2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想の修正はなし。第2四半期の実績は売上・利益とも会社予想に対して概ね上振れ(通期進捗率:売上43.2%、営業利益34.4%、親会社株主純利益46.4%)。市場予想との比較は資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:増収増益(第2四半期累計:売上高 +28.4%(+688 百万円)、営業利益 +208.3%(+140 百万円)、親会社株主に帰属する中間純利益 +270.3%(+129 百万円))。
- 注目すべき変化:公共セグメントが好調でセグメント利益大幅増(セグメント利益 +81.1%、営業利益率 19.4%→26.0%)。一方でモビリティ・DXは売上増(+19.8%)もセグメント損失が拡大(△24.9→△95.4 百万円)、収益化タイミングが年度末へ集中。
- 今後の見通し:通期予想は据え置き(売上 7,200 百万円、営業利益 600 百万円、親会社株主当期純利益 382 百万円)。中間期の進捗は概ね順調だが、モビリティ・DXの収益化の時期に依存するため通期達成は案件の収益計上タイミング次第。
- 投資家への示唆:公共事業向けソフト・サービスの安定収益が業績を牽引。自動運転・インフラDX関連で先行投資と受注拡大を進めているため、収益化タイミング(特にモビリティ・DXの年度末偏重)を注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:アイサンテクノロジー株式会社
- 主要事業分野:測量・土木向けソフトウェア(Wingneo INFINITY 等)、三次元点群処理、計測機器販売(MMS 等)、三次元計測・地図データ作成、自動運転関連の実証・車両構築請負、測量請負、その他不動産賃貸
- 代表者名:代表取締役社長 加藤 淳
- URL:https://www.aisantec.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月12日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結:2025年4月1日〜2025年9月30日
- 第2四半期決算は公認会計士/監査法人のレビュー対象外
- セグメント:
- 公共セグメント:測量・土木向けソフト販売・保守、点群処理等、測量請負等
- モビリティ・DXセグメント:三次元計測請負、高精度地図構築、自動運転車両・システム構築、MMS等機器販売
- その他:不動産賃貸(セグメント外)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):5,548,979株
- 期末自己株式数:2026中間期 268,816株(前年 280,422株)
- 期中平均株式数(中間期):2026中間期 5,271,416株(前年中間期 5,449,342株)
- 時価総額:–(資料未記載)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月12日
- 株主総会・IRイベント:–(資料未記載)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は「通期予想に対する進捗率」で表示)
- 売上高:第2四半期累計 3,110 百万円。通期予想 7,200 百万円に対する進捗率 43.2%(計画ペースよりやや前倒し)。会社予想の修正はなし。
- 営業利益:第2四半期累計 206.7 百万円。通期予想 600 百万円に対する進捗率 34.4%。
- 親会社株主に帰属する純利益:第2四半期累計 177.3 百万円。通期予想 382 百万円に対する進捗率 46.4%。
- サプライズの要因:
- 公共セグメントの大型案件・アップデートサービスが好調で売上・利益を押し上げたことが主因。
- モビリティ・DXは売上は増加したが、収益計上が年度末に集中する傾向と先行投資やコストでセグメント損失が拡大。
- その他、投資有価証券の売却益(約31.9 百万円、特別利益)なども下期見込みに影響。
- 通期への影響:
- 現時点で業績予想に修正はなし。公共セグメントの継続的な寄与が見込まれる一方、モビリティ・DXの収益化タイミングが不透明なため通期達成は案件進捗と収益認識の時期に依存。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:8,876 百万円(前期末 8,672 百万円、+205 百万円)
- 負債合計:2,609 百万円(前期末 2,322 百万円、+287 百万円)
- 純資産合計:6,267 百万円(前期末 6,349 百万円、-81 百万円)
- 現金及び預金:3,740 百万円(前期末 4,176 百万円、-436 百万円)
- 収益性(第2四半期累計、対前年同期増減)
- 売上高:3,110,885 千円(3,110 百万円)、+28.4%(+688,229 千円)
- 営業利益:206,677 千円(206.7 百万円)、+208.3%(+139,650 千円) 営業利益率 約6.64%(206.7/3,110)→(前年は約2.77%)
- 経常利益:207,296 千円、+207.6%
- 親会社株主に帰属する中間純利益:177,326 千円、+270.3%
- 1株当たり中間純利益(EPS):33.64 円(前年 8.79 円)
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:43.2%(3,110 / 7,200) → 通常の6カ月比(50%)よりやや遅れまたは前倒しは案件構成に依存(公共好調で前倒し)
- 営業利益進捗率:34.4%(206.7 / 600)
- 親会社株主純利益進捗率:46.4%(177.3 / 382)
- 過去同期間との比較:前年同期と比べて売上・利益とも大幅改善(特に営業利益の増加が顕著)
- 財務安全性
- 自己資本比率:69.3%(安定水準、目安 40%以上で安定)
- 流動比率:流動資産 6,764.8 / 流動負債 1,861.4 ≒ 363%(非常に良好)
- 負債比率(負債合計/純資産):2,609 / 6,267 ≒ 41.6%
- 有利子負債:短期借入金 0、長期借入金(期中発生)70,000 千円。現預金が多くネットキャッシュの状況。
