令和6年3月期決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の期中予想(当期実績に対する事前公表数値)は開示なしのため、会社予想との比較は不能。市場予想も本資料からは不明。実績は前年同期比で大幅に利益が悪化(下振れと解釈可能)。
- 業績の方向性:売上高は減収(52,113百万円、△3.2%)、利益は大幅減益(営業利益2,084百万円、△51.2%;親会社株主に帰属する当期純利益1,296百万円、△54.2%)。
- 注目すべき変化:主力の「ステンレス鋼その他金属材料の販売事業」で販売数量減少と在庫簿価上昇により売上総利益率が低下。さらに貿易保険の不正受給判明に伴う貸倒関連引当金計上が利益を押し下げた点が重要。
- 今後の見通し:令和7年3月期予想は売上49,000~54,000百万円、営業利益2,100~2,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,300~1,500百万円(レンジ提示)。現状の需要・原料・在庫リスクを踏まえると達成はレンジ幅に依存。通期予想の修正はなし。
- 投資家への示唆:収益悪化は主に量的減少と利幅縮小(在庫評価含む)によるもので、当面は在庫水準管理・高付加価値商材(加工品・チタン等)比率向上が業績回復の鍵。貿易保険不正受給に関する影響と再発防止措置の確認が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社UEX(UEX)
- コード:9888
- 主要事業分野:ステンレス鋼その他金属材料の販売、ステンレス等の加工製品の製造・販売、機械装置の製造・販売及びエンジニアリング
- 代表者:代表取締役社長 岸本 則之
- URL:https://www.uex-ltd.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:令和6年5月14日(決算短信)
- 対象会計期間:令和6年3月期(連結、令和5年4月1日~令和6年3月31日)
- 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外(注記あり)
- セグメント:
- ステンレス鋼その他金属材料の販売事業:主力。ステンレス鋼、他鉄鋼、高合金、チタン等の販売。
- ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売事業:ステンレス加工品(建材向け等)、中国での造管事業等。
- 機械装置の製造・販売及びエンジニアリング事業:一般産業用機械装置の製造販売、エンジニアリング。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):12,000,000株
- 期末自己株式数:980,573株
- 期中平均株式数:11,019,429株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会:令和6年6月20日
- 配当支払開始予定日:令和6年6月21日
- 有価証券報告書提出予定日:令和6年6月20日
- 決算説明会・補足資料の有無:–(決算短信の該当欄は未記載)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想(当期実績に対する期中予想):開示なし → 達成率算出不可
- 市場予想:不明
- 実績(前期→当期):
- 売上高:52,113百万円(△3.2%)
- 営業利益:2,084百万円(△51.2%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,296百万円(△54.2%)
- サプライズの要因:
- 販売数量の減少(特にステンレス鋼)により売上が減少。
- 在庫簿価上昇と原価上昇で売上総利益率が低下。
- 貿易保険の不正受給が判明し、貸倒損失引当金等を計上(特別損失・引当金増加)。
- 為替差益は増加(営業外収益でプラス)する一方、投資有価証券評価損の計上もあり。
- 通期への影響:
- 次期(令和7年3月期)は売上・利益ともに幅を持たせたレンジ予想。主要リスク(原材料価格変動・需要停滞・在庫評価)は継続するため、達成可能性はレンジ下限~上限の状況依存。現時点で予想修正はなし。
財務指標
- 損益の要点(連結、百万円、前年比%):
- 売上高:52,113(△3.2%)
- 売上総利益:9,949(前期11,949、売上総利益率19.1% → 前期22.2%)
- 販売費及び一般管理費:7,865(微増)
- 営業利益:2,084(△51.2%)、営業利益率4.0%(前期7.9%)
- 経常利益:2,260(△48.1%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,296(△54.2%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):117.62円(前期256.63円)
- 貸借対照表の要点(連結、百万円):
- 総資産:51,976(+2.1%)
- 純資産:18,134(+5.8%)
- 自己資本比率:33.4%(目安40%以上=安定、33.4%はやや低め/横ばい)
- 現金及び現金同等物:6,376(+564、+9.7%)
- 棚卸資産(商品及び製品):15,619(+494)
- 売上債権:9,126(△490)
- 流動負債合計:29,460(ほぼ横ばい)
