2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績予想は下方修正済(有)。第3四半期累計では「のれん減損(206,428千円)」の計上により親会社株主に帰属する四半期純損失が▲229,735千円となり、通期予想の当期純損失▲187百万円を既に上回る(悪化)。会社側は通期予想を修正しているが、Q4での挽回が必要。
  • 業績の方向性:増収(売上高 +0.6%)・営業損失縮小(営業損失の減少=損失幅改善)だが、特別損失計上で純損失大幅悪化(減収増損益の様相)。
  • 注目すべき変化:のれん減損(アイード社に係る206,428千円)を特別損失計上したことにより、親会社株主帰属の当期純損失が前期比で大幅に悪化(前年同期 △20,737千円 → 今回 △229,735千円)。
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上高4,827百万円、営業利益0百万円、当期純損失▲187百万円)を修正済。第3四半期累計の進捗では売上高進捗は約72.6%で概ね順調だが、現状の累計純損失を通期見込みに収めるにはQ4での相当な黒字化が必要で、達成可能性は不確実。
  • 投資家への示唆(事実ベース):Q4の大型案件受注・売上計上タイミング、子会社(アイード)の収益回復状況、為替動向(円・元)、AIプロダクトの受注動向(サーバ販売中止等)に注目。のれん減損の発生は注意点。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:HOUSEI株式会社
    • 主要事業分野:国内外のITソリューション事業(国内IT事業・海外IT事業)。請負、プロダクト、準委任・保守等。生成AIプラットフォーム「imprai」等のプロダクト提供、スマート倉庫・無人店舗ソリューション等の提供開始。
    • 代表者名:管祥紅(代表取締役社長)
    • 上場市場:東(コード 5035)
    • 問合せ先:取締役 兼 執行役員管理本部長 羽入友則(TEL 03-4346-6600)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月13日
    • 対象会計期間:2025年1月1日〜2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計・連結、会計基準:日本基準)
    • 決算説明会:無、補足資料:無
  • セグメント:
    • 国内IT事業:当社および国内子会社(アイード、SEVEN&EIGHT SYSTEM等)によるITサービス、教育向けプロダクト等。
    • 海外IT事業:中国子会社等による受託開発・システム提供等。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):7,094,200株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:256,810株
    • 期中平均株式数(四半期累計):6,847,606株
    • 時価総額:–(提出資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表(通期修正発表実施済):2025年11月13日で通期予想修正あり
    • 株主総会・IRイベント:–(記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(第3四半期累計:2025/1/1〜9/30)
    • 売上高:3,501,232千円(前年同期比 +0.6%/+19,346千円)。通期予想4,827,000千円に対する進捗率 72.6%(やや高め)。
    • 営業利益:△16,300千円(前年同期 △41,430千円 → 損失幅縮小)。通期予想営業利益0千円に対する進捗は未達(累計ではマイナス)。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△229,735千円(前年同期 △20,737千円 → 大幅悪化)。通期予想当期純損失▲187,000千円を既に超過(実績の方が損失が大きい)。
  • サプライズの要因:
    • 主要要因:連結子会社(アイード株式会社)に係るのれん減損損失206,428千円を特別損失として計上(純損失悪化の主因)。
    • その他:人件費増等による販売費及び一般管理費増(+32,488千円)、海外セグメントでは大型案件の売上計上時期のずれ(売上減)と為替差損の計上等。
  • 通期への影響:
    • 通期予想は既に修正済(売上4,827百万円/営業利益0/当期純損失▲187百万円)。ただし第3四半期累計が既に▲229.7百万円の純損失であるため、通期で▲187百万円に収めるにはQ4で約+42.7百万円の親会社株主に帰属する当期純利益の確保が必要。現状では達成の実現性は不確実(リスク高)。

