2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期・第2四半期累計)に対する修正は無し。四半期単独の会社予想提示は無いため「修正なし/ほぼ想定範囲内」と判断。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高131,879百万円:前年同期比+3.4%、営業利益8,313百万円:同+34.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益6,530百万円:同+36.4%)。
  • 注目すべき変化:産業電池電源および車載用リチウムイオン電池の売上・利益が大幅に改善。特に産業電池電源は売上+24.9%、セグメント損益(のれん等償却前)は+121.4%と伸長。海外自動車電池は為替(円高)・トルコ拠点の販売減で減収。
  • 今後の見通し:通期予想(売上600,000百万円、営業利益51,000百万円、当期純利益33,000百万円)に対する第1四半期の進捗は、売上進捗率約22.0%、営業利益進捗率約16.3%、当期純利益進捗率約19.8%で概ね想定内・通常ペース。会社は通期見通しを据え置き。
  • 投資家への示唆:産業用・車載リチウム電池の需要拡大が業績牽引。ただし海外(為替・地域別需要)や在庫・現金の動きに留意。配当予想は増配(年間80円、前期75円)で株主還元は継続。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーション
    • 主要事業分野:自動車用バッテリー・産業用電池(UPS/ESS等)・車載用リチウムイオン電池など電池・電源事業
    • 代表者名:取締役社長 CEO 阿部 貴志
    • URL:https://www.gs-yuasa.com/jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月5日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明資料作成・説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 自動車電池(国内/海外):自動車用鉛蓄電池等の販売
    • 産業電池電源:非常用電源装置、蓄電(ESS)用リチウムイオン電池等
    • 車載用リチウムイオン電池:HEV/PHEV向け等
    • その他:特殊電池、潜水艦用など
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):100,446,442株
    • 期中平均株式数(四半期累計):100,301,745株
    • 時価総額:–(本資料に記載無し)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:通期・中間等は通常スケジュールで予定(本資料に具体日付無し)
    • 株主総会/IRイベント:–(本資料に記載無し)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社が第1四半期個別予想を掲示していないため、通期予想に対する進捗で評価)
    • 売上高:131,879百万円。通期予想600,000百万円に対する進捗率 21.98%(約22.0%)
    • 営業利益:8,313百万円。通期予想51,000百万円に対する進捗率 16.29%(約16.3%)
    • 当期純利益(親会社株主に帰属):6,530百万円。通期予想33,000百万円に対する進捗率 19.79%(約19.8%)
  • サプライズの要因:
    • ポジティブ要因:産業電池電源の大口案件、ESS需要、車載用リチウムの販売増が寄与し営業増益。
    • ネガティブ要因:海外自動車電池は為替(円高)やトルコ拠点の販売減で売上減少。
    • その他:固定資産売却益の増加が当期純利益を押し上げ。
  • 通期への影響:
    • 現時点で業績予想の修正は無し。第1四半期の進捗は通期見通しと整合的で、大きな上振れ/下振れの兆候は無い。

財務指標

  • 財務諸表 要点(単位:百万円)
    • 損益:売上高131,879、営業利益8,313、経常利益8,474、親会社株主に帰属する四半期純利益6,530
    • 貸借対照表(期末 2025/6/30):総資産672,499、負債合計282,721、純資産合計389,777
    • キャッシュフロー:四半期キャッシュ・フロー計算書は未作成(注記)
  • 収益性(第1四半期・前年同期比較)
    • 売上高:131,879百万円(+3.4%、+4,296百万円)
    • 営業利益:8,313百万円(+34.4%、+2,129百万円)
    • 営業利益率:6.3%(8,313/131,879)(改善、前年同期 4.85% → 良い傾向)
    • 経常利益:8,474百万円(+26.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:6,530百万円(+36.4%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):65.11円(前年同期47.71円、+36.4%)
    • のれん等償却前営業利益:8,489百万円(+33.5%、同社が重視する指標)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期の進捗)
    • 売上高進捗率:21.98%(通期600,000に対し)→ 過去の第1四半期比(2025通期時の第1Q→22.0%)と同等で通常ペース
    • 営業利益進捗率:16.29% → 前期通期比で見ればやや偏りはあるが許容範囲
    • 当期純利益進捗率:19.79% → 通常ペース
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:51.4%(安定水準;目安40%以上=安定)
    • 流動資産合計:291,002百万円、流動負債合計:167,208百万円、流動比率:約174%(流動性良好)
    • 総負債/純資産(負債比率):282,721/389,777 ≒72.5%(過度な借入ではない水準)
  • 効率性
    • 総資産回転率(簡易):売上/総資産=131,879/672,499 ≒0.196(1年換算でやや低め=資産規模に対する売上の相対比。事業特性による。)
    • 売上高営業利益率は上昇(4.85%→6.3%)で収益性改善
  • セグメント別(のれん等償却前営業利益をセグメント損益指標として記載)
    • 自動車電池(国内):売上22,377百万円(+7.4%)、セグメント損益1,702百万円(+4.5%)
    • 自動車電池(海外):売上60,273百万円(-7.5%)、セグメント損益4,433百万円(-7.8%)
    • 自動車電池合計:売上82,651百万円(-3.9%)、セグメント損益6,136百万円(-4.7%)
    • 産業電池電源:売上24,398百万円(+24.9%)、セグメント損益20,96百万円(20,96=20,960百万円表記の誤解防止→資料は20,96百万円だが文脈で20,96百万円=20,960百万円と解される。要注意)※注記参照
    • 車載用リチウムイオン電池:売上19,375百万円(+20.6%)、セグメント損益△34百万円(前期の在庫評価悪化から大幅改善)
    • その他:売上5,453百万円(-8.5%)、セグメント損益291百万円(-71.1%)
  • 財務の解説:売上増に伴い営業利益率が改善。棚卸資産が増加(67,704→77,799百万円)、現金預金は減少(60,788→43,461百万円)、売上債権は減少(101,946→88,684百万円)と構成変化あり。負債は減少し自己資本比率は改善。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:年間75.00円(中間20.00円、期末55.00円)
    • 2026年3月期(予想):年間80.00円(中間30.00円、期末50.00円) — 直近公表から修正無し
  • 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため)
  • 配当性向:通期予想ベースで計算すると(当期純利益33,000百万円、年間配当総額=1株当たり80円×発行済株式数100,446,442株 ≒8,035百万円)配当性向 ≒24.3%(概算、中程度:目安20~30%は株主還元と内部留保のバランスが取れた水準)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:配当増額(75→80円)と継続的還元を示唆。自己株式取得の明記は無し。

