2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表の通期予想は据え置き(修正なし)。第3四半期累計(1–9月)は通期予想に対して売上高進捗率約62.7%と順調に見える一方、営業損失が続き通期予想との乖離リスクあり(実質「下振れ」懸念)。
- 業績の方向性:減収・減益(増収増益でない)。売上高は39,470百万円(前年同期比▲8.3%)、営業損失は1,154百万円(前年は879百万円の損失)。
- 注目すべき変化:セグメント別ではギフトソリューションの収益性改善(セグメント利益300百万円、前年同期比+24.3%)がある一方、リテールは売上減と損失拡大(売上14,850百万円、前年同期比▲9.4%、セグメント損失624百万円)と二極化が鮮明。
- 今後の見通し:会社は第4四半期の業績回復を見込み通期予想(売上63,000百万円、営業利益630百万円等)を据え置き。ただし現在のQ1–3の累計損失を踏まえると、Q4で大幅な黒字転換が必須であり達成可能性は慎重に見る必要あり。
- 投資家への示唆(意見ではなく観察事項):インバウンドは堅調で粗利改善の兆しがある一方、国内消費の弱さでリテール回復が課題。中期計画(2025–2027)で「収益優先」「選択と集中」を掲げており、リソース配分とQ4の結果が注目ポイント。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ラオックスホールディングス株式会社
- 主要事業分野:ギフトソリューション(ギフト販売・物流・EC等)、リテール(免税店・アパレル等)、トレーディング(飲食等)、アセット・サービス(不動産仲介・管理等)
- 代表者名:代表取締役社長COO 矢野 輝治
- コード:8202、URL:https://www.laox.co.jp
- 問合せ先:執行役員グループ財務経理室長 池内 大介(TEL 03-5405-8859)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2025年12月期 第3四半期累計(2025年1月1日~2025年9月30日)
- セグメント:
- ギフトソリューション事業:贈答用洋菓子・雑貨・物流・EC・コールセンター等
- リテール事業:免税店舗、アパレル(バーニーズ ニューヨーク等)
- トレーディング事業:飲食(中国「くろぎ」等)
- アセット・サービス事業:不動産仲介・管理等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):93,335,103株(2025年9月30日)
- 期末自己株式数:1,918,856株
- 期中平均株式数(四半期累計):91,416,375株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料が第3四半期決算短信(2025/11/14)
- 株主総会/IRイベント:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は2025年8月8日公表の通期予想を据え置き)
- 売上高:39,470百万円(前年同期比▲8.3%)。通期予想63,000百万円に対する進捗率62.7%(39,470/63,000)。(達成率:売上は進捗良好だが季節性で第4四半期に依存)
- 営業利益:第3Q累計は△1,154百万円(営業損失)。通期予想630百万円に対する進捗は△183.2%(マイナス)。(達成度:大幅未達・マイナス)
- 純利益(親会社株主帰属):△1,503百万円。通期予想350百万円に対する進捗は△429.4%(マイナス)。
- サプライズの要因:
- 下振れ要因:国内一般消費(衣料・ギフト等)の弱さによりリテールと一部ギフト売上が低迷。トレーディング事業も大幅減収。これらが営業赤字拡大の主因。
- 上振れ要因:ギフトでの粗利率改善(調達見直し等)やアセット・サービスの改善は寄与。
- 通期への影響:
- 会社は通期業績予想を据え置き(修正なし)。ただし現状の累計を見ると第4四半期での大幅改善が前提であり、達成可能性は第4四半期実績次第。
財務指標
- 貸借対照表(要点、単位:百万円)
- 総資産:38,611(前連結年度末44,061、▲5,450)
- 流動資産合計:27,510(主な変動:現金及び預金 8,038(▲2,772)、受取手形及び売掛金 7,926(▲4,275)、棚卸資産 7,411(+953))
- 固定資産合計:11,083
- 負債合計:17,300(前連結年度末21,070、▲3,770)
- 純資産合計:21,311(前連結年度末22,991、▲1,680)
- 自己資本(参考):21,301百万円
- 主要損益(第3四半期累計:2025/1–9、単位:百万円)
- 売上高:39,470(前年同期比▲8.3%/▲3,556)
- 売上総利益:13,368(前年14,261、▲893)
- 販管費:14,523(前年15,140、▲617)
- 営業利益:△1,154(前年△879、損失拡大)
- 経常利益:△1,276(前年△899)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△1,503(前年△452)
- 1株当たり四半期純利益(資料表記):16.45(注記:純損失の記載と矛盾。純損失△1,503に対するEPSは通常マイナスになるため、資料の符号表記に不整合がある可能性あり。実務上は△16.45円と推定されるが、資料は符号を含め明確でない。)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:39,470 / 63,000 = 62.7%(例年の季節性次第だが概ね上期比は順調)
- 営業利益進捗率:△1,154 / 630 = △183.2%(マイナス、未達)
- 純利益進捗率:△1,503 / 350 = △429.4%(マイナス、未達)
- 過去同期間との比較:前年同期間は売上43,026、営業損失879であり、売上は悪化、損失は拡大
- 財務の安全性
- 自己資本比率:55.2%(安定水準:40%以上は概ね良好)
