2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社が通期予想を修正しておらず、今回の第1四半期実績は「会社予想に対して特段の修正なし」。四半期単独で見ると特別利益(遊休地売却益)の計上により当期純利益は増加したが、営業利益・経常利益は予想枠内で減少(上振れ/下振れの外部参照はなし)。
- 業績の方向性: 増収増益ではなく「減収(-11.8%)・減益(営業利益 -30.9%、経常利益 -28.6%)」。ただし特別利益計上で親会社株主に帰属する四半期純利益は微増(+2.3%)。
- 注目すべき変化: ペット用品事業の売上が前年同期比で大幅減(-27.9%)となり、これが売上減の主因。原材料価格高騰が利益率を圧迫し、塗料事業のセグメント利益も大幅減(-40.6%)。
- 今後の見通し: 会社は通期業績予想(通期売上 17,200 百万円、営業利益 900 百万円、当期純利益 580 百万円)を据え置き。第1四半期の進捗率は売上 24.8%、営業利益 26.1%、当期純利益 39.3%(特別利益影響)で、進捗自体は四半期比で極端な乖離はないが、下期での回復が必要。
- 投資家への示唆: 第1四半期は需要の弱さ(個人消費低迷)と原材料高が利益を圧迫。特別利益で純利益が補われているため、継続的な収益力を見るには営業利益の回復・セグメント別の需要動向(特にペット用品)を注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社アサヒペン
- 主要事業分野: 塗料事業、DIY用品事業、ペット用品事業、物流・賃貸等の「その他」事業
- 代表者名: 代表取締役社長 澤田耕吾
- URL: https://www.asahipen.jp
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月7日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 塗料事業: 建築・工業用等の塗料製造販売
- DIY用品事業: ホームセンター等向けDIY製品
- ペット用品事業: ペット向け製品(前年同期は好調だったが今回減収)
- その他: 物流サービス、賃貸等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数: 4,500,000 株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(四半期累計): 3,883,877 株
- 時価総額: –(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表: 本資料が第1四半期決算短信(2025/8/7)
- IRイベント: 決算説明会の有無は記載なし(決算補足説明資料作成の有無、説明会開催の有無は欄ありだが具体表示なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社が公表している通期予想に対する進捗で判断):
- 売上高: 第1四半期売上 4,255 百万円。通期予想 17,200 百万円に対する進捗率 24.8%(目安: 四半期累計で25%前後が均等配分の目安 → ほぼ想定どおり)。
- 営業利益: 第1四半期営業利益 234 百万円。通期予想 900 百万円に対する進捗率 26.1%(同上)。
- 純利益(親会社株主に帰属): 第1四半期 227 百万円。通期予想 580 百万円に対する進捗率 39.3%(遊休地売却による特別利益101 百万円の計上により上振れ)。
- サプライズの要因:
- 下振れ要因(営業面): ペット用品事業の売上急減(-27.9%)と原材料価格高騰による原価負担増で売上・営業利益が減少。
- 上振れ要因(純利益): 固定資産(遊休地)の売却益 101,591 千円を特別利益で計上し、四半期純利益を押し上げた。
- 通期への影響:
- 会社は通期業績予想を据え置き。第1四半期の営業進捗は大きな乖離はないが、純利益の進捗が高いのは一過性の資産売却によるため、通期予想の達成は下期の営業回復と原材料コスト動向に依存。
財務指標
- 財務諸表の要点(主要数値:単位 百万円、百万円未満切捨て)
- 売上高(第1四半期): 4,255(前年同期 4,824、△11.8%)
- 営業利益(第1四半期): 234(前年同期 339、△30.9%)、営業利益率 5.5%(234/4,255)
- 経常利益(第1四半期): 264(前年同期 370、△28.6%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 227(前年同期 222、+2.3%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 58.65 円(前年同期 64.16 円)
- 総資産: 22,468(前期末 21,531、+4.3%)
- 純資産: 14,573(前期末 14,151、+3.0%)
- 自己資本比率: 64.9%(前期末 65.7%)→ 安定水準(目安: 40%以上で安定)
- 貸借対照表の主要項目(第1四半期末、単位 百万円)
- 流動資産合計: 10,196
- 現金及び預金: 3,386
- 売掛金: 2,491
- 商品及び製品: 2,586(前年同期比で減少)
- 流動負債合計: 4,127(前年同期 3,669、増加)
