2025年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:売上高は会社計画をやや上回ったものの、営業利益・純利益は会社計画を下回る(上振れ/下振れ)。市場予想との比較は開示無しのため不明。
- 業績の方向性:前年同期比で減収減益(売上高△18.7%、営業利益△31.1%)。
- 注目すべき変化:受注高および受注残高が大幅に増加(受注高 +76.9%、受注残高 +76.6%)しており、下期(第4四半期)での売上反映が期待される点が最大のポイント。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上9,294百万円、営業利益1,904百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,195百万円)に修正は無し。第4四半期に米国主要顧客の大型案件計上を予定しており、通期達成は想定されているが営業利益進捗はやや遅れ(第3四半期時点で約35%)であり、下期の採算性に依存。
- 投資家への示唆:受注・受注残は強く、需給基盤は堅調。ただし第3四半期は高利益率の部品比率低下で売上総利益率が低下しており、利益率回復が鍵。第4四半期の大型案件の実績計上が通期達成のカギ。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社エヌ・ピー・シー
- 主要事業分野:装置関連事業(太陽電池製造装置、FA装置、太陽光パネル解体装置、部品等)。2024/9/1の組織変更により環境関連事業を装置関連事業に統合し、現在は単一セグメントとして報告。
- 代表者名:代表取締役社長 伊藤 雅文
- URL:https://www.npcgroup.net/
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月11日
- 対象会計期間:2025年8月期 第3四半期(連結累計:2024年9月1日~2025年5月31日)
- 決算説明資料:作成無し、決算説明会:無し
- セグメント:
- 現在は装置関連事業の単一セグメント(太陽電池製造装置、FA装置、太陽光パネル解体装置、部品、環境関連サービス等を包含)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):22,052,426株(2025年8月期3Q)
- 期末自己株式数:426,820株(2025年8月期3Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):21,595,406株(2025年8月期3Q)
- 時価総額:–(株価情報の開示無し)
- 今後の予定:
- 決算発表(今回):2025/07/11(第3四半期)
- IRイベント:決算説明会は無開催(その他のIR予定:資料に記載無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較は会社コメントに基づく定性的判断)
- 売上高(累計):4,030百万円(前年同期比△18.7%)。会社見通し比は「やや上振れ」と会社説明。
- 営業利益(累計):665百万円(前年同期比△31.1%)。会社見通し比は「下振れ」。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益(累計):532百万円(前年同期比△23.8%)。会社見通し比は「下振れ」。
- サプライズの要因:
- 売上上振れの要因:国内既存顧客向けの新規装置販売、米国主要顧客向けの追加作業・改造案件の前倒し、太陽光発電所検査サービスの上振れ等。
- 利益下振れの要因:比較的高利益率である「部品等」の割合が想定より低下し、売上総利益率が低下したため。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を維持。第4四半期に米国主要顧客の新工場向け大型案件の売上計上を予定しているため、通期予想達成の可能性は会社想定では高いが、下期案件の採算性と部品構成の回復が重要。
財務指標(要点)
- 主要損益(第3四半期累計:百万円)
- 売上高:4,030(△18.7%、前年 4,956)
- 売上総利益:1,519(前年 1,765)
- 販管費:853(前年 799)
- 営業利益:666(△31.1%、前年 967) 営業利益率=16.5%(666/4,030)(※目安:業界水準との比較は別途)
- 経常利益:687(△27.8%、前年 952)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:532(△23.8%、前年 698)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):24.64円(前年 32.39円)
- 財政状態(第3四半期末:百万円)
- 総資産:14,487(前期末 15,436、△949)
- 純資産:10,008(前期末 9,685、+324)
- 自己資本比率:69.1%(安定水準)
- 現金及び預金:6,787(増加、流動性は良好)
- 受取手形・売掛金・契約資産:443(大幅減少、売上計上や回収進捗の影響)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗率:第3四半期累計)
