2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:市場予想は提示されていないが、会社の通期予想に対する中間実績の達成状況は概ね良好。売上進捗は通期の48.7%・営業利益進捗は約50.0%と、利益面は概ね想定以上の進捗(やや上振れ)と判断できる。通期予想は11月11日に修正済み(修正内容の詳細は別資料参照)。
- 業績の方向性:増収増益(中間期:売上高171,003百万円、前年同期比+3.3%、営業利益2,301百万円、前年同期比+40.2%)。
- 注目すべき変化:養殖事業が前年のセグメント損失(△523百万円)からセグメント利益444百万円へ黒字化した点が最重要(販売単価上昇が寄与)。一方、水産物荷受や市場外卸のセグメント利益は販管費増で減益。
- 今後の見通し:通期業績予想は修正済み(通期売上351,000百万円、営業利益4,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4,000百万円)。中間の進捗率から見ると、利益面は通期達成の可能性は高いが、原材料価格・物流費・人件費の動向がリスク要因。
- 投資家への示唆:全体として需給改善と販売単価上昇で収益改善が出ているが、販管費(人件費・物流費)や在庫の増加が利益を圧迫する可能性あり。養殖事業の黒字転換は中期計画の成果を示唆。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:OUGホールディングス株式会社
- 証券コード:8041(東証)
- URL:https://www.oug.co.jp/
- 主要事業分野:水産物流通(中央卸売市場を核とする荷受・卸売)、養殖、食品加工、物流、リース等
- 代表者:代表取締役社長 橋爪 康至
- 報告概要
- 提出日(決算短信公表日):2025年11月11日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間:2025年4月1日〜2025年9月30日)
- 決算補足説明資料:作成有、決算説明会:無
- セグメント(報告セグメント)
- 水産物荷受事業:中央卸売市場を核とした集荷販売
- 市場外水産物卸売事業:量販店等向けの市場外流通網
- 養殖事業:ブリ・マグロ等の養殖(主に九州・四国)
- 食品加工事業:米飯・カット野菜・冷凍マグロ加工等
- 物流事業:仕分け・配送等の物流センター運営
- その他:リース事業等
- 発行済株式
- 期末発行済株式数:5,562,292株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:164,341株
- 期中平均株式数(中間期):5,398,237株
- 時価総額:–(資料に不記載)
- 今後の予定
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 株主総会・IRイベント等:–(資料に不記載)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する中間実績達成率)
- 売上高:171,003百万円/通期予想351,000百万円 → 進捗率 48.7%
- 営業利益:2,301百万円/通期予想4,600百万円 → 進捗率 約50.0%
- 経常利益:2,599百万円/通期予想4,900百万円 → 進捗率 約53.0%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,216百万円/通期予想4,000百万円 → 進捗率 約55.4%
- サプライズの要因
- 上振れ要因:販売単価上昇(特に養殖事業で顕著)と売上総利益率の改善により利益増加。
- 下押し要因:販売数量の減少(内食需要の弱さ)、人件費・物流費等販管費の増加がセグメント利益を圧迫(特に荷受・市場外卸)。
- 通期への影響
- 通期業績予想は修正済み(11/11公表)。中間進捗は利益面でほぼ均等配分以上となっており、現時点では通期予想達成の可能性は高いが、原価・物流費・人件費の上振れが続くと通期業績に逆風。
財務指標
- 損益(中間:2025/4/1–9/30、単位:百万円)
- 売上高:171,003(前年同期165,497、+3.3%=+5,506)
- 売上総利益:15,784(前年同期14,472、+9.1%)
- 販売費及び一般管理費:13,483(前年同期12,831、+5.1%)
- 営業利益:2,301(前年同期1,641、+40.2%)
- 経常利益:2,599(前年同期1,896、+37.1%)
- 中間純利益:2,216(前年同期1,849、+19.8%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):410.56円(前年343.49円、+19.5%)
- 収益性指標
- 売上総利益率:15,784 / 171,003 = 約9.23%(前年:約8.74%、改善)
- 営業利益率:2,301 / 171,003 = 約1.35%(前年:約0.99%、改善)
- 財政状態(2025/9/30)
- 総資産:93,879百万円(前期末90,270、+3,609)
- 純資産:37,241百万円(前期末35,555、+1,685)
- 自己資本比率:39.7%(前期末39.4%)→ ほぼ安定(目安40%以上で安定)
- 流動資産合計:71,171百万円、流動負債合計:48,417百万円 → 流動比率 約147%(良好)
- 負債・資金
- 短期借入金:14,790百万円(前期末15,455、減少)
- 長期借入金(期末残):4,643百万円(前期末4,917、減少)
