2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社が通期業績予想の修正を行っておらず(修正無)、本中間決算に関して会社予想との齟齬の公表はなし。市場予想は提示なしのため総括として「ほぼ想定範囲内(通期予想維持)」。
  • 業績の方向性:増収(売上高+10.6%)だが最終的には中間で損失を計上(中間純損失)。分類:増収・減益(損失幅は縮小)。
  • 注目すべき変化:売上高は6,345百万円(+10.6%)と堅調。営業損失は▲169百万円(前年同期の▲183.8百万円から損失幅は約7.9%縮小)。端末稼働台数が115万台に増加、ストック型収入(センター利用料、QR/バーコード精算料)が拡大。だが現金残高が大幅に減少(約11,062百万円減)し、自己株式取得(約3,500百万円)等で純資産が減少。
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上15,079百万円、営業利益512百万円、親会社株主帰属当期純利益349百万円)を据え置き。中間進捗は売上で約42%の進捗(通例の中間50%に対して季節性あり)、通期達成は下期の端末販売偏重・ストック収入拡大が前提。重要な後発事象として2025年10月に銀行等からの借入(合計30億円)を実行し資金確保を行っている。
  • 投資家への示唆:キャッシュレス市場拡大の追い風と、データセンター移設完了・端末増加はポジティブ材料。一方でキャッシュ減少と自己株式取得、負債構成の変化により短期的な財務流動性と資本構成の動向は注視が必要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(証券コード 5258)
    • 主要事業分野:キャッシュレス決済サービス事業(決済センター運営、端末販売・開発、QR/バーコード等の精算サービス等)
    • 代表者名:代表取締役社長 大高 敦
    • 連絡先:取締役副社長 小松原 道高、TEL 03-3517-3800
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月13日
    • 対象会計期間:2025年4月1日~2025年9月30日(2026年3月期 第2四半期・中間)
    • 決算補足説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 単一セグメント:キャッシュレス決済サービス事業(同社は単一セグメントのためセグメント別開示省略)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):36,991,500株(期中変動あり)
    • 期中平均株式数(中間期):33,325,483株(前年中間:36,961,250株)
    • 自己株式:期末自己株式数 7,321,600株(期中取得により自己株式が増加)
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表、株主総会、IRイベント等:–(該当資料に具体日程の記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(単位:百万円)
    • 売上高:6,345(中間)/通期会社予想15,079 → 中間進捗 42.1%(達成率=なしだが進捗率として算出)
    • 営業利益:中間は営業損失▲169(通期予想営業利益512)→ 中間は損失で通期予想に対する進捗は不適合(実質未達)
    • 純利益:中間は親会社株主に帰属する中間純損失▲193(通期予想当期純利益349)→ 中間は損失で通期見込みに対してマイナス
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:売上高が前年同期比で増加(端末販売台数が当初想定を上回ったこと、ストック収入の拡大)。データセンター移設完了で安定稼働、端末台数増加(115万台)を確認。
    • 下振れ要因:営業損失・純損失は縮小したが黒字化には至らず。営業活動によるキャッシュ・フローは大幅な流出(預り金の減少等)で資金需要が拡大。
    • 特記事項:連結子会社化した株式会社フォー・ジェイは貸借対照表のみ連結(業績未計上)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き(修正なし)。中間の進捗(売上42%)は端末売上が第4四半期に偏るという季節性を考慮すれば想定内との見方も可能。ただしキャッシュ残高の大幅減少と自己株式取得の影響を鑑み、下期の収益回復と資金繰りは重要な注視点。

財務指標

(単位:百万円、%は前年同期比)

  • 損益要点(中間・累計)
    • 売上高:6,345(+10.6%:前年中間5,739) — 増収(良)
    • 売上総利益:1,797(+7.0%) ⇒ 売上総利益率 28.3%(前年中間 29.3%:やや低下)
    • 営業利益:▲169(前年中間 ▲184、損失幅は7.9%縮小) ⇒ 営業利益率 ▲2.7%(赤字)
    • 経常利益:▲182(前年中間 ▲190、損失幅縮小)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益(損失):▲194(前年中間 ▲202、損失幅約4.2%縮小)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):▲5.82円(前年中間 ▲5.47円、より一層のマイナス;自己株式取得により株式数減少で1株損失は拡大)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間累計)
    • 売上高進捗率:6,345 / 15,079 = 42.1%(通年の半期としてはやや低め。第4四半期への売上偏重を同社が公表しているため季節性を考慮)
    • 営業利益進捗率:中間は損失で通期予想512百万円に対して未到達(実績はマイナス)
    • 純利益進捗率:同様に中間は損失で通期見込みに対して未達
    • 過去同期間との比較:売上成長は確認されるが利益面は引き続き赤字圏。
  • 財政状態(中間末 2025/9/30)
    • 総資産:16,669百万円(前期末 26,990百万円 → ▲10,321百万円)
    • 純資産:6,452百万円(前期末 10,126百万円 → ▲3,674百万円)
    • 自己資本比率:38.3%(前期末 37.3%、目安40%以上で安定のためやや低めだが前期より改善)
    • 負債合計:10,217百万円(前期末 16,864百万円 → 減少)
    • 流動比率:流動資産6,136 / 流動負債5,564 = 約110.2%(100%超で短期支払能力は一応確保だが余裕は大きくない)
    • 負債比率(負債/純資産):10,217 / 6,452 ≈ 158.4%(借入依存が比較的大きい)
    • 現金及び預金:3,008百万円(前期末 14,069百万円 → 大幅減少。目安としては減少はネガティブ)
  • キャッシュフロー(中間)
    • 営業CF:▲9,095百万円(前年同期は+785百万円)→ 大幅な資金流出(主因:預り金の大幅減少等)
    • 投資CF:▲2,079百万円(有形・無形資産取得、子会社株式取得、長期貸付等)
    • 財務CF:+113百万円(借入入金4,000百の影響だが自己株式取得3,499,980千円等で支出も大きい)
    • 現金期末残高:3,008百万円(期首 14,069百円、▲11,062百円)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率:▲2.7%(赤字。改善余地あり)
    • 総資産回転率やROEは赤字のため評価は限定的
  • セグメント別:単一セグメント(キャッシュレス決済)につき、セグメント別開示は省略

