2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の通期業績予想に対する修正は無し。四半期/中間実績は通期予想に対して概ね「ほぼ予想通り(進捗はおおむね50%前後)」。市場コンセンサスとの比較データは提供資料に無いため記載不可(–)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上収益+1.2%、営業利益+14.2%、親会社帰属中間利益+16.7%)。
  • 注目すべき変化:包括利益が大幅増(中間包括利益 107,908 百万円、前年比 +524.3%)─ 為替換算差額などのその他包括利益が大きく寄与。買収(Coregas等)の連結化に伴うのれん・取得効果も反映。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上 1,290,000 百万円、コア営業利益 191,000 百万円、親会社帰属当期利益 116,000 百万円)に対する中間進捗は売上 50.4%、コア営業利益 49.4%、親会社帰属当期利益 49.5%で概ね通期見通し達成可能な進捗率。
  • 投資家への示唆:収益性(営業利益率)が改善し、配当(中間 29円)を増額。豪州Coregas買収による事業拡大と短期的なキャッシュ支出増(投資CF悪化)を確認。為替の影響・買収統合の進捗が今後の業績変動要因。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日本酸素ホールディングス株式会社(Nippon Sanso Holdings Co., Ltd.)
    • 主要事業分野:産業ガス(酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、ヘリウム、水素等)、特殊ガス、機器・工事、電子材料ガス、医療用ガス、家庭用品(サーモス)等の製造・販売および関連サービス(国内外展開)
    • 代表者名:代表取締役社長 CEO 濱田敏彦
    • IR担当:IR部長 梶山慶太(TEL 03-5788-8512)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月30日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結:2025年4月1日〜2025年9月30日
    • 決算説明会:有(機関投資家、アナリスト向け)
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月11日
    • 中間配当支払開始予定日:2025年12月1日
  • セグメント:
    • 日本:国内の産業ガス、機器・工事、医療用ガス等
    • 米国:米国地域の産業ガス・機器事業
    • 欧州:欧州地域の産業ガス・機器事業(プラントエンジ買収の寄与あり)
    • アジア・オセアニア:同地域の産業ガス事業(最近の豪州買収を含む)
    • サーモス:家庭用品(魔法瓶等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):433,092,837株
    • 期中平均株式数(中間期):432,854,859株
    • 時価総額:–(資料に記載無し)
  • 今後の予定:
    • 半期報告提出:2025年11月11日
    • 決算説明会:開催済み/開催(機関投資家・アナリスト向け)
    • 株主総会、その他IRイベント:–(資料に明記無し)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想は通期ベース。下記は中間実績と通期予想の進捗率)
    • 売上収益:中間 650,829 百万円。通期予想 1,290,000 百万円に対する進捗率 50.4%(標準的な進捗)
    • コア営業利益:中間 94,257 百万円。通期予想 191,000 百万円に対する進捗率 49.4%
    • 営業利益:中間 94,204 百万円。通期予想 191,000 百万円に対する進捗率 49.3%
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益(純利益):中間 57,426 百万円。通期予想 116,000 百万円に対する進捗率 49.5%
  • サプライズの要因:
    • 想定内の構成:価格への転嫁(価格マネジメント)や生産性向上策が寄与し、営業利益率が改善。
    • 買収寄与:豪州Coregas等の子会社化が中間期間に売上・利益を寄与(売上約6,790 百万円、利益約468 百万円)。
    • 為替影響:期中平均で米ドルは円高、ユーロはやや円安。資料は為替で売上約79億円、コア営業利益約11億円の減少表示を注記。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。中間進捗は概ね均等配分でおおむね順調。買収に伴う投資負担(投資CFの大幅支出)や為替の行方が通期達成の注意点。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:2,543,056 百万円(前期末 2,418,197 百万円、+124,859 百万円)
    • 資本合計:1,115,349 百万円(前期末 1,020,930 百万円、+94,419 百万円)
    • 親会社所有者帰属持分:1,074,419 百万円(前期末 980,451 百万円、+94,0xx 百万円)
  • 収益性(中間期:百万円、前年同期比%)
    • 売上収益:650,829(+1.2%)← 前年 643,045
    • コア営業利益:94,257(+0.8%)← 前年 93,498
    • 営業利益:94,204(+14.2%)← 前年 82,512
    • 税引前中間利益:83,261(+16.0%)← 前年 71,781
    • 親会社帰属中間利益(純利益):57,426(+16.7%)← 前年 49,194
    • 基本的1株当たり中間利益(EPS):132.67 円(+16.7%)
    • 営業利益率:94,204 / 650,829 = 約14.5%(前年は約12.8% → 改善)
    • 純利益率(親会社帰属):57,426 / 650,829 = 約8.8%(前年約7.7%)
  • 進捗率分析(中間→通期)
    • 売上高進捗率:50.4%(通常ペース)
    • 営業利益進捗率(コア/営業):約49%(通常ペース)
    • 純利益進捗率:49.5%(通常ペース)
    • 結論:前年同期間や通期見通しに対して特段の偏りは無く、通常の半期進捗。
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率:42.2%(前期末 40.5%、安定水準)※40%以上で安定と目安
    • 負債合計:1,427,707 百万円(前期末 1,397,267 百万円)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):550,220 / 445,381 = 約123.6%(流動性は確保されているが余裕は限定的)
    • 長短借入の構成:流動の社債・借入金が増加(92,630→142,109百万円)、非流動の社債・借入金は減少(757,936→723,957百万円)
  • 効率性
    • 総資産増加は買収や有形固定資産増で説明(のれん増加も確認)。売上高営業利益率は改善傾向。
  • セグメント別(中間実績、対前年)
    • 日本:売上 194,698 百万円(△0.1%)、セグメント利益 26,430 百万円(+20.2%)
    • 米国:売上 172,586 百万円(△3.9%)、セグメント利益 23,121 百万円(△19.1%)
    • 欧州:売上 167,939 百万円(+1.5%)、セグメント利益 32,702 百万円(+2.7%)
    • アジア・オセアニア:売上 98,516 百万円(+13.8%)、セグメント利益 8,955 百万円(+1.4%)
    • サーモス:売上 17,069 百万円(+3.8%)、セグメント利益 3,487 百万円(+28.0%)
  • 財務の解説(背景)
    • 収益改善は価格転嫁(価格マネジメント)と生産性向上が要因。売上は出荷量減少を買収や価格で相殺して微増。包括利益の大幅増は為替換算差額(在外営業活動体の換算差額)による一時的要素。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):中間 24.00 円、期末 27.00 円、年間 51.00 円
    • 2026年3月期(中間実績):中間 29.00 円(前回予想から増額)
    • 2026年3月期(予想):中間 29.00 円、期末 29.00 円、年間 58.00 円(前回予想から修正有り)
  • 配当利回り:株価情報なしのため算出不可(–)
  • 配当性向(通期予想ベース):年間配当 58 円 ÷ 通期EPS 267.99 円 ≒ 21.6%(目安:中程度の還元)
  • 特別配当・自社株買い:特別配当無し。自己株式の期中増減は小幅(取得等は小口)。特段の自社株買い計画は記載無し。

