1. 企業情報

  • 事業内容などのわかりやすい説明
    株式会社たけびしは、1926年創業の歴史ある技術商社です。三菱電機グループの主要な代理店の一つでありながら、三菱電機以外の製品も6割以上取り扱っています。主な事業は、工場や産業機械で使用されるFA(ファクトリーオートメーション)機器や各種制御装置、半導体・電子デバイスなどの「FA・デバイス事業」と、医療機器、非破壊検査装置、情報通信機器、環境・省エネ関連設備などを扱う「社会・情報通信事業」です。幅広い分野で製品・システム・ソリューションを提供しています。
  • 主力製品・サービスの特徴
    • FA・デバイス事業: FA機器(コントローラー、駆動制御、配電盤など)、FAシステム、産業用ロボット、加工機械、産業用PC、半導体・電子デバイスなどが主力です。製造業の自動化・効率化に貢献しています。
    • 社会・情報通信事業: 放射線がん治療装置、医療用診断装置、非破壊検査装置、冷却・暖房設備、ビル設備(エレベーター・エスカレーター)、情報通信機器(PC、サーバー、セキュリティシステム)、携帯電話・店舗向けアプリ開発や構造物調査設計など多岐にわたります。社会インフラから生活圏まで幅広い領域をカバーしています。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内での競争優位性や課題について
    たけびしは、三菱電機系の技術商社という安定した販売チャネルと、そこから派生する技術的な知見、および三菱電機以外の多様なメーカー製品を組み合わせる総合提案力が競争優位性です。これにより、特定のメーカーや技術に過度に依存しない事業構造を築いています。
    一方、市場シェアに関する具体的なデータは提供されていないため、業界内での明確なポジションを定量的に示すことはできません。
  • 市場動向と企業の対応状況
    市場動向としては、製造業における設備投資の持ち直しや、半導体関連市場の回復が追い風となっています。社会・情報通信分野では、医療・非破壊検査・情報通信化などの需要が堅調に推移しています。
    企業は中期経営計画『T-LINK1369』に基づき、「グローバル」「メディカル」「オートメーション」「オリジナル」といった重点分野を強化し、モビリティやエネルギーソリューション、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進による新規ビジネス創造を進めています。特に社会・情報通信事業の成長が顕著であり、市場ニーズの変化に合わせた事業ポートフォリオの変革を図っています。

3. 経営戦略と重点分野

  • 経営陣が掲げるビジョンや戦略
    中期経営計画『T-LINK1369』(2026年度を最終年度)を遂行しており、「グローバル」「メディカル」「オートメーション」「オリジナル」を戦略的重点分野としています。これらの分野を強化することで、持続的な成長を目指しています。
  • 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
    • グローバル展開: 特にインド市場などでのスマートメーター・車載関連向け需要の取り込みを進めています。
    • メディカル分野: 放射線がん治療装置や医療用診断装置の堅調な販売により、医療分野での存在感を高めています。
    • オートメーション分野: FA機器や産業用PC、ロボットなどを通じて、製造業の自動化ニーズに応えています。
    • オリジナル製品・ソリューション: 各種技術を組み合わせた独自のソリューション開発や提供に注力しています。
    • 新規ビジネス創造: モビリティ、エネルギーソリューション、DX推進をテーマに、新たな事業領域の開拓を図っています。
  • 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
    決算短信からは、具体的な新製品名というよりは、事業分野での広がりが見られます。社会・情報通信事業では、医療機器、非破壊検査装置の受注増、携帯電話向けや店舗向けアプリの販売増、加えて前年9月に連結したアーバンエココンサルティング社の寄与が挙げられています。これらは、既存事業の深掘りと周辺領域への事業拡大を示唆しています。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
    たけびしの収益モデルは、多様なメーカーの製品を組み合わせ、顧客の課題解決に向けた最適なソリューションを提供する技術提案型商社としての機能が中心です。FA・デバイス事業は製造業の設備投資サイクルに、社会・情報通信事業は医療・社会インフラ・ITといった分野の需要に連動します。特に社会・情報通信事業が大きく成長しており、新たな市場ニーズへの適応が進んでいます。多角化された事業ポートフォリオにより、特定の市場変動リスクを分散しています。
  • 売上計上時期の偏りとその影響
    決算短信には、売上計上時期の偏りに関する具体的な記載はありません。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向や独自性
    たけびしは技術商社であり、自社での基礎研究開発よりも、多岐にわたる国内外の先進技術を持つメーカー製品を組み合わせ、顧客ニーズに合わせた最適なシステム・ソリューションとして提供する点で独自性を発揮しています。また、三菱電機という強力なパートナーシップも技術的な深みを支える要因となっています。
  • 収益を牽引している製品やサービス
    現在の収益を牽引しているのは、FA・デバイス事業における半導体関連向けや電子部品実装機向け産業用PCの需要、および海外(特にインド)でのスマートメーター・車載関連向けです。また、社会・情報通信事業では、放射線がん治療装置、医療用診断装置、非破壊検査装置、携帯向け・店舗向けアプリの販売、そして連結子会社の寄与が大きく、利益率改善にも貢献しています。