- 現金及び現金同等物:2,364百万円(前期末2,787、△422)
- キャッシュ・フロー(中間)
- 営業CF:+1,719百万円(前年同期:△1,699百万円)→ 大幅改善
- 投資CF:△609百万円(前年同期:+346百万円)→ 有形固定資産取得等で支出
- 財務CF:△1,533百万円(前年同期:+1,516百万円)→ 借入金純減、配当支払増で支出
- 現金増減:△422百万円(期中減少)
- 効率性
- 総資産回転率(中間ベース):171,003 / 93,879 ≒ 1.82回/年換算の見立て(中間比較の参考値)
- 売上高営業利益率は前年より改善(約1.35%)
- セグメント別(中間:売上高/セグメント損益)
- 水産物荷受事業:売上105,738百円(+4.3%)、セグメント利益1,238百円(前年比81.3% → 減益)
- 市場外水産物卸売事業:売上66,101百円(+2.6%)、セグメント利益592百円(前年比93.6% → やや減益)
- 養殖事業:売上4,436百円(+6.8%)、セグメント利益444百円(前年は△523百円 → 大幅改善・黒字化)
- 食品加工事業:売上2,115百円(+12.1%)、セグメント損失△64百円(横ばい)
- 物流事業:売上929百円(+4.5%)、セグメント利益8百円(改善)
- その他:売上1,644百円(△23.0%)、セグメント損失△29百円(悪化)
- 解説
- 在庫(商品及び製品)が増加(+3,075百万円)しており、棚卸資産増は営業CFに影響。ただし営業CFは税引前利益の増加と仕入債務の増加で収入転換。
- 販管費の上昇(人件費・物流費)がセグメント利益を圧迫しているが、商品単価の上昇で売上総利益は改善。
配当
- 中間配当:第2四半期末 0.00円(2026年3月期 中間)
- 期末予想:通期予想で期末 102.00円(通期合計 102.00円)※前期は合計97.00円
- 配当予想修正:直近公表からの修正は無し(但し通期予想自体は修正済)
- 配当性向(通期予想ベース):配当102円 ÷ 予想EPS741.02円 ≒ 13.8%(低めの還元率)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(資料に不記載)
セグメント別情報(要点まとめ)
- 水産物荷受事業:販売単価上昇で売上増も、販売数量減・販管費増でセグメント利益は減少。市場価格反映力はあるがコスト転嫁の限界あり。
- 市場外卸売事業:外食・宿泊関連は堅調。調達コスト・販管費上昇を価格転嫁したがコスト増を完全に吸収できず。
- 養殖事業:高海水温の影響で生育遅延・数量減あるものの、在池量不足による販売単価上昇で収益性大幅改善(黒字化)。
- 食品加工事業:前期末に連結子会社が加入し売上増。原材料高騰で損益改善は限定的。
- 物流事業:センターフィ等で売上増、薄利ながら改善。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(OUGグループ中期経営計画2024:2024–2026)
- 主要テーマ:1) 鮮魚事業強化 2) 商品力強化 3) 関東マーケット深耕 4) 海外事業拡大 5) サステナブルな事業活動
- 進捗状況:養殖の黒字化や売上総利益率改善は計画の成果に合致。ただし販管費抑制と関東・海外での拡大でさらなる収益強化が必要。
- KPI達成状況:資料に明確なKPI数値は記載無し → 進捗は定性的(セグメント別収益改善など)で評価。
競合状況や市場動向
- 市場動向:外食・宿泊・インバウンド需要は回復基調、内食関連は物価上昇で伸び悩み。水産物市場では世界的需要高まりに伴う価格上昇が見られる。
- 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に不記載。価格転嫁力と流通網(全国拠点)が競争力の源泉だが、人件費・物流費上昇が共通課題。
今後の見通し
- 業績予想(通期・会社公表)
- 売上高:351,000百万円(前期比+0.3%)
- 営業利益:4,600百万円(前期比△9.8%)
- 経常利益:4,900百万円(前期比△16.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:4,000百万円(前期比△11.6%)
- 直近の通期予想は修正済み(詳細は「通期業績予想の修正に関するお知らせ」を参照)
- 予想の信頼性:中間の進捗率(利益進捗50%台)は通期予想に対してやや堅調。ただし原材料・物流・気候変動(養殖の海水温)等の外部リスクが残るため注意が必要。
- リスク要因
- 原材料価格、物流費、人件費の上昇
- 養殖事業における高海水温など気候要因による生育遅延
- 消費者の節約志向による内食需要の弱さ
- 為替・国際市況の変動(輸入魚介原料の影響等)
重要な注記
- 会計方針変更:無し
- 連結範囲の変更:無し
- レビュー:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
- その他:通期業績予想は11月11日付で修正公表(詳細は別資料参照)
(注記)本要約は提供された決算短信の記載を整理したものであり、投資助言を目的とするものではありません。不明な項目は“–”で示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8041 |
| 企業名 | OUGホールディングス |
| URL | http://www.oug.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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