2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が掲げる中期経営計画(2025年9月期目標)に対して上振れで着地(売上高・営業利益ともに目標超過)。市場コンセンサスとの差異は資料に記載なしのため「–」。
- 業績の方向性:増収増益(売上高 +18.5%、営業利益 +78.4%、親会社株主に帰属する当期純利益 +156.3%)。
- 注目すべき変化:当期は減損・固定資産除却損などの特別損失が無かったこと、投資有価証券評価益の拡大(その他包括利益 +181,123千円)が大幅増益に寄与。
- 今後の見通し:2026年9月期の会社予想は通期売上 10,300 百万円(+6.3%)・営業利益 630 百万円(+18.7%)を提示。中期計画(年平均成長率10%目標)の下、ストック型プラットフォーム(Trust Engine等)の立ち上げで収益基盤の転換を目指す。
- 投資家への示唆:2025年は主力の生命保険向け受託開発が堅調で目標KPIを達成。今後は銀行・証券・IFA向けの比率拡大、合弁・子会社によるプラットフォーム事業化が成長の鍵となる(但し市場コンセンサスは不明。事業集中リスクや人件費上昇の影響は継続)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社キャピタル・アセット・プランニング
- 主要事業分野:システム開発事業(生命保険会社、銀行、証券、IFA、会計事務所向けの金融系デジタルソリューション)
- 代表者名:代表取締役社長 北山 雅一
- 上場コード:3965(東証)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月13日(決算短信)
- 対象会計期間:2024年10月1日~2025年9月30日(2025年9月期、連結)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け、2025年12月2日開催予定)
- セグメント:
- 単一セグメント(システム開発事業)。セグメント開示は省略。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:5,747,616株
- 期末自己株式数:1,550株
- 期中平均株式数:5,742,472株
- 時価総額:–(株価情報が未提供のため省略)
- 今後の予定:
- 定時株主総会:2025年12月19日(予定)
- 有価証券報告書提出予定日:2025年12月18日
- 配当支払開始予定日:2025年12月22日
- 決算説明会資料公開:決算発表後に同社HPへ掲載予定
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社目標・中期KPIとの比較)
- 中期経営計画(2025目標)との比較(会社提示のKPI):
- 売上高:実績 9,689 百万円 / 目標 8,780 百万円 → 達成率 110.4%(上振れ)
- 営業利益:実績 530 百万円 / 目標 450 百万円 → 達成率 117.9%(上振れ)
- 市場予想(コンセンサス):–(資料に記載なし)
- サプライズの要因:
- 受託開発の増加(生命保険向け大型案件、変額個人年金関連、基幹系クラウド化など)による売上増。
- プロジェクト管理で売上原価増(労務・外注)を一定程度抑制し、売上総利益が大きく拡大。
- 前期に計上された減損・除却損(合計約71,134千円)が当期は無く、税引前利益の改善に寄与。
- 投資有価証券評価差額金の増加(その他包括利益 +181,123千円)で包括利益が拡大。
- 通期への影響:
- 2026年9月期予想は増収増益見込み(売上 10,300 百万円、営業利益 630 百万円)。2025実績は中期KPIを超過しており、2026予想は実現可能性があるものの、新プラットフォームの立ち上げ進捗や人件費・受注の安定性が鍵。予想の修正は現時点で無し。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 売上高:9,689 百万円(前期 8,179 百万円)
- 売上原価:7,567 百万円(前期 6,451 百万円)
- 売上総利益:2,122 百万円(前期 1,728 百万円)
- 販管費:1,591 百万円(前期 1,431 百万円)
- 営業利益:530 百万円(前期 297 百万円)
- 経常利益:535 百万円(前期 309 百万円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:402 百万円(前期 157 百万円)
- 総資産:6,631 百万円(前期 5,661 百万円)
- 純資産:3,930 百万円(前期 3,296 百万円)
- 現金及び現金同等物:1,747 百万円(前期 1,416 百万円)
- 収益性(対前年同期)
- 売上高:9,689 百万円、前年同期比 +18.5%(+1,511 百万円)
- 営業利益:530 百万円、前年同期比 +78.4%(+233 百万円)/営業利益率 5.5%(前年 3.6%)
- 経常利益:535 百万円、前年同期比 +73.2%(+227 百万円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:401.8 百万円、前年同期比 +156.3%(+245 百万円)
- 1株当たり当期純利益(EPS):69.97円(前年 27.35円)
- 1株当たり純資産(BPS):647.15円(前年 561.29円)
- 進捗率分析(中期KPIとの比較・四半期進捗該当データなし)
- 中期(2025年目標)に対する到達率(同上):
- 売上:110.4%(目標 8,780 → 実績 9,689)
- 営業利益:117.9%(目標 450 → 実績 530)
- 純利益:–(目標設定なし)
- 通期(2026年予想)に対する参考値(前年実績比)
- 2026通期予想売上 10,300 → 2025実績は 94.1% の水準(前年実績を基にした目安)
- 2026営業利益目標 630 → 2025実績は 84.1% の水準
- 財務安全性
- 自己資本比率:56.1%(安定水準。前期 56.9%)
- 負債合計:2,700 百万円(総資産に対する比率 ≒ 40.7%)
