2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績および配当予想を修正(直近公表予想からの修正:有)。会社は売上高・利益ともに上方修正と発表(上振れ)。中間決算自体は概ね想定範囲内だが、通期見通しの上方修正がポイント。
- 業績の方向性:売上高は横ばい(微減)、営業利益は減少、親会社株主に帰属する中間純利益は増加(増収増益ではなく「増収減益寄りだが純利益は増加」)。
- 注目すべき変化:前年同期比で営業利益は△24.2%と大幅減だが、特別損失(前中間期にあった災害関連損失237百万円)が今期は発生せず、これが親会社株主に帰属する中間純利益313百万円(前年同期比+46.5%)となる主因。セグメントではCasting Fieldが堅調(売上微増)が、Environment Field(環境エンジニアリング)で大型案件不在により売上・採算悪化。
- 今後の見通し:会社はコスト改善や販売価格是正により通期計画を上回る見込みとし、通期業績・配当を上方修正(配当は前年60円→予想50円へ修正あり)。通期達成可能性は会社側は上方修正で高いと判断しているが、海外(中国)市場や自動車(BEV)向け需要の不確実性は残る。
- 投資家への示唆:短中期で注視すべきは(1)中国や欧米向けの需要動向(自動車・輸出)、(2)大型工事案件の回復(環境分野)、(3)コスト改善施策の実効性。決算は構造的な改善施策を強調しており、通期上方修正はポジティブ材料だが外部リスクは依然存在。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:虹技株式会社
- 主要事業分野:鋳物・鋳型等の製造販売(Casting Field)、環境エンジニアリング(装置・送風機等)、機能材料(摩擦材等)
- 代表者:代表取締役社長 山本 幹雄
- URL:https://www.kogi.co.jp/
- 報告概要
- 提出日:2025年10月31日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明会資料:作成なし、決算説明会:開催なし
- セグメント
- Casting Field:鋳物・鋳型(造船、ロール、自動車用プレス金型、大型産業機械、小型鋳物等)
- Environment Field(環境エンジニアリング):環境装置(焼却炉等)、送風機、トランスベクター等
- Environment Field(機能材料):KCメタルファイバー等、摩擦材
- その他:小規模事業等
- 発行済株式
- 期末発行済株式数(自己株式含む):3,362,163株(2026年3月期中間期)
- 期中平均株式数(中間期):3,275,428株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定
- 半期報告書提出予定日:2025年11月12日
- IRイベント:決算説明会は無し(今回)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との直接比較資料は別途修正公表あり。ここでは中間実績と通期予想に対する進捗を示す)
- 売上高(中間実績):12,841 百万円(前年同期 12,924 百万円、△0.6%)→ 通期予想25,760百万円に対する進捗率 49.9%
- 営業利益(中間実績):447 百万円(前年同期 590 百万円、△24.2%)→ 通期予想780百万円に対する進捗率 57.3%
- 親会社株主に帰属する中間純利益:313 百万円(前年同期 213 百万円、+46.5%)→ 通期予想500百万円に対する進捗率 62.6%
- サプライズの要因
- 上方修正要因(会社説明):中国事業(自動車用プレス金型鋳物)が想定より順調、海外での上振れ、並びに国内でのコスト改善と販売価格是正によりベースアップ等の人件費増を吸収。
- 中間純利益増は、前期に計上された災害関連特別損失(237百万円)が今回発生していないこと、投資有価証券売却益31百万円計上などの影響もあり。
- 通期への影響
- 会社は通期予想を上方修正(売上・利益ともに前回比上方)。中間進捗は利益面で順調(特に純利益は進捗高め)だが、需給環境(中国景気、自動車BEV向け需要、関税等)の不確実性は依然リスク。
財務指標
- 要点(連結、単位:百万円)
- 売上高(中間):12,841(前年同期 12,924、△0.6%)
- 営業利益:447(前年同期 590、△24.2%)
- 経常利益:443(前年同期 569、△22.3%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:313(前年同期 213、+46.5%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):95.58円(前年同期 65.35円、+46.3%)
- 総資産:34,019(前期末 33,714、+0.1%)
- 純資産:17,881(前期末 18,048、△0.9%)
- 自己資本比率:42.3%(前期末 42.6%)→ 安定水準(目安:40%以上で安定)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:49.9%(通年25,760に対し中間12,841)→ 通常ペース(ほぼ半期想定どおり)
- 営業利益進捗率:57.3% → 利益は半期で計画をやや上回る進捗
- 純利益進捗率:62.6% → 純利益は上振れ要因で進捗良好
- 過去同期間との比較:営業利益は前年同期比で落ち込んでいるが、特別損失の有無等により純利益は改善
- 財務安全性
- 流動資産:19,943 / 流動負債:12,654 → 流動比率 約157.7%(安定)
