2025年12月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正はなく、四半期業績は予想どおりかやや上振れ(特別利益の計上により当期純利益が下支え)。決算発表自体にサプライズは限定的。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+9.4%、営業利益+31.9%、親会社株主に帰属する四半期純利益+34.7%)。
- 注目すべき変化:売上・各段階利益とも過去最高を更新。飲食店分野や複合商業施設分野の新装・改装案件が大幅に伸長した点が重要。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上65,500百万円、営業利益4,100百万円、当期純利益2,800百万円)に修正なし。第3四半期累計の進捗率は高く(売上約78%、営業利益約85.6%、純利益約88.1%)、現時点で達成可能性は高いと判断されるが、原材料・人件費高騰や労務需給の逼迫等のリスクは継続。
- 投資家への示唆:短期的には高い進捗率と高い自己資本比率が強み。通期達成の確度は高いが、コスト面(資材・人件費)と労務規制対応が業績に与える影響は注視が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社スペース(コード 9622)
- 主要事業分野:ディスプレイ事業(商業施設・小売店舗・飲食店・サービス施設等の新装・改装施工等)
- 代表者名:代表取締役社長 佐々木 靖浩
- コーポレートサイト:https://www.space-tokyo.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月12日
- 対象会計期間:2025年12月期 第3四半期連結累計(2025年1月1日~2025年9月30日)
- 決算説明会:なし(補足資料は作成あり)
- セグメント:単一セグメント(ディスプレイ事業)。資料では市場分野別(複合商業施設・総合スーパー、食品スーパー・コンビニ、各種専門店、飲食店、サービス等)で開示。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):26,600,319株
- 期末自己株式数:2,065,496株
- 期中平均株式数(四半期累計):24,517,998株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:決算関連の修正・変更は開示無し。IRイベントは記載なし。
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(通期会社予想に対する第3四半期累計の達成率)
- 売上高:第3Q累計 51,062百万円 / 通期予想 65,500百万円 → 達成率 約78.0%
- 営業利益:第3Q累計 3,511百万円 / 通期予想 4,100百万円 → 達成率 約85.6%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:第3Q累計 2,467百万円 / 通期予想 2,800百万円 → 達成率 約88.1%
- サプライズの要因:
- 需要面:商業施設・飲食店分野で新装・改装案件が拡大し、受注・売上が好調。
- 収益性改善:売上総利益率の改善と販売費及び一般管理費の抑制により営業利益が増加。
- 特別項目:政策保有株式縮減に伴う投資有価証券売却益(約76.7百万円)が特別利益として寄与し純利益を押し上げ。
- 会計方針変更:短期案件の収益認識方法を原則適用に変更(遡及適用)しており、前期比較の一部数値に影響(前期の売上高+936百万円、営業利益+65百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益+45百万円の増加効果)。
- 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。第3四半期の進捗は良好で、現時点では予想達成の見通しは高いが、資材・人件費上昇や労務規制対応の影響に留意する必要あり。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 貸借対照表(2025/9/30)
- 総資産:44,716百万円(前期末比 +3,746百万円)
- 純資産:33,497百万円(前期末比 +792百万円)
- 自己資本(参考):33,427百万円
- 自己資本比率:74.8%(安定水準、前期 79.7%)
- 流動資産:31,173百万円(増加)/ 流動負債:10,790百万円
- 有利子負債(長期借入金等):少額(長期借入金 48.7百万円)→ 財務レバレッジ低い
- 損益計算書(第3Q累計)
- 売上高:51,062百万円(前期同四半期比 +9.4%、増加額 +4,381百万円)
- 売上総利益:5,951百万円(前年同期比 +11.7%(金額差 620百万円程度))
- 販管費:2,440百万円(前年同期比で減少)
- 営業利益:3,511百万円(前期同四半期比 +31.9%、増加額 約+849百万円)
- 経常利益:3,537百万円(前期同四半期比 +31.4%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:2,467百万円(前期同四半期比 +34.7%)
- EPS(四半期累計ベース):100.63円(前期 74.77円、+34.6%)
- 収益性指標(主要)
- 売上高増減:+9.4%(+4,381百万円)
- 営業利益:3,511百万円(+31.9%、+849百万円)
- 売上総利益率(粗利率):5,951 / 51,062 = 約11.65%(前年同期 約11.42% → +0.23pp、改善)
