2024年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性: 売上高は前年同期比増(増収)だが、営業利益・経常利益・四半期純利益はいずれも前年同期を下回る(増収減益)。
- 注目すべき変化: 売上は3,172百万円(前年同期比+2.1%)と微増。一方で販売費及び一般管理費(人件費増等)の増加により営業利益は394百万円(▲17.5%)に減少。特別利益として投資有価証券売却益88.6百万円を計上し、経常→税引前利益は補填されている。
- 今後の見通し: 会社は業績見通しを据え置き(第2四半期累計および通期予想に変更なし)。第1四半期の通期進捗は売上で約24.7%、営業利益で約29.7%、当期純利益で約34.9%と概ね順調(ただし特別利益の影響あり)。
- 投資家への示唆: コアの営業力は売上の下支えがあるが、販管費(人件費等)上昇で営業利益が圧迫されている点が最大の注目点。通期予想達成には販管費抑制または売上増加の継続が必要で、特別利益は再現性に乏しいため判断材料に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: カナレ電気株式会社
- 主要事業分野: 放送・映像、電設、ITネットワーク関連などの光製品・電子機器の製造・販売(AV/放送機器、ケーブル類など)
- 代表者名: 代表取締役社長 中島 正敬
- URL: https://www.canare.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日: 2024年4月26日
- 対象会計期間: 2024年12月期 第1四半期(2024年1月1日~2024年3月31日)
- 四半期報告書提出予定日: 2024年5月15日
- セグメント:
- 日本、米国、韓国、中国、台湾、シンガポール(東南アジア含む)、その他(インド・欧州・中東等)
- 事業は主に地域別セグメントで、放送機器・電設向け製品等を販売
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 7,028,060株(自己株式含む)
- 期末自己株式数: 228,089株
- 期中平均株式数(第1Q累計): 6,799,971株
- 時価総額: –(株価情報は未提供のため省略)
- 今後の予定:
- 次回決算発表等: 第2四半期(累計)発表予定は会社スケジュールによる(公表済みの見通しは据え置き)
- 株主総会・IRイベント: –(別途公表分参照)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の業績予想との比較、達成率)
- 売上高: 第1四半期実績 3,172百万円。会社の第2四半期累計見通し 6,233百万円に対する進捗率 50.9%。通期見通し 12,845百万円に対する進捗率 24.7%。(目安: 通期の四分の一に対してやや上回る進捗)
- 営業利益: 第1四半期実績 394百万円。第2四半期累計見通し 537百万円に対する進捗率 73.4%。通期1,330百万円に対する進捗率 29.7%。
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 第1四半期実績 342百万円。第2四半期累計見通し 411百万円に対する進捗率 83.2%。通期980百万円に対する進捗率 34.9%。
- サプライズの要因:
- 営業面: 売上は円安の追い風や国内での一部大型案件継続で増収だったが、販売費・一般管理費(特に人件費)の増加が営業利益を圧迫(営業減益)。
- 特別項目: 投資有価証券売却益88.6百万円を計上したため、税引前利益・包括利益は押し上げられている(ただし一時的要因)。
- 通期への影響:
- 会社予想は据え置き。営業活動の基礎は堅調だが、販管費増加や海外需要の地域差(中国・東南アジアでの案件減少等)により、今後の利益率動向は注意が必要。特別利益は再現性が低いため、コア営業で利益改善が必要。
財務指標
- 財務諸表の要点(第1四半期末、単位:百万円)
- 総資産: 19,234百万円(前期末 18,909百万円、+325百万円)
- 純資産: 17,334百万円(前期末 17,021百万円、+313百万円)
- 自己資本比率: 90.1%(安定水準。前期末90.0%)
- 流動資産: 15,867百万円(現金及び預金 10,605百万円、売掛金 1,618百万円、棚卸資産 3,023百万円)
- 流動負債: 1,676百万円、負債合計 1,900百万円
- 現金ポジションが厚く、負債は少ない(財務安全性は高い)
- 収益性(第1四半期累計、前年同期比)
- 売上高: 3,172百万円(+2.1%/+66.6百万円)
- 売上総利益: 1,305百万円(前年1,312百万円、ほぼ横ばい)
- 販売費及び一般管理費: 910百万円(前年834百万円、+76百万円)
- 営業利益: 394百万円(▲17.5%/▲83.6百万円)。営業利益率 12.4%(394/3,172、目安: 高水準だが前年より低下)
- 経常利益: 425百万円(▲12.2%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 342百万円(▲4.7%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 50.41円(前年53.27円、▲2.86円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率: 24.7%(通期12,845百万円に対して)
- 営業利益進捗率: 29.7%(通期1,330百万円に対して)
- 純利益進捗率: 34.9%(通期980百万円に対して)
- コメント: 四半期ベースの進捗は利益面で比較的良好に見えるが、特別利益の影響あり。通常ペースかどうかは年度途中の案件配分・季節性に依存。
