2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想からの通期修正は無し(発表時点)。市場予想は提供なしのため比較不可(―)。第1四半期は売上・利益ともに会社の通期計画に対して進捗が弱い(上振れ/下振れという会社予想との直接比較指標は開示無し)。
  • 業績の方向性:減収・赤字拡大(第1四半期は前年同期比で売上高△12.3%、営業損失に悪化)。
  • 注目すべき変化:紙素材・機能商品いずれも販売数量減少が主因で減収。とくに紙素材事業の営業損失拡大(営業損失が前年同期の△860百万円→△1,218百万円)。
  • 今後の見通し:通期業績予想は据え置き。ただしドイツ子会社(MPE)の希望退職等に伴う特別損失約16億円を第2四半期に計上予定で、短期的には収益達成に対するリスク要因。
  • 投資家への示唆:第1四半期は需給悪化(国内・欧州の販売数量減)、品質問題対応や海外事業の構造改革コストが重なっており、通期計画の実現性は構造改革の効果発現次第で変動する。自己資本比率は41.3%(安定水準)だが流動比率は約100%とやや注意が必要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:三菱製紙株式会社
    • 主要事業分野:機能商品事業(情報用紙、イメージング関連、機能材等)、紙素材事業(印刷用紙、包装紙、パルプ等)、エンジニアリング等のその他事業
    • 代表者名:代表取締役社長 木坂 隆一
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月6日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日〜2025年6月30日)
  • セグメント:
    • 機能商品事業:感熱紙、イメージング関連、機能材(テープ原紙、耐熱プレスボード等)
    • 紙素材事業:印刷用紙、包装紙、市販パルプ等
    • その他:エンジニアリング等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:44,741,433株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(第1Q累計):43,838,007株
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:今回は開催なし(決算説明会無)
    • 株主総会、IRイベント等:–(開示なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社は第1四半期単独予想を未提示、通期予想は据え置き)
    • 売上高:実績39,461百万円。通期予想180,000百万円に対する進捗率 39,461/180,000 = 21.9%(上期目標88,000百万円に対する進捗 44.8%)
    • 営業利益:実績△1,221百万円。通期目標8,000百万円に対する進捗はマイナス(赤字)。上期目標2,000百万円に対して実績は大幅未達(損失)。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:実績△1,316百万円。通期目標3,500百万円に対する進捗はマイナス。
  • サプライズの要因:
    • 主因は販売数量の減少(国内需要の弱さ、欧州・北米での市況悪化)に伴う売上減。
    • 原燃料コストの低下はあるが販売減と収益性低下を相殺できず。
    • ドイツ子会社の採算悪化(欧州低迷)や品質不適切事案への対応等、構造改革コスト・信用回復対応が重荷。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を修正していないが、第2四半期にMPE希望退職関連で約16億円の特別損失計上を予定(業績影響要因)。
    • 第1Qの弱い進捗(特に営業利益)が続くと、通期計画達成は構造改革や販売回復の進捗に依存。達成可能性は不確実(保守的表現)。

財務指標

  • 損益の要点(第1四半期:2025/4/1–2025/6/30)
    • 売上高:39,461百万円(前年同期45,003百万円、△12.3%/△5,542百万円)
    • 売上総利益:3,845百万円(前年5,198百万円)
    • 販売費及び一般管理費:5,067百万円(前年5,269百万円)
    • 営業損失:△1,221百万円(前年△70百万円 → 損失拡大)
    • 経常損失:△1,093百万円(前年経常利益354百万円)
    • 四半期純損失(親会社株主帰属):△1,316百万円(前年△23百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):△30.04円(前年△0.54円)
  • 貸借対照表の要点(当第1四半期末:2025/6/30)
    • 総資産:199,416百万円(前期末208,217百万円、減少)
    • 流動資産:83,119百万円(受取手形・売掛金の減少が主因)
    • 現金及び預金:7,222百万円(前期末6,239百万円、増加)
    • 総負債:117,022百万円(前期末122,934百万円、減少)
    • 純資産:82,394百万円(前期末85,282百万円、減少)
  • 収益性(前年同期比は必ず%で表記)
    • 売上高:39,461百万円(△12.3%、△5,542百万円)
    • 営業利益:△1,221百万円(前年△70百万円、比較は"損失拡大")
    • 経常利益:△1,093百万円(前年354百万円、大幅悪化)
    • 四半期純利益:△1,316百万円(前年△23百万円、悪化)
    • EPS:△30.04円(前年△0.54円、悪化)
  • 進捗率分析(第1四半期)
    • 通期売上高進捗率:21.9%(通期目標180,000百万円に対して)。目安:第1四半期で通期の約22%は上期(半期)目標に対してやや低く、上期(88,000百万円)に対する進捗は44.8%で上期50%目安をやや下回る。
    • 通期営業利益進捗率:数値上はマイナス(△1,221 / 8,000 = △15.3%)で、上期目標(2,000百万円)に対しては大幅未達。
    • 通期純利益進捗率:△1,316 / 3,500 = △37.6%(マイナス)
    • 過去同期間の進捗との比較:会社側が過去の通期進捗基準を明示していないため限定的にしか判断できないが、上期見込みに対する第1Qの比率はやや弱い水準と判断される。
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:41.3%(前期末40.9%)。目安:40%以上で安定(今回:安定水準)。
    • 流動比率:流動資産83,119 / 流動負債83,322 ≒ 99.8%(概算)。目安:100%以上が望ましいため「やや低めで注意」。
    • 負債比率(負債/純資産):117,022 / 82,394 ≒ 1.42(142%)=やや高め。
  • 効率性
    • 減価償却費(第1Q):1,442百万円(前年1,629百万円。若干減少)
    • 総資産回転率など詳細は開示資料に基づく追加計算が必要(ここでは開示値の提示に留める)。
  • セグメント別(第1Q vs 前年第1Q)
    • 機能商品:売上 19,633百万円(△13.8%)、営業利益 24百万円(前年830百万円→大幅悪化)
    • 紙素材:売上 20,124百万円(△11.7%)、営業損失 △1,218百万円(前年△860百万円→損失拡大)
    • その他:売上 1,547百万円(+42.3%)、営業利益 42百万円(増益)
    • 調整額(内部取引消去等):△1,842百万円
  • 財務の解説:
    • 売掛金・受取手形の減少により資産全体が減少。現金は増加しているものの、短期の流動性は流動比率が約100%と余裕は小さい。海外(特に欧州)事業の採算悪化が利益面に直撃している。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:中間 0.00円、期末 15.00円、年間合計 15.00円
    • 2026年3月期(予想):中間 0.00円(予定)、期末 15.00円、年間合計 15.00円(修正なし)
  • 配当利回り:–(株価未提示のため算出不可)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:当該期の配当方針は継続(期末配当15円、直近の配当予想に修正なし)。自社株買い等の記載は無し。

