2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は第1四半期(Q1)単独の業績予想を公表しておらず、通期予想の修正も無し。市場コンセンサスは提示資料に無し。通期予想に対する進捗で判断すると、売上は概ね想定内だが営業利益はやや遅れ(上振れ/下振れの明確な市場差異は不明)。
- 業績の方向性:売上高は前年同期比で△1.7%(減収)、営業利益は△19.8%(減益)=「減収減益」。
- 注目すべき変化:経常利益(△28.1%)および親会社株主に帰属する四半期純利益(△29.6%)の落ち込みが大きい。主要要因として米国関税影響や為替の逆風、マテハン事業の減収・損失拡大が挙げられる。
- 今後の見通し:会社は通期(2026年3月期)予想を据え置き(売上290,000百万円、営業利益21,500百万円、当期純利益20,000百万円)。Q1の進捗は売上で約22.5%、営業利益で約15.3%のため、利益面では通期達成に向けて巻き返しが必要。現時点で予想修正は無し。
- 投資家への示唆:短期では利益回復の源泉(為替影響の緩和、チェーン事業のマージン回復、マテハンの採算改善)を確認する必要あり。財務基盤は強く(自己資本比率高水準)急激な財務リスクは低いが、利益面の回復シナリオが鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社椿本チエイン
- 主要事業分野:産業用チェーン・搬送機器・モーションコントロール・自動車用部品(タイミングチェーン等)などの製造・販売、マテハン(物流システム)事業、関連サービス
- 代表者名:代表取締役社長 木村 隆利
- URL:https://www.tsubakimoto.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月30日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算補足説明資料:作成有、決算説明会:開催無し
- セグメント:
- チェーン:産業用チェーン製品(各地域で販売)
- モーションコントロール:モータ/ドライブ等の制御製品
- モビリティ:自動車向け(タイミングチェーン等)
- マテハン:粉粒体搬送・搬送システム等(物流設備)
- その他:ビルメンテナンス、保険代理、新規事業等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):106,213,279株
- 期末自己株式数:5,910,647株
- 期中平均株式数(四半期累計):101,810,511株
- 時価総額:–(資料に記載無し)
- 今後の予定:
- 次回決算発表:通期予想は据え置き(公表済、修正無し)/詳しいIR日程は別途公表予定
- 株主総会、IRイベント:–(資料に記載無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績:
- 会社のQ1単独予想は開示無し。通期予想に対する進捗(Q1実績 / 通期予想):
- 売上高進捗:65,317 / 290,000 = 22.5%
- 営業利益進捗:3,280 / 21,500 = 15.3%
- 親会社株主に帰属する当期純利益進捗:4,496 / 20,000 = 22.5%
- 市場予想(コンセンサス):–(資料に無し)
- サプライズの要因:
- 営業利益・経常利益・純利益が前年同期から大きく減少。主因は以下:
- チェーン事業:米国関税影響等で収益性悪化(営業利益減)
- マテハン事業:売上減少で営業損失が拡大(当期は6,34百万円の営業損失)
- 為替差損・為替換算影響:その他有価証券評価差、為替換算調整等で包括利益悪化(為替換算差損が大きい)
- 特別利益(投資有価証券売却益)が前年同期より減少(投資有価証券売却益:前年2,781百万円→当期1,826百万円)
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。Q1の営業利益進捗が低いため、今後の四半期で利益率改善(コスト管理、為替改善、セグメントの採算回復)が必要。現時点で修正無し。
財務指標
- 財務諸表の要点(単位:百万円)
- 売上高:65,317(Q1、前年66,455、前年同期比△1.7%)
- 売上総利益:19,276(粗利益率 29.5% = 19,276 / 65,317)(目安:製造業で30%前後は良好)
- 営業利益:3,280(前年4,089、△19.8%)営業利益率 5.02%(3,280 / 65,317)(やや低下)
- 経常利益:4,354(前年6,058、△28.1%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:4,496(前年6,383、△29.6%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):44.17円(株式分割考慮後。前年59.61円)
- 財政状態(Q1末:2025/6/30)
- 総資産:360,304(百万円)
- 純資産:253,143(百万円)
- 自己資本比率:69.6%(安定水準、目安40%以上で健全)→ 評価:良好
- 負債合計:107,161(百万円)
- 負債比率(負債/純資産):107,161 / 253,143 = 約42.3%(中程度)
