2025年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期業績予想に対して上振れ。第3四半期累計(2024/10/1–2025/6/30)で営業利益・親会社株主に帰属する四半期純利益が既に通期予想を上回っている(営業利益進捗率111.5%、純利益進捗率127.1%)。会社は現時点で通期予想の修正は発表していない(保守的想定の可能性)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+10.4%、営業利益+33.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益+17.5%:前年同期比)。
  • 注目すべき変化:受注高が堅調で、国内受注518億61百万円(前年同四半期比+17.6%)、海外受注270億4百万円(同+14.3%)、合計受注高788億66百万円(同+16.4%)と大幅増加。セグメントでは「インフラ・マネジメントサービス」が売上・利益ともに主力で拡大。
  • 今後の見通し:通期予想(売上87,000百万円、営業利益4,700百万円、純利益2,900百万円)について修正は無し。第3四半期累計実績が既に通期予想を上回るため、今後の修正の有無に注目。
  • 投資家への示唆:受注環境・売上進捗は良好で業績は上振れ基調。ただし季節的な運転資金需要(3月集中)や短期借入の増加、為替・大型案件リスク等も確認されるため、会社の通期予想維持の理由(保守的見積りか、下期での費用・収益認識の偏り等)を開示で確認することが重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社オリエンタルコンサルタンツホールディングス
    • 主要事業分野:インフラ設計・維持管理等のコンサルティング(国内インフラ整備・防災等)、環境マネジメント、IT等のその他事業。海外でのインフラ案件、スマートシティ、O&M、DX、事業投資も推進。
    • 代表者名:代表取締役社長 野崎 秀則
    • URL:https://www.oriconhd.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月14日
    • 対象会計期間:2025年9月期 第3四半期連結累計(2024年10月1日〜2025年6月30日)
    • 決算説明資料の作成:無、決算説明会:無
  • セグメント:
    • インフラ・マネジメントサービス事業:道路・河川・港湾などの維持管理、防災・減災のハード・ソフト対策等(主力)
    • 環境マネジメント事業:環境関連の設計・コンサル等
    • その他事業:IT関連等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):6,169,420株(2025年9月期3Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):5,989,493株(2025年9月期3Q)
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表・株主総会・IRイベント等:特記事項なし/未掲載(決算説明会無)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(第3四半期累計実績と会社の通期予想との比較)
    • 売上高:72,859,839千円(前年同四半期比+10.4%)。通期予想87,000,000千円に対する進捗率83.8%(通常期で高い進捗)。
    • 営業利益:5,240,558千円(前年同四半期比+33.4%)。通期予想4,700,000千円に対する進捗率111.5%(通期想定を既に超過)。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,685,094千円(前年同四半期比+17.5%)。通期予想2,900,000千円に対する進捗率127.1%(通期想定を大幅に上回る)。
  • サプライズの要因:
    • 受注高の増加(国内・海外とも好調)に伴う売上増。
    • インフラ・マネジメントサービス事業の売上・利益拡大(売上610億円、営業利益4551百万円、同事業の利益率改善)。
    • 為替差益等の営業外収益は前年同期より減少(為替差益が前年に比較して縮小)があるものの、本業の改善でカバー。
  • 通期への影響:
    • 第3四半期累計で主要指標が通期予想を上回っており、会社は現時点で予想修正を行っていない。今後の下期の収益認識、コスト発生状況、為替動向、大型案件の進捗次第で通期予想の上方修正余地がある一方、同社は保守的に判断している可能性あり。

