令和8年3月期第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正はなし(直近公表の修正〔8/7〕以降変更なし)。中間実績は会社予想との比較は明示されていないが、通期見通しは据え置き。
- 業績の方向性:増収増益ではなく、減収減益(売上高24,449百万円:前年同期比△2.6%、営業利益564百万円:同△32.5%、親会社株主に帰属する中間純利益274百万円:同△41.2%)。
- 注目すべき変化:営業利益・純利益が大幅減。主因は販売数量・価格の低下、販売費及び一般管理費の増加、及びUEX東京配送センター建替に伴う特別損失(固定資産撤去費用等)等。
- 今後の見通し:通期業績予想は売上高49,700~55,000百万円、営業利益1,100~1,400百万円、当期純利益600~700百万円(範囲表示)。中間の進捗は売上で下限比約49%、営業利益で40~51%と、概ね計画達成の範囲にあるが下振れリスク(利益率低下・金利負担増等)に注意。
- 投資家への示唆:中間は収益性悪化と一時的な特別損失で減益。通期見通しは据え置きだが、販売回復の有無・販売費増加の抑制、金利負担と短期借入金の動向、配送センター再整備費用の影響を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社UEX
- 主要事業分野:ステンレス鋼その他金属材料の販売、ステンレス等金属加工製品の製造・販売、機械装置の製造・販売及びエンジニアリング
- 代表者名:代表取締役社長 秀高 雅紀
- 証券コード:9888
- URL:https://www.uex-ltd.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:令和7年11月10日
- 対象会計期間:令和8年3月期 第2四半期(中間期:令和7年4月1日~令和7年9月30日)
- 半期報告書提出予定日:令和7年11月12日
- 問合せ先:執行役員 経営企画部長 原島 浩樹(TEL 03-5460-6500)
- セグメント:
- ステンレス鋼その他金属材料の販売事業:主力。流通在庫販売・高付加価値品(チタン等)販売等。
- ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売事業:建築向けステンレス加工品等。
- 機械装置の製造・販売及びエンジニアリング事業:受注型の機械装置等。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):12,000,000株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:980,594株
- 期中平均株式数(中間期):11,019,417株
- 今後の予定:
- 配当支払開始予定日:令和7年12月5日
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(注:会社は中間発表時点で通期見通しの修正はなし)
- 売上高:24,449百万円(前年同期比△2.6%) — 会社の通期見通しに対する進捗率:通期下限49,700百円時で49.2%、上限55,000百円時で44.5%。
- 営業利益:564百万円(前年同期比△32.5%) — 通期見通しに対する進捗率:1,100百万円を想定すると51.3%、1,400百万円では40.3%。
- 純利益(親会社株主):274百万円(前年同期比△41.2%) — 通期見通しに対する進捗率:600百万円想定では45.7%、700百万円では39.1%。
- サプライズの要因:
- マイナス要因:販売数量の減少(ステンレス鋼販売数量△5.6%)、販売価格の低下(約△1.0%)、販売費及び一般管理費の増加、支払利息の増加(支払利息94,547千円→増加)、UEX東京配送センター建替に伴う特別損失(固定資産撤去費用等 約41,850千円)が利益を圧迫。
- プラス要因:機械事業では売上減でも売上総利益率の改善で営業利益は増加(機械事業 営業利益66百万円、前年同期比+21.7%)。
- 通期への影響:
- 会社は8月7日の修正以降、見通しを据え置き。中間の進捗率は売上・利益ともに概ね通期見通しの半期想定に沿うレンジ。ただし利益率低下、金利負担、再整備関連費用の残存影響があり、下振れリスクは残る。
財務指標
- 財務諸表要点(千円→百万円表記で概数)
- 売上高(中間):24,449百万円(前年同期25,098百万円、△2.6%)
- 営業利益(中間):564百万円(前年同期836百万円、△32.5%)
- 経常利益(中間):526百万円(前年同期763百万円、△31.0%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:274百万円(前年同期467百万円、△41.2%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):24.90円(前年同期42.36円)
- 貸借対照表(中間末:令和7年9月30日)
- 総資産:50,880百万円(前期末51,933百万円より△1,052百万円)
- 純資産:17,987百万円(前期末17,511百万円より+476百万円)
- 自己資本(参考):17,956百万円
- 自己資本比率:35.3%(前期33.7%) — 目安40%以上を安定水準とするとやや低めだが改善。
- キャッシュ・フロー(中間累計)
- 営業CF:△81百万円(前年同期 △804百万円)→ 営業活動でわずかな支出
- 投資CF:△527百万円(前年同期△291百万円)→ 有形固定資産取得等
- 財務CF:+49百万円(前年同期△50百万円)→ 短期借入金の純増等
