2025年6月期決算説明会資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 診療報酬改定や薬価下落など外部環境の不確実性が残る中、製品の安定供給・医療機関の課題解決に注力。前中計目標を前倒しで達成したため、計画をローリングし2028年6月期までの新中期計画を策定。事業投資・配当で企業価値向上を目指す。
  • 業績ハイライト: 売上高288,689百万円(前期比+11.1%:良)、営業利益1,875百万円(前期比+41.3%:良)、経常利益2,422百万円(前期比+38.4%:良)、当期純利益1,375百万円(前期比+22.3%:良)。EPS 61.91円(前期比+20.9%:良)。ただし営業利益率は0.6%と低水準(悪)。
  • 戦略の方向性: M&Aでの規模拡大、ソリューション(SPD・Meccul等)展開、業務効率化(3PL・引取物流・グループ再編)、プライベートブランド強化。配当性向は連結で30%以上を目途。
  • 注目材料: ①中期計画(2026–2028)で経常利益年率10%向上目標と売上3,300億円/経常利益27.8億円(2028目標)を提示、②2025年7月に物流・商品調達・メーカー代行の3社を分社化、③医療材料データベース「Meccul」の一部無償化、④北海道での事業統合(A+north設立予定)。
  • 一言評価: 増収増益かつ成長投資と株主還元の両立を目指すが、営業利益率・ROEは依然低く、診療報酬や物価・為替リスクに注意が必要。

基本情報

  • 企業概要: メディアスホールディングス株式会社(証券コード:3154)、事業内容:医療機器の販売・修理・メンテナンス、介護福祉機器の販売・レンタル等。代表取締役社長:池谷 保彦。
  • 説明者:
    • 池谷 保彦(代表取締役社長): 全体メッセージ、戦略/中期計画の説明。
    • 芥川 浩之(取締役専務執行役員 コーポレート統括本部長): 2025年6月期 連結決算の詳細説明。
  • セグメント:
    • 医療機器販売事業:医療機器(備品/消耗品)販売、修理・メンテナンス、SPD等ソリューション提供
    • 介護・福祉事業:介護福祉機器の販売・レンタル

業績サマリー

  • 主要指標(百万・%、前年比必須)
    • 売上高:288,689百万円(前期比+11.1%) — 良(増収)
    • 営業利益:1,875百万円(前期比+41.3%)、営業利益率 0.6% — 利益は伸長(良)、率は低水準(悪)
    • 経常利益:2,422百万円(前期比+38.4%) — 良
    • 当期純利益:1,375百万円(前期比+22.3%) — 良
    • 1株当たり当期純利益(EPS):61.91円(前期比+20.9%) — 良
  • 予想との比較(会社発表)
    • FY25(期初)比:売上高は期初計画比+3.1%で計画超過、営業利益は期初計画比+34.0%で計画超過(営業利益は想定より好転)。
    • FY26(通期予想:26/6期)に対する達成率(参考)
    • 売上:25/6実績 288,689 が 26/6計画 305,000 の 94.6%に相当(=来期目標比:105.6%の成長目標を設定)
    • 営業利益:25/6実績は1,875が26/6計画1,750の107.1%(既に来期予想を上回る水準)
    • 純利益:25/6実績は1,375が26/6計画1,300の105.8%
    • サプライズ: 期初計画比での営業利益大幅超過(=ポジティブサプライズ)。
  • 進捗状況:
    • 通期見通し(26/6期)に対する進捗率は上記の通り(売上は目標に対して約95%の規模、利益は既に上回る水準)。
    • 中期経営計画(2026–2028)に対する達成率:前中計の目標を前倒しで概ね達成したため、新たに2026–2028計画をローリング。
    • 過去同時期比較:売上は数期にわたり成長基調(5年程度で増収トレンド継続)。
  • セグメント別状況(25/6期)
    • 医療機器販売事業 売上高:282,688百万円(構成比 97.9%/前期比+11.3%) — 主要収益源
    • 介護・福祉事業 売上高:6,001百万円(構成比 2.1%/前期比+3.6%)
    • 消耗品(分野別): カテーテル検査・治療 47,827百万円、整形インプラント 39,060百万円、内視鏡関連 21,184百万円、その他 102,215百万円(消耗品が売上の大部分を占める)
    • 備品(分野別): 放射線装置 7,043百万円、内視鏡検査・手術 4,098百万円 等

