2025年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:第3四半期累計は売上高が会社の通期予想に対して進捗率約74.0%とほぼ想定範囲だが、営業損失・四半期純損失を計上し、通期予想は「修正あり(損失見込み)」。総じて想定より業績が悪化している旨の修正(下振れ寄り)。
  • 業績の方向性:増収(売上高+5.3%)だが大幅な営業損失拡大により減収増益にはならず、増収・減益(実際は増収・大幅減益/損失)。
  • 注目すべき変化:販管費の増加(販売費及び一般管理費+17.1%)と「その他」セグメントの損失拡大(セグメント損失△51,042千円)により、前年同期の営業損失△4,548千円→当期△60,735千円と悪化。
  • 今後の見通し:通期業績予想は修正済みで通期でも当期純損失見込み(△65,000千円)。第3四半期の進捗状況から見ると通期予想達成の可能性は高くない(下振れリスクあり)。
  • 投資家への示唆:売上は堅調だがコスト管理と「その他」事業(M&A関連の取り込み)に伴う費用増が利益を圧迫。成長投資と収益性改善のバランスに注目すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:BCC株式会社
    • 主要事業分野:IT営業アウトソーシング、ソリューション事業(BM X 等)、ヘルスケア支援・介護関連事業、クラウド/教育等(bizcre、Merry Mew)
    • 代表者名:代表取締役社長 伊藤 一彦
    • 上場取引所:東証
    • コード:7376
    • URL: https://www.e-bcc.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月12日
    • 対象会計期間:2025年9月期 第3四半期累計(2024年10月1日〜2025年6月30日、非連結)
    • 決算補足説明資料の作成:有、決算説明会:無
  • セグメント:
    • IT営業アウトソーシング事業:IT営業特化の人材派遣・業務委託、eラーニング「LAPTRE」、ソリューション(BM X)
    • ヘルスケアビジネス事業:自治体受託運営、介護ロボット導入支援、介護レクリエーション等
    • その他事業:クラウドサービスbizcre、キャリア支援Merry Mew 等、M&Aによる取り込み事業を含む
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:1,119,740株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(四半期累計):1,112,091株
    • 自己株式数:7,442株
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本資料が第3四半期開示(通期予想修正は同日公表)
    • 株主総会・IRイベント:–(記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は通期のみ公表・修正有のため通期予想に対する進捗で記載)
    • 売上高:1,085,916千円、通期予想1,469,000千円に対する進捗率 約74.0%(通常9か月で約75%が目安 → ほぼ想定どおり)
    • 営業利益:営業損失△60,735千円、通期予想営業損失△97,000千円に対する進捗率(損失ベース)約62.6%(損失が既に拡大)
    • 純利益:四半期純損失△44,498千円、通期予想当期純損失△65,000千円に対する進捗率約68.5%
  • サプライズの要因:
    • 販管費の大幅増(販管費+68,670千円、約+17.1%)── 人材採用費、構築費、報酬・賞与等の増加
    • 「その他」セグメントでの損失拡大(△51,042千円)── 事業譲受(M&A)に伴う費用やのれん計上等が影響
    • 長期借入金の増加による財務構成変化(借入金増加は投資資金等が原因)
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を修正(公表済)しており、通期でも損失を見込む。第3四半期の実績から通期予想達成はやや不確実(コスト抑制や新規事業の寄与が鍵)。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:千円)
    • 売上高(第3四半期累計):1,085,916(前年同期 1,030,881、+5.3%)
    • 営業損失:△60,735(前年同期 △4,548 → 損失拡大)
    • 経常損失:△61,876(前年同期 経常利益19,071)
    • 四半期純損失:△44,498(前年同期 四半期純利益5,170)
    • 総資産:939,355(前期末909,418、+29,936)
    • 純資産:597,763(前期末641,843、△44,080)
    • 自己資本比率:63.6%(前期70.6%)→ 63.6%(安定水準)
  • 収益性
    • 売上高:1,085,916千円(前年同期比+5.3%/+55,035千円)
    • 営業利益:△60,735千円(前年同期比 営業利益が約△56,187千円悪化)
    • 営業利益率:△5.6%(営業損失のためマイナス。前年は約△0.4%)
    • 経常利益:△61,876千円(前年同期比 大幅悪化)
    • 当期純利益:△44,498千円(前年同期比 大幅悪化)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):△40.01円(前年同期 4.65円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する)
    • 売上高進捗率:約74.0%(通常の9か月進捗目安75%にほぼ近い)
    • 営業利益進捗率(損失ベース):約62.6%(損失が既に大きく発生)
    • 純利益進捗率(損失ベース):約68.5%
    • 過去同期間との比較:売上は増加だが利益率は悪化(販管費増とその他損失が主因)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:63.6%(安定水準。目安40%以上を上回る)
    • 負債合計:341,591千円(前期267,575千円、増加)
    • 負債/純資産(負債比率に相当):341,591 / 597,763 = 約57.1%(過度な負債水準ではないが上昇)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):776,076 / 252,412 = 約307%(流動性は良好)
  • 効率性
    • 売上総利益は増加(396,438→408,921千円、+3.2%)する一方、販管費が大きく上振れているため営業利益が悪化
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • IT営業アウトソーシング:売上 959,198千円(+5.7%)、セグメント利益 149,908千円(△11.3%)
    • ヘルスケアビジネス:売上 119,477千円(△1.4%)、セグメント損失 △3,372千円(改善)
    • その他:売上 7,240千円(+242.8%)、セグメント損失 △51,042千円(損失拡大)
    • セグメント利益合計は減少し、全社費用(調整額)も拡大(調整額△156,229千円)

