2026年3月期 第1四半期決算短信日本基準
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期予想の修正は無し。第1四半期単独の数値は会社予想の四半期目標は非公表だが、通期予想に対する進捗は売上高23.5%・営業利益15.7%・親会社株主に帰属する当期純利益13.4%(いずれも通期予想に対する達成率)で、利益はやや進捗が遅い(ほぼ想定内)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高8,824百万円、前年同期比+4.8%、営業利益133百万円、前年同期比+77.0%)。
- 注目すべき変化:管工機材セグメントが売上・利益ともに増加。施工関連は受注基準見直しで売上大幅減(6百万円、前年同期比△31.4%)かつセグメント損失(△7百万円)が継続。自己資本比率は28.8%へ低下(前年同期30.7%)。短期借入金が1,200百万円増加。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上37,600百万円、営業利益850百万円、当期純利益510百万円)は据え置き。Q1の利益進捗がやや遅いため下期での回復が必要。現時点で会社は予想修正を行っていない。
- 投資家への示唆:管工機材主力の堅調さが収益を支える一方、施工関連の受注動向と短期借入増加による財務レバレッジ上昇に注意。配当は据え置き予想(年間40円)、通期EPS想定に対する配当性向は約30%(適度な還元水準)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:クリエイト株式会社
- 主要事業分野:管工機材の卸売・流通(配管・継手・関連資材等)、施工関連、物流関連
- 代表者名:代表取締役社長 吉成 隆則
- URL: https://www.cr-net.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 管工機材:主力セグメント。配管・継手・塩ビ製品・住宅設備機器等の卸売・販売
- 施工関連:施工請負(受注基準見直しで受注額減少)
- 物流関連:グループの物流サービス(報告セグメントに変更)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):3,969,000株
- 期末自己株式数:86,880株
- 期中平均株式数(四半期累計):3,882,120株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 株主総会:通期(2026年3月期)情報にて別途
- IRイベント:決算説明会:無(本第1四半期は開催無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社の通期予想に対する第1四半期進捗として表記)
- 売上高:8,824百万円、通期予想37,600百万円に対する進捗率23.5%
- 営業利益:133百万円、通期予想850百万円に対する進捗率15.7%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:68百万円、通期予想510百万円に対する進捗率13.4%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:管工機材(主力分野)の販売増(排水・化成・その他カテゴリが堅調)。売上総利益率の改善。
- 下振れ要因:施工関連の受注額減少(受注基準見直し)および期初の利益進捗が通期想定に対して低め。
- 財務面:短期借入金が1,200百万円増加し、流動負債増加が進む。
- 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。Q1の利益進捗はやや遅いため、下期での利益回復が前提。現時点で予想修正は無し。
財務指標
- 財務諸表要点(第1四半期末:2025/6/30)
- 総資産:18,345百万円(前期末比 +979百万円)
- 負債合計:13,062百万円(前期末比 +1,022百万円)
- 純資産:5,282百万円(前期末比 △42百万円)
- 自己資本比率:28.8%(安定水準の目安40%以上に対して低い)
- 収益性(第1四半期)
- 売上高:8,824百万円(前年同期比 +4.8%、増加額 +402百万円)
- 売上総利益:1,564百万円(前年同期比 +5.3%)
- 営業利益:133百万円(前年同期比 +77.0%)、営業利益率 ≒1.51%(低い)
- 経常利益:124百万円(前年同期比 +87.5%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:68百万円(前年同期比 +139.4%)、純利益率 ≒0.78%(低い)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):17.64円(前年同期7.33円、+約140.7%)
- 進捗率分析(通期予想比)
- 売上高進捗率:23.5%(四半期均等なら25%が目安のためほぼ通常ペース)
