2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 会社予想からの修正は無し。四半期実績は会社公表の通期予想に対して特段の下方/上方修正材料は示していない(実績はおおむね計画内)。
  • 業績の方向性: 増収減益ではなく「減収(売上高▲10.5%)だが、営業利益はほぼ横ばい(▲0.3%)」、経常・純利益は為替差損益等の寄与で前年同期比増加。
  • 注目すべき変化: 主力の計測・制御(半導体製造装置)や電子応用、交通関連で売上が減少する一方、防衛関連は新規案件で売上が大幅増(+48.3%)となり、構成比が上昇。
  • 今後の見通し: 会社は通期予想(売上4,100百万円、営業益520百万円)を据え置き。第1四半期の進捗(売上22.3%・営業益21.3%)は通期達成の前提から大きく乖離していないが、半導体向けの在庫調整・投資動向が焦点。
  • 投資家への示唆: 売上は落ちたが営業利益率が改善(10.9% → 12.2%)しており、値上げの価格転嫁が寄与。需要回復の業種差(半導体・交通の弱さ vs 防衛の伸長)と為替影響の変動性を注視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: エブレン株式会社
    • 主要事業分野: 産業用電子機器及び工業用コンピュータ(バックプレーン、バスラック、システムシャーシ等)の設計・製造・販売(単一セグメント)
    • 代表者名: 代表取締役社長 上村 正人
    • 問合せ先: 取締役管理部長 田中 猛 TEL 042-646-7171
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年8月14日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日〜2025年6月30日)
  • セグメント:
    • 単一セグメント(産業用・工業用コンピュータ関連製品の設計・製造・販売)。内部開示は応用分野別(通信・放送、電子応用、計測・制御、交通、防衛・その他)。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 1,536,000株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(四半期累計): 1,508,947株
    • 時価総額: –(記載無し)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会: 無(決算補足資料作成も無)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(第1四半期実績・対会社の通期予想進捗で評価)
    • 売上高: 913百万円(前年同期1,021百万円、▲10.5%)
    • 通期予想4,100百万円に対する進捗率: 22.3%(やや低めだが通期の四半期分散次第)
    • 第2四半期累計(H1)予想1,950百万円に対する進捗率: 46.8%
    • 営業利益: 111百万円(前年同期111百万円、▲0.3%)
    • 通期予想520百万円に対する進捗率: 21.3%
    • H1(210百万円)に対する進捗率: 52.9%
    • 当期純利益: 75百万円(前年同期71百万円、+6.9%)
    • 通期予想340百万円に対する進捗率: 22.1%
    • H1(140百万円)に対する進捗率: 54.1%
  • サプライズの要因:
    • 売上減少の主因は主力の計測・制御(半導体製造装置)での在庫調整や顧客側の設備投資延期、通信・放送・電子応用分野の既存案件の生産終了や在庫調整。
    • 一方、部材価格上昇分を製品価格に転嫁したこと等で営業利益率が改善(10.9%→12.2%)。為替差損が前期は発生したが本期は為替差益に転じ、経常利益・純利益を押上げ。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想の修正を行っておらず、現時点では想定どおり進捗しているとの表明。半導体関連の回復時期や顧客在庫調整の長期化がリスク要因になるため、下期の受注・出荷動向を注視する必要あり。

