2024年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想(未修正)との乖離はあるが、四半期単独での会社予想(四半期予想開示なし)や市場コンセンサスは開示無しのため不明。通期進捗では売上は順調だが利益面は大幅な遅れ(実質的に下振れ)。
- 業績の方向性:増収(売上高:482百万円、前年同期比+10.2%)だが損失拡大(営業損失67百万円→前年同期35百万円の損失)。従って増収減益(損失拡大)。
- 注目すべき変化:画像検査新製品(PolarVision、スマートシリーズ等)の導入が進み売上寄与が始まっている一方、海外(特に中国)の受注・納品遅延や搬送機製造遅延により計画から乖離。子会社の清算(納維達斯机械(蘇州)有限公司の除外)に伴う特別利益(47.065百万円)計上。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上2,800百万円、営業利益200百万円、当期純利益280百万円)は修正なし。Q1の営業赤字・海外の足踏みがあるため達成可能性はリスク要因依存だが、研究開発投資の成果と人員増強により下期回復を見込む旨の会社コメント。
- 投資家への示唆:売上は拡大しているものの利益面は短期的に悪化。新製品・AI導入の進展が中長期の成長ドライバーだが、海外市場の回復と製造委託先の納期正常化が通期達成の鍵。四半期は季節性や一時要因の影響が大きいため、通期進捗と下期見通しを注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:シリウスビジョン株式会社
- 主要事業分野:画像検査機・ソフトウェア(AsmilVision 等)、AI/クラウドサービス(UniARTS)、ウェブソフト・クラウドサービス(株式会社ウェブインパクトの各種サービス)
- 代表者名:代表取締役 辻谷 潤一
- 報告概要:
- 提出日:2024年5月15日
- 対象会計期間:2024年12月期 第1四半期(連結:2024年1月1日~2024年3月31日)
- 四半期決算補足資料作成:無、決算説明会:無
- セグメント(名称と概要、数値は非開示のため概要のみ):
- 画像検査事業:検査機・ソフトウエア(S-Labシリーズ、S-Scan、S-Bottle、PolarVision 等)
- AI/DX/クラウド(UniARTS):画像検査のAI化・DX支援・クラウドサービス
- ウェブソフト・クラウド(ウェブインパクト):給与明細サービス等のSaaS・受託開発・運用
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):5,722,500株
- 期末自己株式数:1,103,923株(うちJ-ESOP179,100株含む)
- 四半期累計平均株式数:4,618,577株
- 時価総額:–(開示無し)
- 今後の予定:
- 次回決算発表:通期(2024年12月期)に関する各種IRは通期発表日に準じる(具体日程の記載なし)
- 株主総会・IRイベント:–(開示無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社の「通期」予想との比較・達成率)
- 売上高:482百万円。通期予想2,800百万円に対する進捗率 17.2%(通常ペースかやや順調:Q1としては良好)
- 営業利益:△67百万円。通期予想200百万円に対する進捗率 -33.8%(赤字であり、利益面は著しく遅延)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:△41百万円。通期予想280百万円に対する進捗率 -14.6%
- 市場予想との比較:–(市場コンセンサスの開示無し)
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:新製品(PolarVision、スマートシリーズ)やAI採用による一部顧客での導入進展、ウェブインパクトの安定収益
- 下振れ要因:国内大型案件の搬送機製造遅延、中国の受注・納品遅延及び中国委託先の長納期化に伴う売上計上の遅れ、海外連結子会社の業績悪化(特に中国・ベトナム)
- 特別要因:連結子会社の清算に伴う特別利益47,065千円を計上(清算益)
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正せず(業績予想の数値に変更なし)。ただしQ1の赤字と海外の不振を踏まえ、通期達成は海外回復・製造委託先の納期正常化・新製品のリピート導入に依存。
財務指標
- 要点(単位:百万円。以下は千円表記を百万円換算で記載)
- 売上高:482 百万円(前年同期 437 百万円、前年同期比 +10.2%)
- 売上原価:245 百万円(前年同期 203 百万円)
- 売上総利益:238 百万円(前年同期 235 百万円)
- 販管費:305 百万円(前年同期 271 百万円、増加は研究開発・人員投資等)
- 営業利益:△67 百万円(前年同期 △35 百万円、損失拡大)
- 経常利益:△59 百万円(前年同期 △17 百万円、損失拡大)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△41 百万円(前年同期 △38 百万円、損失拡大)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△8.90円(前年同期 △8.29円)
- 損益率(営業利益率等)
- 売上高営業利益率:△13.9%(67/482 → -13.9%、損失水準)
- 貸借対照表の主要項目(当第1Q末 2024/3/31)
- 総資産:3,194 百万円(前期末 3,356 百万円、△161 百万円)