配当

  • 配当実績・予想:
    • 中間配当:0.00円
    • 期末配当(予想):0.00円
    • 通期配当予想:0.00円(直近予想から修正なし)
  • 配当利回り:0.00%(株価ベースでの利回りは無し)
  • 配当性向:–(損失見込みのため算出不可)
  • 株主還元方針:特別配当・自社株買いの開示なし

セグメント別情報

  • IT営業アウトソーシング事業:
    • 売上 959,198千円(+5.7%)、セグメント利益 149,908千円(△11.3%)
    • 人員158名(派遣・業務委託)、LAPTRE等の教育投資で採用・育成を強化
    • 課題:利益率低下(販管費の配分増)
  • ヘルスケアビジネス事業:
    • 売上 119,477千円(△1.4%)、セグメント損失は縮小(△3,372千円)
    • 自治体案件や介護ロボット導入支援など受託継続で改善傾向
  • その他事業:
    • 売上 7,240千円(+242.8%)、セグメント損失△51,042千円(大幅悪化)
    • 事業譲受(シソーラス事業譲受、グッドデジタル子会社化)に伴う費用・のれん計上が影響

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:公表の中期計画との整合性は開示資料内の言及のみ(ITアウトソーシングとヘルスケアに注力)。M&Aでbizcre等の強化を図る方針。
  • KPI達成状況:明示的KPIの数値は開示なし。主要KPI(売上成長)は達成傾向、収益性改善は未達。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:IT分野はDX・情報セキュリティ需要で堅調。介護分野は人手不足でDX需要あり(会社開示)。
  • 競合比較:同業他社との定量比較は本資料内に無し。相対的には売上成長は維持しているが収益性で課題。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2025年9月期)予想:売上 1,469,000千円(+6.0%)、営業損失△97,000千円、経常損失△92,000千円、当期純損失△65,000千円、EPS△58.95円(通期予想は修正有)
    • 会社予想の前提条件:詳細は別添資料参照(為替等の具体数値は記載なし)
  • 予想の信頼性:第3四半期までの実績を踏まえ通期見通しは修正済。過去の予想達成傾向については記載なし(保守的/楽観的判断は不明)。
  • リスク要因:
    • 費用増(採用・教育・新規事業投資、M&A関連費用)
    • 地政学リスク・経済環境変化・人手不足
    • 金融面では借入増加による金利負担増の可能性

重要な注記

  • 会計方針の変更:四半期税金費用算定方法の変更(実効税率見積りを用いる方法)を適用。影響は軽微で遡及適用は行わず。
  • 四半期特有の会計処理の適用:あり(税金費用の計算等)
  • 企業結合等:
    • シソーラス株式会社の事業譲受(取得対価 現金13,000千円、のれん9,236千円(暫定)、事業譲受日 2025/5/30)
    • グッドデジタル株式会社の株式取得(取得対価 現金500千円、子会社化、重要性は低く非連結)
  • その他:四半期キャッシュフロー計算書は作成していない。監査法人による四半期レビューは無。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7376
企業名 BCC
URL https://www.e-bcc.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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