2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想に修正はなし。ただし中間期の売上高は「株式会社アイセル」の連結時期が第3四半期にずれ込んだ影響で計画を下回った旨の記載あり。市場予想は提示資料に無し(–)。
- 業績の方向性:中間期は減収減益(売上高 9,222 百万円、△4.1%/営業利益 1,156 百万円、△23.6%)。
- 注目すべき変化:販管費の増加(人件費・採用・教育・研究開発投資の増加)により営業利益率が低下。セグメントでは「システム開発・販売」が受注は増えたが売上は減少、一方「リカーリング」は売上増で安定推移。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上高 23,400 百万円、営業利益 4,100 百万円)は据え置き。中間期の進捗は売上高39.4%、営業利益28.2%であり、営業利益は通期達成に向けて進捗が遅め。
- 投資家への示唆(中立的観点):堅実なキャッシュポジションと高い自己資本比率(81.7%)は安全性の強み。短期的には人件費等の投資負担と連結範囲拡大(アイセルの連結化)による業績の変動に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社アイティフォー
- 主要事業分野:システム開発・販売(金融機関向けソフト、インフラ等)、リカーリング(ソフト保守、クラウド、BPO等)
- 代表者名:代表取締役社長 坂田 幸司
- URL:https://ir.itfor.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月13日
- 対象会計期間:2025年4月1日~2025年9月30日(2026年3月期 第2四半期・中間)
- 決算説明会:開催有(機関投資家・アナリスト向け、資料・動画はIRに掲載予定)
- セグメント:
- システム開発・販売:機器販売、ソフトウェア設計・開発・導入・設置
- リカーリング:保守、ハード保守・運用、クラウド、BPO
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):27,911,900株(自己株含む)
- 期中平均株式数(中間期):26,436,641株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 配当支払開始予定日:2025年12月1日
- 決算説明会:実施済(2025年11月13日、機関投資家向け)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(対会社通期予想に対する進捗率)
- 売上高:中間実績 9,222 百万円、通期予想 23,400 百万円、進捗率 39.4%(標準ペース:概ね50%に対して遅れ)
- 営業利益:中間実績 1,156 百万円、通期予想 4,100 百万円、進捗率 28.2%(遅れ)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績 988 百万円、通期予想 3,000 百万円、進捗率 32.9%(やや遅れ)
- サプライズの要因:
- 連結化タイミング(株式会社アイセルの連結が第3四半期からとなった)による売上の先送りが中間での計画未達の主因。
- 一方で投資有価証券売却益(特別利益)など一部で特別要因あり(中間期の特別利益 112,691 千円)。
- 販管費の増加(賃金改定、人材投資、研究開発)で営業利益が圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していない。第3Q以降の連結化反映と既存受注・受注残の水準(受注高 9,963 百万円、受注残 17,036 百万円)が通期達成の根拠とされているが、営業利益は進捗が遅いため第3~4Qでの稼働回復が必要。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間期末 2025/9/30)
- 総資産:23,814 百万円(前期末 23,952 百万円、ほぼ横ばい)
- 純資産:19,463 百万円(前期末 19,044 百万円、増加)
- 自己資本比率:81.7%(安定水準)
- 現金及び現金同等物:9,029 百万円(期首 8,934 百万円、+95 百万円)
- 収益性(中間:2025/4-9)
- 売上高:9,222 百万円(前年同期比 △4.1% / △399 百万円)← 減収(やや悪い)
- 営業利益:1,156 百万円(前年同期比 △23.6% / △358 百万円)
- 営業利益率:12.5%(前同期約15.8% → 低下、悪化)
- 経常利益:1,254 百万円(前年同期比 △20.6%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:988 百万円(前年同期比 △6.7%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):37.37 円(前年同期 39.12 円、減少)
- 進捗率分析(中間期)
- 売上高進捗:39.4%(標準50%に対し遅れ)
- 営業利益進捗:28.2%(標準50%に対し大きく遅れ)
- 純利益進捗:32.9%
- 過去同期間との比較:営業利益は前年中間期比で大幅減(△23.6%)で、利益率低下が顕著
- 財務安全性
- 自己資本比率:81.7%(安定水準)
- 負債合計:4,351 百万円(負債/純資産比 ≒ 22.4% → 低負債、良好)
- 流動比率(流動資産17,763 / 流動負債3,977):約446%(非常に高い、健全)
- 効率性