セグメント別情報(要点)

  • 日本:出荷数量減で売上やや減だが、価格管理と電力コストの落ち着きで利益改善(セグメント利益 +20.2%)。
  • 米国:為替影響を除くと価格転嫁で増収だが、出荷量減とコスト上昇で利益減(セグメント利益 △19.1%)。
  • 欧州:買収による売上寄与で増収、ガス出荷数量減の影響あるも価格転嫁等で増益(+2.7%)。
  • アジア・オセアニア:買収(豪州Coregas等)が寄与し増収(+13.8%)、利益は増収により小幅増(+1.4%)。当期に取得関連費用計上あり。
  • サーモス:日本の猛暑や新製品で増収、コスト削減で大幅増益(+28.0%)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に明示的な中期数値目標の追記は無し(詳細は中期計画資料参照が必要)。
  • KPI達成状況:主要KPI(営業利益率やROE等)は改善傾向。買収により地域ポートフォリオ強化が進行中。進捗は概ね整合的だが買収統合と為替が中長期の注目点。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社比較は資料に記載無し(–)。業界ポイントとしては需要変動、原材料/エネルギー・輸送コスト、為替が業績に影響。
  • 市場動向:主要市場で先行きを見通しにくい状況。出荷数量はグループ全体で減少している一方、価格転嫁や買収で収益を確保している構図。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 直近公表の通期業績予想に修正は無し(2025年5月12日公表分を維持)。
    • 通期前提等:資料中の前提(為替等)は3ページに詳細記載との注記あり(要参照)。税引前利益通期参考値 168,500 百万円(16.0%)が提示。
  • 予想の信頼性:中間進捗はおおむね均等配分で通期予想に沿った推移。買収の統合・為替変動が想定外の変動要因となり得る。
  • リスク要因:
    • 為替変動(特に米ドル・ユーロ)
    • 原燃料・電力コスト、物流費等のコスト上昇
    • 買収統合(のれん、取得関連費用、統合効果の実現)
    • 主要市場(地域)の需要減少や景気動向

重要な注記

  • 会計方針:IFRSで作成。会計方針の変更・見積りの変更は無し。
  • 連結範囲の変更:有(当中間期に新規4社を連結。主にCoregas Pty Ltd等の取得)
  • 企業結合(注目):豪州Coregasグループを取得(取得対価 71,521 百万円、のれん 27,771 百万円、当期寄与 売上 6,790 百万円/中間利益 468 百万円)。取得関連費用 919 百万円を販管費に計上。
  • レビュー:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。
  • その他:中間配当予想の修正有り(中間29円に修正)。公開資料内に業績予想の前提詳細有り(参照推奨)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4091
企業名 日本酸素ホールディングス
URL https://www.nipponsanso-hd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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