6. 株価の評価

  • EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
    • 現在株価: 2,169.0円
    • 1株当たり当期純利益(EPS、会社予想): 167.35円
    • 1株当たり純資産(BPS、実績): 2,597.74円
    • PER(会社予想): 2,169.0円 / 167.35円 = 12.96倍
    • PBR(実績): 2,169.0円 / 2,597.74円 = 0.83倍
  • 業界平均PER/PBRとの比較
    • 業界平均PER: 12.1倍
    • 業界平均PBR: 1.0倍
    • たけびしのPER 12.96倍は業界平均12.1倍に対してやや割高です。
    • たけびしのPBR 0.83倍は業界平均1.0倍に対して割安です。

7. テクニカル分析

  • 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
    直近の株価は2,169.0円です。年初来高値が2,181円、年初来安値が1,517円であるため、現在の株価は年初来高値圏で推移しています。本日高値も2,181円を記録しており、高値を試す動きが見られます。
  • 年初来高値・安値との位置関係
    年初来高値(2,181円)からわずか12円下(約0.55%下)、年初来安値(1,517円)からは652円上(約43%上)に位置しており、高値圏にいます。
  • 出来高・売買代金から見る市場関心度
    直近では出来高6,200株、売買代金13,428千円と、市場全体から見ると少ない水準であり、市場の関心度は非常に高いとは言えず、個別株としての取引が中心と考えられます。50日移動平均線(2,035.68円)および200日移動平均線(1,906.79円)を明確に上回って推移しており、株価は上昇トレンドにあることが示唆されます。

8. 財務諸表分析

  • 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
    • 売上高: 過去12ヶ月で105,605百万円と、近年順調に増加傾向。2025年3月期は100,965百万円と微減予想があったものの、過去12ヶ月実績では上回っています。
    • 営業利益: 過去12ヶ月で3,977百万円。過去数年で増減を繰り返しながらも安定的に推移。
    • 純利益: 過去12ヶ月で2,788百万円。年間を通しても安定した利益を計上。
    • ROE(実績): 6.66%(過去12ヶ月は6.83%)。後述の通り一般的なベンチマーク10%には届きません。
    • ROA(過去12ヶ月): 4.11%。後述の通り一般的なベンチマーク5%に近い水準です。
  • 過去数年分の傾向を比較
Breakdown 過去12か月 3/31/2025(予想) 3/31/2024 3/31/2023 3/31/2022
Total Revenue 105,605 100,965 101,355 97,404 81,603
Gross Profit 15,122 14,365 14,108 13,812 12,153
Operating Income 3,977 3,427 3,737 3,919 3,020
Net Income 2,788 2,659 2,501 2,738 2,092