財務指標

  • 貸借対照表(要点、千円)
    • 総資産:4,594,030(前期末 5,134,910 → △540,880千円)
    • 流動資産:2,964,412(主に現金及び預金増加)
    • 固定資産:1,629,618(のれん・有形減少)
    • 負債合計:1,621,230(前期末 1,831,751 → △210,521千円)
    • 純資産合計:2,972,799(前期末 3,303,158 → △330,359千円)
  • 主要指標
    • 自己資本比率:64.4%(安定水準:良好、目安40%以上)
    • 流動比率(簡易):流動資産2,964,412 / 流動負債1,046,068 = 283.3%(良好)
    • 負債比率(負債/純資産):1,621,230 / 2,972,799 = 54.6%(中程度)
    • 現金・預金:1,668,243千円(増加、流動性良好)
    • ネットキャッシュ(簡易):現金1,668,243 – 有利子負債(短期 0 + 1年内返済予定161,501 + 長期419,060)= 約1,087,682千円(約1.09億円、良好)
  • 収益性(第3四半期累計)
    • 売上高:3,501,232千円(前年同期比 +0.6%/+19,346千円)
    • 売上総利益:1,077,766千円(前年同期比 +5.6%/+57,618千円)
    • 売上総利益率(粗利率):1,077,766 / 3,501,232 = 30.79%(改善)
    • 営業利益:△16,300千円(前年同期 △41,430千円 → 損失幅縮小、営業利益率 -0.47%(改善))
    • 経常利益:△16,682千円(前年同期 △20,428千円 → 改善)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△229,735千円(前年同期 △20,737千円 → 大幅悪化)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):△33.55円(前年同期 △2.93円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計)
    • 売上高進捗率:3,501,232 / 4,827,000 = 72.6%(前年同期進捗:3,481,886/4,918,000=70.8% → やや早い)
    • 営業利益進捗率:目標0に対し累計▲16.3百万円(未達)
    • 当期純利益進捗率:目標▲187百万円に対し累計▲229.7百万円(既に目標超過の損失)
  • 効率性
    • 総資産回転率(簡易):売上高3,501,232 / 総資産4,594,030 = 0.76回/年(やや高め)
    • 売上高営業利益率:上記参照(営業損失のためマイナスだが改善)
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • 国内IT事業:売上 3,137,475千円(前年同期比 +4.2%/+127,352千円)、セグメント営業損失 △38,204千円(前年同期 △558千円 → 損失拡大)
    • 海外IT事業:売上 363,757千円(前年同期比 △22.9%/△108,006千円)、セグメント営業損失 △5,952千円(前年同期 △31,892千円 → 損失縮小)
  • 財務の解説(要点)
    • 流動性は現金増加で良好。借入金(短期)は期末で0となり、長期借入金は増加しているがネットキャッシュは確保されている。自己資本比率は64.4%で財務基盤は安定。ただし特別損失計上に伴う純資産の減少は注視。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0.00円(既に確定)
    • 期末配当(予想):3.00円
    • 年間配当予想:3.00円(直近公表から修正無)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 配当性向:–(通期予想の当期純損失のため配当性向算出不可/実質赤字)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自社株買い等についての記載なし

セグメント別情報

  • 国内IT事業:
    • 売上高:3,137,475千円(+4.2%)だが営業損失が拡大。人員増による人件費増、本社事務所賃料の上昇、移転に伴う減価償却費増が負担。AI関連プロダクト売上が想定を下回る点も課題。アイード社の採算悪化がのれん減損につながった。
    • 戦略:生成AIプラットフォーム「imprai」やimprai ezBI、imprai ezCheck等をリリース・拡張。無人店舗ソリューション等の導入拡大を図る。
  • 海外IT事業:
    • 売上高:363,757千円(▲22.9%)— 大型案件の売上計上時期が第4四半期へずれ込んだ影響。だが取引単価の引上げや原価率改善で損失幅は縮小。
    • 戦略:中国子会社中心に受託開発を展開。大型受注の回復・第4四半期の計上状況がカギ。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料中に明確な中期数値目標の再掲はなし。ただし生成AI関連プロダクトやスマート倉庫等の新サービス・協業を成長軸としている旨の記載あり。
  • KPI達成状況:該当KPIの定量的進捗は未提示。アイード社の収益未達でのれん減損が発生しており、収益改善は中期計画達成上の課題。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に記載なし(–)。
  • 市場動向:生成AIやDX需要を取り込むためのプロダクト投入を進めているが、AI用高性能サーバー等の商材は市場環境変化で受注中止などの影響あり。海外案件は大型案件のタイミング依存が強い。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(修正後):売上高 4,827百万円(前回5,600百万円→下方修正)、営業利益 0百万円(前回300百万円→下方修正)、経常利益 23百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 ▲187百万円、1株当たり当期純利益 ▲27.34円。
    • 修正理由:国内大手顧客の売上未達、受注時期の遅延、AI関連プロダクト・サービスおよびサーバー輸入販売の売上見込み減少、本社移転等による費用増等。さらにアイード社の収益見込み未達によるのれん減損計上。
  • 予想の信頼性:会社は前回予想から大幅に下方修正しており、Q3累計の純損失が通期見込みを上回る状況であるため、Q4の大型案件計上やコストコントロールがなければ通期達成は不確実。過去の予想達成傾向の記載は無し。
  • リスク要因(主なもの):
    • 受注・売上計上のタイミング(大型案件のずれ)
    • 子会社の収益性(アイード等)の改善遅れ(追加の減損リスク)
    • 為替変動(円安・元高の影響・為替差損)
    • AI関連プロダクト/サーバー販売の市場需要変動
    • 本社移転等の固定費増

重要な注記

  • 会計方針:第1四半期より「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等を適用(四半期連結財務諸表への影響はなしと報告)。
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(税金費用は年度実効税率見積りで按分)。
  • のれん減損:国内IT事業の連結子会社(アイード)についてのれん未償却残高206,428千円を減損計上(特別損失)。

(注記)

  • 不明な項目は「–」で表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5035
企業名 HOUSEI
URL https://www.housei-inc.com/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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