2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:四半期単独の会社予想は開示されておらず、通期予想に修正はなし。四半期決算自体に対する会社側の予想修正は無し(サプライズは特段なし)。市場予想は提示されていないため比較不可(–)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高 +10.6%、営業利益 △37.9%)。
- 注目すべき変化:売上高は997.38億円(前年同期比+10.6%)と大幅増。ただし粗利率は低下し、営業利益率は約0.57%(営業利益5.64億円、前年1.01%)に悪化。販管費は絶対額で増加しているが、営業減益の主要因は売上原価増(商品取り扱い・品目構成の影響)による粗利率低下。四半期では固定資産売却益等の特別利益(計444百万円)があり、純利益は503百万円(+7.6%)と増加。
- 今後の見通し:通期業績見通し(売上404,000百万円、営業利益4,000百万円等)に変更はなし。Q1進捗は売上で約24.7%、営業利益で約14.1%、純利益で約18.0%。営業利益の進捗は四半期ベースの単純基準(25%)を下回っており、通期達成には下期での回復が必要。
- 投資家への示唆:売上は好調だが粗利率低下が利益を圧迫。今四半期の純利益増は特別利益の寄与が大きく、本業の利益力改善が不可欠。在庫の増加と営業と財務のキャッシュの動き(配当支払で財務CFマイナス)も注視点。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:上新電機株式会社
- 主要事業分野:家電製品等の小売業および付帯業務(店舗・インターネット販売、修理・工事等)
- 代表者名:代表取締役 兼 社長執行役員 CEO 高橋 徹也
- URL:http://www.joshin.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明資料の作成:有、説明会:無
- セグメント:
- 単一セグメント(家電等小売および付帯業務)として開示対象セグメントなし
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):28,000,000株
- 期末自己株式数:2,153,359株
- 期中平均株式数(四半期累計):25,846,643株
- 時価総額:–(株価情報は提供資料に無し)
- 今後の予定:
- 決算発表:通期予想は既に公表(2025/5/9)で修正無し
- 株主総会、IRイベント:直近の予定は記載無し(詳細はIRページ参照)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較・達成率)
- 売上高:第1Q実績 99,738百万円。通期会社予想404,000百万円に対する進捗率 24.7%(99,738/404,000)。
- 営業利益:第1Q実績 564百万円。通期会社予想4,000百万円に対する進捗率 14.1%(564/4,000)。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:第1Q実績 503百万円。通期会社予想2,800百万円に対する進捗率 18.0%(503/2,800)。
- 備考:四半期段階での会社予想は非開示、通期予想は未修正(直近公表から変更無)。
- サプライズの要因:
- プラス要因:売上増(主に携帯電話、ゲーム・玩具、エアコン、情報通信関連)が寄与。固定資産売却益(347百万円)や有価証券売却益(77百万円)等の特別利益合計444百万円が純利益を押し上げた。
- マイナス要因:売上原価の増加により粗利率が低下(粗利率 25.66% ← 前年27.88%)。これが営業利益の大幅減(△37.9%)の主因。棚卸資産の増加(在庫積み上げ)もキャッシュや収益性に影響。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っていないが、Q1の営業利益進捗が低く、粗利率回復や下期の採算改善がなければ通期達成はリスクあり。特別益に依存した純利益増は持続性に乏しい。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:235,302百万円(前期末231,503百万円、+37,99百万円)
- 純資産:102,705百万円(前期末104,665百万円、△1,960百万円)
- 流動資産:128,205百万円、うち現金及び預金 5,591百万円、商品(棚卸資産)76,081百万円(前期70,141百万円で増加)
- 流動負債:88,489百万円、固定負債:44,107百万円、負債合計132,597百万円
- 営業CF:3,276百万円(投資CF △460百万円、財務CF △4,933百万円、現預金期末残高5,591百万円)
- 収益性(第1四半期実績と前年同期比)
- 売上高:99,738百万円、前年同期比 +10.6%(+9,543百万円)
- 売上総利益:25,575百万円(粗利率 25.66%)、前年粗利 25,137百万円(27.88%) → 粗利率 △2.22pp
- 販売費及び一般管理費:25,010百万円(販管費率 25.08%)
- 営業利益:564百万円、前年同期比 △37.9%(営業利益率 約0.57%、前年約1.01%) ← 重要(営業採算の悪化)
- 経常利益:481百万円、前年同期比 △46.8%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:503百万円、前年同期比 +7.6%
- 1株当たり四半期純利益(EPS):19.50円(前年17.95円、+約8.6%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:24.7%(99,738/404,000) → 通常の四半期按分(25%)に近い
