2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想に対する修正は無し。売上高は会社が通期で予想していないため比較不可。会社予想との整合性は「変更なし」で、概ね計画通り。
- 業績の方向性:増収増益(売上高 +46.4%/営業利益 +8.8%/親会社株主に帰属する中間純利益 +1.7%)。売上高の大幅増は販売用不動産売上等の影響。
- 注目すべき変化:売上高が前年同期比で大幅増(300,081百万円、+46.4%)だが、営業利益・純利益の伸びは小幅(営業利益 +8.8%、純利益 +1.7%)。資産・借入金を拡大して積極投資を継続(総資産 3,424,321 百万円、借入金残高 1,562,406 百万円)。
- 今後の見通し:通期業績予想は修正なし(営業利益 通期178,000百万円等)。中間進捗は営業利益・経常利益・純利益とも約40~42%にとどまり、通期達成の見込みは「現時点では維持」だが、販売用不動産の売買次第で変動リスクあり。
- 投資家への示唆:① 売上拡大は開発・売却活動の成果で、賃貸収入も安定。② 一方で投資拡大を目的とした借入増で自己資本比率は低下(24.7%)。収益の増加と同時に財務レバレッジ上昇を注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ヒューリック株式会社
- 主要事業分野:不動産賃貸・開発(オフィス等)、販売用不動産の売買、ホテル・旅館運営、保険仲介、建築関連等
- 代表者名:代表取締役社長 前田 隆也
- URL:https://www.hulic.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月28日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年6月30日(第2四半期・中間期、連結)
- 決算説明会:機関投資家・アナリスト向けに開催(有)
- 半期報告書提出予定日:2025年8月4日
- 配当支払開始予定日:2025年9月3日
- セグメント:
- 不動産事業:賃貸(テナント賃貸)・開発・販売用不動産売買(中核事業)
- 保険事業:保険商品の代理販売(法人中心)
- ホテル・旅館事業:ホテル・旅館の運営(THE GATE等、「ふふ」等)
- その他:建築工事、内装、教育事業等
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末・普通株式):767,907,735株
- 期中平均株式数(中間期):760,007,814株
- 自己株式数(期末):8,587,856株
- 時価総額:–(株価情報は未提供のため省略)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出:2025年8月4日
- (IR等)決算説明会実施済(詳細は別資料)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(中間累計、百万円/対前年増減率):
- 売上高:300,081百万円(+46.4% / +95,229百万円)
- 会社の通期売上予想は記載なし(販売用不動産の変動性のため)
- 営業利益:75,055百万円(+8.8% / +6,132百万円)
- 通期会社予想営業利益178,000百万円に対する進捗率:42.2%(75,055/178,000)
- 経常利益:66,547百万円(+2.6% / +1,691百万円)
- 通期会社予想経常利益164,000百万円に対する進捗率:40.6%(66,547/164,000)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:44,893百万円(+1.7% / +762百万円)
- 通期会社予想当期純利益108,000百万円に対する進捗率:41.5%(44,893/108,000)
- サプライズの要因:
- 売上高上振れ要因:販売用不動産の売却等が順調(売上高大幅増)。賃貸収入も竣工・取得物件で安定推移。
- 利益伸びが売上ほど大きくない要因:投資・開発に伴うコスト増や支払利息の増加(支払利息 9,451百万円に増加)等により利幅が圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期見通しを据え置き。中間の進捗は営業利益等で約40~42%と50%線を下回るため、残り期間での開発・売却の実行状況により通期達成の難易度が変動する。現状は「達成可能性は維持」だが販売用不動産のタイミングリスクあり。
財務指標
- 財務諸表要点(百万円、端数切捨て):
- 売上高(営業収益・累計):300,081(+46.4%)
- 営業利益:75,055(+8.8%)
- 経常利益:66,547(+2.6%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:44,893(+1.7%)
- 総資産:3,424,321(前期末比 +375,386)
- 純資産合計:867,691(前期末比 +11,347)
- 自己資本(参考):848,219百万円
- 現金及び現金同等物:169,585(中間期末)
- 借入金(注記):借入金残高 1,562,406百万円(うちSPCノンリコース 34,830百万円)
- 支払利息:9,451百万円(前年同期 6,207百万円)
- 収益性(中間→前年同期比較、百万円/%):
- 売上高:300,081百万円(+46.4% / +95,229百万円)
- 営業利益:75,055百万円(+8.8% / +6,132百万円)
- 経常利益:66,547百万円(+2.6% / +1,691百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:44,893百万円(+1.7% / +762百万円)
- 中間EPS:59.06円(前年同期 57.98円、+1.9%)
- 進捗率分析(中間→通期予想比):
- 営業利益進捗率:42.2%(75,055 / 178,000)→ 通常50%に対してやや低め
- 経常利益進捗率:40.6%(66,547 / 164,000)→ やや低め
