2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が公表している通期予想に対する修正は無し。中間実績は会社予想に対して概ね予想通り(特段の上振れ/下振れの開示はなし)。市場(アナリスト)予想との比較は資料内に無し(–)。
- 業績の方向性:売上高は増収(前年同期比+2.6%)、営業利益は減益(前年同期比△3.2%)、経常利益・当期純利益は増益(経常+7.5%、純利益+8.5%)。
- 注目すべき変化:国内建設機械は出荷伸び悩み(国内建設機械売上前年同期比△10.8%)だが、海外建設機械と産業機械が増収で全体の売上増を確保。営業費用(人的資本投資、研究開発費等)の増加が営業利益を圧迫。為替差益の計上により経常・純利益は前年同期を上回る。
- 今後の見通し:通期見通し(売上55,000百万円、営業利益6,920百万円、当期純利益4,870百万円)に対する進捗は概ね半期(売上進捗50.7%、営業利益49.9%、純利益52.6%)で、会社は「通期予想に変更なし」と表明。
- 投資家への示唆:売上は過去中間期で最高を更新し安定感がある一方、利益面では収益性低下要因(海外比率上昇によるマージン圧迫、成長投資と人件費増)が認められる。為替の動向と成長投資の効果(中期ビジョン2027の進捗)が今後の注視ポイント。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社AIRMAN
- 主要事業分野:建設機械事業(エンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車等)および産業機械事業(モータコンプレッサ、非常用発電機、部品、サービス等)
- 代表者名:代表取締役 社長 佐藤 豪一
- URL:https://www.airman.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月6日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日、連結、 日本基準)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け、2025年11月25日開催予定)
- セグメント:
- 建設機械事業:製品(エンジンコンプレッサ等)、部品、サービス。国内落ち込みを海外で補う構成。
- 産業機械事業:モータコンプレッサ等の製品・部品・サービス。国内設備投資回復やOEM供給が寄与。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):30,165,418株
- 期末自己株式数:2,769,435株
- 中間期中の平均株式数(中間期):27,486,270株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 配当支払開始予定日:2025年12月3日
- 決算補足説明資料:作成有、説明会後にWeb掲載予定
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較・達成率)
- 売上高:当中間期 27,866百万円。通期予想 55,000百万円に対する進捗 50.7%(達成率)。
- 営業利益:当中間期 3,452百万円。通期予想 6,920百万円に対する進捗 49.9%。
- 経常利益:当中間期 3,661百万円。通期予想 7,000百万円に対する進捗 52.3%。
- 親会社株主に帰属する中間純利益:当中間期 2,562百万円。通期予想 4,870百万円に対する進捗 52.6%。
- コメント:各指標とも概ね通期の半分程度で、通期見通しに対する中間着地はおおむね計画通り。
- サプライズの要因:
- 売上は海外建設機械・産業機械が堅調で中間期最高を更新。
- 営業利益が減少した主因は、海外売上比率上昇による利益率低下と人的資本投資・研究開発費等の販管費増加。
- 経常・純利益が増益となった主因は、前年同中間期に計上した大きな為替差損に対し、当期は為替差益を計上したこと(および受取配当・持分法利益の増加等)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き(修正なし)。第2四半期の進捗は通期予想達成の観点で「通常ペース(ほぼ半期で50%前後)」と判断可能。
- ただし、為替や原材料価格、国内建設需要の動向による上振れ・下振れリスクは残る。
財務指標
- 要点(中間期末:2025年9月30日、単位:百万円)
- 売上高(累計中間):27,866(前年同期27,166、増減 +700 百万円、+2.6%)
- 営業利益:3,452(前年同期3,566、△114 百万円、△3.2%)
- 経常利益:3,661(前年同期3,405、+256 百万円、+7.5%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:2,562(前年同期2,360、+202 百万円、+8.5%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):93.22円(前年同期84.96円)
- 財政状態(貸借対照表要点)
- 総資産:65,244百万円(前期末64,205百万円、+1,039 百万円)
- 純資産:42,874百万円(前期末41,040百万円、+1,833 百万円)
- 自己資本比率:65.4%(前期末63.7%)(安定水準、目安40%以上を上回る良好水準)
- 現金及び現金同等物:17,125百万円(期首18,915百万円、△1,789 百万円)
- キャッシュ・フロー(中間累計)
- 営業CF:+769百万円(前年同期+973百万円)
- 投資CF:△780百万円(前年同期△551百万円)— 有形固定資産取得増加等
- 財務CF:△1,672百万円(前年同期+6,480百万円)— 自己株式取得、配当支払等
- 進捗率分析(通期予想比)
- 売上高進捗率:50.7%(過去同時点比で「通常ペース」)
- 営業利益進捗率:49.9%
- 純利益進捗率:52.6%