- 営業利益進捗率:15.7%(四半期均等の25%を下回るため利益進捗は遅め)
- 純利益進捗率:13.4%(同上、遅め)
- 過去同期間との比較:前年同期に比べ収益は改善(営業利益75→133百万円等)
- 財務安全性
- 自己資本比率:28.8%(目安40%未満でやや低い=財務基盤は弱め)
- 流動比率(流動資産13,954 / 流動負債11,242):約124%(1.24倍、短期支払能力は確保されているが余裕は限定的)
- 負債/純資産(レバレッジ):約2.47倍(負債が純資産の約2.5倍、相対的に高い)
- 効率性
- 売上高営業利益率は約1.5%に留まり低め。売上総利益率は約17.7%(良い傾向)だが販管費比率が重く最終利益に波及。
- セグメント別(第1四半期:百万円、対前年%)
- 管工機材:売上 8,738百万円(+4.9%)、セグメント利益 98百万円(+83.2%) — 主要収益源
- 施工関連:売上 6百万円(△31.4%)、セグメント損失 △7百万円(前年は△9百万円)
- 物流関連:売上 78百万円(△5.0%)、セグメント利益 42百万円(+38.2%)
- 管工機材内商品別:
- 排水・汚水関連:1,776百万円(+2.9%)
- 給湯・給水関連:2,033百万円(△2.2%)
- 化成商品:2,698百万円(+5.8%)
- その他:2,230百万円(+13.0%)
- 財務の解説:
- 現金預金は286百万円増加。電子記録債権が1,110百万円増え、在庫が267百万円増。短期借入金1,200百万円の計上により流動負債が増加、結果として自己資本比率が低下している。CF計算書はQ1で未作成(注記あり)。
配当
- 配当実績と予想(1株当たり)
- 2025年3月期(実績):中間14.00円、期末24.00円、年間38.00円
- 2026年3月期(予想):中間14.00円、期末26.00円、年間40.00円(修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向(通期予想ベース):配当40.00円 / 予想EPS130.97円 ≒ 30.5%(中程度の配当性向:株主還元は継続)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:既定の配当方針に従い配当予想を維持。自社株買いの情報無し。
セグメント別情報
- 管工機材:売上・利益とも主力で堅調。再開発やマンション向けで排水集合管が伸長。化成製品とその他(住宅設備機器等)が好調で収益改善に寄与。
- 施工関連:受注請負基準の見直しで受注・売上が大幅減。セグメント損失が継続しているが損失幅は縮小(前年△9→今回△7百万円)。
- 物流関連:売上は微減だが利益率改善で利益増。物流機能の評価が寄与。
- セグメント戦略:中期計画「Vision110」の下、物流強化(「No.1物流」)や顧客基盤拡大を掲げる。管工機材領域でのシナジー重視。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「Vision110」(3年) — 財務・資本戦略、顧客視点、業務プロセス(物流強化)、組織・人材の4本柱。Q1は売上拡大・物流評価の向上が見られ、計画の方向性と整合。
- KPI達成状況:個別KPIの数値は開示無し。営業利益進捗が遅い点は注視課題。
競合状況や市場動向
- 市場動向:建設業界はコスト上昇・人手不足で工事出来高は弱含みだが、公共工事や都市再開発は底堅い。新設住宅着工の反動や顧客のコスト意識が製品需要に影響。
- 競合との比較:同業他社データは開示無し。物流機能を差別化要因としている点は競争優位に資する可能性あり。
今後の見通し
- 業績予想:通期予想に変更無し(売上37,600百万円、営業利益850百万円、当期純利益510百万円、EPS 130.97円)。
- 予想の信頼性:会社は現時点で修正不要と判断。ただしQ1の営業利益・純利益進捗は低めのため、下期での利益回復が前提。外部環境(建設需要、原材料価格、金利、地政学リスク)次第で変動の可能性あり。
- リスク要因:施工関連の受注動向、原材料価格変動、金利上昇による財務コスト増、外需低下(米国関税等)、地政学リスク。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期レビュー:公認会計士によるレビュー無し(注記あり)
- キャッシュ・フロー計算書:第1四半期に関するCF計算書は作成されていない(注記)。
- その他:短期借入金の増加、セグメント区分変更(物流関連が報告セグメントへ)に留意。
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企業情報
| 銘柄コード | 3024 |
| 企業名 | クリエイト |
| URL | http://www.cr-net.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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