業績の背景分析

  • 業績概要:
    • 症例増加、新規顧客獲得、マコト医科精機等の子会社化による通期計上、アルセント等の販売拡大が主因で増収。
    • 売上原価は高止まり(円安・物価上昇等)するものの、営業力により売上総利益率を維持し、増収効果で増益。
  • 増減要因:
    • 増収要因:症例増、領域別(整形外科・循環器)での新規獲得、M&Aによる規模拡大、SPD受託やソリューション拡大。
    • 増益要因:売上総利益の増加、販売費及び一般管理費の抑制施策(拠点移転延期・施策費圧縮)による効果。
    • 費用増要因:人件費増(事業拡大による採用・ベースアップ)、物流コスト上昇、IT関連投資・ランニングコスト、減価償却。
  • 競争環境:
    • 国内医療機器市場は高齢化で需要は継続的に増加するが、国内市場のCAGRは世界と比べ小さい(資料:国内CAGR約3.7%)。
    • メーカー側はコスト削減・広域流通網・コンプライアンス・在庫管理能力をディーラーに求める傾向。M&A・アライアンスで広域展開し、メーカーから選ばれるディーラー化を狙う。
  • リスク要因:
    • 診療報酬改定・償還価格の下落(薬価・材料価格の改定)による収益圧迫
    • エネルギー価格高止まり、為替変動によるコスト増
    • サプライチェーン問題、主要仕入先依存
    • 医療機関の設備投資抑制(設備需要の変動)
    • 営業利益率の低さ・ROEの抑制(市場からの評価低下リスク)

戦略と施策

  • 現在の戦略:
    • 中期経営計画(2026/6〜2028/6):既存事業の強化+M&Aで規模拡大、経常利益年率10%UPを目標。売上目標(2026)3,050〜(実績基準にローリング)→2028年に売上3,300億、経常利益27.8億を目指す(資料中の段階的目標あり)。
    • 「M&A + ソリューション + 効率化」に注力。資本効率性向上、人的資本強化、財務基盤強化、株主還元の充実。
  • 進行中の施策:
    • 3PL・引取物流事業の強化、倉庫管理システム稼働とそのランニング化。
    • SPD・SURGELANE・ASOURCE等のソリューション拡大(Mecculデータベース基盤)。
    • グループ再編・シェアード化、業務のデジタル化、基幹システム投資。
  • セグメント別施策:
    • 医療機器販売:流通網強化、メーカーとのパートナーシップ拡大、PB(プライベートブランド)強化。
    • 介護福祉:レンタル事業の継続拡大。
  • 新たな取り組み(説明会発表):
    • 2025年7月に3社設立(メディリスロジ/ミウル・ヘルスケア/株式会社レップス)で物流・商品調達・メーカー代行の専門性を強化。
    • Mecculデータベースの一部無償化(業界の業務効率化支援)、北海道事業会社統合(エーノースメディカル設立予定)。