売上高は長期的に増加傾向にあり、利益もそれに伴って推移していることが分かります。2026年3月期中間期では、売上高+9.7%、営業利益+38.6%と大幅な増収増益を達成しており、直近の業績は良好です。

  • 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
    2026年3月期 第2四半期(中間期)の進捗状況は以下の通りです。
    • 売上高: 52,238百万円(通期予想104,000百万円に対し50.2%)
    • 営業利益: 1,975百万円(通期予想3,700百万円に対し53.4%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益: 1,505百万円(通期予想2,680百万円に対し56.2%)
      通期予想に対して営業利益と純利益の進捗がやや良好であり、通期予想の達成に向けて順調な進捗と言えます。

9. 財務健全性分析

  • 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
    • 自己資本比率(実績): 68.6% (決算短信)。非常に高い水準で、財務基盤が極めて安定していることを示します。
    • 流動比率(直近四半期): 2.72(272%)。短期的な支払い能力が十分に高く、資金繰りに問題がないことを示します。
    • Total Debt/Equity(負債比率、直近四半期): 3.08%。非常に低い負債比率であり、負債依存度が極めて低い優良な財務体質です。
  • 財務安全性と資金繰りの状況
    自己資本比率が非常に高く、流動比率も健全な水準を維持していることから、財務安全性は極めて高いと評価できます。流動資産には十分な現金(9.48B円)を含んでおり、資金繰りについても安定しています。
  • 借入金の動向と金利負担
    Total Debt(負債合計)は1.28B円と非常に少なく、同規模の企業と比較しても借入金依存度が低いと言えます。これにより金利負担も非常に限定的であり、収益に対する悪影響は小さいと考えられます。

10. 収益性分析

  • ROE、ROA、各種利益率の評価
    • ROE(実績): 6.66%(過去12ヶ月は6.83%)。
    • ROA(過去12ヶ月): 4.11%。
    • Operating Margin(営業利益率、過去12ヶ月): 3.75%。
    • Profit Margin(純利益率): 2.64%。
  • 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
    ROE(6.83%)は一般的なベンチマークである10%を下回っており、資本効率には改善の余地があります。ROA(4.11%)はベンチマークの5%に接近しており、資産を効率的に活用できている水準にあります。営業利益率は商社ビジネスとしては標準的な水準です。
  • 収益性の推移と改善余地
    2026年3月期中間期決算では、営業利益率が前年同期の3.0%から3.78%へ改善しており、収益性向上の兆しが見られます。特に社会・情報通信事業の利益伸長が大きく寄与しています。今後、中期経営計画の戦略的重点分野への投資回収が進むことで、さらなる収益性向上が期待されますが、ROE/ROAの向上には、更なる事業拡大や効率化が必要となるでしょう。

11. 市場リスク評価

  • ベータ値による市場感応度の評価
    ベータ値(5Y Monthly)は0.25です。これは市場全体の動きに対する株価の変動が非常に小さいことを示し、市場感応度が低い、比較的ディフェンシブな銘柄であると言えます。
  • 52週高値・安値のレンジと現在位置
    52週高値は2,181.00円、52週安値は1,517.00円です。現在の株価2,169.0円は、52週高値に極めて近い水準にあり、高値圏で推移しています。
  • 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
    決算短信には、通期予想の達成可能性に対するリスク要因として以下の点が挙げられています。
    • 為替変動
    • 原材料価格
    • 半導体市況の変動
    • グローバル需給・通商政策の影響
    • 在庫調整の長期化
      特に、FA・デバイス事業は半導体市況や製造業の設備投資動向に、社会・情報通信事業は国内外の景気や政策にも影響を受ける可能性があります。