財務指標

  • 財務諸表(主要項目、千円)
    • 売上高(第3Q累計):72,859,839 千円(前年66,002,156 千円、+10.4%)
    • 営業利益:5,240,558 千円(前年3,927,382 千円、+33.4%)
    • 経常利益:5,341,949 千円(前年4,501,913 千円、+18.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,685,094 千円(前年3,137,410 千円、+17.5%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):615.26 円(前年516.02 円、+19.2%)
    • 総資産:73,265,370 千円(前期末65,195,946 千円、+12.4%)
    • 純資産:27,654,784 千円(前期末24,486,521 千円、+12.9%)
    • 自己資本比率:37.4%(前年同様。目安:40%以上で安定 → 37.4%(やや低め))
  • 収益性
    • 売上高:72,859,839 千円(+10.4%)
    • 営業利益:5,240,558 千円(+33.4%)
    • 営業利益率:7.2%(5.95% → 7.2%に改善、改善は良い傾向)
    • 経常利益:5,341,949 千円(+18.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,685,094 千円(+17.5%)
    • EPS:615.26 円(+19.2%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計)
    • 売上高進捗率:83.8%(通常より進捗が早い/年度末に売上が偏りやすい業態のため注視)
    • 営業利益進捗率:111.5%(通期見通しを既に超過)
    • 純利益進捗率:127.1%(同上)
    • 過去同期間の進捗と比較すると、本期は収益性向上により進捗が良好
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:37.4%(安定目安40%に対してやや低め。ただし増加傾向)
    • 負債合計:45,610,585 千円(前期比増加)
    • 流動資産:58,243,156 千円、流動負債:44,275,368 千円 → 流動比率 ≒ 131.5%(流動比率>100%は良い)
    • 負債/純資産(負債資本比):約164.9%(やや高め)
    • 短期借入金:16,306,094 千円(前期14,027,570 千円 → 増加。運転資金需要の季節性あり)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率の改善(5.95% → 7.2%)は効率性向上のサイン
    • 総資産回転率:データ断片のため詳細は–(計算に追加情報必要)
  • セグメント別(第3四半期累計:千円)
    • インフラ・マネジメントサービス:売上高60,971,426(前年53,994,786、+13.0%)、セグメント利益4,551,700(+39.8%)
    • 環境マネジメント:売上高10,179,168(前年10,468,570、−2.1%)、セグメント利益412,459(+8.4%)
    • その他:売上高1,709,244(前年1,538,800、+10.9%)、セグメント利益236,434(+29.4%)
  • 財務の解説
    • 総資産・純資産とも増加。流動資産では現金及び預金、受取手形・売掛金・契約資産が増加。
    • 負債増は主に支払手形・買掛金、短期借入金、契約負債の増加。運転資金需要が季節性(3月集中)で高く、コミットメントライン等で対応。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年9月期(実績):年間合計 175.00 円(期末175.00 円)
    • 2025年9月期(予想):年間合計 200.00 円(期末200.00 円、期中配当0)
  • 配当利回り:–(株価情報が未提示のため算出不可)
  • 配当性向(予想):約41.5%(通期EPS予想482.33 円に対する200円。目安:配当性向30%前後が一般的 → 41.5%(やや高め))
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自社株買い等の新たな記載なし(自己株式数の変動あり:期末自己株式数136,877株)。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(主要点)
    • インフラ・マネジメントサービスが売上・利益の主力。受注環境は国内の防災・減災、維持管理関連や海外の大型案件で堅調。
    • 環境マネジメントは大型案件の進捗で売上はほぼ横ばい(−2.1%)だが利益は増加。
    • その他(IT等)は小規模ながら売上・利益とも伸長。
  • 前年同期比較:インフラ事業が+13.0%で牽引、環境は微減、その他は+10.9%。
  • セグメント戦略:国内5市場・海外5市場を重点化(案内文)。海外展開強化(新規連結子会社:PT. Oriental Consultants Indonesia、SMEC Consultoria Chile SpA)により海外受注基盤を拡大。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料中では市場別(国内5/海外5)に重点分野を設定。受注・海外展開の加速は中期目標と整合。
  • KPI達成状況:受注高・海外受注増等は中期方針に沿う進捗。数値KPI(目標値)は開示資料に詳細記載なし → KPI進捗は一部不明(–)。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との直接比較データは本資料に無し(–)。ただし国内では国土強靱化・防災分野の公共投資拡大、海外では途上国のインフラ需要が追い風。
  • 市場動向:公共工事の執行や海外インフラ需要により受注環境は良好。為替や国際情勢の不確実性は継続リスク。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無):売上87,000,000千円(前期比+0.8%)、営業利益4,700,000千円(+0.8%)、経常利益4,500,000千円(+11.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,900,000千円(+11.6%)、EPS予想482.33円。
    • 予想修正:現時点で修正なし(同社コメント:精査中で修正の必要が生じた場合は速やかに発表)。
  • 予想の信頼性:第3四半期累計で既に営業利益・純利益が通期予想を超過しており、会社の予想は保守的と考えられる。ただし下期の工事進捗・費用計上・為替動向次第で変動するため会社方針に従う必要あり(過去の達成傾向は資料に限定的に記載)。
  • リスク要因:
    • 為替変動(海外事業比重の増加)
    • 大型案件の工期・進捗リスク
    • 原材料・外注費上昇等によるコスト増
    • 運転資金需要による短期借入依存(短期借入金増加が確認される)

重要な注記

  • 会計方針:法人税等に関する会計基準の適用(第1四半期期首から適用)。当該変更による四半期連結財務諸表への影響は無いと表明。
  • 連結範囲の変更:当四半期で新規連結子会社2社(PT. Oriental Consultants Indonesia、SMEC Consultoria Chile SpA)を追加(海外展開の強化)。
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当第3四半期累計期間の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていない。
  • その他:決算説明会資料の作成・開催は無し(情報開示は決算短信と添付説明のみ)。

(注)本まとめは提出された決算短信の内容を整理したものであり、投資助言・推奨を意図するものではありません。不明な項目は“–”で示しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2498
企業名 オリエンタルコンサルタンツホールディングス
URL https://www.oriconhd.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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