2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期会社予想との明確な上振れ/下振れの開示はなし。第2四半期の進捗は売上・営業利益ともに通期予想に対して概ね50%で、会社予想に対して大きな乖離はない(ほぼ予想どおり)。
- 業績の方向性:増収増益ではなく「減収減益」。売上高は前年同期比▲11.9%、営業利益は▲36.2%、親会社株主に帰属する中間純利益は▲13.2%。
- 注目すべき変化:ペット用品事業の売上が前年同期比▲30.4%と大幅減少し、セグメント利益も大幅に圧迫(同76.7%減)。また原材料高騰で塗料事業の利益も大きく落ち込む。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上16,000百万円、営業利益630百万円、当期純利益600百万円)は修正開示なし(参考:2025/10/31の別資料参照)。第2四半期進捗は売上・営業利益とも概ね50%で通期達成の可否は業績回復の度合い次第。
- 投資家への示唆:業績下押しは主に需要減(特にペット用品)と原材料高。特別利益(遊休地売却、政策保有株式一部売却)が純利益を下支えしているため、業績の実力値は営業利益ベースで注視する必要あり。一方で自己資本比率65.6%など財務基盤は良好で、配当方針(年間60円)は維持されている。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社アサヒペン
- 証券コード: 4623
- 主要事業分野: 塗料事業、DIY用品事業、ペット用品事業、物流・賃貸等の「その他」
- 代表者名: 代表取締役社長 澤田耕吾
- URL: https://www.asahipen.jp
- 報告概要:
- 提出日: 2025年11月7日(決算短信)
- 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期)連結:2025年4月1日〜2025年9月30日
- 半期報告書提出予定日: 2025年11月10日
- 配当支払開始予定日: 2025年12月2日
- 第2四半期決算短信は監査法人のレビュー対象外(注記あり)
- セグメント:
- 塗料事業: 建築用等の塗料の製造販売
- DIY用品事業: 一般消費者向けDIY用品・工具等の販売
- ペット用品事業: ペットフード・用品の販売
- その他: 物流サービス、賃貸業等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式を含む): 4,500,000株
- 期末自己株式数: 591,273株(2026/3中間期)
- 期中平均株式数(中間期): 3,894,543株
- 時価総額: –(本資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日: 2025/11/10
- 配当支払開始日: 2025/12/02
- 決算説明会等の開催有無: 明示なし(決算短信中の該当欄は空欄)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との直接比較は通期予想に対する進捗で示す)
- 売上高: 中間累計 8,015百万円。通期予想16,000百万円に対する進捗率 50.1%(通常の半期進捗率。ほぼ想定内)。
- 営業利益: 中間累計 319百万円。通期予想630百万円に対する進捗率 50.7%(ほぼ想定内)。
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 383百万円。通期予想600百万円に対する進捗率 63.8%(一時利益計上で純利益の進捗はやや良好)。
- サプライズの要因:
- マイナス要因: ペット用品事業の需要減少(売上▲30.4%)と原材料高騰による売上・粗利圧迫。
- プラス要因(中間純利益の下支え): 遊休地売却による固定資産売却益(約101.6百万円)および政策保有株式の一部売却益(約166.1百万円)を計上。
- 通期への影響:
- 営業利益ベースでは通期予想達成は可能性ありも、下期におけるペット事業の回復や原材料コストの動向が鍵。
- 純利益は一時項目の影響が大きく、営業活動のみの回復がなければ通期純利益目標の持続性は不確実。
財務指標
- 要点(百万円、対前年中間期増減率は決算短信記載)
- 売上高: 8,015百万円(前年同期 9,103百万円、▲11.9%)
- 営業利益: 319百万円(前年同期 501百万円、▲36.2%)、営業利益率 4.0%(319/8,015、目安:低下)
- 経常利益: 354百万円(前年同期 531百万円、▲33.2%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 383百万円(前年同期 442百万円、▲13.2%)
- 1株当たり中間純利益(EPS 中間): 98.52円(前年同期 126.98円、▲22.4%)
- 連結財政状態(中間期末、百万円)
- 総資産: 22,660百万円(前期末 21,531百万円、増加)
- 純資産: 14,867百万円(前期末 14,151百万円、増加)
- 自己資本比率: 65.6%(前期末 65.7%)(安定水準)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率: 50.1%(8,015/16,000)
- 営業利益進捗率: 50.7%(319/630)
- 純利益進捗率: 63.8%(383/600) ※一時利益計上の影響あり
- 過去同期間との比較: 進捗率は概ね半期での通常ペース。ただし前年は中間での売上が高かったため前年比減少。
- キャッシュ・フロー(中間、百万円)
- 営業CF: +534百万円(前年同期比 +5.5%)
- 投資CF: △224百万円(主に有形固定資産取得、前年は収入)
- 財務CF: +92百万円(短期借入金の純増等)
