゴリーごとに新製品投入と価値提案(例: ムシューダ NOTE、Premium Aromaの拡販、消臭力新製品)で需要掘り起こし。
    • サプライチェーン再編(グループ内吸収合併)で物流・業務効率化を図る。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画上の取組(資料内言及): 「原価高騰対策」「ロスの削減」「価値の創造」「経営基盤の強化」を継続。
  • 進捗状況: 営業利益率改善と販管費抑制は経営基盤強化の成果の一端と評価できる。事業譲受の統合(エステービジネスサポートの吸収合併、2025/7/1)によりサプライチェーン再編を推進。

競合状況や市場動向

  • 市場動向: 国内では個人消費の弱さや気候要因(空梅雨等)でカテゴリーごとの需要変動が顕著。海外要因として原材料・エネルギー高止まりや為替・金融市場変動のリスクあり。
  • 競合比較: 同業他社との数値比較は本資料に記載なしのため省略。エアケア等の主力ブランド力と新製品導入が競争優位性の源泉。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(会社予想、2026年3月期): 売上高 52,700 百万円(+9.5%)、営業利益 2,500 百万円(+50.7%)、経常利益 2,800 百万円(+34.3%)、親会社株主帰属当期純利益 1,600 百万円(+43.6%)、1株当たり当期純利益 76.66 円。
    • 予想修正: なし(2025年5月9日公表の予想から変更なし)。
    • 会社予想の前提: 為替や原材料等に関する前提は補足資料参照(本短信では詳細列記なし)。
  • 予想の信頼性:
    • 過去の特別利益(負ののれん)等により純利益の変動が大きいため、当期の純利益見通しは特殊要因の有無によって変動し得る。一方で営業利益ベースの進捗は良好であるため営業面の目標達成可能性は比較的高いと判断される。
  • 主なリスク要因:
    • 天候による需要変動(湿気ケア・サーモケア等に影響)
    • 原材料価格・エネルギーコストの上昇
    • 為替変動(為替差損が発生)
    • 消費者マインドや個人消費の鈍化

重要な注記

  • 会計方針:
    • 前連結会計年度における企業結合に係る暫定的会計処理の確定を行っており、前中間期との比較は見直し後の数値を用いている旨の注記あり。
    • 当中間期における連結範囲の重要な変更: 完全子会社エステービジネスサポート株式会社を2025年7月1日に吸収合併(共通支配下取引として会計処理)。
  • その他:
    • 第2四半期(中間期)決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外である旨明記。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4951
企業名 エステー
URL http://www.st-c.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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