2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:市場予想は不明だが、会社予想(通期・第2四半期累計)に対する修正はなく、会社は「概ね計画通り」としているため、決算サプライズは「ほぼ予想通り」。上振れ/下振れの表明はなし。
- 業績の方向性:減収減益(売上高4,235百万円:前年同期比△13.9%、営業利益431百万円:前年同期比△43.1%)。
- 注目すべき変化:販管費の増加(人件費・採用・教育・研究開発投資等)により営業利益が大きく減少。一方で受注高および受注残は増加(受注高4,427百万円:前年同期比112.2%、受注残16,487百万円:同105.5%)し、将来の売上基盤は堅調。
- 今後の見通し:通期予想の修正は無し。第1四半期の進捗は「概ね計画通り」との会社コメント。第2四半期以降の端末出荷スケジュール等により業績回復の余地あり。
- 投資家への示唆:短期的には減収減益だが、受注高・受注残の増加と安定した財務基盤(自己資本比率80.9%)はポジティブ。人財投資・R&Dで費用先行している点は注視。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社アイティフォー
- コード:4743
- 上場取引所:東証
- 主要事業分野:金融機関向けシステム開発・販売(個人ローン支援、インフラ、決済端末等)、ソフト保守・クラウド・BPO(リカーリング)等のITサービス
- 代表者名:代表取締役社長 坂田 幸司
- IR問い合わせ先:取締役執行役員管理本部長 中山 かつお(TEL 03-5275-7841)
- 報告概要
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算補足説明資料:有、決算説明会:無
- セグメント
- システム開発・販売:システム機器販売、ソフトウェア開発、インフラ導入・構築等(金融機関向けが中心)
- リカーリング:ソフトウェア保守、ハード保守・運用、クラウド、BPOサービス等(公共分野含む)
- 発行済株式等
- 期末発行済株式数(自己株式含む):27,911,900株
- 期末自己株式数:1,490,407株
- 期中平均株式数(四半期累計):26,421,518株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定
- 次回決算発表・株主総会・IRイベント等:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較)
- 売上高:第1Q実績 4,235百万円。第2四半期累計(H1)予想 9,700百万円に対する進捗率 43.7%、通期予想 23,400百万円に対する進捗率 18.1%。
- 営業利益:第1Q実績 431百万円。H1予想 1,550百万円に対する進捗率 27.8%、通期予想 4,100百万円に対する進捗率 10.5%。
- 純利益:第1Q実績 354百万円。H1予想 1,070百万円に対する進捗率 33.1%、通期予想 3,000百万円に対する進捗率 11.8%。
- サプライズの要因
- 減収の主因:システム開発・販売セグメントの売上が前期比で低下(出荷タイミングの影響で端末出荷が第2四半期へずれ込んだこと等)。
- 減益の主因:販管費(人件費改定、採用・教育費、研究開発投資等)の増加が利益を圧迫。
- 一方で受注高・受注残は増加しており、需要は確保されている。
- 通期への影響
- 会社は業績予想の修正を行っておらず、進捗も「概ね計画通り」と判断。だが、販管費増加と出荷タイミングに依存する部分があるため、第2四半期以降の実績に注目。
財務指標(要点)
- 損益(第1四半期:2025/4/1–6/30、単位:百万円)
- 売上高:4,235(前年同期比△13.9%、前期4,920)
- 売上総利益:1,506(前年同期比△14.4%)※売上総利益率 = 1,506/4,235 = 35.6%
- 販管費:1,074(前年同期比+7.4%)
- 営業利益:431(前年同期比△43.1%)、営業利益率 = 431/4,235 = 10.2%(前年同期 15.4% → △5.2pp、利益率低下は悪い)
- 経常利益:492(前年同期比△39.6%)
- 四半期純利益(親会社株主に帰属):354(前年同期比△35.4%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):13.42円(前年同期 20.29円、△33.9%)
- 貸借対照表(単位:百万円)
- 総資産:23,064(前期末 23,952、△887)
- 純資産:18,670(前期末 19,044、△374)