- 営業利益率:3,511 / 51,062 = 約6.88%(前年同期 約5.71% → +1.17pp、改善)
- 純利益率:2,467 / 51,062 = 約4.83%(改善)
- 総資産回転率(売上/総資産):51,062 / 44,716 = 約1.14回(効率良)
- 進捗率分析(第3四半期累計/通期会社予想)
- 売上高進捗率:約78.0%(過去同期間に比べ順調)
- 営業利益進捗率:約85.6%(高め)
- 純利益進捗率:約88.1%(高め)
- コメント:いずれも通期達成に向けて高い進捗。ただし第4四半期での季節変動やコスト変動の影響は留意。
- 財務安全性
- 自己資本比率:74.8%(安定水準、目安40%以上と比較して高い)
- 負債合計:11,219百万円(負債/純資産比率(負債純資産比) ≒ 33.5%)→ レバレッジ低く安全性高い
- 流動比率:流動資産31,173 / 流動負債10,790 ≒ 289%(流動性良好)
- 効率性:売上高営業利益率の改善(+1.17pp)と総資産回転率1.14は、事業効率・収益性の改善を示唆。
- セグメント別(市場分野別)主要数値(第3Q累計)
- 複合商業施設・総合スーパー:11,111百万円(構成比21.8%、前年同期比 +16.4%)
- 食品スーパー・コンビニ:5,174百万円(構成比10.1%、前年同期比 △3.1%)
- 各種専門店:15,239百万円(構成比29.8%、前年同期比 +6.5%)
- 飲食店:7,083百万円(構成比13.9%、前年同期比 +29.6%)
- サービス等:12,453百万円(構成比24.4%、前年同期比 +3.6%)
- 財務の解説:受注環境は好調で契約資産・完成工事未収入金が増加。流動負債の増加は未払法人税や賞与引当金、工事未払金の増。長期負債は少なく、資本効率化のため保有株売却を実施し特別利益計上。CF明細は未作成のため運転資金動向は注視必要。
配当
- 中間配当(2025年12月期):27円(前年中間 20円 → 増配)
- 期末配当(予想):33円(期末想定、特別配当なし)
- 年間配当(予想):60円(前年実績 54円(うち特別配当4円))
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向(目安/EPSベース、通期予想使用):60 / 114.23 ≒ 52.5%(高めの配当性向)
- 特別配当の有無:当期は特別配当の記載なし(前年は期末に特別配当4円)
- 株主還元方針:保有株式の見直し等により資本効率化を実施。自社株買いの記載はなし。
セグメント別情報
- 売上構成・伸長分野:
- 飲食店分野が最も高伸長(+29.6%)で、新装の都市型ハイクラス店舗や既存店活性化が寄与。
- 複合商業施設・総合スーパー分野も大型新装案件や改装増加で+16.4%。
- 各種専門店は既存店改装等で+6.5%。
- 食品スーパーは改装案件減で△3.1%とマイナス。
- 各セグメント戦略:営業部門と専門組織の連携による機動的な受注体制が奏効。オフィス・ホテル等のサービス分野も堅調。今後は受注拡大に合わせた人材確保・生産性向上が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「進化発展」の最終年度。資料上は計画に沿った事業拡大・投資(採用強化、教育研修、DX投資等)を継続中との記載。
- 進捗状況:第3四半期までの増収増益と過去最高の売上・利益は中期計画の収益性向上目標に整合。
- KPI達成状況:明示的なKPI数値は開示なし → KPI進捗は — 。
競合状況や市場動向
- 市場動向:資材価格高騰・人件費上昇・労務需給逼迫や時間外労働規制等のコストリスクが継続。一方、個人消費回復やインバウンドの継続により新装・改装需要は好調。
- 競合比較:同業他社との具体的比較データは資料にないため –。ただし、低レバレッジ・高自己資本比率は競合に対する財務的な強みと考えられる。
今後の見通し
- 業績予想:2025年12月期通期予想に変更なし(会社発表)
- 売上高:65,500百万円(+2.0%)
- 営業利益:4,100百万円(+18.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,800百万円(+10.0%)
- 主な前提条件・リスク要因:資材価格、賃金・人件費、労務規制対応、受注環境の変化、為替変動(ただし為替影響は小さい記載)。さらに短期案件の収益認識方法変更が会計数値に影響する点も継続観察が必要。
重要な注記
- 会計方針の変更:工期の短い工事(従来は完成引渡し時点で認識していた案件)の収益認識を原則(進捗基準)に統一。遡及適用を実施し前期数値を修正(前第3四半期累計で売上高+936百万円等の影響)。
- 連結範囲の変更:子会社として SPACE JAPAN(VN) CO.,LTD. を新規設立し連結に追加。
- キャッシュ・フロー計算書:第3四半期累計の連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(資料に記載なし)。
- 監査:添付の四半期連結財務諸表に対する公認会計士/監査法人のレビューはなし(記載あり)。
- その他:本資料に記載の業績見通しは前提条件に基づく予想であり、実際の業績は変動し得る旨の注意書きあり。
(注)数字は開示資料に基づく。記載のない項目は — としています。本まとめは投資助言を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9622 |
| 企業名 | スペース |
| URL | http://www.space-tokyo.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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