2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績予想を下方修正(2025/5/14公表値→今回修正)。売上高:前回290,000→284,000百万円(△2.1%)、営業利益:21,500→20,000百万円(△7.0%)。中間実績自体は資料内に示された前提に基づく想定範囲内だが、通期見通しは下方修正(サプライズは「通期下方修正」)。
  • 業績の方向性:中間は売上高ほぼ横ばい(前年同期比△0.5%)、営業利益は減少(△12.2%) → 減収減益(営業面での収益性低下が顕著)。
  • 注目すべき変化:セグメントではチェーン、モーションコントロール、モビリティは増収・利益改善も、マテハン事業は売上減(▲10.4%)かつ営業損失拡大(▲4.94億円の損失)で全体の足を引く形に。米国関税の影響がチェーンの収益を圧迫。
  • 今後の見通し:下期の前提為替はUSD=148円、EUR=170円。通期進捗は売上47.8%、営業利益41.5%、純利益52.2%(中間実績÷修正通期予想)で、営業利益は通期での回復が必要。配当見通しは修正なし(年間80円予想)。
  • 投資家への示唆:収益構造は堅調だが、マテハンの改善と米国関税等の外部要因が通期利益達成の鍵。資金面は自己資本比率が高く余裕がある一方、自己株取得や配当でキャッシュアウトが続いている点は確認。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社椿本チエイン
    • 主要事業分野:チェーン製品、モーションコントロール機器、モビリティ(自動車用タイミングチェーン等)、マテリアルハンドリングシステム(粉粒体搬送等)、ビルメンテナンス等の「その他」
    • 代表者名:代表取締役社長 木村 隆利
    • URL:https://www.tsubakimoto.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント(報告セグメント):
    • チェーン:産業用チェーン製品・関連部品
    • モーションコントロール:モーター・制御関連製品
    • モビリティ:自動車向けチェーンシステム等
    • マテハン(マテリアルハンドリング):搬送システム・処理設備等
    • その他:ビルメンテナンス、保険代理、新規事業等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株含む):106,213,279株(2026/3期中間)
    • 期中平均株式数(中間):100,091,356株
    • 自己株式数(期末):8,396,516株(前期:3,648,863株)
    • 時価総額:–(資料未記載)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月7日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月2日
    • その他IRイベント:決算補足説明資料・説明会あり(日時等は別途公表)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(中間実績と通期修正予想を用いて進捗評価)
    • 売上高:中間売上高135,634百万円。通期修正予想284,000百万円に対する進捗率 47.8%(135,634 / 284,000)。(概評:半期でほぼ50%水準)
    • 営業利益:中間営業利益8,302百万円。通期修正予想20,000百万円に対する進捗率 41.5%(低めで下期回復が必要)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:9,921百万円。通期修正予想19,000百万円に対する進捗率 52.2%(中間で過半を確保)
  • サプライズの要因:
    • 通期下方修正の主因は下期見通しを踏まえたもので、業績の下押し要因として米国の関税影響など外部環境の悪化が明記されている(チェーンの利益圧迫)。
    • 中間実績では投資有価証券売却益等の特別利益が発生しており、利益面でのブレがある点に留意。
  • 通期への影響:
    • 営業利益の進捗が50%を下回っている(41.5%)ため、下期での営業改善(マテハンの損益改善・コスト改善等)が不可欠。
    • 為替前提(下期:USD=148円、EUR=170円)を当てはめた上での修正であり、為替や関税等の変動が更なるリスク要因。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 貸借対照表(中間期末 2025/9/30)
    • 総資産:368,045百万円(前期末 371,510百万円、△34,464百万円)
    • 純資産:257,227百万円(前期末 262,162百万円、△4,935百万円)
    • 自己資本比率:69.3%(安定水準)
    • 流動資産:191,553百万円、流動負債:62,311百万円 → 流動比率 ≒ 307%(流動性は良好)
    • 損益計算書(中間累計 2025/4/1–9/30)
    • 売上高:135,634百万円(前年同期136,360百万円、△0.5%)
    • 営業利益:8,302百万円(前年同期9,459百万円、△12.2%)
    • 経常利益:10,116百万円(前年同期11,225百万円、△9.9%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:9,921百万円(前年同期10,014百万円、△0.9%)
    • 1株当たり中間純利益(調整後):99.12円(株式分割考慮済)
    • キャッシュフロー(中間累計)
    • 営業CF:+13,691百万円(前年中間11,718百万円、改善)
    • 投資CF:▲1,581百万円(前年中間▲6,233百万円、投資減少)
    • 財務CF:▲14,625百万円(前年中間▲15,251百万円、自己株取得・配当支払等)
    • 現金及び現金同等物期末:60,980百万円(前年中間64,821百万円)
    • フリーCF(概算):営業CF-投資CF ≒ +12,110百万円(プラス)
  • 収益性(主要数値)
    • 売上高:135,634百万円(前年同期比△0.5%)
    • 営業利益:8,302百万円(前年同期比△12.2%)
    • 営業利益率:6.12%(8,302/135,634)。前年同期は約6.94% → 利益率低下(やや悪化)
    • 経常利益:10,116百万円(前年同期比△9.9%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:9,921百万円(前年同期比△0.9%)
    • EPS(中間):99.12円(前年同期 94.96円、分割調整後)
  • 進捗率分析(中間→通期修正予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:47.8%(通常の半期ペースに近い)
    • 営業利益進捗率:41.5%(半期での割合としてはやや不足、下期での改善が必要)
    • 純利益進捗率:52.2%(中間で過半を確保)
    • 過去同期間との比較:営業利益率低下とマテハンの損失拡大が主因で、通常ペースをやや下回る(営業面)。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:69.3%(安定水準)
    • 負債合計:110,818百万円。負債/自己資本 ≒ 43.1%(概算、過度なレバレッジではない)
    • 流動比率:191,553 / 62,311 ≒ 307%(短期支払能力良好)
  • 効率性
    • 総資産回転率(概算)= 売上高135,634 / 総資産368,045 ≒ 0.37回/年(設備投資業種として標準的)
  • セグメント別(中間:売上高/営業利益)
    • チェーン:売上 48,050百万円(前年同期増収)、営業利益 6,920百万円(前年同期比減益、米国関税影響)
    • モーションコントロール:売上 11,587百万円(増収)、営業利益 423百万円(大幅増益)
    • モビリティ:売上 45,328百万円(増収)、営業利益 4,472百万円(増益)
    • マテハン:売上 29,526百万円(前年同期比△10.4%)、営業損失 △494百万円(損失拡大)
    • その他:売上 1,142百万円(減少)、営業損失 △484百万円
  • 財務の解説:
    • 総資産・純資産とも小幅減。現金は減少しているが営業CFは増加しており事業からのキャッシュ創出は堅調。自己株取得(9,189百万円)および配当(中間4,820百万円)で財務CFがマイナス。資本効率改善のための株主還元が継続。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(支払予定):40.00円(2026年3月期)
    • 期末配当(予想):40.00円
    • 年間配当予想:80.00円(直近公表から修正なし)
  • 配当利回り:–(株価データなしのため算出不可)
  • 配当性向(予想):約42.3%(80円 / 予想EPS 189.15円)→ やや高めの還元水準
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自己株式取得実行(当中間期に4,795,100株取得、約9,189百万円支出)。配当は安定継続を示唆。