- 純利益進捗率:41.5%(44,893 / 108,000)→ やや低め
- 売上高:通期売上高は未公表(予測困難のため)→ 進捗率算出不可
- 財務安全性:
- 自己資本比率:24.7%(前期 27.3%)→ 24.7%(低め、目安40%未満は財務注意点)
- 流動比率:約113.5%(流動資産 780,806 / 流動負債 688,111)→ 約114%(やや低め/短期支払力は限定的)
- 負債比率(負債/純資産):約295%(2,556,629 / 867,691)→ 高水準(レバレッジ高)
- ネット有利子負債(概算):有利子負債 1,562,406 – 現金169,585 ≒ 1,392,821百万円(大きい)
- 効率性:
- 総資産回転率(中間売上/総資産):300,081 / 3,424,321 ≒ 0.0876(年間換算だと概算だが、資産規模に対する売上率は低め)
- 営業利益率:75,055 / 300,081 ≒ 25.0%(高さは良好だが、販売取引構成に依存)
- セグメント別(中間期、百万円/前年同期比):
- 不動産事業:営業収益 257,335(+42.5% / +76,795)、セグメント利益 79,713(+9.4% / +6,874)
- 保険事業:営業収益 1,966(+3.9% / +74)、セグメント利益 557(-5.0% / △29)
- ホテル・旅館事業:営業収益 27,943(+11.8% / +2,958)、セグメント利益 2,652(+73.0% / +1,119)
- その他:営業収益 19,019(+324.3% / +14,536)、セグメント損失 △52(前期は営業利益187)
- 財務の解説(要点):
- 売上拡大は主に販売用不動産の売却と新規取得・竣工による賃貸収入増。投資(物件取得・開発)を積極化しており、投資活動によるCFは△220,580百万円と大幅な支出。資金は主に長期借入で調達(長期借入収入440,392百万円)。結果、自己資本比率は低下しレバレッジが上昇している。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(支払予定):28.50円(2025/12中間、前期は26.00円 → 増配)
- 期末配当(予想):28.50円
- 年間配当予想(会社予想):57.00円(前期 54.00円 → 増配見込み)
- 配当利回り:–(株価未提示のため算出不可)
- 配当性向(通期予想ベース):約40.1%(57.00 / 142.16円:会社が示す1株当たり当期純利益142.16円に対する比率、中程度)
- 特別配当の有無:無し(特別配当の記載なし)
- 株主還元方針:定期的な増配志向(今回も増配)。自社株買いは中間で一部実施(期中自己株式取得 3,121百万円)実績あり。
セグメント別情報
- セグメント別状況の要約:
- 不動産事業が収益の大半を占め(営業収益 257,335百万円、セグメント利益 79,713百万円)。販売用不動産売上の寄与が大きい。
- ホテル事業はインバウンド回復等で宿泊単価向上により増収増益(営業利益+73.0%)。
- 保険事業は売上横ばいだが利益はやや減少。
- 「その他」には建築関連・教育等が含まれ、売上急増だが収益貢献は限定。
- 前年同期比較:不動産・ホテルで増収、その他で大幅増収(前期低基準からの回復や連結範囲の影響がある可能性)。
- セグメント戦略:ポートフォリオ再構築(競争優位物件への入替・開発推進)、出口戦略の多様化(売却と運用報酬の両立)、PPP事業等にも注力。主要開発案件多数進行(銀座、札幌、新宿、三郷等)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料上の詳細KPIは本文に記載なし(–)。ただし「高い利益成長と安定基盤利益拡大」を目標にポートフォリオ入替え・開発を継続。
- KPI達成状況:営業利益・純利益は通期計画に対し中間で約40%台の進捗。資産増・負債増で成長投資を継続しているため、KPI達成は売却タイミング・市況に依存。
競合状況や市場動向
- 競合他社比較:同業他社データは提示なし(–)。一般論として不動産各社は賃料回復、開発・売却タイミングで業績差が出る点は共通。
- 市場動向:国内オフィス賃料の回復やインバウンド回復が追い風。反面、金利上昇や不動産市況の変動が販売用不動産収益に影響を与えるリスク。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期については会社修正なし(営業利益 178,000百万円、経常利益 164,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 108,000百万円、EPS 142.16円)。
- 売上高は販売用不動産売買の変動性が大きいため会社は通期売上予想を開示していない(現状、売上予想の開示なし)。
- 通期前提条件:特記なし(為替等の前提は特別開示なし)。
- 予想の信頼性:過去実績・会社コメントでは保守的に運用している旨の記載はあるが、売買タイミングの影響で変動しやすい点は留意。
- リスク要因:
- 不動産市況・販売用不動産の売買タイミング
- 金利上昇による借入コスト増(実際に支払利息増加)
- 資金調達環境の変化
- 建設費や原価の変動
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の重要な変更:有(新規 0社、除外 1社:銀座六丁目プロパティ合同会社)
- 第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
- 将来見通しの記載について:会社は合理的な前提に基づくが達成を約束するものではない旨を明記
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3003 |
| 企業名 | ヒューリック |
| URL | http://www.hulic.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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