(注)数値は決算資料(中間連結)に基づく。良/悪の目安は注記と併記。

配当

  • 中間配当:0.00円(実績)
  • 期末配当(予想):0.00円(2026年3月期予想:年間合計 0.00円)
  • 配当利回り:0.00%(株価により変動)
  • 配当性向:–(配当ゼロのため実効的に該当無し)
  • 特別配当:無
  • 株主還元方針:自己株式の取得を実施(期中に自己株式取得 約3,499,980千円)。今後の方針は会社コメント参照。

セグメント別情報

  • セグメント別状況:単一セグメント(キャッシュレス決済サービス)のみ開示。主要増収要因はセンター利用料等のストック収入拡大および端末販売増。
  • 前年同期比較:売上高は+10.6%増。営業・経常・純損失はいずれも損失幅が縮小。
  • セグメント戦略:データセンター移設完了、決済ブランド拡充(JR西日本「Wesmo!」、ローソンで「SAPICA」導入)により決済量拡大を見込む。端末稼働台数の増加(115万台)でストック収入の拡大を目指す。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に明示的な中期数値目標の開示はなし(または–)。
  • KPI達成状況:端末稼働台数115万台は成長KPIの一つと推察されるが、公式KPI一覧の記載は無い(–)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:経済産業省データによれば2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%で、政府目標(40%→将来80%)達成が報告されており業界全体は追い風。
  • 競合他社との比較:同業他社との定量比較データは開示なし(–)。ただし当社は決済センター運営と端末販売を組み合わせた事業構成で、ストック収入比率向上が競争力に寄与する可能性あり。
  • 競争リスク:決済ブランド獲得競争、手数料競争、法規制、技術的信頼性が長期競争の主要要因。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無):売上高15,079百万円(+22.6%)、営業利益512百万円、経常利益464百万円、親会社株主に帰属する当期純利益349百万円、1株当たり当期純利益9.45円。
    • 次期予想:開示なし(–)
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料(「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」)参照(為替等特段の記載は資料抜粋内に明示なし)。
  • 予想の信頼性:通期予想は据え置き。過去の達成傾向については当中間期での損失縮小はあるが通期黒字化に向けた下期の執行が前提。
  • リスク要因:
    • 短期:キャッシュ残高の急減(期末3,008百万円)、預り金の大幅減少による営業CFの不安定化、自己株式取得による純資産の減少
    • 中長期:決済量の伸びが想定を下回る場合の収益性低下、競合の技術・価格競争、法制度・セキュリティリスク
    • 対策:重要な後発事象として2025年10月に合計30億円の借入を実行(2025/10/27)し、財務基盤強化・運転資金確保を実施

重要な注記

  • 会計方針等の変更:無
  • 連結範囲の変更:当中間期より株式会社フォー・ジェイを連結。ただし当社は同社を貸借対照表のみ連結(業績は含まれない)。
  • 自己株式の取得:取締役会決議に基づき合計7,352,900株の取得を実施、期中に自己株式が約3,499,980千円計上(期末自己株式数 7,321,600株)。
  • 継続企業の前提:該当事項なし
  • 開示上の注意:本中間決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外
  • その他重要事象:2025年10月に三菱UFJ銀行・りそな銀行からの借入(各20億/10億の借入枠表記があるが、注記では借入額 20億円・10億円、実行日2025/10/27、返済期間5年、固定金利、無担保・無保証)を実行。資金調達は財務体質強化と運転資金確保が目的。

(不明な項目・非開示項目は「–」と表記しました)


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5258
企業名 トランザクション・メディア・ネットワークス
URL https://www.tm-nets.com/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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