2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し。第3四半期実績は会社予想(通期)との整合性は大きく崩していないものの、四半期ベースでは大幅な赤字拡大(市場予想との比較は不明のため記載せず)。
- 業績の方向性:減収・増損(売上高は前年同期比△48.9%の減少、営業損失は前年同期より拡大)。
- 注目すべき変化:主力医薬品トレアキシン®の後発品浸食および処方機会の減少により売上が大幅減少。一方で抗ウイルス薬SyB V-1901(BCV)についてEU主要4カ国で第III相治験承認を取得し試験開始(中長期の価値創出イベント)。
- 今後の見通し:通期業績予想は修正なし(売上 1,400百万円、営業損失△4,262百万円)。第3四半期累計の進捗は売上・損失ともに通期予想に対して約7割台の進捗(ただし赤字ベース)。継続企業の前提に関する重要な不確実性を会社自身が開示しており、資金確保と臨床進捗が重要。
- 投資家への示唆:短中期は資金調達の進捗とBCVの臨床(AdV 第III相)進展が鍵。トレアキシン®の後発品競争による収益構造の変化を踏まえ、ライセンス/提携・追加資金確保の状況を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:シンバイオ製薬株式会社
- 主要事業分野:医薬品の研究開発および製造販売(主に抗がん剤トレアキシン®、抗ウイルス薬BCVの開発等)
- 代表者名:代表取締役社長兼CEO 吉田 文紀
- URL:https://www.symbiopharma.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月30日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結・日本基準)
- セグメント:
- 単一セグメント:医薬品等の研究開発及び製造販売並びに付随業務(セグメント別開示なし)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):52,041,080株(2025年9月30日)
- 期中平均株式数(四半期累計):48,541,507株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会:今回は開催無し(決算補足説明資料作成の有無:無)
- 株主関連イベント:–(資料に記載なし)
- その他IR:通期予想の修正は無し
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較、通期ベースは未修正)
- 売上高(累計第3Q):970.8百万円(前年同期1,898.4百万円、対前年△48.9%)
- 通期予想1,400百万円に対する進捗率:69.3%
- 営業利益(累計第3Q):△3,339.4百万円(前年同期△2,791.0百万円)
- 通期予想△4,262百万円に対する進捗率(損失ベース):78.4%
- 親会社株主に帰属する当期純利益(累計第3Q):△3,565.7百万円(前年同期△2,845.0百万円)
- 通期予想△4,592百万円に対する進捗率:77.6%
- サプライズの要因:
- 売上の大幅下落は主にトレアキシン®RTDの後発医薬品の市場参入による浸食と、感染症流行や新薬の登場により処方機会が減少したこと。
- 研究開発投資は継続(R&D費2,450.6百万円、前年同期比△1.7%)。一方で社債発行費・為替差損等の営業外費用計上が増加(社債関連費用、為替差損等により経常費用増)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。第3Q時点での進捗は売上・損失ともに想定範囲内との判断だが、会社自身が「継続企業の前提に関する重要な不確実性」を開示しており、追加資金調達や臨床進捗が通期達成に重要。
財務指標
- 財務諸表要点(期末:2025年9月30日、単位:千円)
- 総資産:4,580,083千円(約4,580.1百万円)
- 流動資産:4,536,039千円(主な内訳:現金及び預金3,463,746千円、売掛金195,631千円、商品及び製品194,335千円)
- 固定資産:44,043千円
- 負債合計:2,927,610千円(流動負債582,773千円/固定負債2,344,837千円)
- 固定負債に転換社債型新株予約権付社債1,300,000千円、社債1,040,000千円を計上
- 純資産合計:1,652,473千円(自己資本:1,325,000千円弱の注記あり)
- 自己資本比率:28.9%(目安40%以上を下回る → 財務安定性は弱い)
- 収益性(第3四半期累計:2025年1-9月)
- 売上高:970,808千円(前年同期1,898,369千円、前年同期比△48.9%、減少はネガティブ)
- 売上総利益:695,447千円(売上総利益率 ≒ 71.7%:高水準)
- 販売費及び一般管理費:4,034,868千円(前年同期4,235,367千円、前年同期比△4.7%)
- 営業損失:△3,339,421千円(前年同期△2,791,032千円、損失拡大)
- 経常損失:△3,538,974千円(前年同期△2,759,634千円)