セグメント別情報

  • 機能商品事業:
    • 売上 19,633百万円(前年22,778百万円、△13.8%)
    • 営業利益 24百万円(前年830百万円、大幅減)
    • 主な要因:感熱紙・ノーカーボン紙・PPC用紙の販売数量減。イメージングで一部増販。耐熱プレスボードは品質問題対応後に回復へ努力。
    • 戦略:感熱紙のPOS拡販、環境配慮製品拡大、イメージングの海外拡販、機能材の高付加価値化・海外展開強化。
  • 紙素材事業:
    • 売上 20,124百万円(前年22,786百万円、△11.7%)
    • 営業損失 △1,218百万円(前年△860百万円、損失拡大)
    • 主な要因:印刷用紙需要減、包装紙の輸出減、海外市況悪化による販売金額減。
    • 戦略:製品価格維持のもとで需給に応じた生産最適化、北上・八戸の生産集約、国産材100%パルプ供給体制の拡充、アジア市場開拓。
  • その他:
    • 売上増(+42.3%)・営業利益改善。内訳はエンジニアリング等。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「”SHINKA”する130年 企業へ」(2026年3月期〜2028年3月期開始)
    • 主要施策:技術・研究強化(機能商品・紙素材の高付加価値化)、カーボンニュートラル・循環型社会への貢献、ガバナンス・人的資本強化
  • 進捗状況:
    • 第1四半期は市場環境悪化で短期的な業績は悪化。欧州子会社の構造改革(人員削減等)や品質管理強化が進んでいるが、費用発生が先行している。
    • KPI:開示されている具体KPIの達成状況は本資料からは限定的(–)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 国内:印刷用紙・情報用紙等で需要減少傾向。脱プラ・減プラ等で包装紙等に成長余地あり。
    • 海外:欧州の経済低迷、北米での価格競争激化が収益に負の影響。
  • 競合との比較:同業他社との定量比較データは本資料に無し(–)。ただし、紙・機能材産業全体で需要構造変化が続いており、価格維持や付加価値品シフトがカギ。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(据え置き):売上 180,000百万円(前期比+2.3%)、営業利益 8,000百万円(+75.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益 3,500百万円(△19.4%)
    • 第2四半期(上期累計)目標:売上 88,000百万円、営業利益 2,000百万円
    • 会社予想の前提:詳細な前提(為替、原料価格など)は別添資料参照(本短信は要旨のみ)。
  • 予想の信頼性:
    • 会社は予想を据え置いているが、第1Qの弱含み、及び第2Qに計上予定の特別損失(約16億円)を踏まえると、上期・通期の達成は構造改革効果と販売回復に依存。過去の予想達成傾向は本資料では示されていない(–)。
  • リスク要因:
    • 為替変動、原材料・エネルギー価格、欧州・北米等海外市場の需要低迷、品質問題の信用影響、想定外の構造改革費用等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:無
  • 発行済株式数等:期末発行済株式数 44,741,433株(自己株式879,536株)
  • 特記事項:
    • 三菱製紙エンジニアリング白河事業所の品質不適切事案に関する特別調査報告書を受領し、再発防止・信頼回復に取り組み中。
    • ドイツ連結子会社(MPE)での希望退職実施(応募90名、追加選択解雇18名実施)。これに伴う費用等約16億円を第2四半期に特別損失計上予定。
    • 第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。

(注記)

  • 不明な項目は「–」で記載しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3864
企業名 三菱製紙
URL http://www.mpm.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – パルプ・紙

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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