財務指標

  • 財務諸表 要点(第1四半期末: 2025/6/30)
    • 総資産: 5,971百万円(前期末比 +67百万円)
    • 純資産: 4,786百万円(前期末比 +0百万円)
    • 自己資本比率: 80.2%(前期末81.1% → 安定水準)
    • 流動資産: 4,701百万円(現金・預金2,796百円、受取手形・売掛金418百万円、原材料804百万円等)
    • 流動負債: 767百万円(支払手形・買掛金229百万円等)
  • 収益性(第1四半期)
    • 売上高: 913百万円(前年同四半期比 ▲10.5% / ▲107.6百万円)
    • 営業利益: 111百万円(前年同四半期比 ▲0.3% / ▲0.4百万円)
    • 営業利益率: 12.2%(前年同四半期 10.9% → 改善)
    • 経常利益: 116百万円(前年同四半期比 +5.7% / +6.3百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 75百万円(前年同四半期比 +6.9% / +4.9百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): 50.24円(前年同四半期 46.99円)
  • 進捗率分析(第1四半期実績の通期予想比)
    • 売上高進捗率: 22.3%(通期4,100百万円に対して) — 通常ペースかやや低め(四半期配分や季節性に依存)
    • 営業利益進捗率: 21.3%(通期520百万円に対して) — 通期達成に向けて概ね均衡
    • 純利益進捗率: 22.1%(通期340百万円に対して)
    • H1(第2四半期累計)想定に対する進捗は売上で約46.8%、利益で約53%台と比較的良好
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率: 80.2%(安定水準:40%以上が目安。非常に高く安全)
    • 負債比率(負債合計/純資産): 1,184.6 / 4,786.5 ≒ 24.8%(低い=安全)
    • 流動比率(流動資産/流動負債): 4,700.98 / 767.47 ≒ 613%(非常に高い=短期流動性良好)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率は改善(10.9%→12.2%)。総資産回転率などの詳細数値は開示無し。
  • セグメント別: 単一セグメントのため細分化開示は無し。ただし応用分野別売上は提示(計測・制御が最大比率、次いで交通、電子応用、通信・放送、防衛)。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末予想): 0.00円
    • 期末配当(通期予想): 48.00円/株(通期合計48.00円)
    • 直近の前期配当: 年間40.00円(期末40.00円)
  • 配当利回り: –(株価情報の記載無しのため算出不可)
  • 配当性向(予想): 通期EPS予想225.32円に対する配当48.00円 → 配当性向 ≒ 21.3%(適度な還元)
  • 特別配当: 無
  • 株主還元方針: 自社株買い等の記載無し

セグメント別情報

  • セグメント別状況(応用分野別 売上高・前年同期比)
    • 計測・制御: 521百万円(▲12.3%)→ 売上構成比 57.1%(前年58.3%)
    • 交通関連: 207百万円(▲7.7%)→ 売上構成比 22.7%(前年22.0%)
    • 電子応用(HPC・医療等): 78百万円(▲29.7%)→ 構成比 8.6%(前年10.9%)
    • 通信・放送: 41百万円(▲10.1%)→ 構成比 4.6%(前年4.5%)
    • 防衛・その他: 64百万円(+48.3%)→ 構成比 7.0%(前年4.2%)
  • 前年同期比較: 計測・制御と電子応用の減少が業績下押し。防衛の伸長が寄与。
  • セグメント戦略: 特記事項なし(単一セグメント中心で、個別分野ごとの受注・在庫状況が業績に直結)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 公表の中期計画に関する記載無し → 進捗状況は判定不可(–)。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較: 同業他社との比較データは開示無し(–)。
  • 市場動向: 半導体製造装置市場はAIサーバー向け先端ロジックやHBM系の投資伸長で業界では堅調観測があるが(SEAJのデータ参照)、当社の主力製品は顧客の在庫調整や車載向け投資延期の影響を受け減収。防衛関連は新規案件の成約で伸長。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正有無: 無(会社は5月公表の予想を据え置き)
    • 次期予想: –(未記載)
    • 会社予想の前提条件: 特段の為替前提等の詳細は記載無し
  • 予想の信頼性: 当期は保守的な前提・季節要因を反映している可能性があるが、過去の予想達成傾向の記載無し → 判定不可(一般に半導体等の顧客動向による変動が大きい)。
  • リスク要因:
    • 顧客の設備投資動向(半導体、車載等)の変化による受注・売上の変動
    • グローバルな地政学リスク(ウクライナ・中東等)
    • 為替変動(為替差損益が経常利益に影響)
    • 部材価格・調達変動(ただし現状は価格転嫁が進行)

重要な注記

  • 会計方針: 変更なし
  • 連結範囲の変更: なし
  • 四半期レビュー: 添付財務諸表に対する監査法人レビューは無
  • キャッシュ・フロー計算書: 第1四半期の連結キャッシュフロー計算書は作成していない(ただし現金及び預金は前期末比+66百万円で増加)
  • その他: 減価償却費(第1四半期)は3,500千円(前年同期間4,297千円)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6599
企業名 エブレン
URL https://ebrain.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。