2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に修正はなし。ただし中間実績は利益面で通期想定と大きく乖離(売上は進捗良好だが、赤字幅が拡大)。決算発表は「ほぼ想定内(売上)」だが「利益面は上振れ(悪化)のサプライズ」。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高+2.1%/営業損失拡大)。
  • 注目すべき変化:営業外費用として社内調査委員会関連の支払手数料24,046千円を計上したこと、ソフトウェア事業のセグメント損失拡大(166,029千円)により中間純損失が前年同期比で大幅悪化(△191,181千円 vs △68,066千円)。
  • 今後の見通し:通期予想(売上4,349百万円など)に修正はないが、中間時点での利益状況は通期見通し達成に対する不確実性を高めている(特に利益回復が必要)。
  • 投資家への示唆:売上は堅調でキャッシュ残高も潤沢(約1,357百万円)。一方、構造的なコスト改善と社内調査関連費用を除いた通常営業利益の改善が確認できるかが重要。配当は引き続き無配。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ユビキタスAI
    • 主要事業分野:ソフトウェア(組込み向けソフト、セキュリティ、データベース等)、海外ソフト輸入販売・サポート、データアナリティクス関連製品・サービス
    • 代表者名:代表取締役社長 CEO 大吉 裕太
    • URL:https://www.ubiquitous-ai.com/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月14日
    • 対象会計期間:2025年4月1日~2025年9月30日(第2四半期・中間)
    • 決算説明会:なし(補足資料は作成あり)
  • セグメント(報告区分の変更)
    • 変更後(当中間期より):ソフトウェア事業(旧:プロダクト/ディストリビューション/サービスの統合)、アナリシスソフトウェア事業(旧:データアナリティクス)
    • 参考:製品・サービス別には従来の4区分(ソフトウェアプロダクト/ソフトウェアディストリビューション/ソフトウェアサービス/データアナリティクス)で売上内訳を開示
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式,自己株含む):10,459,000株(期中変動なし)
    • 期中平均株式数(中間):10,458,883株
    • 時価総額:–(資料記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表(通期想定の公表日は既に5月20日)、株主総会・IRイベント等:–(今回短信内に個別日程の記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(中間/累計、単位:百万円)
    • 売上高:1,784(+2.1% YoY) → 会社通期予想4,349に対する進捗率41.0%(会社公表)
    • 営業利益:△155(前年中間 △98) → 通期予想6に対する進捗は実務上意味を取りにくいが数値としては-2,592%(△155,536千円 / 6,000千円)
    • 経常利益:△179(前年中間 △98)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:△191(前年中間 △68) → 通期予想△23に対して中間での赤字が既に大きく上回る(通期予想達成は不確実)
  • サプライズの要因:
    • 主因1:営業外費用の支払手数料24,046千円(社内調査委員会による外部法律事務所等への調査関連費用)が特に利益を圧迫。
    • 主因2:ソフトウェア事業のセグメント損失拡大(前期同期比で損失増)および一部受託/ライセンス収入の変動。
    • 主因3:のれん償却など固定費的要素は継続して発生(のれん301,402千円、のれん償却47,005千円を計上)。
  • 通期への影響:
    • 売上の進捗は良好(41.0%)だが、利益面(特に営業外費用とセグメントの採算改善)が通期見通し達成の鍵。通期予想は修正なしだが、現時点では利益目標達成の可能性に懸念あり。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:千円)
    • 資産合計:2,998,882(前期末 3,450,476、△451,595)
    • 主な変動:受取手形及び売掛金が1,035,037→579,243(△455,794)
    • 負債合計:776,016(前期末 1,054,428、△278,412)
    • 主な変動:買掛金、未払金、未払消費税等が減少
    • 純資産合計:2,222,866(前期末 2,396,048、△173,182)
    • 利益剰余金が△650,421→△841,602(△191,181の中間純損失反映)
  • 主要収益性(中間)
    • 売上高:1,784,591千円(+2.1% / 前年中間 1,748,503千円) — 増収(小幅)
    • 営業利益:△155,536千円(前年中間 △98,015千円) — 営業損失拡大(悪化)
    • 経常利益:△179,220千円(前年中間 △98,038千円) — 悪化
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:△191,181千円(前年中間 △68,066千円) — 悪化
    • 1株当たり中間純利益(EPS):△18.28円(前年中間 △6.51円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
    • 売上高進捗率:41.0%(通期見通し4,349百万円に対して) — 通常の上期比率(目安)と同等〜やや良好
    • 営業利益進捗率:実績は赤字で通期予想6百万円に対して大幅未達(赤字継続)
    • 中間純利益進捗:中間で△191百万円、通期予想△23百万円に対して大幅な悪化(通期目標は現状で達成困難に見える)
    • 過去同期間との比較:売上は同程度で推移する一方、損益は悪化(前年同期は赤字だが幅は拡大)
  • 財務安全性(目安の注記付き)
    • 自己資本比率:74.1%(安定水準、前期 69.4%)
    • 負債比率(負債/資産):約25.9%(低め)
    • 負債純資産比率(負債/純資産):約34.9%(中低水準)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):2,064,334 / 481,805 ≒ 428.6%(非常に高く短期支払い能力は良好)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率:営業損失のためマイナス(改善が必要)
    • 総資産回転率:資産合計減少の影響で一時的に変動(詳細数値は–)
  • セグメント別(製品・サービス別、当中間)
    • ソフトウェア事業(統合前の3領域合計)
    • 売上高:1,401,473千円(+0.4% YoY)
    • セグメント損失:166,029千円(前年同期は92,830千円の損失 → 損失拡大)
    • アナリシスソフトウェア事業(データアナリティクス)
    • 売上高:383,118千円(+8.8% YoY)
    • セグメント利益:10,493千円(前年同期は5,185千円の損失 → 黒字転換)
  • 財務の解説:
    • 受取手形・売掛金の大幅減少により運転資金回収が進み、現金は1,356,729千円と十分。だが利益面の赤字は内部留保を圧迫。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0.00円(無配継続)
    • 期末配当(予想):0.00円(通期予想も無配)
    • 年間配当予想:0.00円(変更なし)
    • 配当利回り:–(無配のため0%)
    • 配当性向:–(無配のため算出不可)
  • 特別配当の有無:なし
  • 株主還元方針:内部留保の充実を優先し、当面は無配を継続

