2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:市場予想は記載なし。会社公表の中間・通期予想に対する進捗では、売上・営業利益ともにやや未達(第1四半期→第2四半期累計(中間)予想に対する進捗:売上44.8%、営業利益39.8%)。通期に対する進捗も売上22.1%、営業利益21.0%とやや低め。
  • 業績の方向性:前年同期比で減収減益(売上高▲12.9%、営業利益▲51.1%、経常利益▲50.1%、親会社株主帰属四半期純利益▲53.9%)。
  • 注目すべき変化:主因はセグメント別での差異。モビリティ&サービスで補助金決定の遅延等により売上大幅減(▲17.2%)、一方「その他の事業」はホテル関連を含み増収(+22.4%)。販管費は増加し(1,733,650→1,821,185千円)、売上総利益の減少と相まって営業利益が大幅減少。自己株式取得により純資産は減少。
  • 今後の見通し:既に業績予想・配当予想を修正済み(2025年4月25日公表分を更に7月29日に修正)。第1四半期時点で通期予想達成は可能性ありだが進捗はやや遅め(現段階で予想修正の追加発表はなし)。ホテル事業の譲渡(予定日:2025年8月26日)でノンコア売却による収益体質改善・資金調達の効果が見込まれる。
  • 投資家への示唆:短期では補助金決定や顧客の設備投資動向(特にSS向け補助金の遅延、中国の投資減速等)が業績に直結するため注視が必要。中長期ではホテル事業譲渡によるノンコアの切離しと、事業・製品ポートフォリオの再編がカギ。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:エムケー精工株式会社
    • 主要事業分野:門型洗車機等のモビリティ関連機器、低温貯蔵庫・撹拌機等のライフ&サポート、木・アルミ複合断熱建具等の住設機器、保険代理・不動産・ホテル運営・IoT企画開発等(その他事業)
    • 代表者名:代表取締役社長 丸山 将一
    • URL:https://www.mkseiko.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月29日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年3月21日〜2025年6月20日)
  • セグメント:
    • モビリティ&サービス事業:門型洗車機、オイル機器、表示機、大型デジタルサイネージ、工事用保安機器等
    • ライフ&サポート事業:低温貯蔵庫、保冷米びつ、精米機、撹拌機、食品加工機等
    • 住設機器事業:木・アルミ複合断熱建具、反射板式消音装置、鋼製防火扉等
    • その他の事業:保険代理、不動産管理・賃貸、ホテル運営、IoT関連機器等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:15,595,050株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:1,699,784株(当第1Q、取得により増加)
    • 期中平均株式数(四半期累計):14,459,252株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 株式譲渡/会社分割(ホテル事業):分割・譲渡日(予定)2025年8月26日(エムケー興産の全株式譲渡予定)
    • 決算発表(次回):第2四半期決算発表日等は資料に記載なし(別途案内)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社が公表している予想に対する進捗)
    • 売上高:第1四半期実績 6,134百万円。第2四半期(累計)予想13,700百万円に対する進捗率 44.8%(通期27,800百万円に対する進捗率 22.1%)。典型的な進捗(中間で約50%、四半期で25%)と比べるとやや低い。
    • 営業利益:第1四半期実績 357百万円。第2Q累計予想900百万円に対する進捗率 39.8%(通期1,700百万円に対する進捗率 21.0%)。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:237百万円。第2Q累計予想900百万円に対する進捗率 26.4%(通期1,350百万円に対する進捗率 17.6%)。
  • サプライズの要因:
    • 主因:モビリティ&サービスでの補助金決定の遅延(SS向け門型洗車機・ローリー低調)および一部顧客の投資抑制(工事用保安機器)により売上が減少。売上総利益の減少に加え販管費の増加で営業利益が大幅減少。
    • その他:為替差損の計上(9,955千円)や特別損失の計上は限定的(減損等 595千円)。
  • 通期への影響:
    • 会社は既に業績予想・配当予想の修正を行っており(7月29日公表の修正反映済)、第1四半期の進捗はやや遅いものの、ホテル事業の譲渡等による影響があるため通期達成は「可能性あり」と判断されるが不確定要素(補助金決定、顧客設備投資、中国市場等)を注視する必要あり。現時点で追加の予想修正はなし。