- 現金および現金同等物期末: 3,735百万円(前期末 3,333百万円、増加)
- 財務安全性(目安)
- 自己資本比率 65.6%(安定水準)
- 流動比率(流動資産 10,241 / 流動負債 3,987) ≒ 257%(良好)
- 負債合計 7,793百万円、純資産14,867百万円 → 負債/純資産 ≒ 52.4%(過度なレバレッジはない)
- 効率性
- 売上高営業利益率は前年同期から低下(詳細数値は上記)。
- セグメント別(主要)
- 塗料事業: 売上 3,808百万円(▲7.8%)、セグメント利益 122百万円(▲55.3%)
- DIY用品事業: 売上 2,505百万円(▲4.5%)、セグメント利益 122百万円(+10.1%)
- ペット用品事業: 売上 1,595百万円(▲30.4%)、セグメント利益 17百万円(▲76.7%)
- その他: 売上 126百万円(+8.6%)、セグメント利益 58百万円(+27.6%)
- 財務の解説:
- 売上減少と原材料高騰が粗利率・営業利益を圧迫。特別利益の計上で中間純利益は下押し幅が限定された。投資は有形固定資産取得が中心で投資CFは支出超過。短期借入増加で流動負債は増加しているが、現金水準・自己資本比率ともに良好。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績): 中間配当 30.00円、期末配当 30.00円、年間合計 60.00円
- 2026年3月期(中間): 中間配当 30.00円(支払予定日 2025/12/02)
- 2026年3月期(会社予想): 期末配当 30.00円、年間合計 60.00円(修正なし)
- 配当利回り: –(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向:
- 中間ベース(暫定): 中間配当30円 / 中間EPS98.52円 ≒ 30.4%
- 通期想定(目安): 年間配当60円 / 通期EPS154.06円 ≒ 39.0%(目安)
- 特別配当の有無: なし
- 株主還元方針: 自社株買いの直近開示はなし。ただし自己株式の処分(譲渡制限付株式報酬への振替)等の記載あり。
セグメント別情報
- 塗料事業:
- 売上 3,808百万円(前年同期比▲7.8%)、セグメント利益 122百万円(▲55.3%)
- 主因: 原材料価格高騰によるマージン圧迫
- DIY用品事業:
- 売上 2,505百万円(▲4.5%)、セグメント利益 122百万円(+10.1%)
- 主因: 経営効率化により利益改善
- ペット用品事業:
- 売上 1,595百万円(▲30.4%)、セグメント利益 17百万円(▲76.7%)
- 主因: 前年の反動等で需要大幅縮小。業績押し下げの主因
- その他:
- 売上 126百万円(+8.6%)、セグメント利益 58百万円(+27.6%)
- セグメント戦略: 決算短信では各セグメントの戦略詳細は限定的。特にペット事業の回復策・販促強化や塗料の原価抑制が重要。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 決算短信内に具体的な中期計画の進捗数値記載なし(参照情報は別資料を確認する必要あり)→ 現状は「業績回復(特にペット事業)と原材料コスト管理」が中期目標達成の鍵。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較: 本資料に同業他社比較はなし(–)。
- 市場動向: 国内個人消費の低迷、原材料コスト上昇が同社業績にマイナス影響。ペット用品市場の需要変動が短期的リスク。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2026/3): 売上 16,000百万円(+6.7%)、営業利益 630百万円(+27.2%)、経常利益700百万円(+25.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円(+14.4%)、1株当たり当期純利益 154.06円
- 直近公表の業績予想からの修正有無: 決算短信上は修正の有無の欄明記なし。ただし文中で「2025年10月31日公表の『業績予想の修正に関するお知らせ』をご覧ください」との注記があるため、詳細は当該別資料を参照。
- 予想の信頼性: 第2四半期の営業進捗は約50%で「中立的」。ただし通期純利益に占める一時益の影響度合いが高いため、営業ベースの回復が見られない場合は通期達成の確度は低下する可能性。
- リスク要因:
- 国内個人消費の低迷(特にペット関連)
- 原材料価格の高騰
- 為替変動(輸入原料依存の程度により影響)
- 競争激化による販売価格競争
重要な注記
- 会計方針の変更: 決算短信内に「会計方針の変更に関する注記は無し」。
- 連結範囲の変更: 新規・除外の記載なし(–)。
- 株主資本の変動: 2025年8月1日付で無償減資を実施(資本金が減少し、資本剰余金へ振替)。また譲渡制限付株式報酬として自己株式の処分を実施。
- 監査: 第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外(注記あり)。
- その他: 中間純利益に含まれる固定資産売却益・投資有価証券売却益は一時項目である点に注意。
(注)
- 不明な項目は「–」で示しています。数字は会社公表の値を使用(単位は百万円または注記のある場合は円等)しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4623 |
| 企業名 | アサヒペン |
| URL | http://www.asahipen.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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