セグメント別情報(詳細)

  • ソフトウェアプロダクト領域:374,026千円(+6.0%) — Uni-Voice等のロイヤルティ増加が寄与
  • ソフトウェアディストリビューション領域:624,670千円(△0.7%) — ライセンス売上の前倒し計上影響で若干減少
  • ソフトウェアサービス領域:402,777千円(△2.8%) — 受託開発売上の減少が影響
  • データアナリティクス領域:383,118千円(+8.8%) — 化学系DBや画像解析ソフトの販売増
  • セグメント戦略:中期経営計画(2026–2028)に合わせ、ソフトウェア領域を統合して全方位的な顧客支援に注力。アナリティクス事業は黒字化が進んでいる点はポジティブ。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2026–2028年の中期計画を公表済みで、これに合わせてセグメントを再編(ソフトウェア事業とアナリシスソフトウェア事業の2区分へ)。
  • 進捗状況:売上面では計画に沿うが、利益面での回復が不可欠。特にソフトウェア事業の採算性改善が中期目標達成の鍵。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:資料上の他社比較データはなし(–)。
  • 市場動向:データアナリティクス領域で成長(+8.8%)が確認される一方、伝統的なディストリビューション・受託事業は収益変動あり。競争優位性はプロダクトのロイヤルティ収入やアナリティクス商材の伸長に依存。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期業績予想(変更なし):売上4,349百万円(+5.1%)、営業利益6百万円(△93.8%)、経常利益5百万円(△94.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益△23百万円(EPS予想△2.20円)
    • 会社予想の前提条件:添付資料に詳細記載(為替等の前提は資料参照)
  • 予想の信頼性:中間時点で利益目標は厳しい状況。会社は通期予想を維持しているが、利益回復の具体的な施策・改善が確認できない場合は達成に不確実性あり。
  • リスク要因:社内調査関連費用の追加、受託契約の変動、主要顧客からのライセンス売上のタイミング、のれん償却等の固定費、マクロ変動(需給・為替等)。

重要な注記

  • 会計方針の変更:なし
  • 連結範囲の変更:なし
  • 第2四半期決算短信は監査(レビュー)対象外
  • その他重要事項:業績予想は合理的な前提に基づくが、達成保証ではない旨の注記あり

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3858
企業名 ユビキタスAI
URL https://www.ubiquitous-ai.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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