- 財務の安全性
- 自己資本比率 90.1%(安定水準)
- 負債比率(負債合計/純資産) 約11.0%(低水準、健全)
- 流動比率(流動資産/流動負債) 948%程度(非常に高い。目安: 100%超で短期安全)
- 効率性:
- 売上高営業利益率は約12.4%(前年は約15.4%)、利益率は低下傾向
- 総資産回転率等詳細は–(該当データ未提供)
- セグメント別(当第1四半期)
- 日本: 売上 1,682百万円(▲2.3%)、セグメント利益 222.8百万円(+6.8%) → 減収だが利益改善
- 米国: 売上 400.7百万円(+6.3%)、利益 52.4百万円(+3.1%) → 増収増益(円安追い風)
- 韓国: 売上 264.3百万円(▲0.8%)、利益 36.3百万円(+4.9%) → 減収だが粗利改善
- 中国: 売上 234.9百万円(▲7.5%)、利益 22.6百万円(▲17.8%) → 減収減益(需要低迷)
- シンガポール(東南アジア): 売上 153.2百万円(▲6.4%)、利益 26.6百万円(▲29.5%) → 減速
- 海外売上高比率: 48.2%(前年47.8%)とほぼ横ばい
- 財務の解説:
- 資産・キャッシュの余裕があり、負債は小さいため財務基盤は非常に堅牢。短期負債の増加は仕入・賞与引当等によるもの。利益率の下押しは主に販管費増(人件費)で、構造的要因か一時的要因か注視が必要。
配当
- 配当実績と予想:
- 2023年12月期(実績): 中間 23円、期末 39円、年間合計 62円
- 2024年12月期(予想): 中間 28円、期末 28円、年間合計 56円(前期比減配)
- 配当利回り: –(株価情報未提供のため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース): 通期EPS予想 144.12円に対し配当56円 → 配当性向 約38.8%(目安: 高めだが許容範囲)
- 特別配当の有無: 今回は特別配当なし
- 株主還元方針: 自社株買いの記載なし
セグメント別情報
- セグメント別の売上高・利益(当第1四半期)
- 日本: 売上 1,682百万円(▲2.3%)、利益 222.8百万円(+6.8%)
- 米国: 売上 400.7百万円(+6.3%)、利益 52.4百万円(+3.1%)
- 韓国: 売上 264.3百万円(▲0.8%)、利益 36.3百万円(+4.9%)
- 中国: 売上 234.9百万円(▲7.5%)、利益 22.6百万円(▲17.8%)
- シンガポール等: 売上 153.2百万円(▲6.4%)、利益 26.6百万円(▲29.5%)
- その他・合計含む: 連結売上 3,172百万円、連結営業利益 394百万円
- 前年同期比較:
- 中国・東南アジアを中心に放送設備投資の低調化が見られる一方、米国では円安の恩恵で増収
- セグメント戦略:
- 次世代成長製品(ITネットワーク関連)や光製品・AVコンソールの販促を積極化。国内大型案件(NHK等)の継続納入があるが地域差リスクあり。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 明確な数値目標の開示は本資料内では特記なし。次世代成長分野(ITネットワーク等)への開発投資を継続。
- KPI達成状況: 公表KPIは–。売上の海外比率は48%程度で推移。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較: 同業他社の業績比較データは本資料に記載なし(–)。
- 市場動向:
- 放送機器市場: 地域により状況差。米国は4K更新等の案件でやや底堅いが、中国・東南アジアでは4K更新案件の減少や景気減速で受注が鈍化。
- 為替・資源コスト: 円安は輸出収益を押上げる一方、原材料や人件費の上昇が利益を圧迫する可能性あり。
- 競争優位性: 放送・映像分野向けでの納入実績(国内大型案件継続)や製品ラインが強み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 会社は2024年1月26日公表の第2四半期累計・通期予想を据え置き(変更なし)。通期予想(連結):売上 12,845百万円(+0.2%)、営業利益 1,330百万円(▲20.3%??→注:資料は「20.3%」と記載。※対前期比の表記)、経常利益 1,380百万円、当期純利益 980百万円、1株当たり当期純利益 144.12円。
- 第2四半期累計(会社予想): 売上 6,233百万円、営業利益 537百万円、当期純利益 411百万円
- 予想の信頼性:
- 第1四半期の進捗は利益面で比較的良好に見えるが、投資有価証券売却益等の特別利益が寄与しているため、営業ベースの動向(販管費抑制・売上推移)を確認する必要あり。会社は保守的・慎重に見積もっている旨を注記。
- リスク要因:
- 為替変動(円安・円高)
- 原材料・資源価格高騰、人件費上昇
- 地域別需要の変動(中国・東南アジアの設備投資低迷)
- 大型案件の受注・納入タイミング
重要な注記
- 会計方針: 会計基準の改正に伴う会計方針の変更が言及されているが、当該四半期での修正再表示等の大幅な影響は記載なし(詳細は注記参照)。
- その他: 四半期連結決算は四半期レビューの対象外(監査等のレビュー未実施)。業績予想には不確実性が含まれる旨の記載あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5819 |
| 企業名 | カナレ電気 |
| URL | http://www.canare.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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