- 負債合計:16,138、純資産:17,881 → 負債比率(負債/純資産) 約90.2%
- 自己資本比率:42.3%(安定水準)
- キャッシュ・フロー
- 営業CF:590百万円(前年同期 3,046)=大幅減(前年は売上債権回収等で大幅プラス)
- 投資CF:△969百万円(有形固定資産取得増)
- 財務CF:△33百万円(短期借入金増でほぼ均衡)
- 現金及び現金同等物:2,702百万円(前期末 3,158、減少約455百万円)
- 効率性
- 売上高営業利益率(中間):447 / 12,841 = 3.48%(前年中間 590/12,924 = 4.57%)→ 収益率低下
- 総資産回転率(中間年間化前提で単純化):–(詳細は追加情報必要)
- セグメント別(中間:金額は百万円、前年同期比は資料記載)
- Casting Field:売上 11,668 百万円(前年同期比 +0.2%)、セグメント利益 576 百万円(△15.8%)
- Environment Field(環境エンジニアリング):売上 775 百万円(△10.4%)、セグメント損失 △61 百万円(前年△21)
- Environment Field(機能材料):売上 383 百万円(△5.3%)、セグメント利益 13 百万円(△30.5%)
- その他:売上 13 百万円(△1.3%)、セグメント損失 △3 百万円
- 財務の解説
- 総資産は微増。流動資産の減少は現金・預金の減少が主因。固定資産は機械装置増で増加。負債は流動負債増(短期借入金増)による増加で、長期借入金は減少。自己資本比率は42%台で安定。
配当
- 配当実績・予想
- 2025年3月期(実績):期末 60.00円、年間合計 60.00円
- 2026年3月期(中間実績):中間 0.00円(支払開始予定日:-)
- 2026年3月期(予想):期末 50.00円、年間合計 50.00円(直近発表から修正あり)→ 前期比:△10円
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向:通期予想ベース 500百万円の純利益で年間配当総額(1株当たり50円×発行済株式)を基に算出可能だが、資料に配当性向明示なし(–)。
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自己株式取得は中間期に一部減少(自己株式数は期末で79,867株)。特記事項なし。
セグメント別情報(要点)
- Casting Field:鋳型(造船向け鍛鋼用)が好調、ロールは国内堅調だが輸出伸び悩み。自動車用プレス金型鋳物は欧米BEV向け需要低迷と関税問題で大幅減。結果として売上はほぼ横ばいだが採算は悪化(利益減)。国内外で需給バラつきあり。
- Environment Field(環境エンジニアリング):大型工事案件不足で売上減、送風機はごみ焼却向け好調・バイオマス伸び悩み。採算は悪化(セグメント損失拡大)。
- Environment Field(機能材料):鉄道・産業向けは堅調だが自動車向け弱く売上横ばい~減少、利益率低下。
- 戦略的示唆:会社は製品価格是正とコスト改善を掲げ、特にCasting Fieldでの価格・原価改善が成否の鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:第8次3カ年計画を開始(重点課題:①省人化、②脱炭素、③人材育成)。主要施策は製品価格見直し・コスト改善。
- KPI達成状況:今回決算ではコスト改善等で通期上方修正可能と判断。短期では利益率改善の進捗あり。ただし環境事業の回復がKPI達成には重要。
競合状況や市場動向
- 競合・市場動向(会社コメントベース):中国景気減速や競合激化、米国の関税政策、世界的な自動車(特にBEV)市場の需要変動が主要リスク。鋳造・鋳型業界における輸出需給の変化が収益に影響する。
- 同業比較:個別同業他社データは資料なし(–)。ただし中国・欧米向け需要の回復が鍵で、業界全体の回復に依存。
今後の見通し
- 業績予想
- 通期予想(修正後):売上高 25,760 百万円(通期 △2.1%)、営業利益 780 百万円(△30.2%)、経常利益 740 百万円(△34.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益 500 百万円(△37.4%)、1株当たり当期純利益 152.65円
- 予想の修正有無:有(上方修正、同時に配当は下方修正)
- 会社予想の前提条件:為替・原材料等の外部前提は別添資料で記載(当資料本文に詳細は参照との記載あり)
- 予想の信頼性:会社はコスト改善と販売価格是正が奏功すると見込むが、外部環境変化(中国・自動車・関税)が実績に影響するため注意が必要。
- リスク要因:為替変動、中国景気の悪化、関税政策、自動車BEV市場の需要低迷、原材料価格変動、大型工事案件の有無など。
重要な注記
- 会計方針:会計基準の変更・見積り変更等は無し。前連結会計年度末における企業結合の暫定的会計処理の確定を反映済み。
- 監査・レビュー:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。
- その他:直近の業績予想・配当予想からの修正あり(会社発表参照)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5603 |
| 企業名 | 虹技 |
| URL | http://www.kogi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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