2023年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想に対して売上はほぼ予想通り(達成率99.4%)だが、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は予想を大幅上振れ(営業利益達成率283.2%、経常利益200.2%、当期純利益180.7%)。
- 業績の方向性:増収増益(連結売上高2,287百万円、前年同期比+32.3%/連結営業利益56百万円、前年は▲519百万円の赤字→黒字転換)。
- 注目すべき変化:前年の大幅減損等による赤字から一転して営業黒字・経常黒字・当期純利益90百万円を計上(前年は親会社株主に帰属する当期純損失▲425百万円)。
- 今後の見通し:2024年12月期は売上2,800百万円(+22.4%)・営業利益200百万円を計画。通期見通しは現時点で修正なし(会社はSIRIUS2026の中期目標達成に向け積極投資継続を表明)。
- 投資家への示唆:今期は製品の大型受注とソフトウェア事業の安定化で回復。だが中国経済の悪化や大型機の納期長期化など外部リスクが存在。中期目標達成には継続的な受注と海外展開の回復が鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:シリウスビジョン株式会社
- 主要事業分野:画像検査関連事業(検版機、ラベル/ボトル/チューブ検査装置、検査ソフトウェア、クラウドサービス等の企画・開発・販売・運用)
- 代表者名:代表取締役 辻谷 潤一
- URL:https://siriusvision.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2024年2月14日(決算短信)
- 対象会計期間:2023年1月1日~2023年12月31日(連結・通期)
- 決算説明資料作成:無、決算説明会:無
- セグメント:
- 画像検査関連事業(単一セグメント)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):5,722,500株
- 期末自己株式数:1,103,923株
- 期中平均株式数:4,608,142株
- 時価総額:–(決算短信に記載なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会開催予定日:2024年3月26日
- 配当支払開始予定日:2024年3月27日
- 有価証券報告書提出予定日:2024年3月27日
- 決算説明会:無(補足資料作成も無)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(2023年会社予想→実績、達成率)
- 売上高:予想2,300百万円 → 実績2,287百万円(達成率99.4%:ほぼ予想通り)
- 営業利益:予想20百万円 → 実績56百万円(達成率283.2%:大幅上振れ)
- 経常利益:予想60百万円 → 実績120百万円(達成率200.2%:上振れ)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:予想50百万円 → 実績90百万円(達成率180.7%:上振れ)
- サプライズの要因:
- 大型受注や既存製品(S-Scan-Grace、S-Blanks、S-Bottle系等)による売上増。
- グループのソフトウェア事業(ウェブインパクト)による安定収益。
- 前期(2022年)の特別損失(減損等)が剥落した反動と特別利益の減少も営業面の改善に寄与。
- 通期への影響:
- 2024年計画(売上2,800百万円、営業利益200百万円)へのブリッジは、受注継続と海外市場回復が前提。決算発表時点で予想修正は無し。
財務指標
- 主要数値(連結)
- 売上高:2,287百万円(前年1,729百万円、前年同期比+32.3%)
- 営業利益:56百万円(前年▲519百万円 → 黒字転換)
- 経常利益:120百万円(前年▲367百万円 → 黒字転換)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:90百万円(前年▲425百万円 → 黒字転換)
- 1株当たり当期純利益(EPS):19.61円(前年▲92.66円)
- 収益性指標
- 売上高営業利益率:2.5%(2023年)
- 経常利益率:3.7%
- 自己資本当期純利益率(ROE)等:–(計算値記載無し)
- 主要貸借対照表(連結)
- 総資産:3,356百万円(前年3,112百万円、+2.43億円)
- 純資産:2,744百万円(前年2,645百万円、+98百万円)
- 自己資本比率:80.1%(前期83.6% → 3.5ポイント低下。80.1%(安定水準))
- 現金及び現金同等物:1,083百万円(前年1,248百万円、△164百万円)
- 受取手形及び売掛金:673.9百万円(前年290.6百万円、増加=売上債権の増加がキャッシュ圧迫要因)
- キャッシュ・フロー(連結)
- 営業活動CF:△106百万円(前年△545百万円、改善だがマイナス)
