2024年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期業績予想を修正せず「おおむね計画どおり」と表明。四半期結果に対して明確な上振れ/下振れの開示はなく、結果はほぼ想定内(市場予想は記載なし → –)。
  • 業績の方向性:増収減益ではなく「減収減益」。売上高は前年同期比2.2%減、営業利益は同14.9%減と利益面での悪化が顕著。
  • 注目すべき変化:事業別では主力の計測・制御分野が前年同期比▲10.8%(1,920百万円)と大幅減。一方、交通関連が同+51.3%(498百万円)と二桁増。
  • 今後の見通し:通期(2024年3月期)予想は据え置き(売上4,310百万円、営業利益659百万円、親会社株主に帰属する当期純利益431百万円)。第3四半期累計の進捗は売上71.5%、営業益62.1%、純利益63.8%で、営業利益進捗がやや遅れ気味。
  • 投資家への示唆:半導体関連の需給変動(計測・制御)と電子部品の入荷改善(通信・交通など)でセグメント間の業績ばらつきが拡大。通期予想は維持されているが、主力分野の回復タイミングが重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: エブレン株式会社
    • 主要事業分野: 産業用電子機器および工業用コンピュータの設計・製造・販売(単一セグメント)
    • 代表者名: 代表取締役社長 上村 正人
  • 報告概要:
    • 提出日: 2024年2月13日
    • 対象会計期間: 2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日~2023年12月31日)
    • 四半期報告書提出予定日: 2024年2月14日
  • セグメント:
    • 単一セグメント(産業用電子機器・工業用コンピュータ)。ただし応用分野別の売上内訳を開示(通信・放送、電子応用、計測・制御、交通関連、防衛・その他)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式): 1,536,000株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数: 27,026株
    • 期中平均株式数(四半期累計): 1,508,974株
  • 今後の予定:
    • 次回開示(決算発表/株主総会/IRイベント等): –(本資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は通期に対する進捗で表記)
    • 売上高: 3,082百万円(通期予想4,310百万円に対する進捗71.5%)
    • 営業利益: 409百万円(通期予想659百万円に対する進捗62.1%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 275百万円(通期予想431百万円に対する進捗63.8%)
  • サプライズの要因:
    • 計測・制御分野(半導体製造装置向け等)の出荷減により売上・利益を押し下げ。
    • 反面、電子部品の入荷改善により通信・放送、電子応用、交通関連での受注消化が進み一部回復。
    • 営業外収益の増(保険解約返戻金等)で経常面の下押しは一部相殺。
  • 通期への影響:
    • 現時点で会社は通期見通しの修正を行っておらず「おおむね計画どおり」。ただし計測・制御分野の回復時期が不透明であり、同分野の動向が通期達成の鍵。

財務指標

  • 財務諸表の要点(重要数値は百万円、%は前年同期比)
    • 売上高: 3,082(△2.2%、前年3,152)
    • 売上原価: 2,365(ほぼ横ばい)
    • 売上総利益: 718(△7.4%)
    • 販管費: 309(+4.9%)
    • 営業利益: 409(△14.9%、前年480) 営業利益率: 13.3%(前年15.3%)→ 利益率低下
    • 経常利益: 411(△13.6%)
    • 四半期純利益(親会社株主に帰属): 275(△11.7%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): 182.21円(前年206.32円、△11.7%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率: 71.5%(通常の目安:四半期累計で約75%付近が均等進捗だが個社差あり) → やや控えめ
    • 営業利益進捗率: 62.1% → 進捗遅れ(利益率低下が要因)
    • 純利益進捗率: 63.8%
    • 過去同期間との比較: 前年同期間に比べ利益率が悪化(営業利益率低下)
  • 財政安全性
    • 総資産: 5,606百万円(前期末5,604百万円、ほぼ横ばい)
    • 純資産: 4,456百万円(前期末4,197百万円、+6.2%)
    • 自己資本比率: 79.5%(安定水準。目安40%超で安定)→ 非常に高い安全性
    • 負債合計: 1,151百万円(前期1,407百万円で減少)※短期借入金は31百万円計上
    • 流動比率(流動資産/流動負債): 4,342 / 748 = 約580%(非常に高い)
    • 有利子負債: 31百万円(小さい)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率の低下(15.3%→13.3%)が確認される(コスト増または製品構成の影響)
  • セグメント別(応用分野)状況(百万円、前年同期比)
    • 計測・制御: 1,920(△231、△10.8%)/売上構成比62.3%(前年68.3%) 主力分野で減少
    • 交通関連: 498(+169、+51.3%)/構成比16.2%(前年10.5%) 大幅増
    • 電子応用: 349(+21、+6.6%)/構成比11.3%
    • 通信・放送: 214(+29、+15.9%)/構成比7.0%
    • 防衛・その他: 99(△57、△36.8%)/構成比3.2%
  • 財務の解説:
    • 流動資産増(現金及び預金の増加等)により流動性は非常に高い。負債は減少し自己資本比率が上昇。
    • 営業利益減は主に主力分野の売上減少と売上構成の変化によるもので、固定費等の影響で販管費は増加。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末): 2024年は0.00円(前年は27.00円)
    • 期末配当(会社予想): 38.00円(通期合計38.00円)
    • 年間配当予想: 38.00円(前年27.00円)
  • 配当利回り: –(株価情報が未提示のため算出不可)
  • 配当性向(見込み): 通期EPS予想285.62円に対し配当38円 → 配当性向概算13.3%(低め)
  • 特別配当の有無: 無(記載なし)
  • 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし(–)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(前記参照)
    • 計測・制御が主力で業績全体に与える影響が大きく、同分野の設備投資の変動が業績の主要因。
    • 交通関連・通信・電子応用は部品供給改善で回復基調。
  • 前年同期比較:
    • 交通関連の大幅増と計測・制御の減少が顕著で、構成比が変化(計測・制御62.3%→依然主力だが低下)
  • セグメント戦略:
    • 開示では個別詳細戦略の記載は限定的。市場動向に応じた受注・納品の調整が中心。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 本資料では中期計画の進捗詳細は記載なし(–)。
  • KPI達成状況: 特定KPIの開示なし(–)。
  • コメント: SEMIなどの市場見通しでは半導体装置市場は2024年に回復見込みだが、当社への波及・タイミングは不確実。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較: 本資料内に同業他社比較はなし(–)。
  • 市場動向:
    • SEMIの発表を引用し、2023年の半導体製造装置市場は想定ほどは落ち込みが限定的だが、2024年は回復見込み、2025年以降は増勢との予測。
    • 地政学リスク、インフレ・金融引締め、円安の影響が継続的リスク。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正有無: なし(2023年5月公表の数値から変更なし)
    • 次期予想: –(本短信に記載なし)
    • 会社予想の前提条件: 市場動向等の前提詳細は開示なし(–)
  • 予想の信頼性:
    • 第3四半期時点での進捗は売上は約71.5%と概ね順調だが、営業利益進捗が低めのため利益面は注意が必要。
  • リスク要因:
    • 半導体市場の設備投資停滞/回復遅延
    • 地政学的リスク(ロシア・ウクライナ、中東等)
    • 為替変動(円安によるコスト/収益影響)
    • 電子部品の供給改善・悪化による受注・納期の変動

重要な注記

  • 会計方針: 会計方針の変更、重要な見積り変更、修正再表示等の記載なし。
  • 連結範囲の変更: 特記事項なし(新規/除外の記載なし)。
  • 四半期レビュー: 本四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外(未レビュー)。
  • その他: 業績予想については不確実性がある旨の一般的注意事項あり。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6599
企業名 エブレン
URL https://ebrain.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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