2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無く、四半期決算自体での予想開示は限定的。四半期業績は「おおむね想定内」(通期予想に対する進捗良好)と評価できる。市場予想との比較データは開示資料にないため記載不可(–)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+8.9%、営業利益+27.9%)だが、親会社株主に帰属する四半期純利益は△23.7%(前年同期の特別利益が前年に存在した影響で減少)。
- 注目すべき変化:社会・情報通信事業の成長が顕著(売上+34.3%、営業利益+294.3%)で、事業構成比が高まっている。一方で産業機器システムは減収(△5.4%)で、FA系では顧客の在庫調整に伴う需要減が見られる。
- 今後の見通し:通期予想は変更なし(売上102,000百万円、営業利益3,580百万円、親会社帰属当期純利益2,400百万円)。第1四半期の進捗は売上約25.0%、営業利益約27.2%、純利益約32.1%で、通期達成に向けて概ね順調。
- 投資家への示唆:構造変化(社会インフラ・情報通信へのシフト)と高い自己資本比率(67.3%)は注目点。第1四半期の純利益減は前年の投資有価証券売却益(前期Q1に592百万円計上)が影響しており、単純比較では見えにくい実力差に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社たけびし(コード 7510)
- 主要事業分野:FA・デバイス(産業機器システム、半導体・デバイス等)、社会・情報通信(放射線がん治療装置、クリーンルーム空調、情報通信機器等)
- 代表者名:代表取締役社長 岡垣 浩志
- URL: https://www.takebishi.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月31日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明資料作成:無、決算説明会:無
- セグメント:
- FA・デバイス事業:産業機器システム、半導体・デバイス等
- 社会・情報通信事業:社会インフラ(放射線治療装置等)、情報通信(携帯端末・オリジナルアプリ等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):16,006,200株
- 期末自己株式数:1,010株
- 期中平均株式数(四半期累計):16,005,190株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 通期決算発表等の予定:資料上の直近修正無し(IRイベント等の記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期のみ、四半期単独予想は非開示のため「通期予想に対する進捗」で評価)
- 売上高:25,542百万円(前年同期比+8.9%)。通期予想102,000百万円に対する進捗率 25.0%(通期の1/4とほぼ同程度)。
- 営業利益:973百万円(前年同期比+27.9%)。通期予想3,580百万円に対する進捗率 27.2%(通期比でやや上振れペース)。
- 純利益(親会社株主帰属):770百万円(前年同期比△23.7%)。通期予想2,400百万円に対する進捗率 32.1%(通期比ではむしろ良好)。
- サプライズの要因:
- 営業面:売上増(特に社会・情報通信)が営業益の改善をもたらした。FA関連では一部顧客の在庫調整で減収もあったが、全体では増収。
- 純利益の減少は前年同期に投資有価証券売却益592百万円が計上されていた反動(特別利益の差)が主因。包括利益は為替換算での▲558百万円が発生し前期から大きく悪化している点も寄与。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っていない。第1四半期の進捗率(売上25.0%、営業利益27.2%、純利益32.1%)は通期達成に向けて「概ね順調」と評価できるが、下期のFA需要動向や為替、顧客在庫調整の継続に注意が必要。
財務指標
- 財務諸表(要点、百万円未満切捨て)
- 資産合計:60,613(前期末63,692、△3,078)=売上債権の減少(△31,222)等による減少
- 負債合計:19,779(前期末22,845、△3,066)=買掛金等の減少が主因
- 純資産合計:40,834(前期末40,846、△12)
- 収益性(当第1四半期:2025/4/1-6/30、単位:百万円)
- 売上高:25,542(前年同期比+8.9% / 前年 23,461)
- 売上総利益:3,768(前年 3,437)
- 営業利益:973(前年同期比+27.9%)。営業利益率=973/25,542 = 3.81%(前期:761/23,461 = 3.24% → 改善)
- 経常利益:1,122(前年同期比+19.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:770(前年同期比△23.7%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):48.15円(前年63.20円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:25,542 / 102,000 = 25.0%(通期の1/4に相当)
- 営業利益進捗率:973 / 3,580 = 27.2%(やや上振れ)
- 純利益進捗率:770 / 2,400 = 32.1%(上振れ)