- 備考:利益は為替や未実現利益調整の影響を受けやすく、通期での季節性や為替変動を注視。
- 財務安全性
- 自己資本比率65.4%(安定水準)
- 負債合計:22,370百万円(流動負債11,689、固定負債10,681)
- 流動比率:流動資産47,107 / 流動負債11,689 ≒ 403%(高く流動性は良好)
- 効率性
- 売上総利益率(中間):売上総利益 7,459 / 売上 27,866 = 26.7%(概算)
- 売上高営業利益率(中間):営業利益率 3,452 / 27,866 = 12.4%(概算)
- セグメント別(中間)
- 建設機械事業:売上 22,751百万円(前中間22,574、+0.8%)、セグメント利益 3,529百万円(+2.8%)
- 国内建設機械:9,835百万円(前年同期11,032、△10.8%)
- 海外建設機械:12,915百万円(前年同期11,541、+11.9%)
- 産業機械事業:売上 5,115百万円(前中間4,592、+11.4%)、セグメント利益 897百万円(+6.3%)
- 財務の解説:
- 総資産・純資産は増加。投資有価証券時価評価の上昇が固定資産・純資産の増加に寄与。
- 営業CFはプラスだが前年同期より減少。投資CFは設備投資増で支出拡大。財務CFは自己株式取得や配当支払でマイナスに転じた。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(実績):20円/株(支払予定日 2025/12/3)
- 期末配当(予想):40円/株
- 年間配当予想:60円/株(前期57円→今期60円に据え置き)
- 配当性向:
- 会社予想EPS(通期)177.09円に対する年間配当60円 → 配当性向(予想)約33.9%(60 / 177.09)
- 中間配当基準での中間期EPS比:20 / 93.22 ≒ 21.5%
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:継続的な配当を重視。自己株式取得実績あり(当中間期に自己株式取得219,000株、CF上で自己株式取得支出446,850千円)。
セグメント別情報
- 建設機械事業(主力)
- 売上:22,751百万円(+0.8%)、セグメント利益:3,529百万円(+2.8%)
- 主な状況:国内はホテル・倉庫等の工事は継続だが人手不足・資材高で出荷伸び悩み。海外(北米、東南アジア、中近東)で堅調。海外比率上昇で価格転嫁を進めるが、利益率は低下。
- 産業機械事業
- 売上:5,115百万円(+11.4%)、セグメント利益:897百万円(+6.3%)
- 主な状況:モータコンプレッサ主体に設備投資回復で堅調。OEM供給安定や部品・サービス売上増が寄与。価格転嫁浸透で増益。
- セグメント戦略:海外建設機械ルートと国内産業機械ルートを中期でコア成長領域と位置付け、組織体制・販売価格見直し・経費削減で利益改善を図る(中期ビジョン2027)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:新中期「中期ビジョン2027」(2025年度~2027年度)を策定。重点は海外(特に米国)と国内産業機械の成長、組織改革、販売価格の見直し、経費削減。
- KPI達成状況:個別KPIは未開示。中間期の実績は売上面で過去中間期最高を達成し成長投資を実行しているが、営業利益率の改善は今後の課題。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料内に同業比較データは無し(–)。一般的には建設・産業機械分野での価格競争・OEM関係や地域別需要動向が競争条件。
- 市場動向:国内は人手不足・資材高で一部需要停滞、海外(北米・東南アジア・中近東)は地域により差があるが概ね堅調。為替変動と地政学リスクを注視。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上高 55,000百万円(+1.2%)、営業利益 6,920百万円(+7.1%)、経常利益 7,000百万円(+2.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益 4,870百万円(+2.2%)、1株当たり当期純利益 177.09円
- 会社は当面現状の予想を維持。前提として為替・原材料価格・需要動向等に留意。
- 予想の信頼性:会社は「通期予想はほぼ当初の予想どおりに推移している」とコメント。過去の予想達成傾向は資料に詳細無し(–)。
- リスク要因:
- 為替変動(在外事業拡大で為替影響が拡大)
- 原材料・物流コストの高止まり
- 国内建設需要の停滞や海外市場での在庫調整(北米等)
- 地政学リスク(中東等)
- 成長投資が期待ほど収益に繋がらないリスク
重要な注記
- 会計方針の変更:在外子会社等の収益・費用換算方法を「直物(決算日)為替→期中平均相場」へ変更。遡及適用済み。この変更により、前中間期の売上高は332,705千円減少、営業利益は347,060千円減少(遡及適用による影響)。
- 監査区分:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外(レビュー未実施)。
- 株主還元関連:自己株式の取得と譲渡制限付株式報酬(役員・従業員向け)の運用あり。株式給付信託(J-ESOP等)適用中。
- その他:決算補足説明資料あり(説明会後にWeb掲載予定)。将来見通しは一定の前提に基づく旨の注記あり。
(注)本資料はご提供の決算短信を基にした要約であり、投資助言を目的とするものではありません。不明な項目は「–」で示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6364 |
| 企業名 | AIRMAN |
| URL | https://www.airman.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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