2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:売上は前年同期比で減少(▲5.4%)だが、営業利益は黒字転換し会社計画に対して上振れの進捗(第1Qで営業利益262百万円、通期目標1,800百万円に対する進捗14.6%)。通期・第2四半期(累計)予想に修正はなし。
  • 業績の方向性:増収ならず(減収)、だが収益性改善により増益(営業黒字化、親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅増)。=「減収増益」傾向。
  • 注目すべき変化:Proseat(欧州子会社)の株式譲渡契約を2025/6/12に締結。譲渡に伴う諸費用(アドバイザリーフィー等)を計上(特別損失の一部)。同件の売却実行は第2四半期予定(欧州当局の承認手続き中)。
  • 今後の見通し:会社は業績予想を据え置き。Proseat譲渡による損益影響は予想に織り込んでいると明記。第2四半期で譲渡を実行予定のため、Q2に一時的な特別損失等の計上が見込まれる。
  • 投資家への示唆:収益改善施策(価格転嫁、原価低減、固定費削減)や事業ポートフォリオ再編(Proseat売却)が進行中で、短期は事業構造改革と一時費用の影響を注視。自己資本比率は35.5%でやや低め(安定目安40%未満)な点も念頭に。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 積水化成品工業株式会社
    • 主要事業分野: 発泡プラスチックを中核とするヒューマンライフ分野(食品容器、住環境・エネルギー、医療・健康など)およびインダストリー分野(エレクトロニクス、モビリティ、各種機能材など)
    • 代表者名: 代表取締役社長 古林 育将
    • URL: https://www.sekisuikasei.com
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年7月31日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明資料/説明会: 作成無し/開催無し
  • セグメント:
    • ヒューマンライフ分野:エスレン(シート/ビーズ等)、住環境・エネルギー、食領域、医療・健康等
    • インダストリー分野:ピオセラン、テクポリマー、テクノゲル、エラスティル等の機能材・部材
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む): 46,988,109株
    • 期末自己株式数: 1,525,782株
    • 期中平均株式数(四半期累計): 45,462,327株
    • 時価総額: –(決算短信に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算関連修正等: 2026年3月期 第2四半期(累計)および通期予想の変更は無し(直近公表値からの修正なし)
    • 株主総会/IRイベント: –(記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の業績予想との比較)
    • 売上高(第1Q実績): 31,960百万円(前年同期比△5.4%)
    • 通期予想114,000百万円に対する進捗率:31,960/114,000 ≒ 28.1%(通常ペース:四半期均等だと25%なのでやや良好)
    • 営業利益(第1Q実績): 262百万円(前年同期は△220百万円の損失、黒字化)
    • 通期予想1,800百万円に対する進捗率:262/1,800 ≒ 14.6%(第1Qとしてはやや低めだが、通期では大きな上積みを想定)
    • 第2四半期(累計)予想200百万円(営業利益)に対しては既に上回る進捗(第1Q単独で262百万円)
    • 経常利益: 221百万円(前年同期比△57.3%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 311百万円(前年同期比+149.5%)
    • 通期予想(親会社株主に帰属する当期純利益): 0百万円 → 通期目標に対する単純進捗は意味をなさないが、第1Qでプラス着地。
  • サプライズの要因:
    • 営業面:価格転嫁・原価低減・固定費削減の効果で営業改善(黒字化)。
    • 特別損益:有形固定資産売却益713百万円を計上。一方でProseat譲渡に伴う支払手数料等298百万円や減損155百万円など特別損失合計454百万円を計上(結果的に純利益は増加)。
    • セグメント寄与:ヒューマンライフ分野の好調(食品容器の環境製品や建材関連など)が利益押し上げ。インダストリー分野は液晶パネル向け需要低下や欧州モビリティ低迷で売上・利益低下。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を据え置き。Proseat売却については第2Qに実行予定で、売却損などは既に織り込んでいると明示。現時点では予想修正は無しだが、欧州当局の承認状況や原材料・為替動向が不確定要因。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産: 135,096百万円(前期末136,238百万円、△1,142百万円)
    • 純資産: 48,708百万円(前期末49,670百万円、△962百万円)
    • 自己資本(参考): 47,947百万円
    • 自己資本比率: 35.5%(目安40%以上で安定 → 35.5%はやや低め)
  • 収益性(第1Q)
    • 売上高: 31,960百万円(前年同期比△5.4%、金額差:△1,832百万円)
    • 営業利益: 262百万円(前年同期は営業損失220百万円、YoY改善)
    • 営業利益率: 262 / 31,960 ≒ 0.82%(改善余地あり)
    • 経常利益: 221百万円(前年同期比△57.3%減)※営業改善も営業外損益の影響で前年より下回る
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 311百万円(前年同期比+149.5%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): 6.85円(前年同期2.75円)
  • 進捗率分析(通期予想に対して)
    • 通期売上高進捗率: 28.1%(31,960/114,000)→ 四半期1回分としてはやや良好
    • 通期営業利益進捗率: 14.6%(262/1,800)→ 第1Q比率としては低め(通期での回復を見込む)
    • 通期純利益進捗率: 通期目標0に対し第1Qで311百万円(通期目標との比較は適用困難)
    • 過去同期間との比較:売上は減少だが営業改善で黒字化(前年は営業損失)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率: 35.5%(やや低め、安定目安40%以上でない)
    • 流動資産: 63,246百万円、流動負債: 54,487百万円 → 流動比率 ≒ 116.0%(流動性は確保)
    • 有利子負債:短期借入金19,963百万円、長期借入金12,128百万円、社債7,000百万円(負債構成に注意)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は約0.82%(第1Q)で改善中だが依然低水準
    • 総資産回転率等の詳細数値は別途算出可能だが、売上減少下で収益改善が利いている
  • セグメント別(第1Q)
    • ヒューマンライフ分野: 売上 12,923百万円(前年同期比 +4.9%)、セグメント利益 567百万円(前年同期比 +382.9%)
    • インダストリー分野: 売上 19,036百万円(前年同期比 △11.3%)、セグメント利益 369百万円(前年同期比 △40.3%)
  • 財務の解説
    • 営業CFは前年の支出からプラスへ転換(+445百万円、前年同期▲685百万円)—売上債権の増減改善や税金支払の減少が寄与。
    • 投資CFは有形固定資産売却による収入増で+343百万円(前年同期は支出)。結果、現金及び現金同等物は期末9,024百万円(前期末9,128百万円、△104百万円)。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:中間3.00円、期末0.00円、年間3.00円(実績)
    • 2026年3月期(予想):第2四半期末 0.00円、期末 10.00円、年間 10.00円(予想・修正なし)
    • 配当利回り: –(株価情報なしのため算出不可)
    • 配当性向: –(通期予想当期純利益0に対する配当設定のため算出不可)
  • 特別配当の有無: 無
  • 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし

セグメント別情報

  • ヒューマンライフ分野
    • 売上高: 12,923百万円(前年同期比 +4.9%)
    • セグメント利益: 567百万円(前年同期比 +382.9%)
    • 主因: 食領域(食品容器の環境貢献製品)、住環境・エネルギー(断熱材、EPSブロック等)が好調
    • 見通し: 環境配慮製品と建材向け受注で堅調推移を期待
  • インダストリー分野
    • 売上高: 19,036百万円(前年同期比 △11.3%)
    • セグメント利益: 369百万円(前年同期比 △40.3%)
    • 主因: 液晶パネル搬送資材の需要減や欧州モビリティ市場の低迷(Proseatグループの赤字継続)
    • 見通し: エレクトロニクスの一部回復とモビリティの地域差を注視

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 「Going Beyond 2027 ~変革と完遂~」を開始(3カ年)。重点は(1)収益力の強化(事業ポートフォリオ再編、Proseat売却等)と(2)経営基盤の強化(事業評価プロセス導入、資本効率向上)。
  • KPI等: CO2排出量削減目標を「2018年度比45%削減(2030年度目標)」へ引き上げ。研究開発費(第1Q): 663百万円。

競合状況や市場動向

  • 競合比較: 決算短信に同業比較は記載なし。だが、液晶パネル関連や自動車部材は業界サイクルに影響を受けやすく、競合他社も同様の需給・在庫調整の影響を受けている可能性が高い。
  • 市場動向: 地政学リスク、関税政策(米国)やEV普及による市場再編、原材料・労務費上昇、為替変動が主要リスクとして継続。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 第2四半期(累計)予想: 売上 65,000百万円(△5.9%)、営業利益 200百万円(+153.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益 △1,500百万円
    • 通期予想: 売上 114,000百万円(△16.8%)、営業利益 1,800百万円(+180.7%)、経常利益 1,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 0百万円
    • 予想修正の有無: 直近公表値からの修正無し
    • 前提条件: Proseat譲渡の実行(承認取得)が想定通り進むことを前提に織り込んでいる点に注意
  • 予想の信頼性: 会社は第2QでのProseat売却による損失等を織り込んでおり、予想達成は「前提の遂行(売却承認、原料・為替の動向等)」に依存
  • リスク要因: 欧州当局承認の遅延、原材料高騰、賃金上昇、為替変動、世界的な需要変動(特にエレクトロニクス・自動車関連)

重要な注記

  • 会計方針の変更: 無
  • 連結範囲の変更: 無
  • 監査レビュー: 四半期財務諸表に対する公認会計士・監査法人のレビューは無し(注記)
  • その他重要事象: Proseatグループの株式譲渡契約締結(2025年6月12日)。第2Qに譲渡実行予定(欧州当局承認手続中)。譲渡に伴う損益は業績予想に反映済み。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4228
企業名 積水化成品工業
URL https://www.sekisuikasei.com/jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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