- 純資産:2,637 百万円(前期末 2,744 百万円、△107 百万円)
- 自己資本比率:80.5%(前期末 80.1%、安定水準:40%以上を良好とする基準に対して高水準)
- 現金及び預金:1,066 百万円(前期末 1,083 百万円、△16 百万円)
- 受取手形及び売掛金:330 百万円(前期末 674 百万円、△343 百万円の大幅減)
- 棚卸資産(仕掛品等):合計増加(仕掛品 347 百万円←291 百万円等)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:17.2%(482/2,800)
- 営業利益進捗率:-33.8%(△67/200)→ 赤字であり通期目標達成には黒字転換が必要
- 純利益進捗率:-14.6%(△41/280)
- 過去同期間との比較:前年Q1に対して売上は増加したものの、営業損失・経常損失は拡大。売上の伸びはあるが利益率は悪化。
- 財務の安全性
- 自己資本比率:80.5%(高く安定)
- 負債合計:558 百万円(資本に対して低水準、負債比率は低い)
- 流動比率(流動資産/流動負債):約 2376 / 494 = 約4.81(約481%)→ 流動性は十分
- 効率性
- 総資産回転率等の詳細は四半期ベースでの開示なし。売上増加に対し販管費増で営業効率悪化。
- セグメント別:定量数値は未開示。電子検査・AI・ウェブサービスそれぞれで状況差(国内画像検査とウェブインパクトは堅調、海外と搬送機械調達が弱い)。
配当
- 配当実績と予想:
- 2023年12月期:期末配当 10.00円、年間合計 10.00円
- 2024年12月期(予想):中間 0.00円、期末 10.00円、年間合計 10.00円(変更無し)
- 配当利回り:–(株価情報の開示無しのため算出不可)
- 配当性向:通期予想当期純利益(280百万円)に対する配当性向は一株当たりでの計算が必要(開示値としては無記載)
- 自社株買い・特別配当:現時点で無し
セグメント別情報
- セグメント状況(定性的)
- 画像検査事業:AsmilVision搭載機やSシリーズ、PolarVisionの導入が進行。ラベル印刷業界やグラビヤ・紙器分野での新市場開拓が進展。スマートシリーズの大手導入で今後リピート期待。
- UniARTS(AI/DX/クラウド):医薬品・化粧品・食品パッケージ等でAI検査技術の採用が進み、印刷工場の自動化需要に応える動き。
- ウェブインパクト:Web給、sync、QuickGate等で安定収益。行政向けシステムの引合いも継続。
- 前年同期比較:セグメント別の金額開示なしだが、画像検査とウェブ部門は堅調、海外子会社(中国・ベトナム等)は悪化。
- セグメント戦略:新製品投入とAI技術の深耕、海外展開強化、人員増加による技術力強化。製造委託先・サプライチェーンの安定化が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:文中で「中期経営計画達成のため研究開発投資を維持」と明記。新技術・AI投資を継続。
- KPI達成状況:具体KPIの数値開示無し。研究開発投資(第1Qで76百万円)や開発人員増(画像検査の開発者・技術者が前年同期比約15%増)は中期投資を継続している証左。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業他社との定量比較は開示無し。高精度検査ソフト・AIの導入実績が差別化要素。
- 市場動向:国内のIT投資や製造業の更新投資は堅調で需要追い風。だが中国経済の弱さや国際サプライチェーンの長納期化が短期逆風。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正無し):売上2,800百万円(前期比+22.4%)、営業利益200百万円(+253.0%)、経常利益260百万円(+116.5%)、親会社株主帰属当期純利益280百万円(+209.9%)、1株当たり当期純利益 60.62円
- 次期予想:–(未開示)
- 会社予想の前提:為替や原材料等の前提は添付資料参照(短信に要旨記載あり)。特に海外収益回復を想定した見通しと推測される。
- 予想の信頼性:会社は通期予想を据え置くが、Q1は海外と製造遅延の影響で利益面が振るわず、通期達成は新製品の販売拡大と海外回復に依存。過去の達成実績については短信に特段の言及なし。
- リスク要因:
- 製造委託先の長納期・納期遅延による売上計上の先送り
- 中国・ASEAN等海外市場の景気後退と需要減
- 為替変動(為替換算調整勘定の変動が確認される)
- 原材料・物流コストの上昇
- 技術者採用・育成に伴うコスト増
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表に特有の会計処理の適用:有(詳細は添付資料8ページ参照)
- 連結範囲の変更:重要な子会社であった納維達斯机械(蘇州)有限公司が2024年2月2日付で清算結了のため連結除外。これに伴い特別利益47,065千円計上。
- その他:四半期決算短信は四半期レビューの対象外(監査手続未実施)。
(注)上記は提供された決算短信に基づく事実の整理です。投資助言は含みません。不明な項目は“–”と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6276 |
| 企業名 | シリウスビジョン |
| URL | https://siriusvision.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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