将来予測と見通し

  • 業績予想(26/6期通期計画、百万円)
    • 売上高:305,000(前期比 +5.6%)
    • 営業利益:1,750(前期比 93.3% / 前期より減少目標だが会社は利益率維持の前提)
    • 経常利益:2,300(前期比 94.9%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,300(前期比 94.5%)
  • 予想の前提条件:
    • ソリューション展開強化、SPD受託増、症例数・検査・手術の増加(特に整形・循環器領域)
    • 円安・物価上昇で売上原価は増加見込みだが、営業強化で売上総利益率は前期並み維持を見込む
    • 医療機関の設備投資抑制リスクあり
  • 予想の根拠と経営陣の自信度:
    • 期初計画比で前期は上回る実績を残しており、事業基盤・M&Aにより成長を見込むが、物価・為替等外部変動に言及。
  • 予想修正:
    • 25/6期(当期)においては、決算発表時点で配当1円増(期初→20円)に修正。通期業績の下方修正はなし(ただし26/6期は新計画)。
  • 中長期計画:
    • 中期目標ROE:中期6%、長期8%以上を目指す。配当性向30%以上を維持。
  • 予想の信頼性:
    • 過去期は期初目標を上回る成果(前中計を前倒し達成)だが、市場環境依存度が高い点は留意。
  • マクロ経済の影響: 為替(円安)、物価上昇、エネルギーコスト、診療報酬改定が直接的リスク/機会要因。

配当と株主還元

  • 配当方針: 中長期の安定成長に必要な内部留保を確保しつつ、連結で配当性向30%以上を目途に配当を実施。
  • 配当実績:
    • 25/6期(修正):1株当たり配当金 20円(期初予想から+1円修正) — 連結配当性向 32.3%(良:30%以上目標達成)
    • 26/6期(予想):1株当たり配当金 20円(期初予想)/連結配当性向目安 34.2%(目標達成見込み)
  • 特別配当: なし(発表なし)
  • その他株主還元: 自社株買い等の発表は特になし(–)

製品やサービス

  • 主要製品/サービス:
    • 消耗品(注射器・包帯等)と医療材料(カテーテル・整形インプラント等)が売上の中心
    • 備品(放射線装置、内視鏡、超音波等)の販売
    • ソリューション:Meccul(医療材料データベース)、SURGELANE(手術室運営支援)、ASOURCE STORE(簡易SPD)、SPD(物流管理)
    • 3PL・引取物流サービス、倉庫業務管理
  • 協業・提携: 多数の国内外メーカーとの取引(主要仕入先リスト多数提示)
  • 成長ドライバー: SPD受託拡大、Mecculの普及、PB製品の拡充、M&Aによる領域拡大

Q&Aハイライト

  • 経営陣の姿勢: 成長と効率化の両立、サステナビリティ(Scope1/2削減目標)や人的資本強化にコミットする姿勢が一貫して示される。
  • ポジティブ要因:
    • 売上・利益ともに増加(FY25は期初計画を上回る実績)
    • M&A・ソリューション(SPD等)による成長パイプライン
    • 配当性向30%超の方針と当期配当増配(20円)で株主還元を継続
    • Mecculの一部無償提供など、業界内でのデータ基盤強化
  • ネガティブ要因:
    • 営業利益率(0.6%)・ROE(6%台)など収益性は低位で、バリュエーション(PBR ~1倍前後)に影響
    • 診療報酬改定や償還価格下落、物価・為替によるコスト上昇リスク
    • 医療機関の設備投資抑制が大型備品需要を圧迫する可能性
  • 不確実性:
    • M&Aの収益貢献タイミング、SPD等ソリューションの伸び、外部環境(為替・診療報酬)の変化
  • 注目すべきカタリスト:
    • 3PL/SPDの大型受託契約、Mecculの有料版拡大や無償版の業界浸透度、A+northの統合効果、四半期業績/中期計画の進捗発表

重要な注記

  • 会計方針: 「収益認識に関する会計基準」を適用(2022/6期〜)。当該基準適用により売上高は適用前比で43,961百万円減少したが、売上総利益・営業利益等への影響はない旨を開示(代理人取引の取り扱い)。
  • リスク要因(特記事項): 資料末に記載の通り、業績予想にはリスクと不確実性が含まれる旨の注意喚起あり。
  • その他: サステナビリティ目標(Scope1/2 2030年に2022年比-42%)、Scope1/2排出量(2023年度)10,133 t-CO2、Scope3 1,603,786 t-CO2 を開示。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3154
企業名 メディアスホールディングス
URL http://www.medius.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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