- コメント:売上は線形ペース、利益項目はやや上振れ。第1四半期は前年の特殊項目(投資有価証券売却益)の反動で純利益比較は見かけ上悪化している点に注意。
- 財務の安全性
- 自己資本比率:67.3%(安定水準、前期末64.1%→改善)
- 負債比率(負債÷純資産):19,779 / 40,834 = 48.5%(参考:50%前後は良好)
- 流動比率:流動資産47,657 / 流動負債18,076 = 2.64倍(264%)(高い流動性)
- 効率性
- 売上高営業利益率は前年Q1の約3.24%から今回約3.81%へ改善(採算改善)。
- セグメント別(当第1四半期)
- FA・デバイス事業:売上18,236(+1.2%)、セグメント利益720(+3.3%)=構成比71.4%
- 社会・情報通信事業:売上7,305(+34.3%)、セグメント利益253(+294.3%)=構成比28.6%
- 財務の解説:
- 総資産・負債の減少は主に売上債権・買掛金の減少による。一方、現金預金は増加(8,960→9,452)。自己資本はほぼ横ばいで高い自己資本比率を維持している。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期配当:中間29円、期末33円、年間合計62円
- 2026年3月期(予想):中間31円、期末35円、年間合計66円(修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向(試算):
- 会社予想EPS(通期)149.78円に対する配当性向 = 66 / 149.78 = 約44.1%(高め)。通期予想純利益ベースでは、66円×16,005,190株 = 約1,056百万円の配当総額 → 配当性向 ≒ 1,056 / 2,400 = 44.0%(概算)
- 特別配当:無(開示なし)
- 株主還元方針:安定的な配当を継続、今回も予想は据え置き。自社株買いに関する開示:–(記載なし)
セグメント別情報
- 売上・利益(当第1四半期)
- FA・デバイス事業:売上18,236百万円(+1.2%)、営業利益720百万円(+3.3%)、構成比71.4%
- 産業機器システム:売上9,243百万円(△5.4%)—装置システムは横ばいだがFA機器が減少
- 半導体・デバイス:売上8,993百万円(+8.9%)—産業用PCやODMが堅調
- 社会・情報通信事業:売上7,305百万円(+34.3%)、営業利益253百万円(+294.3%)、構成比28.6%
- 社会インフラ:売上5,273百万円(+47.8%)—放射線がん治療装置等が好調
- 情報通信:売上2,032百万円(+8.5%)—高価格端末やオリジナルアプリが寄与
- 戦略・見通し:
- 社会・情報通信分野の伸長が顕著で、グループの成長軸が多角化している。FA側は顧客在庫調整の影響を注視する必要あり。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:『T-LINK1369』(2026年度を最終年度とする4ヵ年計画)を推進中。重点は「グローバル」「メディカル」「オートメーション」「オリジナル」等の深化と新規ビジネス創出。
- 進捗状況:第1四半期は社会・情報通信分野の大幅増収により、中期計画での「メディカル/情報関連シフト」は順調に進んでいる様子。ただし、FA領域の需給調整は短期リスク。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料上に同業比較データは記載なし(–)。
- 市場動向:グローバルな景気先行き不透明感と顧客在庫調整の影響が継続。半導体関連やメディカル機器等、一部分野は回復・堅調。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(変更なし):売上102,000百万円(+1.0%)、営業利益3,580百万円(+4.5%)、経常利益3,780百万円(+0.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,400百万円(△9.7%)、EPS149.78円
- 次期予想:–(資料に次期予想は開示なし)
- 会社予想の前提:特記事項なし(為替等の前提明示なし)
- 予想の信頼性:第1四半期は特殊項目の影響を除けば営業・経常は改善傾向。過去の予想達成傾向は資料に詳細なし(–)。
- リスク要因:
- 顧客側の在庫調整の継続(FA領域)
- 為替変動(為替換算差額が包括利益に影響)
- マクロ経済の下振れや世界的な景気減速
- 特別利益/損失の発生有無(前期Q1の投資有価証券売却益のような影響)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結キャッシュフロー計算書:第1四半期分は作成していない(注記あり)
- 監査(レビュー):有限責任監査法人トーマツによる期中レビューの結論は「重要な点において適正であると認められない事項はなし」
- その他:連結範囲の変更無し
(注)
- 数値はすべて添付資料を基に百万円単位で整理、%は前年同期比を表示。
- 不明項目や資料未記載のものは「–」と表示。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7510 |
| 企業名 | たけびし |
| URL | https://www.takebishi.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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