- 売上高進捗率:4,030 / 9,294 = 43.4%(やや前倒し寄りだが年度後半に大型案件計上想定)
- 営業利益進捗率:666 / 1,904 = 35.0%(進捗遅れ、下期の採算性が鍵)
- 純利益進捗率:532 / 1,195 = 44.5%
- 過去同期間との比較:前年は第3四半期累計で売上・利益とも上回っていたため、今年は利益面でやや遅れ。
- 財務の安全性・効率性
- 流動比率(概算):流動資産 11,133 / 流動負債 4,383 = 約254%(良好)
- 負債比率(負債合計 / 純資産):4,478 / 10,009 ≒ 44.7%(低水準、財務は健全)
- 総資産回転率・売上高営業利益率の推移:売上高は減少、営業利益率は低下しており収益性に一時的な悪化(部品比率低下が原因)。
- セグメント別
- 現在は装置関連事業の単一セグメントとして報告。
- 製品カテゴリ別(第3四半期累計、千円)
- 太陽電池製造装置:2,226,215
- FA装置:718,997
- 太陽光パネル解体装置:217,283
- 部品:749,207
- 環境関連サービス:119,032
- 合計:4,030,735(前年同期比 81.3% ※注:製品カテゴリ区分を2025年度から変更のため個別前年比較困難)
- 受注状況(千円):受注高 6,245,395(前年同期比 +76.9%)、受注残高 10,293,877(同 +76.6%)→ 下期の追い風材料。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):0.00円(2025年8月期 実績)
- 期末配当(予想):10.00円(2025年8月期 会社予想、修正無し)
- 通期合計配当(予想):10.00円(前期実績も10円)
- 配当性向(予想):通期EPS予想 55.35円に対し配当10円 → 配当性向約18.1%(低~中程度、保守的な配当水準)
- 配当利回り:株価情報無しのため算出不可(→ –)
- 特別配当・自社株買い:無しの記載
セグメント別情報(詳細)
- 装置関連事業(単一セグメント)
- 売上(第3四半期累計):3,598,074千円(生産実績として同額計上)
- 製品構成は上記「製品カテゴリ別」を参照
- 売上・受注の特徴:部門全体で受注・受注残が大幅増(+76%台)であり、受注基盤は強い。第3四半期は部品比率低下で利益率が悪化した点に注意。
- 今後の戦略(会社説明より):米国の太陽電池関連顧客向けR&D向け装置やペロブスカイト用開発装置、リサイクル装置の販売促進。補助金や規制の追い風でリサイクル市場も拡大期待。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:開示資料内に中期計画の数値目標は今回の短信では特記無し(→ 評価は保留)。
- KPI達成状況:受注高・受注残の大幅増は重要KPIの改善と推定されるが、収益率回復が必要。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内外で太陽電池(特にペロブスカイト含む次世代)の投資やリサイクル需要が活発化。欧州・豪州などでリサイクル導入の追い風あり。米国では自治体やメーカーの設備投資が堅調。
- 競合比較:同業他社との定量比較は本資料に無し(→ –)。ただし受注基盤の拡大は相対的にポジティブ材料。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し):売上高 9,294百万円(△13.9%)、営業利益 1,904百万円(△21.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,195百万円(△28.7%)、通期EPS予想 55.35円。
- 第4四半期に大型案件の売上計上を予定(米国主要顧客の新工場向け)。
- 予想の信頼性:会社は通期見通し維持。第3四半期で利益進捗がやや遅れているため、第4四半期の大型案件の採算性と部品構成回復が重要。
- リスク要因:
- 顧客の設備投資計画の変動(特に米国主要顧客)
- 部品・構成比の変動による利益率変化
- 為替・サプライチェーン、国際情勢による需要変動
- 政策や補助金の方向性(追い風にも転じうるが不確実性あり)
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を第1四半期から適用。ただし本四半期連結財務諸表への影響は無しと報告。
- その他:第3四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない旨の注記あり。監査レビューは無し。
(注記)
- 不明な項目は — と記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6255 |
| 企業名 | エヌ・ピー・シー |
| URL | http://www.npcgroup.net/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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