- 短期借入金: 1,665(増加)
- 固定負債合計: 3,768
- 負債合計: 7,894(前連結年度末 7,380、増加)
- 財務安全性:
- 自己資本比率 64.9%(安定水準)
- 流動比率(流動資産/流動負債): 約247%(10,196 / 4,127、良好)
- 負債比率(負債合計/純資産): 約54.2%(7,894 / 14,574、低めで良好)
- コメント: 現金及び預金が短期借入金を上回っており(現金 3,386 百万円 に対し短期借入 1,665 百万円)、短期的な支払余力は良好。
- 効率性:
- 売上高に対する営業利益率は約5.5%(234/4,255)。前年同期に比べ収益性は低下。
- 減価償却費(のれん除く): 78,184 千円(約78.2 百万円)、のれん償却 36,138 千円。
- セグメント別(第1四半期:対前年同期増減を含む、金額は百万円)
- 塗料事業: 売上 約2,057 百万円(前年同期比 -9.2%)、セグメント利益 108 百万円(-40.6%)
- DIY用品事業: 売上 約1,314 百万円(-3.2%)、セグメント利益 80 百万円(-9.5%)
- ペット用品事業: 売上 約821 百万円(-27.9%)、セグメント利益 15 百万円(-59.5%)
- その他: 売上 約63 百万円(+8.9%)、セグメント利益 29 百万円(+4.2%)
- 財務の解説:
- 売上減の主因はペット用品の落ち込みと個人消費の低迷。原材料高が売上原価を押し上げ、塗料・DIY双方でセグメント利益が減少。純利益の増加は遊休地売却益の計上による一時要因。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期 実績: 中間 30 円、期末 30 円、年間合計 60 円
- 2026年3月期(予想): 中間 30 円、期末 30 円、年間合計 60 円(修正なし)
- 配当利回り: –(株価情報の記載なしのため算出不可)
- 配当性向: –(通期予想純利益 580 百万円、想定発行済株式数等から算出可能だが資料上は明示なし)
- 特別配当の有無: 今回は特別配当の記載なし(遊休地売却益は計上されたが特別配当に関する記載はなし)
- 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし(–)
セグメント別情報
- セグメント別状況(第1四半期、単位 百万円、前年同期比)
- 塗料事業: 売上 2,057(-9.2%)、セグメント利益 108(-40.6%) — 原材料高と需要減が影響
- DIY用品事業: 売上 1,314(-3.2%)、セグメント利益 80(-9.5%)
- ペット用品事業: 売上 821(-27.9%)、セグメント利益 15(-59.5%) — 前年同期は好調だった反動
- その他: 売上 63(+8.9%)、セグメント利益 29(+4.2%)
- セグメント戦略: 詳細は記載なし。短期的には各セグメントで需要回復と原価改善が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 資料に中期計画の詳細は記載なし(–)
- KPI達成状況: 記載なし(–)
- コメント: 会社は通期予想を維持しており、中長期計画の達成可否は下期の需給動向と原材料コストの推移に依存。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較: 資料に同業比較はなし(–)
- 市場動向: 会社コメントでは「個人消費低迷」「消費者物価上昇」「米国通商政策等の不透明感」がリスク要因として挙げられている。ペット用品需要の調整が業績に直撃。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想の修正有無: なし(2025年5月14日に公表の予想を据え置き)
- 通期(2026年3月期)予想: 売上 17,200 百万円(+0.3%)、営業利益 900 百万円(+4.0%)、当期純利益 580 百万円(+17.3%)
- 次期予想: –(資料に次期見通しは記載なし)
- 会社予想の前提条件: 詳細は添付資料P.2参照(為替や原油等の前提は資料上の別表記載を参照)
- 予想の信頼性: 第1四半期は営業面で減益だが通期予想は据え置き。純利益は特別利益で押し上げられているため、営業利益ベースの回復が伴わない場合は通期達成に注意が必要。
- リスク要因: 個人消費動向、原材料価格変動、米国などの通商政策・外部環境の不透明性、為替変動(明記はないが一般的リスク)。
重要な注記
- 会計方針: 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更に関する記載あり(詳細は添付書類参照)。影響は資料内に限定的記載。
- その他:
- 第1四半期において遊休地売却による固定資産売却益 101,591 千円を特別利益として計上。
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(第1四半期分)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4623 |
| 企業名 | アサヒペン |
| URL | http://www.asahipen.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。