2025年11月期 第2四半期決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: SaaS(特に法人向けバックオフィスSaaS=Businessドメイン)とFintechの連携を加速し、AI(AX)を軸に「No.1バックオフィスAIカンパニー」を目指す。三井住友FG等との協業やJV、経理BPOのグループジョインで事業横展開を推進。
  • 業績ハイライト: 上期連結売上高232.4億円(前年同期比+17%)、SaaS ARR 344.3億円(前年同期比+28%)。調整後EBITDAは7.06億円(YoY +1.6億円)。EBITDA(HIRAC FUND除)は8.49億円で過去最高。
  • 戦略の方向性: AI機能の製品組み込み(AI Agent等)、中堅企業向け拡張(製品ライン拡充・Salesforce連携・リース会計対応)、経理BPO(キャシュモ買収)/地方向けJV(CCIForward)で顧客導入を加速。Homeは戦略的JVや価格改定で収益性改善。
  • 注目材料: 三井住友FGとのデジタルバンク/BaaSに関する基本合意、キャシュモ(経理BPO)の連結化(2025年6月末クロージング)、CCIForward設立(2025年5月)、Homeドメインの価格改定(2025年8月実施予定)。
  • 一言評価: 法人SaaSの高成長が牽引する「成長加速フェーズ」。収益性改善へのロードマップは示されつつも、投資フェーズ継続で四半期ベースの営業損益は赤字。

基本情報

  • 説明会情報: 開催日時:—(資料はFY25 Q2 決算資料、次回FY25 Q3決算発表は2025/10/15 16:30以降予定)/形式:資料+説明会(詳細は資料)/参加対象:個人投資家・投資家向け想定
  • 説明者: 発表者(役職):–(資料に写真・発表内容あり。詳細発言要旨は資料要約参照)
  • セグメント:
    • Business(バックオフィスSaaS): 法人/個人事業主向けSaaS(マネーフォワード クラウド等)
    • Home: 個人向けPFM(マネーフォワード ME)+プレミアム課金、メディア等
    • X: 金融機関向け共創サービス、BANK APP/BANK Biz 等
    • SaaS Marketing: BOXIL等マーケティング関連
    • Finance: HIRAC FUND等(VC事業)

業績サマリー

  • 主要指標(FY25 上期 / FY25 Q2 の主要数値を中心に)
    • 上期連結売上高:232.4億円(前年同期比 +17%) ※良い目安:増収(+)
    • Q2(四半期)売上高:115.3億円(FY25 Q2 実績)
    • 調整後EBITDA(四半期):7.06億円(YoY +1.6億円) ※良い目安:増加(+)
    • EBITDA(HIRAC FUND除、四半期):8.49億円(過去最高)
    • 営業利益(四半期):▲10.12億円(赤字) ※悪い目安:引き続き営業赤字
    • SaaS ARR(四半期末):344.3億円(前年同期比 +28%) ※良い目安:高成長
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率:売上は通期見通し(下限495億~上限521億)に対して上期232.4億で進捗率 約47%(下限比)※中立〜好調。調整後EBITDA通期目標25~45億に対し上期累計7.06億で進捗率 約15.7%~28.2%(低め)。
    • サプライズの有無:ARR・法人KPIの伸び(特に中堅向けARRの加速)やHIRAC除きEBITDAの過去最高はポジティブサプライズ。営業利益は赤字継続。
  • 進捗状況:
    • 通期売上見通し進捗:約47%(下限比)→ 半期で下限近くの約半分を達成(良い/中立)
    • 通期調整後EBITDA進捗:下限25億想定に対し約28%(やや遅れ)
    • 中期経営計画(FY28目標:売上1,000億以上、SaaS ARR 800億以上、EBITDA300億以上)に対する現時点のARR/売上進捗は概ね計画方向だが、マージン改善はFY26以降の加速想定。
  • セグメント別状況(FY25 Q2 四半期ベース、単位:百万円)
    • 全社:売上高 11,530(+12% YoY)/EBITDA 704(EBITDAマージン 6%)
    • Business:売上高 8,369(+28% YoY)/EBITDA 466(マージン 6%) ※主要成長エンジン(好調)
    • Home:売上高 1,149(▲5% YoY、Next Solution影響除くと +7%)/EBITDA 324(マージン 28%)
    • X:売上高 717(▲3% YoY)/EBITDA 219(マージン 31%)
    • SaaS Marketing:1,261(▲2% YoY)/EBITDA 157(マージン 12%)
    • Finance:売上 1(ほぼゼロ)/EBITDA ▲201(VC関連変動)
    • 注:Homeの一部子会社(Next Solution)は2025/4から非連結化(影響あり)。