セグメント別情報(要点)

  • 自動車電池:
    • 国内:販売数量増と販売価格是正で増収(22,377百万円、+7.4%)・利益改善
    • 海外:豪州・東南アジアは伸長したが、円高とトルコ拠点減少で減収(60,273百万円、-7.5%)
    • 総じて自動車電池合計は減収・やや利益減
  • 産業電池電源:
    • 非常用電源の大口案件、ESS向け需要で大幅増収(24,398百万円、+24.9%)・利益大幅改善(セグメント損益大幅増)
  • 車載用リチウムイオン電池:
    • HEV/PHEV向け増加で売上拡大(19,375百万円、+20.6%)。前期の原材料価格下落による評価損からの改善で損益が大幅改善(損失→ほぼ損益均衡へ)
  • その他:
    • 潜水艦用などは販売価格下落で減収(5,453百万円、-8.5%)・セグメント損益は減少

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に詳細な中期数値は無し。ただし同社は「のれん等償却前営業利益」を重要KPIとしており、当期Q1の数値(8,489百万円)は前年改善で好感。
  • KPI達成状況:Q1はKPI(のれん等償却前営業利益)が前年同期比で+33.5%と進捗良好。通期目標達成は現時点で妥当と判断されるが、下期の需要動向・為替が鍵。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社の詳細比較データは本資料に無いが、車載用リチウムイオン・ESS市場は成長市場で競争激化中。GSユアサは産業用・車載用双方で事業ポートフォリオを持つ点が相対的優位性。
  • 市場動向:EV/HEV、ESS投資が堅調。為替や原材料(ニッケル等)価格、地域別需要が業績に影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期業績予想(変更無し):売上600,000百万円(+3.4%)、営業利益51,000百万円(+1.9%)、親会社株主帰属当期純利益33,000百万円(+8.5%)
    • 第2四半期累計(会社が提示):売上280,000百万円、営業利益16,500百万円
    • 会社の前提条件(為替等):本資料に具体的前提値は記載無し
  • 予想の信頼性:第1四半期の進捗は通期見通しと整合的。過去の決算で通期予想の修正はあるものの、今回も据え置きのため現時点で「中立的に信頼可能」だが、下期の市況・為替次第。
  • リスク要因:
    • 為替(円高の収益悪化)、原材料価格変動(電池材料コスト)、地政学リスク(トルコなど超インフレ影響のある拠点)、大口案件の執行遅延、顧客需要の変動。

重要な注記

  • 会計方針:四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理を適用。会計方針変更や見積り変更は無し。
  • 超インフレ処理:トルコ子会社はIAS29に基づく超インフレ会計を適用。為替換算は四半期末の直物為替相場で行っている。
  • 税金処理:四半期の税金費用は見積り実効税率を用いて計算(合理性を欠く場合は法定実効税率を使用)。

(注)表記単位は本決算短信に準拠し百万円で記載。資料内の一部セグメント損益表記(例:20,96百万円)については原資料の桁区切りに注意が必要。
不明項目・資料に記載のない項目は“–”で表示しています。
免責:本整理は提供資料に基づく情報整理であり、投資助言や推奨を行うものではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6674
企業名 ジーエス・ユアサ コーポレーション
URL http://www.gs-yuasa.com/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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