- 流動比率(概算):流動資産 4,678 / 流動負債 1,957 ≒ 239%(短期的流動性は良好)
- 有利子負債:短期借入金 500 百万円、長期借入(含1年内返済予定)合計約 1,411 百万円 → 現金 1,769 百万円と対比すると概ねネットキャッシュ(約 357 百万円)を確保(概算)。
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):9,689 / 6,631 ≒ 1.46回
- 売上高営業利益率の改善(3.6% → 5.5%)は収益性向上のシグナル
- セグメント別:単一セグメントのためセグメント別内訳は無し。ただし顧客別・業界別では生命保険向けが堅調、銀行・証券・IFA向けが拡大(銀行・証券等売上は前期比 +23.5%、構成比 15.6%→16.3%)。
- 財務の解説(背景)
- 売上増は大型受託開発の獲得と契約資産の増加による。
- 売上原価増(労務費・外注費 +19.1%)は人員確保・外注増に伴うものだが、売上増に対して抑制が効き売上総利益は拡大。
- その他包括利益の拡大は有価証券評価の上昇による。
配当
- 2025年9月期の配当実績:
- 中間配当:8.50円
- 期末配当:9.50円
- 年間配当:18.00円(配当金総額 103 百万円)
- 配当性向(連結):25.7%(前年 58.5%。目安として中長期の安定方針が示唆される)
- 純資産配当率(配当/純資産):3.0%
- 2026年9月期(予想):年間配当 19.00円(中間 9.5、期末 9.5)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:特記事項として自社株買いの記載なし。配当は継続的増配示唆(2026予想で増配)。
セグメント別情報
- セグメント状況(単一セグメント:システム開発事業)
- 生命保険会社向け:受託開発が好調(顧客管理再構築、ペーパーレス申込システム、設計書・申込書作成等)。生命保険向け売上は前年度比 +17.5%。
- 銀行・証券・IFA向け:富裕層向け資産管理プラットフォーム、ゴールベースプランニング、IFA向け発注サポート等で新規受注増。前年度比 +23.5%、構成比は15.6%→16.3%に上昇(事業ポートフォリオの分散に寄与)。
- ストック型プラットフォーム:SoftBI(台湾)との合弁会社Trust Engine設立(2025年7月)、IFA向けプラットフォーム開発を推進中。将来的には利用料課金型ビジネスを想定。
- 前年同期比較:上記のとおり各顧客分野で増収。詳細なセグメント別損益は単一セグメントのため非開示。
- セグメント戦略:顧客基盤の深耕、新規顧客開拓(生命→銀行・証券へ拡大)、ストック型ビジネス化(プラットフォーム化)、ファミリーオフィス参入(Wealth Engine子会社)等を戦略として掲げる。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2025〜2027)の進捗:
- 1年目(2025年)は売上・営業利益の主要KPIを上回る達成(売上目標 8,780 → 実績 9,689、営業利益目標 450 → 実績 530)。
- 成長戦略(①顧客基盤深耕 ②事業ポートフォリオ改革 ③ファミリーオフィス参入 ④使用料課金のプラットフォーム ⑤海外市場開拓)に沿って、合弁会社設立や子会社設立、AI連携等の施策を実行している。
- KPI達成状況:公開されたKPI(売上・営業利益・ROE等)は概ね達成(ROE 11.6% > 目標 8.0%)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:詳細な同業他社比較データは本資料に無し(–)。同社は金融系システム開発の中で生命保険向け強みを持ちつつ、銀行・証券・IFA向けへ拡大中。
- 市場動向:
- 国内は「人生100年時代」「大相続時代」に伴うファイナンシャルニーズの拡大、政府の資産運用促進施策により金融機関のシステム投資需要が継続。
- 生成AI・API連携が差別化要因となる中で、同社はAI-OCR等の技術導入や外部連携(東大系Elith社、SoftBI等)を進めている。
今後の見通し
- 業績予想:
- 2026年9月期(通期)予想:売上高 10,300 百万円(+6.3%)、営業利益 630 百万円(+18.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益 390 百万円(△2.9%)。
- 予想の前提・修正:当期から会計基準変更の適用あり(税効果会計関連)だが連結財務諸表への影響は無しと説明。為替・原油等の特定前提は資料の該当ページを参照(決算短信本文の添付資料参照)。
- 予想の信頼性:過去における中期KPI超過実績があるが、ストック型ビジネス構築の進捗と新規顧客の安定受注が成長シナリオの鍵。経営側は中期計画に基づく保守的・成長両面の施策を提示。
- リスク要因(中立的記載):
- 主要顧客(生命保険)依存からの脱却が不十分な場合の受注変動リスク
- 人件費・外注費の上昇による利益率圧迫
- プラットフォーム事業の導入・商用化遅延
- マクロ要因(景気、金融政策、為替など)および競合環境の激化
重要な注記
- 会計方針変更:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準)の適用を期首から実施。連結財務諸表に与える影響は無いと説明。
- 継続企業の前提:該当事項無し。
- その他:決算短信は公認会計士・監査法人の監査対象外。決算説明資料は同社HPへ掲載予定。
(注記)
- 数値は決算短信(連結、百万円単位あるいは千円を事業所表記に合わせ換算)に基づく。単位表記は適宜明記。
- 不明な項目は「–」と記載。
- 本資料は事実の整理・解説を目的とし、投資勧誘や特定銘柄の推奨を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3965 |
| 企業名 | キャピタル・アセット・プランニング |
| URL | https://www.cap-net.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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