業績の背景分析

  • 業績概要: 法人向けSaaS(特に中堅企業向け)のARR・顧客数が堅調に拡大。SaaS ARRは344.3億円(YoY +28%)。Businessドメインの四半期売上 83.7億(YoY +28%)。中堅ARR 136.7億(YoY +52%)。
  • 増減要因:
    • 増収の主要因:法人課金顧客数増(法人純増 +10,969社)、中堅顧客の拡大によるARPA上昇(中堅ARPA YoY +16.4%)。SMB向け価格改定(2025/6施行)によるARRインパクト(+20億ARR想定)。M&A(アウトルックコンサル等)によるグループジョイン効果。
    • 増益/減益の主要因:償却費増(ソフトウェア資産の計上増+2.4億、のれん償却増+0.9億)により営業損益は赤字。HIRAC FUNDの売却収入等の変動を除くとEBITDAは拡大。人件費対売上比は新卒採用等で一時上振れ。
  • 競争環境: バックオフィスSaaSは複数の国内SaaSプレイヤー(freee、ラクス等)が存在。マネーフォワードは中堅向けプロダクト群と士業チャネル、BPO・Fintech連携で差別化を強める。市場シェア(顧客数ベース)は中堅で顧客数シェア約9%(資料推計)。
  • リスク要因: HIRAC FUND(VC事業)売却・評価の変動、Pay事業(預り金・運転資金増減によるキャッシュ変動)、AI導入の効果が期待通り出ないリスク、M&A統合作業の遅延、価格改定が顧客離脱を引き起こす可能性、マクロ(景気)影響。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 「SaaS成長の集中投資(特にBusiness)」+「AX/AIの推進」+「Fintech連携(BaaS等)」+キャピタルアロケーションの最適化(Home事業のJV等)。中期的にはFY28で売上1,000億、EBITDA300億を目指す。
  • 進行中の施策:
    • AI(AX)機能の継続投入:多数のAI機能を既にリリース/年内にAI Agent等を投入予定。社内生産性向上施策も実行(開発生産性最大30%向上等の社内試算)。
    • 価格施策:SMB向け価格改定(2025/6適用)・Homeプレミアム価格改定(2025/8予定)。
    • BPO強化:キャシュモ(経理BPO)を連結子会社化(2025/6末)、経理BPO事業の強化と士業還元。
    • 地域展開:北國FHG等とのJV(CCIForward)で地方企業向け導入促進。
    • 製品強化:Salesforce連携の債権管理、AI照合機能、2025年内リリース予定のクラウドリース会計(新リース会計基準対応)。
  • セグメント別施策:
    • Business:中堅向けセールス強化、ARPA向上、プロダクト横断連携(契約→債権→会計→経費)、CAC回収目線(Payback 18–24ヶ月)維持。
    • Home:JVや資本提携を活用した資金/チャネル獲得(事業リソース再配分)。
    • X:BANK APP/Biz等を金融機関向けに展開しBaaS領域拡大。
  • 新たな取り組み: 三井住友FGとのBaaS準備会社基本合意、三井住友カードとの戦略的JV(Home側)で合計約190億のキャッシュイン(資料による)。

将来予測と見通し

  • 業績予想(FY25 通期ガイダンス)
    • 売上高見通し:下限 495億円(YoY +23.9%)~上限 521億円(YoY +30.4%)
    • SaaS ARR:392~412億円(YoY +30.6~37.2%)
    • 調整後EBITDA:25~45億円(調整後EBITDAマージンはFY24比で+1~5%改善目標)
    • 予想前提:広告宣伝費率目標14.5~16.5%/人件費外注費比(EBITDAベース)57.0~62.0%等のコスト前提。為替等明示はなし。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度: Businessドメインの純増ARR加速と価格改定(SMB)・中堅拡大を前提に、通期ARR成長と収益性改善を見込む旨表明。
  • 予想修正: FY25通期レンジ提示(上下幅あり)。FY25 Q2時点での修正有無の記載は資料中に明確な修正発表なし。
  • 中長期計画:
    • FY28ターゲット:売上 1,000億円以上、SaaS ARR 800億円以上、EBITDA 300億円以上、長期EBITDAマージン 40%以上。Businessドメイン売上目標650–700億、EBITDAマージン30%以上。
    • 進捗可能性: 現状ARRの伸びは良好だが、マージン改善はFY26以降の抑制と効率化に依存。
  • 予想の信頼性: 過去の四半期ベースでの達成は一部好調(ARR等)だが、EBITDAや営業利益の変動要因(償却、M&A費用、HIRAC FUND変動等)があり予想は変動リスクあり。
  • マクロ経済の影響: 国内の企業投資・中堅・SMBのIT投資動向、金融セクターとの協業環境、金利/資金調達環境が業績に影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: 資料上の明確な配当方針の記載はなし(–)。
  • その他株主還元: 事業再編・JV化(例:Home事業のJVによる資金調達約190億)がキャピタルアロケーションとして注目。自社株買い等の記載はなし。