- 負債比率(負債合計/純資産):17,300 / 21,311 ≒ 81.2%(負債/純資産で見て中程度)
- 流動比率(流動資産/流動負債):27,510 / 12,989 ≒ 211.8%(流動性は良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率(累計):△1,154 / 39,470 ≒ △2.9%(マイナス)
- 総資産回転率の詳細データは四半期単位の売上等から算出可能だが、資産および売上の減少が見られる
- セグメント別(第3四半期累計、単位:百万円)
- ギフトソリューション:売上23,043(▲8.1%)、セグメント利益300(+24.3%)
- リテール:売上14,850(▲9.4%)、セグメント損失△624(前年△201)
- トレーディング:売上190(▲66.1%)、セグメント損失△18(前年は37の利益)
- アセット・サービス:売上1,386(+39.0%)、セグメント利益73(前年は158の損失)
- 財務の解説:インバウンド好調で免税等の粗利は改善。ただし国内需要低迷でリテール収益が圧迫。資産は減少しているが流動性は維持されている。棚卸資産は増加しており在庫管理が重要。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年12月期:中間2.00円、期末2.00円(年間合計4.00円)
- 2025年12月期(予想):中間3.00円、期末3.00円(年間合計6.00円)
- 配当利回り:–(株価情報の記載なし)
- 配当性向(会社予想ベース):通期EPS予想は1株当たり当期純利益 3.83円(資料)に対して年間配当6.00円のため配当性向 ≒ 156.6%(非常に高い数値。持続性の観点で注目すべき)
- 特別配当:なし(特別配当の記載なし)
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし
セグメント別情報
- ギフトソリューション:
- 売上23,043百万円(▲8.1%)、セグメント利益300百万円(+24.3%)
- 施策:PB「THE SWEETS」の新商品展開、販路拡大、銀座鈴屋の子会社化で和菓子展開強化、物流サービスのリテール展開
- リテール事業:
- 売上14,850百万円(▲9.4%)、セグメント損失△624百万円(損失拡大)
- 施策:選択と集中による店舗統廃合、新規店舗コンセプト導入(北海道SNOW&SWEETS)、銀座本店リニューアル、マーケ投資強化。来店客数の伸び悩みが課題
- トレーディング事業:
- 売上190百万円(▲66.1%)、セグメント損失△18百万円(前年は利益)
- 施策:中国での飲食を中心に協業・小規模イベント等で顧客獲得、事業再開準備
- アセット・サービス事業:
- 売上1,386百万円(+39.0%)、セグメント利益73百万円(前年は158百万円の損失)
- 施策:テナント入れ替え・新業態誘致で入居率上昇、遊休不動産の整理・売却推進
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2025–2027):2025年度からの中期計画を策定。重点戦略は「収益を優先した改革・成長投資」「更なる選択と集中」「顧客セグメントの拡大/シフト」「グループシナジーの最大化」。
- KPI達成状況:現時点ではギフト部門の粗利改善やアセット改善が寄与しているが、リテールの損失縮小が遅れており中期計画の「収益優先」達成のためには追加施策が必要。
競合状況や市場動向
- 競合他社比較:同業他社の詳細比較データは資料になし(→ –)。一般的に免税・インバウンド関連は堅調だが国内消費の弱さが衣料・ギフト市場全体に影響。
- 市場動向:訪日外国人増加(円安背景)でインバウンド需要は堅調だが、国内では物価上昇で消費マインドが弱く、衣料やギフト分野での需要回復は限定的。地政学リスクや関税政策も不確実要素。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(据え置き):売上高63,000百万円(前期比+2.4%)、営業利益630百万円(同+342.6%)、経常利益430百万円(+89.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益350百万円(+47.8%)、1株当たり当期純利益3.83円
- 会社見解:第4四半期の業績動向を踏まえ予想は据え置き。ただし第1–3四半期の累計は大幅な損失であり、通期予想達成には第4四半期での大幅改善が必要。
- 予想の信頼性:第3四半期までの実績からは、復調が確実でない限り達成は容易でないため慎重な見方が妥当。
- リスク要因:為替変動(円安はインバウンド追い風だが原価や仕入れに影響)、原材料価格、国内消費の回復遅れ、地政学的リスク、海外事業の回復遅延等。
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準等)の適用あり。四半期連結財務諸表への影響はないと記載。
- 連結範囲の変更:当四半期で新規連結 2社(Barddy株式会社、株式会社銀座鈴屋)を追加、除外1社(上海爍港郵輪科技有限公司)。
- 固定資産の減損:リテール事業で店舗設備の減損20百万円を計上。
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当第3四半期累計期間の作成はなし(CF明細記載なし)。
- その他:四半期財務諸表は監査レビューについての記載は明示されていない(→ 添付資料参照)。
(注)不明な項目や資料内に矛盾がある箇所は「–」か注記で示しています。本資料は提供情報に基づく整理であり、投資助言を目的とするものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8202 |
| 企業名 | ラオックスホールディングス |
| URL | https://www.laox.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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