財務指標

  • 財務諸表(要点、単位:百万円)
    • 売上高(第1Q):6,134(前年同期7,041、△12.9%)
    • 営業利益(第1Q):357(前年同期731、△51.1%)
    • 経常利益(第1Q):383(前年同期768、△50.1%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:238(前年同期516、△53.9%)
    • 総資産:27,076(前連結会計年度末26,285、増加)
    • 純資産:16,335(前連結会計年度末16,690、減少)
    • 自己資本比率:60.3%(安定水準、前年63.5%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):16.45円(前年35.14円、▲53.2%)
  • 収益性
    • 売上高:6,134百万円(前年同期比▲12.9%)
    • 営業利益:357百万円(前年同期比▲51.1%)、営業利益率=357 / 6,134 = 約5.8%(前年約10.4% → 大幅低下)
    • 経常利益:383百万円(前年同期比▲50.1%)
    • 純利益:238百万円(前年同期比▲53.9%)
    • EPS(上述):16.45円(前年35.14円、▲53.2%)
  • 進捗率分析(第1四半期→会社予想)
    • 通期予想に対する売上高進捗率:22.1%(通期想定の四半期均等ペース25%より低い)
    • 通期予想に対する営業利益進捗率:21.0%(同21.0%)
    • 通期予想に対する純利益進捗率:17.6%
    • 過去同期間との比較:前年同期から大幅に悪化(売上・利益とも落ち込み)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:60.3%(安定水準)
    • 流動比率:流動資産17,472.63 / 流動負債8,314.88 ≒ 210%(良好)
    • 有利子負債(概算:短期借入1,560 + 1年内返済予定の長期借入773 + 長期借入1,306 ≒ 3,640百万円)→ 負債対自己資本比率(負債/純資産)≈ 22.3%(低水準)
  • 効率性
    • 総資産回転率(四半期期間ベース簡易):売上6,134 / 総資産27,076 ≒ 0.226(年率換算不要だが横比較で低下傾向)
    • 売上高営業利益率は前年から低下(約10.4%→約5.8%)
  • セグメント別(第1四半期、千円)
    • モビリティ&サービス:売上 4,137,492(前年比▲17.2%)、セグメント利益 544,521
    • ライフ&サポート:売上 1,291,295(前年比▲2.1%)、セグメント利益 145,918
    • 住設機器:売上 602,279(前年比▲6.1%)、セグメント利益 9,781
    • その他:売上 103,816(前年比+22.4%)、セグメント利益 50,512
    • セグメント合計売上 6,134,884、セグメント合計利益 750,733(調整後で営業利益357,874)
  • 財務の解説:
    • 売上総利益は前年から減少。販管費の増加で営業利益が大幅減。流動資産増加は在庫増(季節要因)によるもので、自己株式取得により純資産は減少。ホテル事業の譲渡により今後固定資産・売上の構成が変わる可能性あり。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):年間合計 10.00円(中間 10.00円、期末 0.00円 の表記だが合計10)
    • 2026年3月期(予想):年間合計 12.00円(中間想定または中間期末12.00円表記)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向(会社通期予想ベース):通期EPS予想 93.37円に対し配当12円→配当性向 ≒ 12.9%(低め)
  • 特別配当の有無:なし
  • 株主還元方針:自己株式取得実施(第1Q期間中に823,600株取得)により株主還元の一環を実施している。

セグメント別情報

  • モビリティ&サービス事業(第1Q)
    • 売上 4,137百万円(前年同期比▲17.2%)
    • 背景:SS向け門型洗車機・ローリーで政府補助金決定の遅延 → 売上に遅れ。カーディーラー向けは整備省力化需要取り込みで増加。工事用保安機器は投資抑制で大幅減。
  • ライフ&サポート事業
    • 売上 1,291百万円(前年同期比▲2.1%)
    • 背景:低温貯蔵庫・米関連商品・撹拌機は好調(大型案件増)。食品加工機は中国の投資冷え込みで伸び悩み。固定資産減損(計上額は595千円)を計上。
  • 住設機器事業
    • 売上 602百万円(前年同期比▲6.1%)
    • 背景:建築資材価格高騰・人手不足で工期延長等はあるが、木質化・高断熱需要により一部製品好調。大型案件完工により当第1Qで売上計上が減少。
  • その他の事業
    • 売上 103百万円(前年同期比+22.4%)
    • 背景:ホテル業含むが競争激化の中で団体需要取り込み等に注力。なおホテル事業は譲渡予定。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に詳細な数値目標の記載はなし(選択と集中による経営資源再配分、ポートフォリオ再編を推進中)。ノンコア(ホテル)譲渡は中期施策と整合。
  • KPI達成状況:特定KPIの公表なし。利益率改善・収益力向上が課題。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 国内:オート機器・情報機器の設備投資は底堅いが、生活機器分野は個人消費回復の弱さで厳しい。
    • 国際:中国の経済活動低迷が食品加工機等に影響。
    • リスク要因:補助金スケジュール、顧客の設備投資抑制、為替変動(第1Qで若干の為替差損計上)等。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 修正有無:2025年4月25日の公表後、7月29日に「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」を公表(本資料は修正後の予想を掲載)。現時点での通期予想(2026/3期):売上27,800百万円、営業利益1,700百万円、親会社株主帰属当期利益1,350百万円、EPS 93.37円。
    • 第1Q実績との比較:進捗はやや遅め(前述の通期進捗率)。
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替等の前提は別紙に記載とのこと)。
  • 予想の信頼性:過去の達成傾向や保守性についての明言はなし。第1Qは外部環境に影響されやすいセグメントが影響しているため、予想は外部要因次第で変動し得る。
  • リスク要因:補助金決定遅延、顧客の投資抑制、中国市場の需要低下、原材料・物流費、為替、競争激化(特にホテル業は譲渡対象だが残存事業での競争)等。

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準等)を当第1四半期連結会計期間の期首から適用。財務諸表への影響は無しと明記。
  • 自己株式取得:2025年5月20日付で自己株式823,600株を取得(当第1Qで自己株式が増加、純資産の減少要因)。
  • 重要な後発事象:連結子会社の新設分割および株式譲渡(ホテル事業の譲渡)を7月1日に決議、譲渡・分割効力発生日は2025年8月26日(予定)。ノンコア切離しによるグループ再編。
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は当第1Qで作成されていない(注記あり)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5906
企業名 エムケー精工
URL http://www.mkseiko.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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