セグメント別情報

  • 各セグメントの中間業績(主要)
    • チェーン:受注・売上は増加(受注492億41百万円、売上480億50百万円)。営業利益は前年並みを下回る(米国関税等で減益)。
    • モーションコントロール:受注・売上とも増加。営業利益は大幅増(効率改善や販売増による)。
    • モビリティ:自動車向けタイミングチェーン等の販売増で増収増益。
    • マテハン:日本国内の一部需要増はあるが、米州の自動車向け等減少で売上低下・営業損失が拡大。セグメント改善が通期達成のカギ。
    • その他:売上・利益とも縮小、損失継続。
  • 戦略・見通し:
    • マテハン事業の採算改善、米国関税影響への対応(価格転嫁やコスト削減)、モーションコントロール・モビリティの拡大継続が重要。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料で言及の「中期経営計画2025」および長期ビジョン2030に基づく取り組みを継続中。資本コスト意識のもと経営管理強化を掲示。
  • KPI達成状況:具体KPI数値は本資料に記載なし → 進捗は「売上横ばい・営業利益減少」で一部課題あり(特にマテハン)。中期計画の収益目標達成には下期での改善が必要。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との直接比較データは資料になし(–)。
  • 市場動向:
    • 世界経済は米国の関税政策で下振れリスク、設備投資は底堅いが外需は不透明。日本は設備投資が堅調だが個人消費は弱含み。
    • 同社は自動車・産業機械分野に強く、特に輸出・海外販売が影響を受けやすい(為替・関税リスクが重要)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(修正後、2025/4/1–2026/3/31):売上 284,000百万円(+1.7% 前期比)、営業利益 20,000百万円(△12.5%)、経常利益 22,000百万円(△13.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益 19,000百万円(△14.1%)、EPS 189.15円。
    • 直近修正の有無:有(2025/10/31に前回予想から下方修正)
    • 会社見通しの前提:下期為替 USD=148円、EUR=170円
  • 予想の信頼性:過去の予想達成傾向の詳細は資料に記載なし。中間の営業進捗がやや弱いため営業改善が実行されない場合、通期達成は厳しくなる可能性あり。
  • リスク要因:
    • 米国関税等の政策リスク(コスト増→利幅圧迫)
    • 為替変動(特にUSD、EUR)
    • マテハン事業の需要回復遅延
    • 原材料・物流コスト変動

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 中間連結財務諸表は監査法人のレビュー対象外(注記あり)
  • 株式関連:2024年10月1日に1株→3株の株式分割実施(表示数値は分割を勘案して算定している箇所あり)。当中間期に自己株式取得(4,795,100株、取得額約9,189百万円)あり。
  • その他:会計上の特記すべき変更・修正再表示は無し。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6371
企業名 椿本チエイン
URL http://www.tsubakimoto.jp/
市場区分 プライム市場
業種 機械 – 機械

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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