製品やサービス

  • 製品: 『マネーフォワード クラウド』シリーズ(会計、債権管理、経費、給与等)、クラウドリース会計(2025年内提供予定)、クラウド債権管理 for Salesforce、Pay for Business 等。
  • サービス: 経理BPO(キャシュモ経由)、導入コンサルティング(CCIForward)、銀行向けアプリ/BaaS(BANK APP / BANK Biz)。
  • 協業・提携: 三井住友フィナンシャルグループとのデジタルバンク/BaaS準備会社基本合意、三井住友カードとのJV(Home側)、北國FHGとの合弁(CCIForward)、Salesforce連携等。
  • 成長ドライバー: 中堅企業向けプロダクト拡充、ARPA向上、AI(AX)搭載による差別化、経理BPOの垂直展開、Fintech連携による新商流。

Q&Aハイライト

  • 説明会資料にQ&Aの詳細は掲載なし → 重要なやり取りの記載なし。
  • 経営陣の姿勢: AI・AX推進、中堅向け投資優先で成長にコミットする姿勢が一貫。収益性改善は中期(FY26以降)に重点。
  • 未回答事項: 将来の配当方針、代表者発言の全文、個別のQ&A要旨は資料に記載なし(–)。
  • ポジティブ要因:
    • Businessドメイン(法人SaaS)の高成長(ARR +34% YoY、法人顧客数純増 +10,969社)。
    • 中堅向けARPA上昇と純増ARRの加速(中堅ARR YoY +52%)。
    • AI機能導入・BPO・Fintech連携によるクロスセル/LTV向上期待。
    • 強固なキャッシュ基盤(現金及び預金 385.9億円、現預金+買取債権 421.8億円相当)。
  • ネガティブ要因:
    • 営業損益は引き続き赤字(Q2 営業利益 ▲10.12億円)。償却費増やM&A関連費により短期の利益改善は限定的。
    • HIRAC FUND の売却等による変動が業績を乱す可能性。
    • Home・X・SaaS Marketingの一部が前年割れ(Home Q2 ▲5%等)。価格改定の顧客反応リスク。
  • 不確実性:
    • AI導入効果の実需反映速度、M&A統合効果、金融業界との連携の具体的進捗。
    • マクロ悪化時の法人IT投資の落ち込み。
  • 注目すべきカタリスト:
    • FY25 通期業績レンジ達成の中間進捗(Q3発表 2025/10/15)
    • AI Agent等のプロダクト投入の実運用評価と顧客定着(短中期のNRR向上)
    • 三井住友FG 等とのBaaS案件/JVの実行(具体的な案件化の有無)
    • SMBCカード等JVによるHome側の資本政策の次フェーズ(株式譲渡スキーム等)

重要な注記

  • 会計方針・特記事項:
    • FY25 Q1より一部プロダクト(掛け払い等)のドメイン移管(Finance → Business)が実施。比較数値は遡及修正あり。
    • 調整後指標ではHIRAC FUNDの営業投資有価証券売却等を除外して算出(資料注記参照)。
    • Next Solution社は2025年4月より非連結化(Homeドメイン比較に影響)。
  • リスク要因(資料注記): 市場環境/業界動向/内部・外部要因により将来見通しは変動する旨の開示あり。
  • その他: 次回決算発表予定:2025年10月15日(水)16:30以降。

(注)本まとめは提供資料に基づく要約であり、投資助言を目的としたものではありません。不明項目は“–”としています。数字の良し悪しは資料内の増減や一般的な目安に基づく表示です。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3994
企業名 マネーフォワード
URL https://corp.moneyforward.com/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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