2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 通期業績予想を第3四半期時点の実績を踏まえ本日(2024/2/13)に修正(公表)。第3四半期累計では営業利益・当期純利益が会社の従来予想比の具体値は記載なしだが、経常・当期利益は大幅増(主に固定資産売却益等の特別利益を含むための上振れ要因あり)。
  • 業績の方向性: 売上高は前期比で減収(△3.2%)だが、営業利益・経常利益・四半期純利益はいずれも大幅増(増益)。(増収増益ではなく「減収増益」)
  • 注目すべき変化: 営業利益426百万円(前年73百万円、+478.2%)/当期純利益557百万円(前年97百万円、+469.7%)。ただし利益増の一要因として特別利益(固定資産売却益395百万円)が計上されている点に留意。
  • 今後の見通し: 通期業績予想(売上50,000百万円、営業利益500百万円、当期純利益700百万円)を公表・修正済み。第3四半期累計の進捗は売上約79%、営業利益約85%、当期純利益約80%で、現時点の進捗は概ね通期予想と整合的。ただし需給・原料市況・為替等の外部要因が不確実要素。
  • 投資家への示唆: 利益面は改善しているが、その一部は特殊要因(固定資産売却益)によるため、事業基盤による持続的収益性(飼料事業の営業利益水準、畜産事業の赤字縮小/拡大)を注視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日和産業株式会社
    • 主要事業分野:配合飼料の製造販売(飼料事業)、畜産事業等
    • 代表者名:取締役社長 中澤 敬史
    • 連絡先:安井 秀夫(取締役管理本部長・総務部長) TEL 078-811-1221
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年2月13日
    • 対象会計期間:2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日~2023年12月31日)
  • セグメント:
    • 飼料事業:配合飼料の製造・販売(主力セグメント)
    • 畜産事業:畜産関連販売等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):20,830,825株
    • 期末自己株式数:2,718,972株
    • 期中平均株式数(四半期累計):18,111,854株
    • 時価総額:–(報告書に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本資料(第3四半期)公表済(2024/2/13)
    • IRイベント:四半期決算説明会の開催有無:記載なし(四半期決算補足説明資料作成の有無も記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社の今期通期予想に対する進捗)
    • 売上高:39,648百万円(前年同期比△3.2%)→ 通期予想50,000百万円に対する進捗率 79.3%
    • 営業利益:426百万円(前年同期比+478.2%)→ 通期予想500百万円に対する進捗率 85.2%
    • 純利益(親会社株主に帰属):557百万円(前年同期比+469.7%)→ 通期予想700百万円に対する進捗率 79.6%
  • サプライズの要因:
    • ポジティブ要因:原材料(とうもろこし)価格の低下や販管費抑制により売上総利益が改善、さらに固定資産売却益395百万円(特別利益)が計上され四半期純利益を押し上げ。
    • ネガティブ要因:配合飼料価格の値下げ(4月・7月・10月の3回)により売上高は減少。畜産事業は豚肉相場の影響でセグメントは赤字継続(損失拡大)。
  • 通期への影響: 第3四半期までの進捗は売上・利益ともに通期予想達成の目安は概ねクリア可能な水準。ただし固定資産売却益は非反復要因であり、今後の四半期での実業績(営業利益ベース)が重要。会社は本日業績予想を修正しており、最新予想を踏まえた確認が必要。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:32,991百万円(前期末29,708百万円、+11.1%)
    • 負債合計:15,002百万円(前期末12,272百万円、+22.0%)
    • 純資産合計:17,988百万円(前期末17,435百万円、+3.2%)
  • 収益性(第3四半期累計:単位は百万円)
    • 売上高:39,648(前年同期40,950、△3.2%/△1,302)
    • 売上総利益:2,229(前年2,023、+10.2%)
    • 販管費:1,802(前年1,949、△7.6%)
    • 営業利益:426(前年73、+478.2%) 営業利益率=426/39,648=1.07%(前年0.18%→改善だが低水準)
    • 経常利益:446(前年160、+178.6%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:557(前年97、+469.7%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):30.80円(前年5.41円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:79.3%(通常ペース:第3Q時点で約75%程度が一般的だが業種差あり。現状はやや高めの進捗)
    • 営業利益進捗率:85.2%(高め。固定資産売却等の一時益を含む影響あり)
    • 純利益進捗率:79.6%
    • 過去同期間との比較:利益面は大幅改善(主因は特別利益+費用抑制+原料低下)
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:54.5%(安定水準、目安40%以上で安定)
    • 流動比率(流動資産26,048 / 流動負債14,797):約176%(流動性は良好)
    • 負債/純資産比(負債合計15,002 / 純資産17,988):約83.4%(過度なレバレッジではない)
    • 短期借入金:3,969百万円(前期4,269百万円→減少)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は約1.1%に上昇したが、業界標準や過去水準との比較で低め(事業の付加価値向上が課題)
    • 総資産回転率等の詳細指標は資料に限定情報のため算出困難(総資産回転率:売上/総資産=39,648/32,991=1.20回)
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • 飼料事業:売上384億26百万円(38,426百万円、前年同期比△3.3%)、セグメント利益(営業利益)466百万円(+32.8%)
    • 畜産事業:売上12億22百万円(1,222百万円、前年同期比△0.3%)、セグメント損失70百万円(前年は損失36百万円→赤字拡大)
  • 財務の解説:売上は原料価格下落および販売価格改定(値下げ)で減少。一方で原料費の落ち着きや販管費圧縮により粗利益率が改善。固定資産売却益の計上が当期利益を大きく押し上げた。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末):0.00円(本期)
    • 期末配当(予想):6.00円(2024年3月期予想)
    • 年間配当予想:6.00円(前年実績合計6.00円)
  • 配当利回り:–(株価情報無しのため算出不可)
  • 配当性向(予想):約15.5%(当期純利益予想700百万円、EPS予想38.65円に対して配当6円→配当性向およそ15.5%)→ 低〜中程度の還元水準
  • 特別配当の有無:今回特別配当の記載なし
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(–)