12. バリュエーション分析

  • 業種平均PER/PBRとの比較
    • たけびしPER(会社予想)12.96倍に対し、業種平均PERは12.1倍。やや割高です。
    • たけびしPBR(実績)0.83倍に対し、業種平均PBRは1.0倍。割安です。
  • 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
    • PER基準: 167.35円(EPS)× 12.1倍(業界平均PER)= 2,024円
    • PBR基準: 2,597.74円(BPS)× 1.0倍(業界平均PBR)= 2,598円
    • 目標株価レンジ: 2,024円~2,598円
  • 割安・割高の総合判断
    現在の株価2,169.0円は、PER基準ではやや割高、PBR基準では割安であり、目標株価レンジの中央付近に位置しています。財務健全性が極めて高いにもかかわらず、PBRが1倍を下回っている点は、相対的に割安感があるとも評価できます。

13. 市場センチメント分析

  • 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
    • 信用買残: 14,600株(前週比+1,100株)
    • 信用売残: 3,200株(前週比+200株)
    • 信用倍率: 4.56倍
      信用買残が信用売残を大きく上回っており、信用買残が増加傾向にあることから、短期的な需給はやや売り圧力となる可能性がありますが、信用倍率自体は極端に高い水準ではありません。
  • 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
    「% Held by Insiders」が39.21%と経営陣による持ち株比率が高く、経営の安定性が高いことを示しています。また、「% Held by Institutions」も14.58%と一定の機関投資家からの支持も伺えます。
  • 大株主の動向
    大株主には三菱電機(14.6%)が筆頭株主として名を連ね、その他にサンセイテクノス、立花エレテックといった事業関連会社、日本マスタートラスト信託銀行、三菱UFJ銀行などの金融機関が上位を占めています。これにより、安定的な事業運営を支える株主構成と言えます。

14. 株主還元と配当方針

  • 配当利回りや配当性向の分析
    • 配当利回り(会社予想): 3.14%(現在の株価2169円、1株配当68円で算出)
    • 1株配当(会社予想): 68.00円(前期は62.00円からの増配)
    • 配当性向(会社予想): 37.90%(データより)、または年間配当68円/通期EPS167.35円 ≒ 40.7%(決算短信より)。
      配当利回りは3%を超えており、安定配当銘柄として魅力的です。配当性向も40%前後と、利益成長と株主還元を両立できる適切な水準と言えます。
  • 自社株買いなどの株主還元策
    決算短信には、特段の自社株買いに関する記載はありません。しかし、年間配当は前期から増配となっており、配当を通じた株主還元には積極的であると評価できます。
  • 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
    株式報酬型ストックオプションに関するデータは提供されていません。

15. 最近のトピックスと材料

  • 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
    2026年3月期 第2四半期決算短信によると、特に社会・情報通信事業が好調で、売上高が前年同期比+22.5%、営業利益が同+106.3%と大幅に伸長しました。これは医療機器、非破壊検査装置の受注増、携帯電話向け・店舗向けアプリの販売増に加え、前年9月に連結化したアーバンエココンサルティング社が業績に寄与したためです。FA・デバイス事業も半導体関連向けや海外(インド)向け需要が増加し、堅調に推移しています。
  • これらが業績に与える影響の評価
    これらの好材料により、中間期の業績は増収増益を達成し、通期予想に対する進捗も順調です。特に社会・情報通信事業の成長は、たけびしの事業ポートフォリオ変革と成長戦略が奏功していることを示しており、中長期的な収益拡大に寄与する可能性が高いと判断できます。

16. 総評

たけびしは、三菱電機系の技術商社という確固たる基盤を持ちながらも、独立系の強みを生かし、幅広いメーカーの製品と自社ソリューションを組み合わせることで成長を遂げています。特に近年は社会・情報通信事業が成長を牽引しており、医療や非破壊検査、ITといった分野での需要を取り込み、事業の多角化を進めています。
財務体質は極めて健全であり、高い自己資本比率と流動比率、低い負債比率を維持しているため、短期的な財務リスクはほとんどありません。収益性はベンチマークには及ばないものの、直近では改善傾向にあります。株主還元にも積極的で、安定的な増配を継続しています。
株価は年初来高値圏で推移しており、PERでは業界平均をやや上回るものの、PBRでは割安感があります。これは高い財務健全性が株価に十分織り込まれていない可能性を示唆します。ベータ値が低いため、市場全体の変動に左右されにくいディフェンシブな特性も持ち合わせています。
外部環境としては、半導体市況、中国経済の動向、グローバルな通商政策などがリスク要因として挙げられますが、中期経営計画に基づいた戦略的な事業展開により、これらのリスクを乗り越え持続的な成長を目指す姿勢が見られます。