- 自己資本比率:80.9%(前期末 79.5%)→ 80.9%(安定水準)
- 流動性・安全性
- 現金及び預金:6,319百万円(前期末比 +1,281百万円)
- 流動資産:17,562百万円、流動負債:3,969百万円 → 流動比率 ≒ 443%(高水準、良好)
- 負債合計/資産合計 ≒ 19.1%(低い、保守的)
- キャッシュ・フロー
- 四半期キャッシュ・フロー計算書は添付されていない(作成していない)。減価償却費は78,780千円。
- セグメント別(単位:百万円、前年同期比は資料記載)
- システム開発・販売:売上高 1,952(前年同期比72.1%)、セグメント利益 187(前年同期比50.4%)。受注高 3,180(前年同期比153.7%)—出荷タイミングで売上が四半期偏在。
- リカーリング:売上高 2,282(前年同期比103.1%)、セグメント利益 245(前年同期比63.3%)。
- 財務の解説:収益性は販管費増加により低下したが、受注高・受注残の増加、現預金増加、自己資本比率の高さなど財務基盤は堅固。短期流動性も良好。
配当
- 実績と予想
- 2025年3月期(実績):中間 25.00円、期末 25.00円、年間 50.00円
- 2026年3月期(予想):中間 30.00円、期末 30.00円、年間 60.00円(修正なし)
- 配当性向(会社予想ベース):予想EPS(通期)113.54円に対する年間配当60円 → 配当性向 ≒ 52.8%(比較的高い/株主還元志向)
- 特別配当:無し
- 自社株買い等:–(資料に記載なし)
セグメント別情報(詳細)
- システム開発・販売
- 受注高 3,180百万円(前年同期比153.7%)、売上高 1,952百万円(同72.1%)、セグメント利益 187百万円(同50.4%)
- コメント:新システム(サービサーTCSのWeb版)や地方自治体標準化案件は受注好調。ただし「iRITSpay決済端末」は顧客サービスリリースに合わせて出荷が第2Qにずれ込んだ。
- リカーリング
- 受注高 1,246百万円(前年同期比66.4%)、売上高 2,282百万円(同103.1%)、セグメント利益 245百万円(同63.3%)
- コメント:保守・BPO等の安定収益が寄与。公共分野での新規受託も計上。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:第4次中期経営計画「FLY ON 2026」を実行中。長期ビジョン「HIGH FIVE 2033」を掲げ、既存事業の発展と新規事業展開を推進。
- KPI・進捗:受注高・受注残の増加は成長基盤強化に合致。一方で短期的には人材投資等で費用先行している点があるため、収益性改善の取り組み(開発内製化等)での成果が鍵。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内ITサービス市場ではDX投資が継続。非接触・非対面ニーズ、キャッシュレス化、公共システム標準化等が追い風。
- 競合比較:個別の同業他社比較データは本資料に無し。だが、同社は個人ローン業務支援等で独自パッケージを持ち、一定の競争優位性を有すると記載。
今後の見通し
- 業績予想:第2四半期累計および通期予想に変更無し(発表済み)
- 第2四半期累計(H1)売上 9,700百万円(通期 23,400百万円)、営業利益 H1 1,550百万円(通期 4,100百万円)
- 予想の前提:端末出荷スケジュール、公共案件の履行状況、人件費等のコスト動向等を前提としている(詳細は添付資料参照)。
- リスク要因:マクロ(原油価格、通商政策等)、出荷/導入タイミング、研究開発や人件費の先行投資、公共予算動向など。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:適用あり(税金費用は年度の実効税率見積に基づき四半期計算)
- 監査:四半期連結財務諸表に対する期中レビューは実施され、特段の指摘無し(EY新日本有限責任監査法人による期中レビュー報告あり)。
(注)
- 不明な項目は “–” と表記しました。
- 数値は全て資料記載の百万円単位を基本に記載。比率・計算値は当方で算出した概算値です。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4743 |
| 企業名 | アイティフォー |
| URL | http://www.itfor.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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