2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正なし。中間実績は市場・会社予想との明確な上振れ/下振れ表記は無く「ほぼ想定内」だが、営業利益・純利益は前年同期比で減少(下振れ傾向)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高:前年同期比+4.9%、営業利益:△10.3%、中間純利益:△11.3%)。
- 注目すべき変化:人件費(新卒70名採用、昇給・ベースアップ、賞与引当金増額)や下半期(特に第4四半期)に収益が集中するソリューション事業向けの大型案件準備に伴う販売費・一般管理費の増加が利益減少の主因。保守サービスはセグメント利益が大きく伸長(+16.0%)している点はポジティブ。
- 今後の見通し:通期予想(変更なし)を維持。ソリューション事業の検収が第4四半期に集中するため、上期の利益進捗は低い(営業利益進捗率約19%)。期初想定以上の進捗という会社コメントもあり、通期達成は会社見解では可能とされている。
- 投資家への示唆:売上は堅調だが人件費増等で上期利益率が低下。通期では大型案件の検収による下期偏重が続く見込みのため、四半期ごとの業績変動(特に第4四半期の検収状況)を確認することが重要。自己資本比率は26.0%とやや低めで財務安全性に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社SHINKO(証券コード 7120)
- 主要事業分野:IT関連保守サービス、ソリューション事業、IT人材サービス(派遣・請負)
- 代表者名:代表取締役社長 福留 泰蔵
- URL: https://www.kk-shinko.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月13日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日〜2025年9月30日、非連結)
- 決算説明資料:作成有り、決算説明会:開催(証券アナリスト・機関投資家向け)
- セグメント:
- 保守サービス事業:医療・小売・金融等のネットワーク・機器保守、保守契約の受託等
- ソリューション事業:機器導入、キッティング、官公庁・病院向けシステム構築等
- 人材サービス事業:IT派遣・請負サービス
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(分割後):5,502,000株
- 期末自己株式数:798,102株
- 中間期中平均株式数:4,703,898株(分割調整後)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日(提出済)
- IRイベント:決算説明会実施(日程は資料参照)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(中間累計;金額は百万円未満切捨て。以下は千円値を百万換算で記載)
- 売上高:7,974.8百万円(前年中間期比+4.9%)/通期予想18,316百万円に対する進捗率 43.6%(良好、ただし年度末偏重のため注意)
- 営業利益:155.8百万円(前年中間期比△10.3%)/通期予想804百万円に対する進捗率 19.4%(進捗遅れ)
- 当期純利益(中間純利益):101.7百万円(前年中間期比△11.3%)/通期予想536百万円に対する進捗率 19.0%(進捗遅れ)
- サプライズの要因:
- マイナス要因:新卒採用70名による研修期間中の人件費増、定期昇給とベースアップ、賞与引当増加、本社事務所拡張、下半期向け案件準備に伴う旅費・調査費等の増加。
- プラス要因:Windows10サポート終了によるPC更新需要、官公庁案件、保守案件(オンライン資格確認関連等)の獲得。保守サービスのセグメント利益は増加。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正なし。上期は利益進捗が低いが、ソリューション事業の大型案件検収が下期(特に第4四半期)に集中するため、通期では回復見込みと会社は説明。通期達成の可否は下期の検収・案件進捗に依存。
財務指標
- 貸借対照表(主要項目、当中間期 2025/9/30)
- 総資産:6,544,216千円(前期末比+174,586千円)
- 流動資産:4,839,869千円
- 現金及び預金:1,162,030千円(前期末1,534,412千円、△372,382千円)
- 棚卸資産:594,037千円(増加)
- 受取手形・売掛金等:2,715,570千円(減少)
- 固定資産:1,704,346千円(主に有形固定資産増)
- 負債合計:4,843,773千円(前期末比+224,968千円)
- 流動負債:2,986,789千円
- 固定負債:1,856,983千円(リース負債等の増加)
- 純資産合計:1,700,443千円(前期末比△50,382千円)
- 自己資本比率:26.0%(前期末27.5%)→ 26.0%(やや低め。目安40%以上で安定)
- 損益計算書(中間)
- 売上高:7,974,771千円(前年同期比+4.9%、+369,090千円)
- 売上総利益:1,960,748千円
- 販管費:1,804,951千円(増加)
- 営業利益:155,797千円(△10.3%、△17,849千円)、営業利益率 ≒ 1.95%(低下)
- 経常利益:164,209千円(△8.0%)
- 中間純利益:101,710千円(△11.3%)
- 1株当たり中間純利益(分割後調整):21.62円(前年同期 20.84円)