- **ポジティブ要因**: 極めて高い財務健全性、安定した株主構成、継続的な増配、社会・情報通信事業の成長性、中期経営計画に基づく戦略的重点分野への注力。
- **ネガティブ要因**: 収益性指標(ROE)が業界ベンチマークを下回る点、市場関心度の低さ(出来高)、特定の外部環境要因(半導体市況、中国経済)への依存リスク。
  • 強み・弱み・機会・脅威の整理
    • 強み:
    • 極めて安定した財務基盤(高い自己資本比率、潤沢な現金)。
    • 三菱電機グループとの強力な信頼関係と広範な技術商社としてのネットワーク。
    • FA・デバイスと社会・情報通信という多角的な事業ポートフォリオ。
    • グローバル(特にインド)展開やメディカル分野の成長。
    • 堅実な株主還元策(増配)。
    • 弱み:
    • ROEが一般的なベンチマーク(10%)に未達であり、資本効率に改善余地がある。
    • 相対的に市場の関心度が低い(出来高が少ない)。
    • 産業機器システムの一部における在庫調整の影響。
    • 機会:
    • 世界的な製造業の設備投資回復と半導体市場の再加速。
    • 医療・環境・ICT分野における長期的な需要拡大。
    • 中期経営計画『T-LINK1369』による戦略的重点分野(グローバル、メディカル、オートメーション、オリジナル)のさらなる成長。
    • DX推進による新規ビジネス創造。
    • 脅威:
    • 中国経済の減速や米中関係など、地政学リスクやグローバル経済の不確実性。
    • 半導体市況の変動や需給バランスの悪化、在庫調整の長期化。
    • 為替変動や原材料価格の急激な変動。
    • 競争激化による価格下落圧力。

17. 企業スコア

  • 成長性: A
    • 過去12ヶ月の売上高成長率は10.60%と堅調。2026年3月期中間期決算も売上高+9.7%、営業利益+38.6%と大幅な増収増益を達成。社会・情報通信事業、グローバル戦略が成長を牽引しており、今後の持続的な成長が期待されます。
  • 収益性: B
    • 粗利率は14.3%(過去12ヶ月)、営業利益率は3.75%。ROEは6.83%、ROAは4.11%と、一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%)を下回る水準です。ただし、中間期決算では営業利益率が改善しており、収益性は上向き傾向にあります。
  • 財務健全性: S
    • 自己資本比率68.6%、流動比率272%、Total Debt/Equity比率3.08%と、極めて高い財務健全性を誇ります。現金保有額も潤沢であり、財務面での安定性は抜群です。
  • 株価バリュエーション: A
    • PER(12.96倍)は業界平均(12.1倍)よりやや割高ですが、PBR(0.83倍)は業界平均(1.0倍)より割安です。高い財務健全性を考慮すると、PBRの割安感が評価を押し上げ、総合的にはやや割安と判断できます。

企業情報

銘柄コード 7510
企業名 たけびし
URL https://www.takebishi.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,169円
EPS(1株利益) 167.35円
年間配当 3.14円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 2.5% 14.9倍 2,817円 5.5%
標準 1.9% 13.0倍 2,382円 2.0%
悲観 1.1% 11.0倍 1,951円 -1.9%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,169円

目標年率 理論株価 現在株価との乖離 判定
15% 1,193円 +976円 (+82%) △ 割高
10% 1,490円 +679円 (+46%) △ 割高
5% 1,880円 +289円 (+15%) △ 割高

【判定基準】○割安:現在株価≦理論株価 / △割高:現在株価>理論株価

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.5)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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