セグメント別情報

  • 飼料事業(主力)
    • 売上:38,426百万円(前年同期比△3.3%)
    • セグメント利益:466百万円(前年比+32.8%)
    • コメント:原材料(とうもろこし)価格の下落が寄与。だが配合飼料価格の度重なる値下げで売上高は減少。
  • 畜産事業
    • 売上:1,222百万円(前年同期比△0.3%)
    • セグメント損失:70百万円(前年は36百万円の損失→赤字拡大)
    • コメント:豚肉相場等の市況影響により営業損失が拡大。収益改善には市況回復またはコスト構造改善が必要。
  • セグメント戦略:資料上の詳細戦略記載は限定的。飼料事業でのコスト管理と畜産事業の収益改善が課題。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に具体的中期数値目標の記載なし(–)
  • KPI達成状況:特定KPIの明示なし(–)

競合状況や市場動向

  • 市場動向:とうもろこしは米国・ブラジルの豊作で下落基調、大豆粕は一部地域の作柄不良で高止まり。為替は円安継続。畜産市況は品目により異なる(鶏卵高値→年末に軟調、鶏肉高値、豚肉は季節要因で変動、牛肉は横ばい)。
  • 競合他社との比較:同業他社との相対比較データは資料に無し(–)
  • 競争優位性評価:主力の飼料製造販売基盤を持つが、価格転嫁の制約や市況変動リスクがあり収益の変動要因が大きい。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(修正後・公表値):売上高50,000百万円(+8.5%)、営業利益500百万円、経常利益600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益700百万円、1株当たり当期純利益38.65円
    • 次期予想:–(記載なし)
    • 会社予想の前提条件:原料価格・為替・畜産市況等の前提は別途資料参照(P.2参照の旨記載)
  • 予想の信頼性:第3四半期までの進捗は通期予想達成に概ね整合。だが当期純利益の一部が非反復の特別利益であるため、営業利益ベースの持続性確認が重要。
  • リスク要因:原材料(とうもろこし・大豆粕)価格変動、畜産市況の変動(鶏・豚・牛)、為替変動(円安)、需給環境、法規制・動物由来疾病(鳥インフル等)の発生。

重要な注記

  • 会計方針:会計基準改正に伴う会計方針変更の記載あり(詳細は添付資料参照)。四半期連結財務諸表は四半期レビュー対象外。
  • 特記事項:第3四半期累計に固定資産売却益395百万円を計上(特別利益)。税金費用は見積実効税率を適用して計算。
  • その他:当第3四半期連結累計期間の業績動向を踏まえ通期業績予想を修正(「業績予想の修正に関するお知らせ」を参照のこと)。

(注)不明な項目や報告書に記載のない情報は「–」としています。本要約は開示資料に基づく整理であり、投資助言等を行うものではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2055
企業名 日和産業
URL http://www.nichiwasangyo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 食品 – 食料品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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