- 現金及び現金同等物期末:6,126百万円(期首6,716百万円、△590百万円)
- 流動性・安全性
- 流動資産:37,797百万円、流動負債:28,345百万円 → 流動比率 ≒133%(流動比率100%以上は短期支払い能力あり)
- 短期借入金:11,225百万円(前期10,048百万円、増加)
- 長期借入金:2,004百万円(前期2,067百万円、若干減少)
- 負債合計:32,893百万円 → レバレッジは慎重な確認が必要(自己資本比率35.3%)
- 効率性
- 売上高営業利益率(中間):564 / 24,449 ≒ 2.3%(前年中間は836/25,098 ≒ 3.3%)→ 収益性低下
- 総資産回転率等の詳細は–(資料より一部算出可能)
- セグメント別要点
- ステンレス等材料販売:売上23,402百円(△2.1%)、セグメント利益517百万円(△32.8%)
- 加工製品:売上640百万円(△1.9%)、セグメント損失25百万円(前年は黒字)
- 機械装置:売上407百万円(△26.0%)、セグメント利益66百万円(+21.7%)
- 財務の解説:
- 主力の材料販売で販売数量と価格が下押しし、粗利率低下。加えて販管費の増加と支払利息の増加が営業・経常利益を圧迫。自己資本比率は前期より改善したが40%未満であり、短期借入金の増加で流動負債が大きい点は留意。
配当
- 中間配当:15円(支払予定日:令和7年12月5日)
- 期末配当:未定(令和8年3月期の期末配当額は未定)
- 年間配当予想:未定(ただし中間15円は確定)
- 配当利回り:–(株価必要)
- 配当性向:通期ベース想定での配当性向は未提示のため–。直近期(7年3月期)は年間40円(中間15円、期末25円)。
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:自己株式取得の実績は期中わずか(自己株式取得支出17千円)だが、将来方針は特記事項なし。
セグメント別情報
- ステンレス鋼その他金属材料の販売事業
- 売上高:23,401,786千円(前年23,894,895千円、△2.1%)
- セグメント利益:517,141千円(前年769,315千円、△32.8%)
- 要因:UEX単体の販売数量△5.6%、販売価格約△1.0%、店売り低調
- ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売事業
- 売上高:639,793千円(前年652,323千円、△1.9%)
- セグメント損失:△25,525千円(前年9,762千円の利益)→ 海外子会社清算費用等が発生
- 機械装置の製造・販売及びエンジニアリング事業
- 売上高:407,466千円(前年550,423千円、△26.0%)
- セグメント利益:66,289千円(前年54,453千円、+21.7%)→ 受注規模は縮小したが売上総利益率は改善
- セグメント戦略:高付加価値製品(チタン等)や在庫販売重視の営業を継続。加工・機械は収益性改善や構造調整が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に中期計画の詳細はなし(–)
- KPI達成状況:特定のKPIは提示なし(–)。自己資本比率や営業利益率の改善が中期課題と推察される。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:本資料に同業他社比較は記載なし(–)
- 市場動向:ステンレス鋼の販売数量・価格の下押しが中間で影響。建築分野の需要低迷が加工品に影響。機械事業は受注変動が大きい。
今後の見通し
- 業績予想(通期):据え置き(直近修正なし)
- 売上高:49,700~55,000百万円
- 営業利益:1,100~1,400百万円
- 経常利益:1,000~1,300百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:600~700百万円
- EPS:54.45~63.52円
- 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替・原料価格等の前提は別途資料に記載)。本決算短信では「業績予想の前提は添付資料参照」との記載あり。
- 予想の信頼性:会社は8月7日の修正以降見通しを据え置き。中間の進捗は概ね通期見通しに沿うが、過去の達成傾向の分析は資料外(–)。
- リスク要因:販売数量・価格の更なる下落、原材料市況の変動、金利上昇による支払利息増、短期借入の状況、再整備関連の追加費用、海外子会社清算費用等。
重要な注記
- 会計方針:会計基準等の改正に伴う会計方針の変更あり(注記あり)。その他会計上の見積りの変更・修正再表示は特段の記載なし。
- 監査:第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビュー対象外。
- その他重要事項:当中間期に「連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得」により財務活動で760,232千円の支出が発生。
(注)
- 不明な項目は–と記載しています。
- 数値は決算短信記載の数値を基に記載(単位:百万円等は原資料に準拠)。自己資本比率35.3%は40%未満が目安のため「やや低め」と注記しました。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9888 |
| 企業名 | UEX |
| URL | http://www.uex-ltd.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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