- キャッシュ・フロー(中間)
- 営業CF:△179,860千円(前年同期は+313,962千円)→ 大きく悪化(在庫増・税・仕入支払等)
- 投資CF:△23,814千円(設備投資、システム等)
- 財務CF:△168,707千円(主に配当支払151,752千円)
- 現金及び現金同等物:1,162,030千円(期首1,534,412千円、減少)
- 効率性:
- 売上高営業利益率(中間):約1.95%(前年中間は約2.28%)→ 低下(利益率圧迫)
- 総資産回転率(中間ベース概算):売上/総資産 = 7,974.8 / 6,544.2 ≒ 1.22回(年率換算の解釈注意)
- セグメント別(中間・金額千円、前年同期比%)
- 保守サービス:売上 2,542,663千円(+5.3%)、セグメント利益 501,474千円(+16.0%)— 高収益で貢献
- ソリューション:売上 4,314,571千円(+4.8%)、セグメント利益 206,850千円(△17.5%)— 下半期向け案件準備で費用先行
- 人材サービス:売上 1,117,536千円(+4.2%)、セグメント利益 161,998千円(△0.4%)
- 財務の解説:
- 棚卸資産増(327,407千円)やリース資産の取得により固定資産・固定負債が増加。受取債権の回収等で一部資金は確保されたが、税金支払・配当で現金残高は減少。自己資本比率低下は配当支払と利益水準からの影響。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:期末配当(分割前)97.00円(年間合計97.00円)
- 2026年3月期(予想・分割後):中間 0.00円、期末 35.00円、年間合計 35.00円(株式分割を考慮しない場合の期末=105.00円、年間合計=105.00円に相当)
- 直近の配当予想修正:無
- 配当性向(概算):
- 通期当期純予想 536,000千円に対し、予定年間配当総額(35円×5,502,000株)=192,570千円 → 配当性向約36.0%(概算、やや高めの株主還元)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:継続的な配当を重視している旨(自社株買い等の記載は無し)
セグメント別情報(詳細)
- 保守サービス:安定的に成長。既存顧客の機器更改に伴う保守やオンライン資格確認後の保守増でセグメント利益が大幅増(+16.0%)。強い収益源。
- ソリューション:売上は増加したが、下半期検収を見込む大型案件のため人員増・調査費用等で上期は利益減。Windows10サポート終了による更新需要は追い風だが、一部導入延期のケースもあり想定ほどは伸長せず。
- 人材サービス:従事者数は前年同期比で11名減(264名→少し減少)だが、派遣単価と請負増で売上は増。定期昇給等で利益は横ばい~微減。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に具体的中期数値目標は明示なし(事業進捗は年度末寄りのソリューション受注を想定)。
- KPI達成状況:特記なし。保守サービスの安定成長は中長期的な収益基盤として整備中。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内DX投資やWindows10サポート終了による機器更新、官公庁のガバメントソリューション移行、医療機関のオンライン資格確認等が追い風。
- 競合比較:同業他社との直接比較データは資料に無し。保守事業での安定収益とソリューションの下期偏重は業界で見られる構図。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期業績予想(変更なし):売上高 18,316,000千円(+8.4%)、営業利益 804,000千円(+17.0%)、経常利益 814,000千円(+17.7%)、当期純利益 536,000千円(+4.6%)
- 会社前提:第4四半期にソリューション事業の複数大型案件の検収を予定。為替・原油等の特段の前提は明示なし。
- 予想の信頼性:上期は利益進捗が低いが会社は通期見通し維持。過去の傾向としてソリューション売上が年度末に偏重するため、下期の検収・実行が予想達成の鍵となる(リスク高)。
- リスク要因:
- 下期検収の遅延または大型案件の受注取消・延期
- 人件費上振れ(採用・賃上げ・賞与)
- 在庫増やリース負債増加による資金繰り圧迫
- 政策・顧客の導入スケジュール変更(Windows延長サポート利用延長等)
重要な注記
- 会計方針の変更:なし。中間財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり(税金費用の見積り等)。
- その他重要事項:2025年10月1日付で普通株式1株を3株に分割(株式分割に伴う発行可能株式総数変更含む)。第2四半期短信は監査(レビュー)対象外。
注:不明項目は「–」と表記しています。記載の数値は会社提出の決算短信(2026年3月期 第2四半期、2025年11月13日)に基づきます。本資料は投資助言を目的とせず、投資判断はご自身の判断で行ってください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7120 |
| 企業名 | SHINKO |
| URL | https://www.kk-shinko.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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