- 投資活動CF:△20百万円(前年+185百万円、前年は固定資産売却収入が大きかった)
- 財務活動CF:△48百万円(前年△249百万円)
- 現金増減:△165百万円(前年△595百万円)
- 自由CF(概算):営業CF+投資CF=△126百万円(アウトフロー)
- 財務安全性
- 自己資本比率80.1%(安定水準)
- 負債合計:611.99百万円(前年467.10百万円、増加)
- 流動比率:–(流動資産2,608.7百万円/流動負債557.3百万円 → 約468%(高水準、流動性は良好))
- 効率性
- 総資産回転率(簡易):売上2,287 / 総資産3,356 ≈ 0.68回/年
- 売上高営業利益率:2.5%(やや低め。改善余地あり)
- セグメント別
- 単一セグメント(画像検査関連)につき詳細は省略。ソフトウェア部門(グループ子会社)寄与が増加。
配当
- 2023年配当(連結実績):年間10円(期末10円、配当金総額47百万円)
- 配当性向(連結):51.0%(高め。利益水準から見て配当性向は増加)
- 純資産配当率(DOE):1.7%
- 2024年予想配当:未確定(現時点で発表なし)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(J-ESOPは継続:信託保有株あり)
セグメント別情報
- セグメント:画像検査関連事業(単一)
- 構成:検査装置(S-Scan系、S-Blanks、S-Bottle系等)、検査用ソフトウェア(GraceVision、PolarVision、UniARTS等)、クラウド/ソフトサービス(ウェブインパクトの各プロダクト)
- 前年同期比較:売上全体で+32.3%。ソフトウェア・クラウドの安定収益と検査機の大型受注が主因。
- 戦略:AIを中核技術とした次世代検査機、既存技術の新市場適用、印刷製版向けの高精度検査ライン(共同開発含む)を推進。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(SIRIUS2026):2026年連結売上高4,000百万円、連結営業利益500百万円を目標。
- 2023年実績(売上2,287百万円)からの達成には概ね年平均約20%前後の成長が必要(4000/2287 ≈ 1.75、3年で約1.20倍/年=約20%)。
- 2024年計画(売上2,800百万円、営業利益200百万円)は中期計画への第一段階。
- KPI進捗:売上は伸長、営業黒字化も達成。だが海外市場(特に中国)の回復が中期目標の重要要素。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 国内では医薬品・化粧品向けラベル検査が好調。印刷製版・ラベル・ボトル・チューブ検査で需要あり。
- 海外(中国)の景況悪化で受注・納品の遅延・凍結が発生。ベトナム・タイでの拠点最適化・人材育成を実施。
- AI導入・ライン全体のDX化ニーズが拡大。
- 競合比較:決算短信では同業他社との定量比較は無し。画像検査分野は技術力(光学・AI・ソフト)と導入後の運用支援が差別化要因。
今後の見通し
- 業績予想(2024年1月1日~2024年12月31日、連結)
- 売上高:2,800百万円(前年比+22.4%)
- 営業利益:200百万円(前年比+253.0%)
- 経常利益:260百万円(前年比+116.5%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:280百万円(前年比+209.9%)
- 予想の前提条件:受注継続、海外市場の回復、主要製品の引き合い継続等(詳細は添付の「今後の見通し」に記載)。
- 予想の信頼性:会社は2023年実績で営業利益等を大きく上回った実績あり。だが中国等外部要因や大型機の納期リスクで不確実性あり。
- リスク要因:
- 中国経済・顧客の動向による受注・納品遅延
- 大型検査機の受注から納品までの長期化によるキャッシュ・業績タイミング変動
- 売上債権の増加による営業CF圧迫
- 為替・原材料価格変動等(一般的リスク)
重要な注記
- 会計方針:時価の算定に関する会計基準適用指針を2023年期首より適用(連結財務諸表への影響は無し)。
- その他重要事象(決算後事項):
- 完全子会社Willable株式会社の吸収合併を決議(予定日2024年4月1日、グループ経営資源の集約目的)。
- 100%子会社の納維達斯机械(蘇州)有限公司が清算結了(2024年2月2日)。為替換算調整勘定の取崩しにより2024年Q1に47百万円の特別利益計上予定。
- J-ESOP(株式給付信託):従業員向け株式給付制度あり。信託保有株(約179千株)が自己株式として純資産計算に含まれる。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6276 |
| 企業名 | シリウスビジョン |
| URL | https://siriusvision.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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