- 流動資産:186,823、流動負債:58,869 → 流動比率 = 186,823 / 58,869 = 約317%(良好)
- キャッシュ・フロー(Q1累計)
- 営業CF:+8,510(百万円)=好転(前年Q1 4,056)
- 投資CF:△868(百万円)
- 財務CF:△9,047(百万円、自己株式取得4,003、配当支払4,820等)
- 現金及び現金同等物期末残高:61,261(百万円、前年Q1 71,993)
- 効率性・回転率(簡易)
- 総資産回転率(売上 / 総資産)= 65,317 / 360,304 = 0.181(Q1ベース)
- 売上高営業利益率:5.0%(前年Q1は約6.2%)
- セグメント別(Q1:単位 百万円、前年同期比は本文記載の%)
- チェーン:売上 23,365(△1.2%)、営業利益 3,227(△16.2%)→ 依然最大の利益貢献
- モーションコントロール:売上 5,843(+8.4%)、営業利益 114(増益)
- モビリティ:売上 22,358(+2.2%)、営業利益 2,096(+38.0%)→ 高伸び
- マテハン:売上 13,150(△12.0%)、営業損失 △634(損失拡大)
- その他:売上 600(+3.0%)、営業損失 △179
- 財務の解説(背景)
- 資産面では受取手形・売掛金・契約資産の減少(△42,155)や現金減少(△30,54)が総資産減少の主因。投資有価証券の売却で固定資産等は減少。
- 自己株式取得(期中:2,261,800株、支出4,003百万円)により純資産は減少。
配当
- 配当実績と予想:
- 2026年3月期(予想):第2四半期末 40円/期末 40円、年間合計 80円(1株当たり)
- 直近公表からの修正:無し
- 配当利回り:–(株価情報が無いため算出不可)
- 配当性向(予想):年間配当80円 ÷ 1株当たり当期純利益204.05円 = 約39.2%(中程度の配当性向)
- 特別配当:無し
- 株主還元:自己株式の取得実績あり(Q1に自己株式取得支出 4,003百万円)
セグメント別情報(詳細)
- チェーン:
- 受注高:247億62百万円(+9.1%)、売上高:233億65百万円(△1.2%)
- 課題:米国関税の影響等でマージン圧迫
- モーションコントロール:
- 受注高 56億96百万円(+3.6%)、売上高 58億43百万円(+8.4%)、営業利益大幅増
- 好調:複数地域で販売増
- モビリティ:
- 受注高 224億49百万円(+2.5%)、売上高 223億58百万円(+2.2%)、営業利益 +38.0%
- 好調:自動車向け販売増
- マテハン:
- 受注高 172億79百万円(+9.2%)、売上高 131億50百万円(△12.0%)、営業損失拡大(△6億34百万円)
- 地域別に受注・売上の偏在が見られ、米州での販売減少が響く
- 戦略面:各セグメントでの収益性改善(特にマテハンとチェーンの海外収益性)と成長分野(モーションコントロール・モビリティ)の拡大がカギ
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中は「中期経営計画2025」を継続実行中、長期ビジョン2030に沿った取り組みを継続
- サステナビリティ:カーボンニュートラル対応等の取組継続を明記
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との定量比較は資料になし(–)。ただし、自動車・産業機械向けの需要動向、米国関税や地域別の設備投資が競争環境・受注に影響。
- 市場動向:世界経済は回復基調だが通商・地政学リスクや物価動向が下振れ要因。日本国内は設備投資は堅調だが個人消費は弱含み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)予想:売上 290,000百万円(+3.9%)、営業利益 21,500百万円(△5.9%)、当期純利益 20,000百万円(△9.6%)→ 会社は修正なし
- 第2四半期累計(会社予想):売上 140,000百万円、営業利益 9,500百万円(Q1~Q2累計ベース進捗を見る必要あり)
- 前提条件:為替・原材料の前提は明記なし(詳細前提は通期資料参照が必要)
- 予想の信頼性:会社は通期予想を据え置き。Q1の利益進捗がやや遅いため、今後の為替動向、米国関税影響、マテハン事業の改善が鍵となり、想定外の外部要因があれば修正の余地あり。
- リスク要因:為替変動、米国関税、原材料価格変動、主要顧客の設備投資動向、マテハン収益性の回復遅れ
重要な注記
- 会計方針:当該四半期における会計方針の変更等は無い
- 監査レビュー:四半期財務諸表に対する公認会計士・監査法人によるレビューは無し
- 株式関連:2024年10月1日に普通株1株を3株に分割済。Q1に自己株式取得(2,261,800株、支出4,003百万円)あり
- その他:当四半期における包括利益は41百万円(前年同期は10,899百万円)と大幅悪化(為替換算差損が主因)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6371 |
| 企業名 | 椿本チエイン |
| URL | http://www.tsubakimoto.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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