- 短期借入金:7,433(+1,582)/長期借入金:1,965(△443)→ 有利子負債のシフト(短期増)
- キャッシュ・フローの要点(連結、百万円):
- 営業CF:+1,019(前期+1,288、減少)
- 投資CF:△589(前期△501)
- 財務CF:△46(前期△466、支出減少)
- 期末現金:6,376(前期5,811)
- 進捗率分析(四半期決算の場合):該当外(本資料は通期決算)
- 財務安全性:
- 自己資本比率33.4%(安定水準40%を下回る)
- キャッシュ・フロー対有利子負債比率:9.2(注:資料記載の指標)
- インタレスト・カバレッジ・レシオ:8.6(注:資料記載)
- 流動比率:流動資産39,476 / 流動負債29,460 ≒ 134%(流動性は確保)
- 効率性:
- 売上高営業利益率は7.9%→4.0%へ低下(収益性悪化)
- 総資産回転率や細項目は開示表から計算可能だが概況としては在庫増と売上減少で効率が低下
- セグメント別(連結、百万円、前年比%):
- ステンレス鋼等販売事業:売上50,182(△3.3%)、セグメント利益2,037(△51.1%)→ 主因は販売数量減・利幅縮小・在庫評価
- ステンレス等加工製品事業:売上1,413(+1.9%)、セグメント利益44(△57.5%)→ 原価・販管費増
- 機械装置事業:売上518(△6.7%)、セグメント利益4(△21.6%)→ 大口案件の売上計上延期
配当
- 当期(令和6年3月期)配当実績:
- 中間配当:10円/株
- 期末配当:45円/株(予定)
- 年間配当:55円/株(前年100円→減配)
- 配当金総額:606百万円
- 配当性向(連結):46.8%(当期は一時的要因で上振れ)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 次期(令和7年3月期)予想:
- 中間配当:15円/株(期末未定、通期は業績固まり次第決定)
- 株主還元方針:
- 基本方針:DOE1.0%以上、連結配当性向35~40%を目安。ただし当期は配当性向46.8%と目安を上回る配当(減益の中での調整の結果)。自社株取得は当期ほぼなし。
セグメント別情報
- ステンレス鋼その他金属材料の販売事業:
- 売上50,182百万円(△3.3%)、営業利益2,037百万円(△51.1%)
- 課題:販売数量の減少、在庫リスク、原材料・労務・諸資材上昇への値上げ対応
- 施策:非価格面での流通機能向上、加工品提案営業強化、チタン・建材の拡販、コスト重視の販売
- ステンレス等加工製品事業:
- 売上1,413百万円(+1.9%)、営業利益44百万円(△57.5%)
- 課題:国内製造原価上昇、海外(中国)事業の販管費増
- 施策:中国の景況注意しつつ営業継続
- 機械装置・エンジニアリング事業:
- 売上518百万円(△6.7%)、営業利益4百万円(△21.6%)
- 課題:大口案件の期ズレ、顧客基盤拡大
- 施策:機械商社やメーカーとの連携強化で顧客開拓
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本文での明確な中期数値目標の開示はなし(IFRS検討に言及)。当期の取り組みは中期的に付加価値比率向上・収益力改善を目指す内容と整合。
- KPI達成状況:特定KPIの数値開示なし。営業利益率・在庫回転等の改善が実行課題。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- ステンレス鋼市況は軟調、ステンレス鋼生産量(熱間圧延ベース)は令和5年暦年で194.9万トン(前期比△20.1%)と需要減。
- 原材料(ニッケル等)は弱含みだが、エネルギー・諸資材コストは高止まりリスク。
- 競合状況:
- 業界全体の市況悪化下で各社とも価格維持に努める局面。UEXは流通・加工・高付加価値商品で差別化を図る方針。
今後の見通し
- 会社予想(令和7年3月期・連結レンジ):
- 売上高:49,000~54,000百万円(対前期:△5.9%~+3.6%)
- 営業利益:2,100~2,500百万円(前期2,084→ほぼ同水準~増益)
- 経常利益:2,000~2,400百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,300~1,500百万円
- 1株当たり当期純利益予想:117.97~136.12円
- 予想の信頼性:
- 過去の業績変動や当期の特殊要因(貸倒引当等)を踏まえると、上振れ・下振れともに需給・原材料価格・在庫管理次第。
- リスク要因:
- 原材料(ニッケル等)及びエネルギー価格変動、国内外の需要動向、為替、貿易保険問題の波及、在庫評価リスク、海外(中国)事業の景況変化。
重要な注記
- 会計方針の変更:会計基準改正等についての特記事項はなし。重要な会計方針変更は記載なし。
- 連結範囲の変更:期中の重要な子会社異動は記載なし。
- 特記事項:貿易保険の不正受給が判明し、貸倒引当金等を計上(業績に影響)。決算短信は監査の対象外。
- その他:役員の異動について別途開示あり(令和6年5月14日付)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9888 |
| 企業名 | UEX |
| URL | http://www.uex-ltd.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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