- 営業利益進捗率:14.1%(564/4,000) → 25%目安を大幅下回る(慎重観察必要)
- 純利益進捗率:18.0%(503/2,800) → 特別利益寄与の面あり
- 過去同期間との比較:前年同期比で売上は増加、営業利益は大幅減(構成変化が影響)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:43.6%(安定水準、目安40%以上は良好)
- 有利子負債(概算):当期短期借入(1年内返済含む)13,422、長期借入22,428、コマーシャルペーパー8,000 → 合計約43,850百万円(現金5,591百万円差引のネット有利子負債約38,259百万円)
- 有利子負債/自己資本(概算):43,850/102,705 ≒ 0.43(43%、過度な負債水準ではない)
- 流動比率:128,205 / 88,489 ≒ 1.45(145%、短期支払余力は十分)
- 効率性
- 総資産回転率(通期予想ベース):404,000 / 235,302 ≒ 1.72回(参考値、業態上は妥当)
- 売上高営業利益率の悪化(約0.57%)は効率低下を示す(要改善)
- セグメント別:
- 開示対象セグメントは無し(単一事業)。ただし品種別・販売チャネル別は開示あり(下記参照)。
- 財務の解説:
- 在庫(商品)増加が資産・運転資金を押し上げ、営業CFはプラスながら投資・配当・借入返済で財務CFは大幅マイナス。剰余金からの配当支払により純資産は減少。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0円(予想0.00)
- 期末配当:100円(予想100.00)
- 年間配当予想:100円(変更なし)
- 配当金総額・配当性向(計算)
- 期中に支払った配当(第1Q):2,588百万円(開示)
- 年間支払見込み(概算)=100円 × 実質発行株式数(自己株控除後約25,846,643株) ≒ 2,585百万円
- 予想配当性向(通期):配当総額 約2,585百万円 ÷ 予想当期純利益 2,800百万円 ≒ 92.3%(非常に高い水準)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株取得は当四半期では無し(自己株は保有)、配当は維持方針で通期100円を想定
セグメント別情報(品種・チャネルのポイント)
- チャネル別売上(第1Q)
- 店頭販売:80,271百万円(構成比 80.5%)
- インターネット販売:18,014百万円(構成比 18.1%)
- 品種別の主な増減(前年同期比)
- 携帯電話:11,487百万円(+28.9%、構成比 11.5%)
- ゲーム・模型・玩具・楽器:13,565百万円(+24.5%)
- エアコン:15,226百万円(+16.1%)
- 情報関連(パソコン等):小計 25,456百万円(+20.6%)
- 時計、その他一部は減少(例:時計 206百万円 △20.9%)
- セグメント戦略・示唆:
- 携帯・ゲーム・エアコンなど特需品目で売上増が見られるが、品目構成の変化が粗利率に影響している可能性あり。チャネル別では引き続き店頭比重が高いが、EC比率は18.1%へ増加。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(JT-2025):最終年度として策定中。Q1は計画遂行の途上で、店舗数は215店で前期末から変化なし(スクラップ&ビルドを継続)。
- KPI達成状況:開示KPIは限定的。営業利益の回復が中期目標達成の鍵だが、Q1の営業利益進捗は弱含み。
競合状況や市場動向
- 市場環境:家電小売市場は消費マインドの抑制、地政学リスク、原材料高等の影響で不透明。猛暑によるエアコン需要等の季節要因が業績に影響。
- 競合比較:同業他社との相対位置付けは資料に記載無し(–)。ただし粗利率低下・在庫積増は業界競争激化下での価格競争や品目構成変化を反映する可能性あり。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し):売上高 404,000百万円(前年比+0.2%)、営業利益 4,000百万円(同+8.5%)、当期純利益 2,800百万円(同△17.8%)
- 第2四半期累計予想:売上196,000百万円、営業利益2,000百万円 等(修正無し)
- 前提条件:資料内の詳細前提は添付資料参照(為替等の明示前提は記載無し)。
- 予想の信頼性:過去の予想修正はこの四半期で無し。だがQ1の営業進捗が弱く、下期での採算回復が前提となるため楽観視は控えたい。
- リスク要因:
- 消費マインドの冷え込み、競争激化による価格圧力
- 在庫増によるキャッシュフロー圧迫
- 地政学リスクや原材料・物流費の上昇
- 季節性(エアコン等)の需要変動
重要な注記
- 会計方針の変更、見積りの変更、修正再表示:該当無し
- 連結範囲の変更:無し
- 四半期連結財務諸表に対する監査(レビュー):無し
- その他:決算補足説明資料は同社HPおよびTDnetで開示
注記・留意点:
- 数値は会社開示(単位:百万円、切捨て)に基づく。未記載項目は「–」としました。
- 数値の評価では、安全性の目安(例:自己資本比率40%以上は安定水準)等を併記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8173 |
| 企業名 | 上新電機 |
| URL | http://www.joshin.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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