- 総資産回転率(中間売上÷総資産):9,222 / 23,814 ≒ 0.387(年換算で概算 0.77、業種基準に依存)
- 売上高営業利益率の悪化(約15.8%→12.5%)は収益性低下を示す
- セグメント別(中間実績)
- システム開発・販売:売上 4,623 百万円(前年 5,174 百万円、△10.6%)、セグメント利益 501 百万円(前年 718 百万円、△30.2%)
- リカーリング:売上 4,599 百万円(前年 4,448 百万円、+3.4%)、セグメント利益 656 百万円(前年 796 百万円、△17.6%)
- セグメント説明:システムは一部商流変更で販売が減少、リカーリングは保守・BPOで好調
- 財務の解説:
- 現金は十分で、営業CFは1,641 百万円でほぼ前年並み。投資活動による支出が大きく、配当支払で財務CFはマイナス。自己資本の増加は利益計上が主因。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):中間 25 円、期末 25 円、年間 50 円
- 2026年3月期(中間期発表):中間 30 円(増配)
- 2026年3月期(予想):期末 50 円、年間合計 80 円(直近公表から配当予想修正あり)
- 配当性向・利回り:
- 会社予想EPS(通期):113.32 円 → 配当性向(予想) = 80 / 113.32 ≒ 70.6%(高め・株主還元積極的)
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため記載不可)
- 特別配当の有無:特別配当なし(普通配当の増額)
- 株主還元方針:自社株買いの実施無し(当中間期の自己株式取得は小額)。配当を増加させ株主還元を強化。
セグメント別情報
- システム開発・販売:
- 売上高:4,623 百万円(前年同期比 △10.6%)
- セグメント利益:501 百万円(前年同期比 △30.2%)
- 背景:金融向けソフト開発は順調だが、マルチ決済端末の商流変更で販売減少。公共分野の受注は好調。
- 今後の見通し:既存顧客のリプレイスや新システム(サービサーTCS Web版)に期待。ただし商流変化の影響は要監視。
- リカーリング:
- 売上高:4,599 百万円(前年同期比 +3.4%)
- セグメント利益:656 百万円(前年同期比 △17.6%)
- 背景:保守・BPOが牽引。新規受託や追加対応が寄与。
- 今後の見通し:安定収益源として継続的な成長が見込まれるが、利益率は販管費増で押し下げられている。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画/FY2033構想:
- 第4次中期計画「FLY ON 2026」(2024–2026年)を推進中。長期ビジョン「HIGH FIVE 2033」に向け事業拡大・地域還流型ビジネスを目指す。
- 進捗状況:
- 受注高・受注残は増加(受注高 9,963 百万円、受注残 17,036 百万円、いずれも前年同期超え)で需要は確認できるが、販管費増で短期利益率は低下。今後のM&A(アイセル連結化)や協業で成長を加速する意図。
競合状況や市場動向
- 競合比較:資料内に同業他社との具体比較はなし(–)。同社の強みは地域密着の金融・地方自治体向けノウハウと、個人ローン関連パッケージの競争力。
- 市場動向:デジタル化、DX、非対面化、キャッシュレス化の需要は継続。AIやブロックチェーン等の技術投資が求められる中で人材投資が増加している。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想の修正:無し(2025年5月13日公表予想から変更なし)
- 会社予想(通期):売上高 23,400 百万円(+13.9%)、営業利益 4,100 百万円(+16.1%)、当期純利益 3,000 百万円(+2.9%)
- 会社見通しの前提:詳細は添付資料参照(為替等の具体前提は資料に限定的記載)
- 予想の信頼性:
- 中間期での進捗は売上・利益ともにやや遅れ。第3四半期以降の連結化(アイセル)反映と受注残の実行が通期達成の鍵。
- 主なリスク要因:
- 連結子会社化による統合・のれん処理等の影響
- 人件費や採用・研修コストの増加による利益圧迫
- マクロリスク(金利、為替、海外景気)、公共投資予算の変動
- 特定製品・チャネル依存による商流変化の影響
重要な注記
- 会計方針:主要な会計方針の変更なし。中間連結財務諸表作成に特有の会計処理の適用あり(税金費用の計算参考等)。
- 監査・レビュー:第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビュー対象外。
- 重要な後発事象:2025年10月1日に株式会社アイセルの株式を追加取得し持分比率44.44%(取得対価 239,575 千円)となり、第3四半期から連結子会社化。これにより第3Q以降の連結業績に影響が出る予定(のれん等の詳細は確定していない)。
(注)資料に記載のない項目は「–」としました。数字には会社公表値を使用し、自己資本比率81.7%は「安定水準」、配当性向約70.6%は「高め(株主還元積極的)」と注記しています。投資助言は行っておりません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4743 |
| 企業名 | アイティフォー |
| URL | http://www.itfor.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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