- 効率性・その他
- 仕掛品が306 百万円増加(期末仕掛品 310,883 千円)→ 収益化タイミングが年末に偏在していることを示唆
- 売掛金・契約資産は増加(受取手形・売掛金及び契約資産 2,011 百万円)
- 投資有価証券は減少(818.9→429.2 百万円)し、その他有価証券評価差額金が▲133 百万円(その他包括利益の減少)で純資産を圧迫
- セグメント別(中間期)
- 公共セグメント:売上高 1,846,692 千円(+35.2%)、セグメント利益 479,783 千円(+81.1%)、営業利益率 26.0%(改善)
- モビリティ・DX:売上高 1,259,330 千円(+19.8%)、セグメント損失 △95,386 千円(損失拡大)
- その他:売上高 4,862 千円(△12.9%)、セグメント利益 2,684 千円(△23.5%)
- 財務の解説:
- 公共セグメントのソフト保守・アップデート、Windows10サポート終了対応や大型案件が売上と利益を押し上げた。
- モビリティ・DXは受注と引当が増加しているが、収益計上が年度末に集中するため中間期で損失計上。人材・設備・開発投資による費用先行も影響。
- キャッシュ・フローは営業CFで▲68.8 百万円(前年はプラス)、主因は売上債権の増減・棚卸(仕掛品)増加等。現金は期中で減少するも流動性は良好。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:期末配当 25.00 円(年間 25.00 円)
- 2026年3月期(予想):中間配当 0.00 円、期末配当 35.00 円、年間合計 35.00 円(前年から増配見込み)
- 配当利回り:–(株価情報未提示のため)
- 配当性向:通期予想ベースでは(配当総額/親会社株主当期純利益)算出可能だが資料に明確な総配当金額の記載なし。概算:年間配当 35 円 × 発行済株式数(発行済 5,548,979)=総配当額(概算)→配当性向は会社発表値参照(資料未記載、–)。
- 特別配当の有無:なし特記
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(現状は明示なし)
セグメント別情報
- 公共セグメント:
- 売上高:1,846.7 百万円(+35.2%)、セグメント利益 479.8 百万円(+81.1%)、営業利益率 26.0%
- 背景:WingneoINFINITY のサポート更新、Windows10サポート終了対応、作業規程改正対応のアップデート提案や大型案件が寄与。子会社三和の測量請負は入札競争・人材不足で一部減収。
- 見通し:公共のDX・点群関連需要は継続見込み。
- モビリティ・DXセグメント:
- 売上高:1,259.3 百万円(+19.8%)、セグメント損失 △95.4 百万円(損失拡大)
- 背景:三次元計測受注増加、自動運転実証・車両構築の受注増。ただし品質・コスト要件強化、収益計上の年度末偏重、先行投資(人材・機材・システム)で中間期は損失。
- 戦略:パートナー連携強化(ティアフォー、損保、KDDI、JR東日本等)、自治体との実装推進、インフラDX新規事業の投資フェーズ。
- その他:
- 不動産賃貸は前年同期並み。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(FY2024_2026 Development&Evolution):重要な変更なし。既存事業の価値最大化と新たな価値創造、人的資本投資、DXでの生産性向上を継続。
- 進捗状況:公共セグメントでの現金収益化は順調。モビリティ・DXは受注・投資拡大段階で、インフラDXは投資フェーズ。KPI(受注残・収益率等)は申告されたが定量KPIの進捗は部分的(受注残等は増加)に確認。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料に同業他社比較は記載なし(–)。ただし測量・インフラDX・自動運転領域は競争激化の記載あり(公共測量の入札競争、技術者減少)。
- 市場動向:自動運転の社会実装(政府目標:2027年度に100か所以上)に伴う需要増、点群データ・インフラDXの需要拡大を追い風にしているが、品質・コスト要求の高まり及び人材不足が課題。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(公表値、2025/4/1–2026/3/31):売上高 7,200 百万円(+15.7%)、営業利益 600 百万円(+33.5%)、経常利益 580 百万円(+30.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益 382 百万円(+33.5%)、1株当たり当期純利益 70.83 円
- 予想修正:直近の業績予想からの修正はなし。
- 会社予想の前提:特段の為替・原材料前提の開示はなし(–)。
- 予想の信頼性:中間期の進捗は良好だが、モビリティ・DXの収益化が年度末に偏在する点が通期達成の不確実性要因。
- リスク要因:
- 収益認識の時期が集中すること(モビリティ・DX)
- 公共測量の入札競争激化と測量技術者の減少
- 投資有価証券の評価損や売買に伴うその他包括利益の変動
- 自動運転社会実装のペースや公共補助金・採択状況の変化
重要な注記
- 会計方針の変更:会計基準等の改正に伴う会計方針変更あり(詳細注記参照)。その他の会計上の見積り変更・修正再表示は該当なし。
- 連結範囲の変更:当中間期における連結範囲の重要な変更は特記なし(新規/除外の記載なし)。
- その他:第2四半期決算短信は監査レビュー対象外。
(注記)
- 不明な項目は「–」としています。
- 数値は決算短信の記載に基づく。単位は特に明示がない場合「百万円」を基準に表記。自己資本比率等には目安(良/悪)を併記。
- 本資料は提供情報の整理であり、投資助言・勧誘を目的としたものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4667 |
| 企業名 | アイサンテクノロジー |
| URL | http://www.aisantec.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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