- 親会社株主に帰属する四半期純損失:△3,565,655千円(前年同期△2,845,024千円)
- 1株当たり四半期純損失(希薄化後調整前):△73.46円(前年同期△63.43円)
- 進捗率分析(第3Q累計/通期予想)
- 売上高進捗率:69.3%(第3Qでの達成度は高め;だが通期予想自体が前年大幅減を織り込んだ数字)
- 営業利益進捗率:78.4%(損失ベースでの進捗。通期での損失縮小は第4Qの動向次第)
- 純利益進捗率:77.6%
- 過去同期間との比較:売上は大幅悪化、損失は拡大傾向
- 財務の安全性
- 自己資本比率:28.9%(安定水準40%を下回る → 財務基盤は弱い)
- 負債比率(負債合計/純資産):約177%(2,927,610 / 1,652,473 ≒ 177% → 高め)
- 流動比率:流動資産4,536,039 / 流動負債582,773 ≒ 778%(流動性は高く短期支払能力は良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率:△344%(営業損失/売上高、マイナスで大幅な赤字)
- 総資産回転率(簡易):売上高970,808 / 総資産4,580,083 ≒ 0.21回(低い)
- セグメント別:単一セグメントのため詳細省略
- 財務の解説:
- 現金預金は3,463.7百万円と確保されている一方、固定負債として大きな社債・転換社債等を計上しており、中長期での資金確保が課題。流動性は確保されているが自己資本比率低下と赤字継続が継続企業前提に関する不確実性を生んでいる。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(2025年12月期)
- 期末配当(予想):0.00円
- 年間配当予想:0.00円(配当予想の修正:無)
- 配当利回り:0.00%(株価によるが配当は無配)
- 配当性向:–(無配のため該当なし)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(資金は臨床開発・財務改善へ重点配分)
セグメント別情報
- セグメント別状況:単一セグメント(医薬品の研究開発・製造販売)につき個別開示なし
- 前年同期比較:売上・利益ともに悪化(売上△48.9%)
- セグメント戦略:BCVのグローバル展開(移植後ウイルス感染症、がん、脳神経変性疾患)に資源シフト。トレアキシン®は後発品影響で収益性低下。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:明示的な数値目標は本資料で不詳。BCVの2028年下半期EU承認申請を目指す等、開発重視の戦略。
- KPI達成状況:主要KPI(売上目標等)は提示無し。臨床進捗(AdV第III相開始)はプラス要因。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料内に同業他社比較は無し(→ 表示:–)
- 市場動向:後発医薬品の市場参入による主力製品の売上圧迫が顕著。BCVは希少疾病向けやファストトラック等の指定を受けており競争優位性の芽はあるが臨床リスクあり。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し、2025年1月1日~12月31日)
- 売上高:1,400百万円(対前期△42.9%)
- 営業損失:△4,262百万円
- 経常損失:△4,467百万円
- 親会社株主に帰属する当期純損失:△4,592百万円(1株当たり当期純損失:△95.95円)
- 次期予想:資料に明示なし
- 会社予想の前提:開示資料の添付(別頁)参照(為替等の具体前提は本短信に簡潔記載なし)
- 予想の信頼性:過去2期連続で赤字計上、かつ継続企業の前提に関する重要な不確実性を開示しているため、予想達成は資金調達と臨床進捗に依存する(保守的/不確実性高)。
- リスク要因:
- 資金調達の不確実性(新株予約権・社債等に依存)
- 主力製品の後発医薬品による収益減少
- 臨床試験の遅延・不成功リスク(BCVの第III相等)
- 規制承認や市場導入の不確実性、為替・金利・社債関連費用
重要な注記
- 会計方針等の変更:無し
- 継続企業の前提に関する注記:継続企業の前提に関する重要な不確実性を開示(赤字継続・資金調達必要性)。四半期連結財務諸表は継続企業前提で作成されているが不確実性を反映していない旨を注記。
- 発行済株式の変動:第41回等の新株予約権一部行使により資本金・資本剰余金が増加(2025年1-9月に資本金+257,879千円等)。Cantor Fitzgerald Europeから権利行使により250,000千円の払込みあり。
- その他重要事象:日鉄C&Mとの共同で高感度イムノアッセイ法の特許取得(日本)およびPCT出願完了(2025年10月)。BCVのEU主要4カ国での第III相治験承認(2025年10月30日)開始。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4582 |
| 企業名 | シンバイオ製薬 |
| URL | http://www.symbiopharma.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。